著者
三橋 亮太 水野 壮 佐伯 真二郎 内山 昭一 吉田 誠 高松 裕希 食用昆虫科学研究会 普後 一
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.54, no.6, pp.410-414, 2013-12-25 (Released:2013-12-28)
参考文献数
10
被引用文献数
3

福島県では福島第一原子力発電所事故が発生してから,イナゴの放射線汚染を懸念してイナゴ食(イナゴを採集し,調理して食べること)を楽しむ人が減少した.そこで2011年,2012年に福島県各地で採取したイナゴに含まれる放射性セシウムを測定したところ,134Csと137Csの合計放射能濃度は,最高で60.6 Bq/kgであり,2012年に設定された食品中の放射性物質の新たな基準値である100 Bq/kgを下回ることが示された.さらに,イナゴは一般的な調理過程を経ることによって,放射能濃度が15.8 Bq/kg以下,未処理時の1/4程度まで低下することが示された.
著者
白水 貴 藤田 彩花 中村 昌幸 高松 進
出版者
日本菌学会
雑誌
日本菌学会会報 (ISSN:00290289)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.33-39, 2020-05-01 (Released:2020-06-10)
参考文献数
9

クマノザクラ葉上に発生したうどんこ病菌を採取し,分子系統解析と形態比較によりPodosphaera prunigenaと同定した.タイプ標本の観察結果に基づき,P. prunigenaの記載文を修正した.また,P. prunigenaの原記載では未報告の分生子と分生子柄の形態的特徴を記載した.クマノザクラを宿主とするうどんこ病菌の報告は初である.
著者
勝田 茂 高松 薫 田中 守 小泉 順子 久野 譜也 田渕 健一
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
体育学研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.141-149, 1989-09-01 (Released:2017-09-27)
被引用文献数
1

Attempts were made to clarify whether or not fiber composition of the m. vastus lateralis could be predicted with running performance. Biopsy samples from 32 well-trained and 17 untrained adult males were examined for the percentage area of fast-twitch (FT) and slow-twitch (ST) fibers which might be related to the physical performance better than the fiber type distribution. In addition, each subject completed 50-m sprint and 12-min run tests. A multiple regression analysis revealed that in the trained males predictive accuracy (R^2) for the percentage area of FT fibers (% areaFT) from the ratio of a 50-m sprint speed to a 12-min run speed (50 m・S/12 min・S) was higher than that from most of other variables,e.g. 50 m・S, 12 min・S, or the combination of 50 m・S and 12 min・S; R^2 of 50 m・S/12 min・S was 80.3%(p&lt0.05). A positive correlation between 50 m・S/12 min・S and %areaFT also existed for the untrained subjects (R^2=63.7%, p&lt0.05). The linear regression equations of %areaFT (Y) on 50 m・S/12 min・S (X)were Y=-68.6 + 76.2X (r=0.896, p&lt0.05) and Y=-47.5 + 61.1X (r=0.798, p&lt0.05) for the trained and untrained males, respectively. There was no significant difference in the regression equations between the trained and untrained males. For all subjects, the equation was Y=-59.8 + 69.8X (r=0.876, p&lt0.05) and the standard error of estimate of %areaFT on 50 m・S/12 min . S was 8.86%. These results suggest that the performances of a 50-m sprint and a 12-min run are valuable indicators in, accurately, easily and noninvasively, predicting the percentage area of FT and ST fibers of the m. vastus lateralis from adult male.
著者
林 松彦 高松 一郎 吉田 理 菅野 義彦 佐藤 裕史 阿部 貴之 橋口 明典 細谷 龍男 秋葉 隆 中元 秀友 梅澤 明弘 重松 隆 深川 雅史 川村 哲也 田中 勝 杉野 吉則
出版者
一般社団法人 日本透析医学会
雑誌
日本透析医学会雑誌 (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.45, no.7, pp.551-557, 2012-07-28 (Released:2012-08-07)
参考文献数
24
被引用文献数
2 5

カルシフィラキシスは,末期腎不全により透析療法を受けている患者を中心に発症する,非常に疼痛の強い難治性皮膚潰瘍を主症状とする,時に致死的な疾患である.病理学的所見としては,小動脈の中膜石灰化,内膜の浮腫状増殖を特徴的所見としている.これまで本邦における発症状況などは不明であったが,平成21年度厚生労働省難治性疾患克服事業として,われわれ研究班により初めて全国調査がなされた.その結果,発症率は欧米に比べて極めて低いと推定され,その要因の一つとして,疾患に対する認知度が極めて低いことが考えられた.そこで,疾患概念を明らかとして,その認知度を高めるとともに,診断を容易にするために,全国調査を基として診断基準の作成を行った.この診断基準は,今後の症例の集積に基づく見直しが必要と考えられるが,カルシフィラキシスに対する認知度を高める上では重要な試みと考えている.

8 0 0 0 OA 熾仁親王行実

著者
高松宮家 編
出版者
高松宮家
巻号頁・発行日
vol.下巻, 1929
著者
白石 祐彰 津田 吉晃 高松 進 津村 義彦 松本 麻子
出版者
日本緑化工学会
雑誌
日本緑化工学会誌 (ISSN:09167439)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.402-409, 2015 (Released:2016-09-09)
参考文献数
55
被引用文献数
1

土木工事により生じた大規模斜面における植栽の際には,自生集団の遺伝的多様性保全のために,自生あるいは遺伝的類縁性の高い近隣集団の種苗を用いるべきことが最近広く認知されている。埼玉県長瀞町および寄居町の送電鉄塔建設予定地において,生物多様性保全に配慮した緑化工を行う観点から,工事に伴う伐採前に採種して育苗したコナラ (Quercus serrata) を建設工事跡地に植栽した。この取組みにより,植栽集団 (実生 2集団) が自生集団の遺伝的多様性に与える影響を評価するために,マイクロサテライトマーカーを用いて植栽集団の遺伝的多様性や他集団 (埼玉県内の近隣 4集団および他県 3集団) との遺伝的分化程度について調査した。その結果,実生集団の遺伝的多様性は近隣の成木集団も含めて他集団と同程度であった。 STRUCTURE解析では埼玉県と他県集団には遺伝構造がみられたが,埼玉県内集団については全体で一つの地域交配集団とみなすことできた。これらのことから,建設工事跡地に植栽したコナラ種苗は自生集団の遺伝的多様性およびその地域性を維持しており,本取り組みによって自生集団の遺伝的多様性保全に貢献できたことがわかった。

8 0 0 0 OA 化学工業全書

著者
高松豊吉 等編
出版者
丸善書店[ほか]
巻号頁・発行日
vol.第1冊, 1913
著者
高松 良幸
出版者
静岡大学
巻号頁・発行日
2010-03-31 (Released:2017-12-14)

平成19年度~平成21年度科学研究費補助金(基盤研究(C))研究成果報告書
著者
本山 亜友里 川上 智規 S. K. Weragoda 奥川 光治 芹川 裕加 袋布 昌幹 高松 さおり
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集G(環境) (ISSN:21856648)
巻号頁・発行日
vol.68, no.7, pp.III_517-III_523, 2012 (Released:2013-03-15)
参考文献数
11
被引用文献数
1

スリランカAnuradhapura地区では,飲用,調理用としている井戸水にフッ素が含まれ,住民にフッ素の過剰摂取により生じる斑状歯がみられる.また腎臓病などの健康被害も報告されており,フッ素との関係が疑われている.そこでフッ素汚染実態把握のため2010年~2012年にAnuradhapura地区を含む8地区,計263サンプルを分析した結果,最大で約7mg/lの井戸が存在し3地区で平均値がスリランカの飲料水基準値を超過した.高濃度の井戸付近には,低濃度の井戸が存在する例もあった.この場合濃度に応じ用途を分けることで健康被害を軽減できる.一方近隣に低濃度の井戸が存在しない場合,フッ素濃度低減策を講ずる必要があり,その1つとして鳥骨炭の利用を検討した.鳥骨炭製造に際し最適炭化温度は600℃であった.
著者
瀧口 述弘 高松 昇三 佐藤 哲也 雉子牟田 美香 庄本 康治
出版者
Japanese Society for Electrophysical Agents in Physical Therapy
雑誌
物理療法科学 (ISSN:21889805)
巻号頁・発行日
pp.21-21, (Released:2023-01-30)

背景:慢性腰痛患者には運動療法を実施すべきと報告されているが,運動時痛により運動が十分に行えていない患者が多い.経皮的電気刺激(Transcutaneous Electrical Nerve Stimulation)は,慢性腰痛患者にも実施されているが,運動時痛に対する効果を検証した報告は少ない.また,TENSは周波数により鎮痛機序が異なるが,腰部運動時痛に対する最適な周波数も明らかではない.本研究の目的として,腰部運動時痛に対するTENSの効果と最適な周波数を明らかにすることとした.試験デザイン:ランダム化比較試験.方法:対象は慢性腰痛患者80名であり,高頻度TENS群(100 Hz),変調TENS群(10-100 Hz),プラセボTENS群にランダムに割付け,TENS実施前,実施直後,30分後に運動時痛評価と運動機能評価を行った.TENSは30分後の評価終了まで実施した.結果:変調TENS群はプラセボTENS群よりも運動時痛が有意に低下したが,運動機能は向上しなかった.結論:変調TENSは慢性腰痛患者の運動時痛を低下させる.
著者
渡辺 俊明 田中 正彦 渡邉 和俊 高松 康雄 戸部 昭広
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.124, no.3, pp.99-111, 2004-03-01 (Released:2004-02-25)
参考文献数
51
被引用文献数
84 86

Increasing data suggest that oxygen free radical species play detrimental roles in ischemic diseases. A free radical scavenger capable of inhibiting oxidative injury is expected to become a new drug for the treatment of ischemic diseases such as cerebral ischemia. Edaravon (3-methyl-1-phenyl-2-pyrazolin-5-one), which has been developed as an neuroprotective agent for more than 15 years since its discovery, is approved for the treatment of acute cerebral infarction. In this paper, the pharmacologic characteristics and clinical effects of edaravone are reviewed. In early stage of investigation, edaravone was found to have promising activities as an antioxidative radical scavenger, quenching hydroxyl radical (•OH) and inhibiting both •OH-dependent and •OH-independent lipid peroxidation. Edaravone showed inhibitory effects on both water-soluble and lipid-soluble peroxyl radical-induced peroxidation systems, which are different from the inhibitory effects of vitamins C and E in each system, respectively. Oxidative injury to cultured endothelial cells caused by arachidonate (AA) peroxides is prevented in the existence of edaravone. To clarify the characteristics of this free radical scavenger, further investigation was carried out. Edaravone ameliorated exacerbation of cortical edema induced by a focal ischemia-reperfusion model in rats, suggesting inhibitory effects on oxidative injury to the blood-brain barrier (BBB). Additionally, edaravone also prevented rat cortical edema caused by intracortical AA infusion in which free radical production and subsequent oxidative injury to the BBB are involved. With advances in in vivo measurement technology of oxygen radicals, edaravone was shown to inhibit postischemic increases in •OH production and tissue injury in the penumbral or recirculated area in rat cerebral ischemia models. In clinical studies, edaravone improved the core neurologic deficits, activities of daily living, and functional outcome of stroke patients. Furthermore, a study using proton magnetic resonance spectroscopic techniques showed that edaravone preserved N-acetyl-aspartate in stroke patients, a promising neuronal marker in the brain. Further investigation is essential for a better understanding of free radical-mediated cerebral injury during ischemia followed by recirculation. We hope that edaravone represents a promising neuroprotectant for drug therapy in acute cerebral ischemia.
著者
高松 大騎 小林 江梨子 伊藤 晃成 佐藤 信範
出版者
一般社団法人 レギュラトリーサイエンス学会
雑誌
レギュラトリーサイエンス学会誌 (ISSN:21857113)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.139-150, 2016 (Released:2016-05-31)
参考文献数
8

医療保険制度における薬剤服用歴管理指導料の算定は, 現在, 紙形式の手帳が従来より用いられている. 薬局を対象として, 紙形式および電子化形式のお薬手帳に含まれるデータの種類などを明らかにするため, アンケート調査を行った. また, 薬局に来局した患者を対象として, お薬手帳に対する患者の意識を明らかにするため, アンケート調査を行った. 1,000薬局のうち547薬局が回答を返送してきた. 対象としたすべての薬局が “紙媒体のお薬手帳” を利用していたが, “電子化お薬手帳” を “紙媒体のお薬手帳” とともに使用している薬局は, 回答した薬局の15.9%にすぎなかった. 307人の患者に回答を依頼し227人の患者が回答した. “電子化お薬手帳” を利用している患者は, 回答した患者の0.5%にすぎなかった. また, “電子化お薬手帳” に記載されている項目は, “紙媒体のお薬手帳” に記載されている項目に比べて少なく, ばらつきがあった. お薬手帳を利用している患者のうち, 20.9%はお薬手帳に自分自身で情報を記入することがあると答えた ( “血圧”, “体調の変化” など). お薬手帳に対する患者の意識としては, お薬手帳の情報を, “みせたい医療関係者だけにみせたい” とする患者と, “医療関係者ならだれでもみてもらってよい” とする患者に考え方が二分していた. したがって, “電子化お薬手帳” の運用にあたっては, “紙媒体のお薬手帳” の項目と同様の項目を網羅して記載すること, 患者の意識に応じて閲覧の制限ができることなどが必要と考えられた.