著者
中島 健介 末松 憲治 谷口 英司 竹田 英次 辛坊 俊行 佐々木 善伸 高木 直
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MW, マイクロ波 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.557, pp.1-5, 2000-01-20
参考文献数
8
被引用文献数
2

近年, 移動体通信の普及により, 携帯電話等で使用されるL帯マイクロ波デバイスの小形化, 低コスト化が進んでいる.ここでは, これらデバイスを利用した低コストな移相器モジュール構成を提案する.この移相器モジュールは, GaAs SW-BANKとチップインダクタ / チップコンデンサで構成されたハイパスフィルタ / ローパスフィルタ切換え形の移相回路を低コストなガラエポ基板上に構成したものである.本構成によるL帯5ビット移相器モジュールを試作した結果, 従来のGaAs-MMIC移相器と比べ, GaAs半導体基板の総面積を約1 / 6に低減でき, また, サイズ, 性能ともに同程度の良好な結果が得られた.
著者
トム アルトマン 五十嵐 善英 小保方 幸次
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. COMP, コンピュテーション
巻号頁・発行日
vol.93, no.123, pp.9-18, 1993-06-25

グラフG=(V,E)が,V={0,…,N-1},E={{u,v}|v-u modulo Nが2の冪乗}であるときこのグラフを頂点数Nのハイパーリング(N-HR)という。本稿では,HRの構成法,特性,埋め込み,スパナについて論じる。頂点数Nのハイパーキューブや,a×b格子,頂点数Nの完全二分木を,N-HRに部分グラフとして埋め込む.また,HRのスパナの構成方法を3タイプ紹介する.これらのタイプのスパナの伸び率は,HRの頂点数をNとすると高々[log_2N],任意の1【less than or equal】k【less than or equal】[log_2N]に対し2k-1,任意の2【less than or equal】k【less than or equal】[log_2N]-1に対し2k-1である.また,これらのタイプのスパナを構成する辺の数は,N-1,高々N[log_2N), k],高々N(log_2N-k)/2k+Nkである.最後に,HRのγシンクロナイザに関する伸び率と辺の数の表を示す.
著者
河辺 義信 真野 健 堀田 英一 小暮 潔
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-情報処理 (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.85, no.3, pp.249-261, 2002-03-01

プロセス代数π-計算は,プロセス間の通信リンクの動的接続を表現できる形式モデルである.本論文では,π-計算の実装に必要となる通信リンクの実装方法について述べる.π-計算では,通信リンクを「名前制限」と呼ばれる概念で形式化する.一方,実装では通信リンクは「名前生成」で扱うのが容易である.両者の同等性の形式的な証明は与えられていない.また,π-計算に対してデータタイプを加えた体系では,両者の同等性に関する反例が存在する.本論文では,データタイプ部を加えたπ-計算を扱い,名前制限と名前生成の同等性を論じる.
著者
肝付 兼次 三好 匠 村田 正徳 二見 聡
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.577, pp.197-200, 2007-03-01
参考文献数
4
被引用文献数
1

近年,インターネットにおいてサーバを用いずに多端末間でVPN(Virtual Private Network)を構築するP2P-VPNが注目されている.P2P-VPNでは,ファイル共有やストリーミングといったサービスに特化したP2Pアプリケーションとは異なり,任意のアプリケーションやグループウェアをインターネットを介して利用することができる.本稿では,UDPホールパンチングによるプライベートアドレスホスト間接続手法を利用し,P2P-VPNを開発している.また,本システムの性能を評価するため,スループットの測定を行っている.
著者
安藤 ハル 北原 義典 畑岡 信夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.77, no.8, pp.1465-1474, 1994-08-25
参考文献数
18
被引用文献数
17

本論文では,マルチモーダルインターフェースの評価システムとして試作した「インテリアデザイン支援システム」について報告し,評価を通して,マルチモーダルインターフェースのユニモーダルに対する優位性と,ユーザにとって望ましいインターフェースの形態について考察している.本システムでは,入力手段として音声とポインティングジェスチャを用い,格文法を利用した情報統合テーブルにより音声入力された文章を解析し,更に,モダリティの入力順序関係から,解析された音声情報とポインティング情報を統合する方式を提案している.20名の被験者を用いて,ポインティングのみによるユニモーダルな入力手段と,音声を加えたマルチモーダルな入力手段との操作性を比較評価した結果,音声とポインティングによる入力手段の方が操作性がよく,マルチモーダルの優位性が確認できた.また,単語(コマンド)発声と,文発声の2種類の音声指示形態による操作性の違いを,現状の音声認識性能条件と,音声認識率が完壁な条件の2種において比較評価した.評価の結果,現状の音声認識性能では,単語発声の方が文発声よりも操作性が良いという結果を得たが,自由発声入力が可能となれば,文発声の方が単語発声よりも操作性が良いということが示唆され,今後の音声認識技術開発の指標が明らかになった.
著者
石川 英彦 有澤 博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-コンピュータ (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.80, no.3, pp.291-299, 1997-03-25
参考文献数
10
被引用文献数
2

ほとんどのデータモデルは, 多量の情報を扱う必要性から, 特定の意味をもつ情報の集まりを一つのものとして扱う方法を提供しているが, この情報と集まりとの関係として, 数学における要素と集合との関係が最もよく用いられている. このとき, 「要素」がどのように「集合」に所属できるかという情報はデータの秩序を保つために重要であるにもかかわらず, それを十分に表現できる方法は数少ない. また, データベーススキーマを設計する立場からは, 表現力が高いだけでは不十分で, 直観的に設計を行えることが必要である. 本論文では, 要素が所属の際に守るべき集合の間の関係を直観的に表現できる表記法を提案し, その表記法が十分な表現力を有することを示す. また, 表記の集合が与えられたときに, それが矛盾を含むことを検出したり, 要素の所属を制限するための方法について考察し, 本手法がデータベーススキーマの設計手法として妥当であることを示す.
著者
田中 清 阿久津 明人 外村 佳伸 秦泉寺 浩史
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.134, pp.51-56, 2000-06-15
参考文献数
7
被引用文献数
11

次世代のディジタル放送やインターネット放送に向けて, 視聴者の要求に基づいた番組視聴方法の実現が求められている.本稿では, 映像配信に意味情報配信を加えることによって, イタラクティブなライブ中継を実現できるライブ中継システムLiveWatchを提案する.通常, ライブ中継では見たいシーンが来るまで映像を眺めていなければならないが, LiveWatchではシステムが意味情報を用いてシーンを判定しユーザに知らせるので, 見たいシーンを見逃さない.高校野球をターゲットとしたLiveWatchインターネットライブ中継実験を行い, LiveWatchの有効性を確認した.
著者
小出 俊夫 下西 英之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.448, pp.19-24, 2010-02-25
被引用文献数
1

OpenFlowネットワークではコントローラーと各スイッチ間で制御情報を送受信するためのセキュアチャネルは、実データを送受信する実ネットワークとは別に、一般的なルーティングプロトコルを用いる独立した制御専用ネットワーク上に構築される。この制御専用ネットワークを除去しセキュアチャネルを実ネットワーク上に構築することで、セキュアチャネルの経路選択の柔軟性が向上し、耐障害性、スケーラビリティー、及び管理コストなどの改善が期待できる。本報告では、セキュアチャネルを実ネットワーク上に構築する方法の検討と実機による簡易評価の結果について述べる。
著者
藤田 雅人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.407, pp.1-4, 2012-01-19

航空機の小型化・航空需要の高まりとともに,航空交通管制官のワークロードは増加していく.管制情報処理システムが航空交通管制官の行う判断を模擬することができれば,それを応用した管制指示提案ツールにより管制官のワークロードの大幅な軽減に寄与することが期待できる.滑走路が唯一つの空港において出発機と到着機のいずれを優先するべきかに関する問題に関して機械学習理論を適用した結果を報告する.
著者
川中 翔 西田 京介 倉島 健 星出 高秀 藤村 考
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. LOIS, ライフインテリジェンスとオフィス情報システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.35, pp.121-126, 2012-05-10

Twitterを情報源としてユーザ属性を活用したブランド特徴分析手法を提案する.提案法ではツイートから抽出するブランドの特徴語と,自己紹介文から抽出するユーザの属性語の共起から,ブランドの特徴語毎に関係の強い属性語を獲得する.提案法は,特に新しい点として,周囲のユーザから該当する属性語推定手法を含む.Twitterの実データを用いた実験において、属性語推定手法はランキング手法に比べ良い結果を示した.提案法は,限定的な実験ながら,属性語推定を行うことで,特徴語と関係の強い属性語を数多く獲得することを可能にした.
著者
上田 裕市 富田 翔 坂田 聡
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.249, pp.31-36, 2009-10-15
参考文献数
15
被引用文献数
3

音声可視化手法として,音声画像表現に基づくリアルタイムシステムを構築し,聴覚障害児の発声訓練における機能評価を行っている.母音フォルマント周波数のRGB変換による色彩パタン表現は,本可視化手法における主要機能であり,連続的な調音運動により生成される母音音声の音韻性(音色)を色の違いとしてリアルタイムに視知覚することができる.本報告では,多数の男女声母音の音韻正規化に関して,フォルマント空間に対するRGB空間の優位性を示すと共に,色彩表示ベースの母音構音訓練において,発声の目標となる視覚的音韻規準(色相環)の作成について報告する.
著者
清水 浩行 佐藤 秀樹 林 達也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.80, no.9, pp.2457-2465, 1997-09-25
参考文献数
5
被引用文献数
3

本論文では, 日本語文の文節間係り受け解析を評価関数を用いた数値問題として取り扱う方法を提案する. 本手法は, 依存構造規則を記述した文法などを利用する一般の解析手法とは異なり, 文に対する解釈の妥当性を構文原理に基づいて構成した評価関数(ポテンシャルエネルギー)の評価値の大小(力学的安定度)によってはかるもので, 評価関数の最小化に置き換えることで係り受け解析をエネルギーの安定点を求める数値問題に帰着する. また, 本手法による係り受け解析は組合せ最適化問題の一種と考えることができるので, 実際の解析(最適解の検索)に要する計算コストの削減に各種の最適化問題求解アルゴリズムの利用が可能となる. 本研究では, その一例としてニューラルネットを用いた方法を試み, 実際にその有効性を確認した. 更に本研究では, 従来実験による経験といったあいまいな手法で決定し, 解析対象によらず固定の値で解析を行っていた最適化問題の評価関数の各コスト項の係数(重み)を数式により理論的に決定し, 対象ごとに固有の値を与える方法をとった. これによって利用する構文原理群の解析に与えるべき影響力の序列を評価関数に反映させることができ, より的確な解析を可能にした.
著者
小島 篤博 宮本 貴朗 富坂 敏子 小池 利栄子 石井 敬三 山野 美贊子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.180, pp.61-68, 2001-07-06
参考文献数
15
被引用文献数
2

大阪府立大学総合情報センターには、照葉樹林文化論の提唱者である故・中尾佐助博士の研究資料が保存されている。なかでも、中尾博士が1958年に当時鎖国中であったブータン王国のフィールド調査を行った際の写真資料(スライドとして保存)は、当地の様々な植生の分布状況や人々の生活様式など、環境・生態学的にも民族学的にも価値の高い資料である。我々は、この中尾佐助スライド資料を広く一般に公開するために、多面的な検索が可能なWebベースのスライド画像データベースを構築した。本稿は、貴重文化資料デジタルアーカイブ構築の一手法として、この中尾佐助スライド画像検索システムの構築事例を報告するものである。
著者
菅野 伸 斉藤 良訓 富永 哲欣 小林 隆一 多田 康彦 山根 宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMCJ, 環境電磁工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.81, pp.29-33, 2005-05-19
参考文献数
6
被引用文献数
7

従来の蛍光灯器具は、グローランプ等方式による点灯方式であって、発生する電磁妨害波も小さかった。最近はインバータ方式蛍光灯が主流になりつつあり、ここでは、これらの方式による妨害波特性を評価した結果についてもインバータ方式では、定常状態の放射妨害波レベルが従来方式より30dB程度、また, 定常状態の伝導妨害波レベルも20dB程度、さらに、スイッチ操作により発生する過渡妨害波電流についても40dB程度大きいことが分かった。また、通常、複数台で同時に使用される機器であることから、動作台数の増加による妨害波レベルの変化について測定結果例を示す。
著者
福島 圭亮 加藤 正史 市村 正也 兼近 将一 石黒 修 加地 徹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SDM, シリコン材料・デバイス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.56, pp.23-28, 2007-05-17
参考文献数
9

窒化ガリウム(GaN)は高出力,高周波デバイスへの応用が期待されており,GaNのバイポーラデバイスプロセスにおいてエッチング工程は不可欠である.GaNのエッチング技術としてプラズマエッチングの1つであるICP(Inductively coupled plasma)エッチングは有効であるが,試料表面にダメージ層を形成することがわかっている.本研究ではICPエッチング処理を施したGaNに対し,マイクロ波光導電減衰(μ-PCD)法により過剰キャリアライフタイムを測定した.減衰曲線の温度依存特性を測定することでICPエッチングダメージが導入する欠陥準位の特性を評価した.そしてICPエッチング処理を施したGaNにアニール処理をし,アニール温度による過剰キャリアライフタイムの変化を観測することでアニールの効果を議論した.
著者
本間 元康 栗林 大輔 長田 佳久 栗山 健一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.393, pp.11-14, 2012-01-13
参考文献数
21

視線一致(アイコンタクト)は対人交流を促進する上で重要であるが,アイコンタクトの知覚精度に関する研究は乏しい.本研究では,対面する二者におけるアイコンタクトの知覚範囲体積および瞳孔径を測定し,個人特性との関連を調べた.アイコンタクトの知覚範囲は非常に広く,アイコンタクトへの注意は瞳孔径を拡大させることが明らかとなった.さらにその知覚範囲は性格の外向性および社交性不安障害傾向と関連が認められ,外向性が低く社交性不安障害傾向が高い個人ほどより広い範囲で視線が一致したと過大視する傾向があることを示唆した.
著者
松本 仁
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. VLD, VLSI設計技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.608, pp.43-47, 2003-01-21
参考文献数
8
被引用文献数
10

FPGAは近年ゲートアレイ市場を凌駕し,半導体の微細化に伴なう開発費の高騰,製造期間の長期化もあり製品を構築する上でキーデバイスになっている.また、FPGAの内部にCPUコア,各種I/Oインターフェースの採用によりSoCに対峙しSoPD (System on a programmable Device)と呼ばれるまで進化をしてきている.
著者
山口 徳郎 ナセンタ ミゲル 櫻井 智史 伊藤 雄一 北村 喜文 サブラマニアン スリラム グトウィン カール 岸野 文郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.91, no.12, pp.2746-2754, 2008-12-01
参考文献数
24
被引用文献数
1

利用者とディスプレイの位置関係を考慮し,提示する情報を利用者に対して常に正対して(パースペクティブに)表示する手法を提案し,従来の画面にフラットに表示する手法との比較実験を行った結果について報告する.この2種類の表示手法について,テーブル型ディスプレイ,壁面型ディスプレイ,デスクトップモニタの3種類のディスプレイがある複数ディスプレイ環境において,ポインティング,ステアリング,整列,パターンマッチング文章読解の5種類の基礎的なタスクを比較した.その結果,パースペクティブ表示で,8%から60%程度の高い視認性が確認され,ユーザ評価においても,パースペクティブ表示による被験者の作業負荷の上昇は見られなかった.
著者
守屋 宣 櫟 粛之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-情報処理 (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.86, no.5, pp.301-317, 2003-05-01
参考文献数
10
被引用文献数
2

本論文では,莫大な数のエージェント動作し,それらのエージェントが頻繁に生成,消滅するようなインターネットエージェントシステムの耐故障アルゴリズムを考察する.本論文では,エージェントシステムへスナップショットアルゴリズムを適用することを考える.スナップショットアルゴリズムとは,分散システム全体の状況(スナップショット)を求めるアルゴリズムである.特に,Chandyらのスナップショットアルゴリズム[2]は,効率の良さ,手続きの単純さから代表的なスナップショットアルゴリズムになっている.しかし,Chandyらのスナップショットアルゴリズムを莫大な数のエージェントが動作する分散エージェントシステムへ適用することは実用的ではない.そこで,本論文では,Chandyらのアルゴリズムのアイデアを拡張し,メッセージ交換やエージェント生成などを通じて因果関係をもつエージェント間でスナップショットをとるサブスナップショットアルゴリズムを提案する.更に,サブスナップショットアルゴリズムによってとられたスナップショットを利用した効率的なロールバックアルゴリズムを提案する.スナップショットを利用した一般的なロールバックアルゴリズムでは一部のエージェントのみがロールバックすればよい.
著者
加藤 隆 神崎 利佳 東倉 洋一 赤松 茂
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理
巻号頁・発行日
vol.95, no.167, pp.43-48, 1995-07-21
参考文献数
3

本研究では、顔と声を同時に記憶する際の文脈情報の効果について検討した。まず顔と声を対提示して記憶させ、その後、顔と声それぞれの再認テストを行った。テストには記銘時と同じ刺激が文脈情報として与えられる条件、異なる刺激が文脈情報として与えられる条件、全く文脈情報が与えられない条件の3条件があった。顔、声ともに同一文脈による再認の促進効果は認められなかったが、異なる文脈情報が与えられると再認が抑制された。一方、記銘時に提示されなかった顔はいずれの文脈でも見ていないと正しく反応できたが、声は文脈情報が与えられないと提示されていなくても聞いたと反応する傾向があった。実験の結果を顔と声の記憶における情報統合の観点から考察した。