著者
柴田 洋一 高松 竹男 Yoichi Shibata Takeo Takamatsu 小山工業高等専門学校一般物理 小山工業高等専門学校技術室
出版者
小山工業高等専門学校
雑誌
小山工業高等専門学校研究紀要 = The research reports of Oyama Technical College (ISSN:02882825)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.23-27, 2005-03-10

ペットボトルロケットの工作上、翼部分は最も精度が要求されやっかいである。しかし翼は実はもっと単純な構造で同様の効果が得られる。形状と同時に翼の取り付け位置も変え、どのように飛行が変化するか実証実験を行った結果を報告する。またこれらの実験を通して、翼の働きについても考察をおこなった。
著者
中島 定彦 福岡 朋実 高松 靖子 陳 香純
出版者
THE JAPANESE SOCIETY FOR ANIMAL PSYCHOLOGY
雑誌
動物心理学研究 (ISSN:09168419)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.77-84, 2009
被引用文献数
1

According to the experimental studies conducted by European and American researchers, domestic dogs are good performers in choosing a container based on gestures provided by humans. Some researchers have argued that this ability is a product of domestication. We investigated whether family dogs in Japan can use social cues to locate food hidden in one of two small containers (pots). The tested cues were (1) pointing to the target pot with the contralateral hand (i.e., cross-body pointing), (2) turning the head to the target pot, and (3) kneeling behind the target pot (i.e., local enhancement). The performance was poor in the present study compared with the previous studies conduced in European/American countries. As family dogs are well controlled in these countries compared to those in Japan, our data seem to challenge the domestication hypothesis and support the claim that social skill learning plays a critical role in this task.
著者
菅野 彰重 高松 晴樹 高野 伸子 秋本 隆司
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品工業学会誌 (ISSN:00290394)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.105-110, 1982-02-15 (Released:2010-01-20)
参考文献数
29
被引用文献数
1 9

納豆製造工程におけるオリゴ糖の変化をガスクロマトグラフィーにより分析した。同時に粘性多糖レバンと大豆多糖のうち,溶液中では納豆菌のアミラーゼによって容易に分解されるデンプンについても検討した。その結果,浸漬,蒸煮によって,大豆オリゴ糖の一部が失なわれ,デンプンも減少した。発酵においては,発芽後6時間でシュクロースは約1/7に,ラフィノース,スタキオースは約1/3に減少し,早期にオリゴ糖は分解されることが示された。この時大豆オリゴ糖の部分分解によって生じると考えられる,メリビオース,マンニノトリオース,グルコース,フルクトースが遊離し,メリビオース,マンニノトリオースの分解は緩慢であったが,グルコースとフルクトースは速やかに減少した。レバンは大豆オリゴの分解に伴って増加し,デンプンは発酵中にまったく減少しなかった。
著者
高松 衛 中嶋 芳雄 藤井 侃 佐伯 行紀 宮本 博幸 三上 寿枝
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌. A, 基礎・材料・共通部門誌 = The transactions of the Institute of Electrical Engineers of Japan. A, A publication of Fundamentals and Materials Society (ISSN:03854205)
巻号頁・発行日
vol.125, no.2, pp.187-188, 2005-02-01
被引用文献数
1

Today, many goods are developed using the mental effect by the color. As a typical example, bath salts can be mentioned. In this study, the SD technique was used to quantitatively determine about how the color of solution influence the mental effect by 15 subjects. The results showed that effects by the red shades such as "warmth", and by the blue and purple shades such as "composedness", were high. Also, it clarified about the influence by the white muddiness.
著者
高松 雄三 白石 勝 樹下行三
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.24, no.4, pp.542-548, 1983-07-15

検出可能な故障に対して検査入力を生成する手法として Dアルゴリズムがよく知られており 実用化されている.しかしながら Dアルゴリズムは 誤り訂正回路のような排他的論理和ゲートの多い回路への適用は実用的でないとされている.そこで これを改良した9-Vアルゴリズム PODEMアルゴリズム FANアルゴリズムなどが考案されている.本論文では 信号線の値として 0 1 D D^^- Xの5値にさらに D/0 D/1 D^^-/0 D^^-/1 D/D^^-の5値を加えた10値を用いた検査系列生成法を提案する.本手法は 0 1 D D^^- Xの5値を用いた含意操作と 先の10値を用いた含意操作 および後方追跡の三つの基本操作から構成されている.検査入力は この基本操作を繰り返して外部入力へ信号値を割り当て 故障信号を外部出力へ伝搬させる経路活性化法により生成している.一般に経路活l性化法では 故障信号を伝搬させる経路に関連する信号値を決めるときや 分岐点における伝搬経路とその数の選択に自由度がある.この自由度の選び方が検査入力生成に関係するが 本手法では 10値を用いることにより自由度を減らし 検査系列生成時間の高速化を試みている.
著者
田中 正義 藤原 守 郡 英輝 高松 邦彦
出版者
神戸常盤大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

超偏極^3Heガスを造影剤とした^3He-MRI(磁気共鳴イメージング)を目指して、極低温と、強磁場による強制偏極法(BFM : Brute Force Method)による超偏極^3Heガス生成法の開発を行った。今回BFMを用いたのは、従来のレーザー光ポンピング法では超偏極^3Heガスの収率が高々1〓/日程度しか期待できないが、BFMではその千倍の収率が期待できるからである。極低温(~10mK)を実現するのに、オランダ・ライデンクライオジェニクスから導入した^3He/^4He希釈冷凍機(DRS2500)を用い、17 Tの強磁場発生には超電導ソレノイドコイルを用いた。本研究では、BFMで生成された超偏極固体^3He生成用のポメランチュクセル、減偏極が起こらないように短時間で気化させる急速融解法を開発し、予備実験を行っている。
著者
高松 晃子 中島 久代 山中 山中
出版者
聖徳大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

バラッドと呼ばれる英語圏の物語歌は、ローカルな口頭伝承が廃れる一方で、録音文化に浸透することで新たな伝承ルートを獲得しつつある。この研究では、20タイトルのバラッドについて2001年以降の録音をできる限り収集し、歌詞と旋律の傾向を調べた。録音文化に独特なのは、広く支持された演奏が現れるとそれが一種の手本となって伝えられることである。それは地域を越えて伝承されるが、録音文化内部で細分化された音楽ジャンル(たとえばエレクトリック・フォーク、カントリー、ロック)を越えることは容易ではないようだ。
著者
高松 寿夫 新川 登亀男 吉原 浩人 陣野 英則 河野 貴美子 後藤 昭雄 波戸岡 旭 仁平 道明
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

平安時代前期の漢詩文集、とりわけ『菅家文草』の諸本調査を行い、本文の異同、諸本の系統についての検討を行い、新たな見識を得た。2種版本(寛文版本・元禄版本)の本文異同については、漢詩部分(前半6巻)については、一覧にした冊子も作成した。渤海使関係詩の注釈作業を行ったが、その際にも、『菅家文草』諸本調査の成果が役立った。渤海使関係詩の注釈成果は、『早稲田大学日本古典籍研究所年報』誌上に公表した。
著者
田中 隆昭 陣野 英則 新川 登亀男 小林 保治 吉原 浩人 高松 寿夫 蔵中 しのぶ 松浦 友久 丹羽 香
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2000

2000年12月、研究所発足。2001年3月、周以量氏(現在中国首都師範大学副教授)、林忠鵬氏(現在客員研究員)を招聘、田中所長が加わり、早稲田大学で講演会。参加者約50名。2001年9月、二日間にわたり国内・海外研究員全員と北京大学の韋旭昇氏、北イリノイ州立大学のジョン・ベンテリー氏等を招聘して早稲田大学にて国際シンポジウム「古代日本・中国・朝鮮半島文化交流の新展開」。参加者約150名。この成果は近刊の『交錯する古代』(勉誠出版)に反映される。2002年7月、シンポジゥム「21世紀に向けての日中比較文学」を中国・長春市にて東北師範大学で共催。研究発表者日本側20名、中国側28名。参加者約200名。この成果の一部が2003年2月の『日本学論壇』に反映された。2002年11月、二日にわけて王宝平氏(浙江大学)・高文漢氏(山東大学)・孟慶枢氏(東北師範大学)・林嵐氏(東北師範大学)を招聘して、田中所長と石見清裕氏(教育学部)が加わり講演会。参加者約80名。こうした海外との学術交流と平行して、毎月一回『日蔵夢記』講読会を開催。本文整理・訓読・語釈・現代語訳を確定。この成果に関連する学術研究論文を加えて、近刊の『日蔵夢記大成』(勉誠出版)に反映される。また一方では日中比較文献目録の作成も進めているが、まもなく一定の成果を公表することが可能である。
著者
高松 進 一谷 多喜郎
出版者
日本植物病理学会
雑誌
日本植物病理學會報 (ISSN:00319473)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.82-85, 1986-01-25

本邦未報告の Pythium okanoganense Lipps によるムギ褐色雪腐病の発生を確認した。病徴は P. iwayamai および P. paddicum による既知の褐色雪腐病の場合と同様であった。1982年から1984年にかけて福井県北東部地帯で調査したところ, 本菌は, 157圃場のうち10圃場で分離され, うち2圃場では最優占種であった。本菌は乾田で分離され, 湿田では分離されなかった。コムギ1品種(ナンブコムギ)とオオムギ2品種 (べんけいむぎ, ミユキオオムギ)に対して接種したところ, いずれの品種も雪腐症状を呈したが, ナンブコムギはべんけいむぎ, ミユキオオムギに比べて発病程度が低かった。P. iwayamai と P. paddicum に比べて病原力はやや弱いが, 本菌はわが国におけるムギ褐色雪腐病菌の一つと考えられた。
著者
佐藤 幸生 高松 進
出版者
富山県立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

2002年、神奈川県で、従来とは異なる菌(Oidium属Reticuloidium亜属菌;OR菌)によるキュウリうどんこ病の新発生が確認された(内田・宋、2003)。一方でOR菌による種々の植物のうどんこ病の新発生が相次いで報告されている。本研究は、1)キュウリ上のOR菌の発生実態調査と、2)キュウリと種々の植物上のOR菌との関係などを明らかにすることを目的に実施した。1発生実態:富山県、東京都および秋田県南部、新潟県で調査した結果、いずれの調査地でもOR菌によるうどんこ病が発生し、従来からのOidium属Fibroidium亜属菌(OF菌)によるうどんこ病に劣らず発生が広がっていることから、OR菌によるうどんこ病は、本邦ではすでに広く発生していることが示唆された。従来からのOF菌によると同程度に激発する例も認められ、防除を要することが明らかになった。発生品種は、湧泉、アンコール10、金星、インパクト、南極2号、京涼み、夏涼み、プロジェクトX、シルフィー、金沢太キュウリと節成千両の11品種に及んでいた。2種々の植物でのOR菌によるうどんこ病の新発生:2004年以降、従来とは異なるOR菌によるうどんこ病の新発生は、ヒマワリ、キクイモ、オミナエシ、ジニア、トレニア、スコパリア、カボチャ、カラスウリなど、4科8種の植物で確認した。3種々の植物上のOR菌の宿主範囲および遺伝子解析:トレニア以外のキュウリ、カボチャを含む9種類の植物(ヒマワリ、キクイモ、オミナエシ、ジニア、スコパリア、パンジー、メランポジュウム)上の菌は、いずれもキュウリに病原性を認めたが、キュウリとカボチャ上の菌は、キュウリ以外には病原性を認めなかった。東京都、新潟県、富山県で採集したキュウリ上のOR菌は、遺伝子解析の結果1つのクラスター属し、OR菌のグループ分け(Takamatsuら、2006)におけるIX群に属した。キク科植物上の菌は、III群に属した。パンジー、オミナエシ、トレニア、クジャクアスター上の菌はキュウリ上の菌と同じIX群に属した。