著者
佐藤 敬 高松 滋 作田 茂 水野 成徳 高松 むつ 武田 俊平
出版者
The Japanese Society on Thrombosis and Hemostasis
雑誌
血液と脈管 (ISSN:03869717)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.410-413, 1982-09-01 (Released:2010-08-05)
参考文献数
3

The effects of mefenamic acid on in vitro platelet functions, namely thrombininduced production of thiobarbituric acid-reactive substances (TBARS) and ADP-induced platelet aggregation, were investigated and compared with those of aspirin and flurbiprofen.Mefenamic acid inhibited platelet TBARS production almost comparatively to aspirin and flurbiprofen. The inhibitory effects of these three drugs on platelets from patients with atherosclerotic vascular diseases were smaller than the effects on platelet from normal subjects. Percent inhibition, by mefenamic acid, on platelet TBARS production correlated positively with maximal aggregation in these subjects.Mefenamic acid also strongly suppressed platelet aggregation. In contrast to aspirin and flurbiprofen, of which effects were limited solely on secondary aggregation, mefenamic acid abolished primary aggergation, as well. Therefore, besides being a strong inhibitor of platelet thromboxane generation, mefenamic acid may exert its anti-platelet action through unknown mechanism (s). Antiplatelet action of this drug can be also characterized by the result suggesting that the inhibition tends to be large on platelets with higher aggregatory activity.
著者
高松 吉郎 ミシェル メンスレー 出口 欣高 屋代 春樹 川邊 武俊
出版者
公益社団法人 計測自動制御学会
雑誌
計測自動制御学会論文集 (ISSN:04534654)
巻号頁・発行日
vol.51, no.8, pp.551-560, 2015 (Released:2015-08-19)
参考文献数
14

Reduction of noise in a car cabin due to road irregularities has been a subject of research for many years. For reducing such a noise, we propose the H2-based Active Structural Acoustic Control (ASAC) method that uses detailed acoustic models obtained by system identification, from the actuators and the shakers to the driver's ears sound pressure level. During experiments in a semi-anechoic room with a compact car, we verify the effectiveness of the proposed approach by obtaining overall noise reduction over the frequency range of 80∼400Hz at the driver's ears.
著者
若月 俊一 松島 松翠 荒木 紹一 筒井 淳平 白井 伊三郎 高松 誠
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.21, no.4, pp.399-413, 1973-01-10 (Released:2011-02-17)

長野, 愛知, 三重, 徳島, 福岡の5地区において, 同一の調査方法により, ハウス栽培従事者の健康調査を行なった。調査人員は, 昭和45年415名 (男230名, 女185名), 昭和46年458名 (男185名, 女273名) であるが, 別に対照として, 一般農家を昭和45年152名 (男73名, 女79名), 昭和46年281名 (男118名, 女163名) 同一方法で調査した。このうち農繁閑期を通じて同一人を調査できた30代, 40代のものについて, ハウス栽培状況及び健康状況を分析した結果は次の如くである。1) 各地域におけるハウス栽培状況の比較調査対象農家1戸あたりのハウス栽培面積は, 三重。が最も多く, 29.7a, 長野が13.5aでもっとも少なかった。暖房の設備状況は, 各地域によって異なるが, そのうち煙突を装備しているものは, 愛知, 三重, 徳 島では大部分であるが, 長野及び三重では約半数に過ぎなかった。その他副室, 換気窓, 面側扉の設備は地域により差異がある。農薬はハウス内でかなり使われており, 有機硫黄剤が多いが, その他の強毒性殺虫剤も多かった。2) 各地域及び農繁閑期における健康状態の比較労働時間は, 一般に農繁期, しかも女子に多く, 睡眠時間は, 逆に農繁期, 女子は少ない。ハウス栽培作業の最盛期には, ハウス内作業は1日8時間にも及んでいる。農夫症症候群は農繁期に多く, 症状としては, 肩こり, 腰痛が多く, 男子に比べて女子に多い。自覚的疲労症状も同様で農繁期に多く, 女子に多い傾向にある。地域別では, 農夫症症候群は三重, 福岡に多く, 疲労症状の発現率は福岡に多くみられた。検査成績では, 女子に貧血の傾向がみられるが, とくに農繁閑期で大きな差はみられない。地域別には若干の違いがみられた。血清コリンエステラーゼ活性値が20%近く異常値を示したことは, 今後ハウス内の, dermal absorption riskのほかに, inhalational exposureの危険についてもさらに深い調査を行なわねばならないことを示すものと思われる。3) ハウス栽培農家と対照農家の健康状態の比較労働時間は, ハウス栽培農家の方が対照農家に比べて多く, とくに女子において著明である。睡眠時間は, ハウス栽培農家の方が少ない傾向がみられた。農夫症症候群は, 農繁期にはハウス栽培農家に多い傾向がみられ, 症状として, 肩こり, 腰痛, めまい, 不眠などがハウス栽培農家に多い。疲労症状もとくに農繁期には, ハウス栽培農家に高いが, 「頭が重い」「全身がだるい」「肩がこる」「体のどこかがだるい」「足がだるい」 といった症状が多くみられた。また検査成績では, ハウス栽培農家に肝機能異常や血清コリンエステラーゼ活性値低下を示すものが若干みられた。以上の結果により, ハウス栽培従事者には, 一般農家にくらべて, とくに農夫症, 疲労症状等, 自覚症状が多くみられており, これらはハウス病症候群と呼ばれる症候群の一部を構成している。そして, その原因として高温多湿の作業環境, 農薬散布, 作業姿勢等が考えられるが, 今後, 予防対策として, ハウス内の構造の改善, とくに大型換気扇の設置, また労働条件の改善, とくに農薬散布方法の改善等が必要であろう。さいごに, 去る第5回国際農村医学会 (ブルガリヤ・バルナ市) における東欧諸国の研究や調査の発表では, ハウス栽培における農薬散布が原因する健康障害のテーマが, 少なからずとりあげられていたことをとくに付記する。
著者
林田 道昭 土居 悟 井上 寿茂 高松 勇 豊島 協一郎
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.1-8, 1993-01-30 (Released:2017-02-10)
被引用文献数
3

DSCG吸入やテオフィリンRTC療法でコントロールできない6歳以上の慢性中〜重症喘息児78例に対し, 平均4.2±2.4年 (0.5〜10年) 間BDI療法を行った。有効性は1年後61.1%, 3年後89.5%と経年的に増加した。5年以上の長期投与で身長や副腎皮質機能 (早朝コーチゾール, rapid ACTHテスト) への抑制はみられなかった。しかし, 小児への安全性は, まだ確立されたとはいえない。さらに, 無効例や導入初期の喘息悪化による死亡例がみられ, 更なる治療法の開発が必要である。
著者
高松 直子 野寺 裕之 和泉 唯信
出版者
日本神経治療学会
雑誌
神経治療学 (ISSN:09168443)
巻号頁・発行日
vol.36, no.3, pp.176-182, 2019 (Released:2019-11-25)
参考文献数
11

Neuromuscular ultrasound is useful complementary testing in conjunction with clinical evaluation and neurophysiological testing such as nerve conduction study and electromyography. Two kinds of probe frequencies are commonly used, higher frequency (15–18MHz) for the evaluation of surface regions such as nerve locating at the wrist, on the other hand, lower frequency (11–15MHz) is suitable for deeper structures such as nerve roots and sciatic nerves. To differentiate peripheral nerves from other structures, the color–Doppler technique is useful in identifying blood vessels, and also a long stretching structure can be recognized as a peripheral nerve. For quantitative evaluation, cross–sectional area (CSA) and fascicule diameter (FD) can be measured by the coronal view. In a suspected case of carpal tunnel syndrome, the ratio to compare the CSAs between at the wrist and the elbow. Evaluation of multiple nerves at the different sites enables differential diagnosis of focal vs. diffuse localization as well as axonal vs. demyelinating pathology.For evaluation of muscles, a linear–type probe is used to check echointensity, fiber arrangement, the presence of characteristic structures intramuscularly, and involuntary movements such as fasciculations and myokymia. Muscular high echointensity may suggest inflammation and fat reposition, that are further differentiated by observing muscle fiber arrangement. Other indications of muscle ultrasound include determination of optimal sites for muscle biopsy, identification of ALS, and other muscle diseases. Muscle ultrasound can detect fasciculation, especially in bulbar muscles at least at the equivalent sensitivity as needle electromyography.
著者
高松 泰行 松田 直美 饗場 郁子
出版者
日本神経治療学会
雑誌
神経治療学 (ISSN:09168443)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.33-37, 2018 (Released:2018-06-12)
参考文献数
17

姿勢保持障害は進行性核上性麻痺(progressive supranuclear palsy:PSP)の主要症候であるが,その特徴について詳細に検討した報告は少ない.本研究では,PSP患者における静止立位時の重心動揺と姿勢保持障害の特徴について,健常高齢者と比較,検討した.対象はPSP患者21名,健常高齢者25名とした.年齢,性別,body mass index(BMI),静止立位時の重心動揺を評価した.PSPは,発症からの罹患期間,modified Rankin scale(mRS),進行性核上性麻痺評価尺度(PSP rating scale:PSPRS)項目V及びVI,pull testを評価した.重心動揺検査の結果,PSPと健常高齢者との間に有意差を認めた項目は,外周面積,単位面積軌跡長,前後方向動揺平均中心変位であった.PSPにおいて,pull testと相関を認めた項目は,罹患期間,mRS,PSPRS VI,外周面積であった.以上より,PSPは健常者に比べて,後方重心傾向が強く,静止立位バランスが不安定であり,単位面積軌跡長が低値であるという特徴が示された.また,pull testは疾患の進行度,機能自立度を反映しており,静止立位時のバランス能力が関係していることが示された.
著者
竹丸 誠 竹島 慎一 原 直之 姫野 隆洋 志賀 裕二 竹下 潤 高松 和弘 野村 栄一 下江 豊 栗山 勝
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
vol.58, no.6, pp.377-384, 2018 (Released:2018-06-27)
参考文献数
30
被引用文献数
2

可逆性脳血管攣縮症候群(reversible cerebral vasoconstriction syndrome; RCVS)11例を報告する.男性2例,女性9例で平均年齢47.9 ± 14.1歳で若年者に多かった.雷鳴頭痛と言える強度の頭痛は64%,全身けいれん27%,運動麻痺36%であった.脳内病変の合併は,脳表限局のくも膜下出血63%,皮質下出血9%,可逆性後頭葉白質脳症45%で発症初期から認めた.脳梗塞は45%に,発症後1~3週間目頃に起った.脳血管攣縮は発症1ヶ月目頃から改善傾向を認めた.誘因は,産褥,片頭痛既往,輸血,急速な貧血改善,腎不全,入浴,脳血管解離の合併などが認められた.発症時の血圧異常高値を55%に認めたが,誘因なのかは確定的ではなかった.
著者
藤原 桜 尾﨑 雅子 中村 由果理 高野 奈央 高松 邦彦 破魔 幸枝 杉浦 あおい 高松 明子 中田 康夫
出版者
神戸常盤大学・神戸常盤大学短期大学部
雑誌
神戸常盤大学紀要 = Bulletin of Kobe Tokiwa University (ISSN:18845487)
巻号頁・発行日
no.13, pp.83-92, 2020-03-31

産後の母親の7割は、育児に対して自信がもてず、ストレスを感じ、身体的・精神的な不調を自覚しているといわれていることから、子育て中の母親のストレスに対する支援は重要である。アロマセラピーは、ストレスを軽減することが知られており、産褥期についての報告はあるが、子育て中の母親に対する効果の報告はない。そこで、本研究は、子育て中の母親にアロマハンドマッサージを行い、ストレスに対する効果を生理学的(唾液アミラーゼ活性)および主観的(POMS 2Ⓡ成人用 短縮版)に明らかにした。t検定とWilcoxonの符号付順位検定を用いて、対応のある母平均の差の検定を行い、マッサージの前後について、唾液アミラーゼ活性とPOMS 2Ⓡ成人用 短縮版で計測した。その結果「怒り-敵意」、「混乱-当惑」、「抑うつ-落込み」、「疲労- 無気力」、「緊張-不安」、「総合的気分状態」が有意に低下し、逆に「活気-活力」と「友好」は、有意に上昇した。なお、本研究は平成29年度に、採択された私立大学研究ブランディング事業タイプA「地域子育てプラットホームの構築を通したAll-Winプラン」における研究ブランディングAチームの地域研究の一貫として行われた研究成果である。| Because 70% of postpartum mothers are not confident about childcare, feel stressed, and are aware of physical and mental disorders, it is important to support the mother's stress during childcare. Aromatherapy is known to relieve stress, and there are reports about the effect of aromatherapy on the postpartum period. However, there are no reports on the effects of aromatherapy on the mother during childcare. Therefore, this study clarified the effects on stress, physiologically (saliva amylase level) and subjectively (Japanese version POMS2 shortened version), by giving aroma hand massages to mothers raising children. Using the t-test and Wilcoxon's signed-rank test, the difference between the population means was tested to reveal a decrease in salivary amylase activation and a 7-scale decrease. In addition, this research was conducted in 2017 as a part of the research branding A-team's area of research in private university research branding type A titled "All-Win plan through the construction of a regional childcare platform."
著者
高松 勇
出版者
日本小児呼吸器疾患学会
雑誌
日本小児呼吸器疾患学会雑誌 (ISSN:09183876)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.115-130, 2002-12-01 (Released:2011-01-25)
参考文献数
53

結核予防法を含めた結核対策の包括的な見直しが提言され, 小児科領域では2003年度からBCG再接種の廃止, 学校健診の廃止が実施される。また, BCG接種は乳児への単回接種が基本となり, 原則とて生後6カ月までの直接接種法 (BCG接種前のツベルクリン反応を省略) が導入され, 1歳6カ月健診, 3歳児健診で接種状況と接種技術の評価が行われる予定である。まさに小児結核対策は転換点にある。改正の基本理念は, 従来から実施されてきた集団的一律的対応の効率が悪く, ハイリスク・デインジャー層を重視した個別的重点的な対応で効率的対策に転換することである。積極的疫学調査 (接触者健診) の充実, 強化, 感染小児に対する化学予防の徹底, 医療の質の向上, 有症状受診の呼びかけ, 小児結核サーベイランス体制の強化等が求められ, そのための対策の改善が課題である。
著者
高松 由子 土居 義岳
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.69, no.578, pp.191-198, 2004-04-30 (Released:2017-02-09)
参考文献数
50
被引用文献数
1 1

The Asiatic Society (established in Calcutta in 1784) published their magazine The Asiatic Researches (vol.I-XX, 1788-1839). In the latter part of the 18th century, the linguist W. Chambers, the mathematician R. Burrow and the astronomer J. Goldingham presented the monographs relative to Indian Architecture to The Asiatik Researches. They were not the specialist in Architecture, although, at "Chambers's monograph," there is a idea which the ruins at Mahabalipuram was built by the sryle of Architecture in the Ancient North India. At "Burrow's monograph," there is a view which the architecture and the pillar in India was perceived to have the identity and the universality with those in Ancient Egypt and Europe. At "Goldingham's monograph, there is a idea which there was the origin of cave in the Ancient India, and which the Cave at Elephanta was copied from the system of this original. At three monographs, there was the near idea of the theory on origin in the views on India Architecture, and this idea had been known to the members of the Society.
著者
鈴木 康弘 佐藤 三佳子 森松 文毅 高松 薫
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
体育学研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.159-169, 2004-03-10 (Released:2017-09-27)
被引用文献数
3 9

The histidine-containing dipeptide carnosine (p-alanyl-L-histidine) exists widely in the skeletal muscle of vertebrates. The biological role of carnosine has not been well established, but it is believed to act as a cytosolic buffering agent. We prepared an extract of chicken breast meat that is an abundant source of carnosine and its related dipeptide anserine (β-alanyl-1-methyl-L-histidine). The purpose of this study was to examine the effects of extract (CBEX^<TM>) supplementation on high-intensity intermittent exercise performance. Eight male subjects performed two experimental trials (CBEX and placebo treatment). Each trial consisted of two intermittent cycle ergometer sprints separated by a 20-min recovery period. Intermittent exercise consisted often 5-s maximal sprints with 25-s of recovery between each sprint. The subjects were given 190 g of experimental soup containing either 40 g of CBEX or no CBEX 30 min before each trial. Anserine and its related amino acid in plasma were detectable 30 min after CBEX supplementation. However, plasma carnosine was not detectable. In the CBEX group, the subjects exhibited high power during the latter half of intermittent exercise compared with the placebo group. These results suggest that pre-exercise CBEX supplementation improves intermittent exercise performance, possibility by restraining the decrease of intracellular pH and thereby delaying the onset of fatigue.
著者
高松,政雄
出版者
訓点語学会
雑誌
訓点語と訓点資料
巻号頁・発行日
no.41, 1970-06-25
著者
高松宮家 [編]
出版者
高松宮家
巻号頁・発行日
vol.第11輯 昭和18年, 1941
著者
高松宮家 [編]
出版者
高松宮家
巻号頁・発行日
vol.第9輯 昭和16年, 1941