著者
小林 寛征 高松 希匠 島村 和典
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.519, pp.29-32, 2002-12-10
被引用文献数
5

ネットワークのブロードバンド化に伴い,基幹網内のIPパケット量は増加し,将来,ルータ等の中継機器の性能を超えてしまう.そこで,MTUの異なるアクセス網と基幹網の間でIPパケットを結合・分解し,経路選択にかかるプロセッサ負荷を軽減するパケットアセンブリ技術を研究している.この技術を非同期パイプラインを持つデータ駆動型プロセッサに実装し,課題の抽出と,解決方法について報告する.
著者
渡部 雅之 高松 みどり
出版者
一般社団法人 日本発達心理学会
雑誌
発達心理学研究 (ISSN:09159029)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.111-120, 2014

空間的視点取得は,他視点への仮想的な自己身体の移動と,それ以外に必要とされる認知的情報処理の2つの過程から構成される。多くの先行研究では,これらの過程を適切に分離できておらず,使用された実験課題によって互いに矛盾する結果が得られることも多かった。特に,空間的視点取得の本質と目される仮想的身体移動がどのように発達するのかについては,今日でも十分には解明されていない。本研究では,両過程を分離して捉えるために,反応時間と視点の移動距離との間に成立する一次関数関係を利用した手法を考案した。さらに,子ども達にも容易に理解できるように,この手法を組み込んだビデオゲーム形式の課題を作成した。3–4歳群,5歳群,6歳群,13歳群,21歳群の各群20名ずつ,合計100名が課題を行った。仮想的身体移動過程もしくはそれ以外の認知的情報処理過程のみを意味する各1種類の指標と,両過程を含む従来型の反応時間と正答数との,合計4種類の指標が分析に用いられた。その結果,仮想的身体移動に関わる能力が思春期以降に発達すること,それ以外の認知的情報処理に関わる能力は児童期後期から思春期頃に大きく伸張することが示された。これらを踏まえて,仮想的身体移動の発達研究の重要性を,身体性や実行機能の観点から考察した。
著者
高松 秀行 片桐 さやか 長澤 敏行 小林 宏明 小柳 達郎 鈴木 允文 谷口 陽一 南原 弘美 早雲 彩絵 和泉 雄一
出版者
特定非営利活動法人日本歯科保存学会
雑誌
日本歯科保存学雑誌 (ISSN:03872343)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.31-39, 2013-02-28

目的:慢性歯周炎はインスリン抵抗性を亢進させることにより,2型糖尿病患者の血糖コントロールを悪化させると考えられている.高感度C反応性タンパク(hs-CRP), tumor necrosis factor-α (TNF-α), interleukin-6 (IL-6),また,アディポネクチン,レプチン,レジスチンのようなアディポカインなどのさまざまなメディエーターの増加や減少は,インスリン抵抗性に関与すると考えられている.本研究の目的は,歯周炎に罹患した2型糖尿病患者における,歯周治療による血糖コントロールおよび血清中のメディエーターへの影響を調べることである.対象と方法:歯周炎を伴う2型糖尿病患者41名に,抗菌薬の局所投与を併用した歯周治療を行った.ベースライン時と歯周治療2,6カ月後に,歯周組織検査として,プロービング深さ(PPD),プロービング時の出血(BOP)を測定し,また採血を行って糖化ヘモグロビン(HbA1c), hs-CRP, TNF-α, IL-6,アディポネクチン,レプチン,レジスチンを測定した.結果:全被験者において,PPDとBOPは有意に減少したがHbA1cおよび血清中のメディエーターには有意な変化は認められなかった.次に,6カ月後のBOPの改善率が50%以上の群(BOP-D群)とBOPの改善率が50%未満の群(BOP-ND群)に分けて解析を行ったところ,BOP-D群ではPPD, BOP, HbA1cが有意に減少しており,血清中のアディポネクチンは有意に増加していた.一方,BOP-ND群においては,PPDとBOPの有意な減少が認められたが,HbA1cや血清中のメディエーターには有意な変化は認められなかった.さらにBOP-D群においては,BOPとレジスチンの6カ月間の変化量の間に有意な正の相関(p=0.03, ρ=0.49)が認められた.結論:歯周炎に罹患した2型糖尿病患者において,歯周組織の炎症が顕著に改善した被験者では,血清アディポネクチンの増加およびHbA1cの減少が認められた.またBOPの減少に伴ってレジスチンも減少することが示された.歯周炎に罹患した2型糖尿病患者に対してBOPの改善率が50%以上と表されるように大きく炎症が減少することにより,インスリン抵抗性が改善し,血糖コントロールが安定する可能性が示された.
著者
佐藤 志保理 山口 明彦 竹村 憲太郎 高松 淳 小笠原 司
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp."1A1-O11(1)"-"1A1-O11(4)", 2011-05-26

In this paper, we study a method to translate the style of an input motion which is obtained by a motion capture system. For this aim, we model the difference of motions coming from the actor's attribute, such as gender and age. Especially, we focus on the difference coming from the gender, and model the difference of poses (joint angles) between males and females by using a Gaussian process regression. In training the model, we utilize Multifactor Gaussian Process Model to align the training set of motions in cyclic phase. In the experiments, we train the filter with walking motions of males and females, then we apply the filter to walking, running, and jumping motions of males. The results demonstrate that the filter successfully translates the motion into a womanish one.
著者
林 一也 鈴木 敦子 津久井 亜紀夫 高松 直 内藤 功一 岡田 亨 森 元幸 梅村 芳樹
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.48, no.7, pp.589-596, 1997-07-15
被引用文献数
6

The characteristic anthocyanin, vitamin C, dietary fiber and sucrose contents of new types of colored potatoes were studied. The total dietary fiber level in the violet, red and yellow potatoes w[ere 0.75, 0.66 and 0.85o%, respectively. The total vitamin C contents of the violet, red and yellow potatoes were 25.3, 14.l and 31.5mg/100 g, respectively, while the anthocyanin contents of the violet, red and yellow potatoes were 142,148 and 17 mg/100 g, respectively. The main anthocyanin structures in the violet and red potatoes were determined to be petanin and pelanin by FAB-M S and ^1 H-NM R analysis. The red potato anthocyanin was very stable to heat and UV irradiation. Sucrose in the red and yellow potatoes increased during low-temperature storage.
著者
大江 修造 高松 秀明
出版者
The Society of Chemical Engineers, Japan
雑誌
化学工学論文集 (ISSN:0386216X)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.275-279, 2000-03-10
被引用文献数
1

溶媒和モデルを用いた気液平衡における塩効果の推算法を先に提案した. 本モデルにおいては, 混合溶媒の蒸気圧降下を考慮する事によって沸点及び全圧の推算を行っている. 混合溶媒の蒸気圧降下を示す活量係数は構成する各純溶媒+塩系における溶媒の活量係数との間に加算性が成立するとした. 本報においては, 蒸気圧降下を示す活量係数をより正確に表現するために, 異種溶媒間補正係数を導入した関数形を新たに提案した. この補正のための関数形は, [1] 混合溶媒の蒸気圧降下を示す活量係数の極値を表し, [2] 純溶媒の時, 補正を行わず, [3] 多成分系への拡張を可能にするという特徴を有する. これにより混合溶媒+塩系における蒸気圧降下の推算精度を格段に向上できた. さらに, 2成分溶媒+塩系で決定した異種溶媒間補正係数を用いて3成分溶媒+塩系の沸点の推算を行ったところ良好な結果が得られた.
著者
高松 政雄
出版者
関西学院大学
雑誌
人文論究 (ISSN:02866773)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.15-28, 1996-09
著者
米林 順平 高松 昇三 齊藤 一幸 高橋 応明 伊藤 公一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.94, no.2, pp.297-299, 2011-02-01

筆者らは,呼吸検出用ドップラーレーダの性能を評価するため,人体の腹部運動を模擬したダイナミックファントムを開発した.また,ダイナミックファントムと人体の測定によって得られる出力波形を比較することで,ダイナミックファントムの妥当性を示した.
著者
高松宮家 編
出版者
高松宮
巻号頁・発行日
vol.第1輯, 1934
著者
工藤 高裕 高橋 康弘 高松 巌 涌井 伸二
出版者
公益社団法人日本磁気学会
雑誌
日本応用磁気学会誌 (ISSN:18804004)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.413-417, 2006-05-01

This paper describes a robust design for a capacitance-drive-type linear electromagnetic solenoid (LES) using a quality engineering method and an exclusive dynamic analysis simulator. Reducing the variation in the performance significant by restrains the rise time of the current in the electromagnetic coil. In addition, the current should be kept above a specified level for a certain period. For this purpose, it is important to increase the inductance of the electromagnetic coil. In other words, it is necessary to increase the winding diameter and reduce the number of turns in order to reduce the variation in the performance. The validity of this robust design has been verified by experiments with actual solenoids. Consequently, it provides a high yield ratio.
著者
高松 潤二 阿江 通良 藤井 範久
出版者
社団法人日本体育学会
雑誌
体育學研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.19-29, 1997-05-10
被引用文献数
5

The purpose of this study was to develop a DLT procedure using pan and tilt cameras (henceforth, panning DLT) for the collection of three-dimensional coordinates data in large measurement volumes. Two stationary VTR cameras and two pan and tilt VTR cameras were used to obtain images of two control volumes. Two control volumes were used to compare the accuracy of coordinates data taken from stationary DLT with that of panning DLT technique: control volume A (CV-A) was 1.25×10×5m^3, and control volume B (CV-B) was 1.25×5×3m^3 in dimension. Control points and a ball thrown in each control volume were videotaped. DLT parameters for panning technique were calculated as follows: (1) Relative coordinates of control points to reference points were calculated from the digitizer coordinates of the reference points and control points. (2) Digitizer coordinates of the reference points and target objects were digitized. (3) Virtual control points were reconstructed from the relative coordinates of the control points in each frame. (4) Virtual control points appeared in the view of each camera were selected and used for the calculation of DLT parameters. Three-dimensional coordinates of control points were computed, and RMS errors were compared between stationary and panning DLT techniques. In CV-A of large volume, RMS errors of control points in stationary and panning DLT techniques were 14.0 and 7.5mm, respectively, while in CV-B of small volume, there was no significant difference in RMS errors, 8.3 and 5.8mm, respectively. Vertical accelerations of a thrown ball computed with two techniques were 9.74 and 9.71m.s^<-2> in CV-A. These results reveal that panning DLT technique developed in this study can be adapted for the collection of three-dimensional coordinates data in large measurement volumes.
著者
尾暮 拓也 高松 悠 古田 一雄
出版者
Sociotechnology Research Network
雑誌
社会技術研究論文集 (ISSN:13490184)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.389-398, 2004
被引用文献数
1 2

原子力の是非について社会的に合意形成するためには社会全体によるリスク理解の醸成が必要である. 技術的な知識あるいは問題意識を技術者コミュニティと市民コミュニティで共有するためにはインターネットにおいてはディレクトリ型検索サイトの整備などが急務であると考えられるが, ここで用いられるオントロジーは十分に吟味されて設計されなければならない. 本研究ではまず市民コミュニティのオントロジーをテキストマイニングの概念マップ作成技術を応用して分析し, 原子力工学科カリキュラムから推定される技術者コミュニティのオントロジーと比較して両者の違いを明らかにする. 次にこれらの違いを踏まえて技術的な知識あるいは問題意識の共有のためのオントロジー設計方法について提案する.