著者
田村 実
出版者
熊本大学
雑誌
熊本大学教育学部紀要. 自然科学 (ISSN:04546148)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.39-45, 1992-09-30
被引用文献数
1
著者
Rosen Alan ローゼン アラン
出版者
熊本大学
雑誌
熊本大学五高記念館館報
巻号頁・発行日
no.3, pp.100-109, 2018-03-15

ラフカディオ・ハーンは新聞記者や作家としてよく知られているが、理科学のさまざまな分野にも深い興味を持っていた。本稿ではハーンが書いた天文学に関する記事を紹介し、天文学の知識をどのように利用して文学的な記事を作ったかを分析する。
著者
山梨 八重子
出版者
熊本大学
雑誌
先端倫理研究 : 熊本大学倫理学研究室紀要 (ISSN:18807879)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.153-173, 2014-03

In this study, I examine the basis for justification of paternalistic acts in education. My assumption is that the theory of paternalism does not include apply to children, but accepts paternalistic intervention for children by adults and teachers. The reason behind this is that children are by nature inexperienced compared to adults. However, in reality it is a common occurrence for teachers to intervene excessively for children in the context of school education. Therefore, based on knowledge of paternalism theories, I attempt to define a standard to prevent excessive intervention by teachers with regard to children. In conclusion, I examine the basis of justification for teachers to intervene on behalf of children.
著者
内藤 幸一郎 城本 啓介
出版者
熊本大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01 (Released:2015-04-16)

本研究では記号力学系理論とp-進数論における非アルキメデス的性質等の共通性を利用した複雑性解析研究を基盤としている。代表者はフィボナッチ記号列から記号力学的に定義されるp-進 extremal number と呼ばれるp-進数と、そのべき乗を振動数として持つ準周期的力学系の再帰的挙動解析を行い、再帰性を表す指標である再帰的次元のGAP値が正の値をとることを示すことにより、軌道の予測不能性が生じる十分条件を導いた。これらの研究結果については学術論文誌J.Nonlinear and Convex Anal.に掲載予定である。p-進解析の暗号理論への応用としては、27年度からShamir型攻撃に耐性のあるp-進ナップザック暗号方式を提案し、さらにより強い安全性をもつcommitment scheme付のp-進ナップザック暗号方式を構成提案している。本年度はこれらの成果について国際学会Numeration 2016 で講演発表を行い、学術論文誌P-Adic Numbers, Ultrametric Anal. Appl. に発表、掲載された。さらに、これらのp-進ナップザック暗号系における通信符号の安全性を高める研究や暗号鍵のコンパクト化を進める研究に取り組み、これらの成果については国際学会NAO-Asia2016で招待講演を行い、同国際会議論文誌に掲載予定であり、さらにWorkshop on NACA 2016、Workshop「数論とエルゴード理論 2017」でそれぞれ講演発表を行っている。分担者は暗号理論に関連する符号理論分野における研究を進め、研究成果は学術論文誌 Des. Codes Cryptography、国際会議論文誌IEEE Trans. Information Theoryに発表、掲載された。さらに多数の研究結果を組み合わせ論関連の国内外の学会で発表した。
著者
浦川 紘子
出版者
熊本大学
雑誌
熊本大学社会文化研究 (ISSN:1348530X)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.183-201, 2005-03-31

本稿では、遺伝子スパイ事件決定を手がかりとして、日米犯罪人引渡し条約3条、逃亡犯罪人引渡法2条6号に規定されるいわゆる「証拠の十分性」要件の意義並びに解釈適用における問題点について、他国の実行と比較しつつ、国際法の立場から考察することを目的とする。
著者
宇佐美 しおり 西阪 和子 田中 美恵子
出版者
熊本大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006 (Released:2006-04-01)

平成18年度は九州管内の私立K精神病院にて、海外のアサーティブ・トリートメントモデル(以後ACT)が日本の精神障害者を対象として実施できるのかどうか、についてのパイロットテストを行った。GAF35以下、入退院を繰り返すか長期入院の患者で本調査に同意の得られた統合失調症患者5名(介入群)にACTを実施し、その評価を病状、日常生活機能、社会的機能、ケア満足度で行い、また介入内容を記録に残し、介入内容の検討を行った。介入は海外のスタンダードにそって実施し、介入にあたってはスタッフ訓練を行った。これらの結果を対照群5名の結果と比較した。その結果、ACTチームのフィディリティスケールが若干低いこと、地域資源をチームメンバーにいれることが困難であったが、海外のスタンダードにそって介入が可能であることがわかってきた。そこで、平成19年度は、ACTチームを固定化して、介入群10名、対照群10名で介入前後の比較を行った。ACT介入群の病状、日常生活機能、社会的機能は入院時、退院時、退院3か月後と改善し、対照群と有意な差がみられていた。また介入内容については地域での生活を念頭にいれた介入が中心的となっていたが、患者のニーズを中心とした支援より、再燃予防を目的とした介入であることが明らかとなった。今後、病状を含めた患者のニーズを中心とした介入の必要性が示唆された。
著者
大杉 成喜 岩切 昌大 肥後 祥治 オオスギ ナリキ イワキリ ショウダイ ヒゴ ショウジ Osugi Nariki Iwakiri Shodai Higo Shoji
出版者
熊本大学
雑誌
熊本大学教育学部紀要 人文科学
巻号頁・発行日
vol.61, pp.145-152, 2012-12-12

For evaluating the developing process of special needs education system at high school level in "P" prefecture, an attitude survey was carried out in 2011. Subjects of the survey were as follows, head teachers of each grade, school nurses, special need education coordinators, and head teachers of career guidance in each high school in "P" prefecture. The data was compared with the results of former surveys conducted in 2007 and 2009 at the same field. On the whole, we could not find out drastic changes at each question in all subject groups, expect school nurses. During two years, they were more concerned with making "individualized educational support plan" and "individualized instructional program". This result indicated that importance of the role of school nurse was getting bigger and bigger in the system of special needs education at high school level. Judging from the point of developing process of the system, many data from the survey in high schools were stay lower than data from compulsory education level. This is one we have to discuss about to promote special needs education in high school level.
著者
渡辺 学 久ヶ枝 隆子
出版者
熊本大学
雑誌
熊本大学教育実践研究
巻号頁・発行日
vol.6, pp.137-148, 1989-02-28

歌唱・器楽・創作といった各領域がそれぞれ系統化されてはじめて音楽科という教科が成り立っているという,他教科のそれにならってする理論立て-リズム・メロディ・ハーモニーという音楽の3要素を,それぞれ低・中・高学年のグレードとし,発達段階をふまえてする系統に見倣すような錯覚も含めて-をすることへの反省として,また,すべての子供に同一の課題を出し,一線にならべて競わせ,優劣を問うような音楽科でなく,それぞれが異る活動をしながら,全体が統一されていく集団的パフォーマンスとしてのミュージカル学習を想定し教材づくりをまとめた.実践を通して,稚拙で荒けずりではあっても,より自由にして自発的な表現そのものをまず認めるべきであるということを知ったことを特記したい.いうなれば,言語・音楽リズム・身体運動・造型性・社会性などのいわゆる保育目標を向上させると同時に,それぞれの領域に分離しない綜合的な表現をということになるのであるが,幼稚園・保育園のみならず,小学校もその延長線上にあることを認識したい.
著者
彭 柯然 ホウ カゼン Peng Keran
出版者
熊本大学
雑誌
熊本大学社会文化研究 (ISSN:1348530X)
巻号頁・発行日
no.15, pp.330-320, 2017

This paper is intended to discuss the features of novel in the Tang dynasty, which were translated by Kawabata Yasunari in 1926. Previous research focused on the translations by Kawabata is rather limited, so will be explored in this paper. Broadly there are three direct approaches: analysis by narration, conversation, and poetry. Finally there will be farther analysis, revealing the background of the translations by Kawabata Yasunari.
著者
溝渕 園子 ミゾブチ ソノコ Mizobuchi Sonoko
出版者
熊本大学
雑誌
Acculturation dans les epoques d'internationalisation / 国際化時代の異文化受容
巻号頁・発行日
pp.107-119, 2007

本稿では、この『コーカサスのとりこ』が、日露戦争期の日本において、どのような作品として翻訳されたのかを検証する。その目的は、従来のトルストイ受容史ですでに明らかにされている平和主義者トルストイ像の系譜とは異なる一面に光をあてることである。 まず、明治期の日本におけるトルストイ受容経路の概要を、先行研究に照らして確認する、そうしたトルストイ受容史をふまえた上で、『コーカサスのとりこ』が初期翻訳においてどのように捉えられていたのかを、媒体となった掲載誌の特徴を通して把握する。次に、初期翻訳を原文と対比させ、相違点を指摘することにより、『コーカサスのとりこ』が明治期の翻訳当初、どのような文脈におかれていたのかを論じる。最後に、これらの考察を通して、戦争との関わりからトルストイ受容史のさらなる一面の可能性を確認したい。
著者
田中 朋弘
出版者
熊本大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01 (Released:2015-04-16)

本年度は、応用倫理学としての専門職倫理と規範倫理学理論との関係を明らかにするために、ビーチャム&チルドレスの『生命医学倫理学原理』の各版(特に第三版から第七版まで)を中心に分析し、論文としてまとめた。田中朋弘「専門職の責任-ビーチャム&チルドレスの倫理学理論を手がかりに」、『先端倫理研究』第10号(熊本大学倫理学研究室紀要)、pp. 25-36、2016年.その結果明らかになったのは、専門職の責任は、直接に抽象的な原理に基づく一般的規範というよりは、一定の仕方で特殊化され、特定化された役割責任とそれに応じた特殊な規範として考えられうるということ、そして、そうした枠組みに関する理論として、ビーチャム&チルドレスの共通道徳-特殊道徳論には一定の説得力と展開可能性があること、である。ビーチャム&チルドレスの議論の主目的は、生命医学の領域における特殊道徳とそれを正当化する共通道徳の四原理を示すことにある。その意味で、その目的は包括的というよりは限定的だが、そのプランの妥当性を示すためには、より包括的な倫理学理論(共通道徳理論の詳細)について言及せざるをえない。それは、この書の中では包括的なレベルで十分に展開されているとは言えないが、一種の統合的倫理学理論となるべきものである。そしてそのように、規範倫理学と応用倫理学の理論を統合的に解釈する可能性を示している理論は、現状ではほとんどないと言ってよいであろう。この点において、彼らの理論は、生命医学倫理学の領域だけに止まらない展開力を有している。とはいえ、共通道徳論を受け入れる場合の多元主義の基礎づけに関する評価、および、特別な役割道徳によらない通常の道徳的判断が彼らの理論の中でどのように位置づけられるのかという課題は残される。以上のことが明らかになった。
著者
前田 浩 宮本 洋一 澤 智裕 赤池 孝章 小川 道雄
出版者
熊本大学
雑誌
特定領域研究(C)
巻号頁・発行日
2000 (Released:2000-04-01)

固型癌のうち、胃癌、肝癌、子宮癌などの原因が細菌やウイルスによることが次第に明らかになってきた。さらに、胆管や胆のう癌、食道癌も何らかの感染症に起因する容疑が濃くなってきた。これらの感染症と発癌に共通の事象として、それが長期にわたる慢性炎症を伴うこと、また活性酸素(スーパーオキサイドやH_2O_2、あるいはHOCl)や一酸化窒素(NO)などのフリーラジカル関連分子種が宿主の炎症反応に伴い、感染局所で過剰に生成していることである。さらに重要なことは、これらのラジカル分子種はDNAを容易に障害することである。そこで本研究では、微生物感染・炎症にともない生成するフリーラジカルと核酸成分との反応を特に遺伝子変異との関係から解析した。また、センダイウイルス肺炎モデルを作製し、in vivoでの遺伝子変異におけるフリーラジカルの役割を検討した。その結果、過酸化脂質がミオグロビン等のヘム鉄存在下に生じる過酸化脂質ラジカルが、2本鎖DNAに対して変異原性のある脱塩基部位の形成をもたらした。また、上記ウイルス感染においては、スーパーオキサイドラジカル(O_2^-)と一酸化窒素(NO)の過剰生成がおこることを明らかにしたが、この両者はすみやかに反応してより反応性の強いパーオキシナイトライト(ONOO^-)となる。ONOO^-とDNAやRNAとの反応では、グアニン残基のニトロ化が効率良くおこり、さらに生じたニトログアノシンがチトクロム還元酵素の作用によりO_2^-を生じることが分かった。このONOO^-がin vivo,in vitroいずれにおいてもウイルス遺伝子に対して強力な遺伝子変異をもたらすことを、NO合成酵素(NOS)ノックアウトマウスやNOS強制発現細胞を用いて明らかにし、上記の知見が正しいことを確認した。