著者
笠原 健一
出版者
立命館大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

環境負荷ガスのモニターや生命科学への応用が期待されている量子カスケードレーザ(QCL)では電子散乱制御が高性能化や遠赤外・テラヘルツ化に向けての鍵を握っている。電子散乱の情報はQCLの線幅増大係数αや相対雑音強度RINを調べることで得られる。研究ではαの測定を通じて伝導帯サブバンドの非放物線性やブロッホ利得に関する知見を得ることができた。RIN測定では光出力の依存性や測定温度域を変えることで電子の非発光緩和時間に関する情報が得られた。また遠赤外・テラヘルツ化では対角遷移型ミニバンド構造について解析を進めた。電子-電子散乱は波動関数の重なりの4乗、光学遷移は2乗に比例するので対角型遷移を上手に使うことで電子-電子散乱は急激に落ちることが解析の結果、確認できた。
著者
津熊 久幸
出版者
東邦大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

統計的モデルの未知パラメータに順序などの制約が課せられている場合の推定問題を,統計的決定理論の枠組みから扱った。制約が保存された縮小型推定量や一般化ベイズ推定量などを新たに提案し,リスク関数の解析的な評価から,それら推定量のミニマクス性などについて議論した。また,提案された推定量は,これまでに提案されていた推定量より良い推定精度を持つことが数値実験から確認できた。
著者
城間 直司 石川 哲史 井上 康介 福岡 泰宏 森 善一
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.76, no.763, pp.619-626, 2010-03-25

Autonomous control of an articulated steering type vehicle such as a wheel loader, which is usually used at surface mining fields to load mineral resources and rocks, is highly expected for operation cost reduction. A wheel loader is one of heavy machines which is also used for snow removing and/or loading operation at construction fields because of its high mobility. Its steering system is articulated steering and the rear wheels follow tracks where the front wheels have traveled. We have introduced a new virtual velocity constraint of the vehicle and formulated nonlinear state equations using two velocity constraints. A nonlinear state-feedback controller is designed using exact linearization. Simulation and experimental results show that an articulated steering type vehicle can follow a straight line with the proposed feedback control method.
著者
中島一郎
雑誌
神経内科
巻号頁・発行日
vol.49, pp.269-273, 1998
被引用文献数
1
著者
田中 信男 池上 亨
出版者
京都工芸繊維大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

高速型、および、高理論段数型、モノリスシリカキャピラリーカラムの開発、高性能化を行った。シリカキャピラリー管内でテトラメトキシシランとメチルトリメトキシシランを原料とするシリカモノリスの調製において、シリカ量、ならびに、1-2μmのマクロ細孔と約10nmのメソ細孔の大きさを制御することにより、溶媒のカラム通過時間10sで10000理論段、5000sで1000000理論段の発現を可能とし、超高性能分離を実現した。
著者
工藤 俊輔 高橋 恵一 那波 美穂子 安田 智子
出版者
秋田大学
雑誌
秋田大学医学部保健学科紀要 (ISSN:13478664)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.1-8, 2008-10

本研究の目的は, A養護学校における理学療法士・作業療法士(以下PT・OT と略) 導入の効果を明らかにし, 今後の連携を円滑に進めるための要因を探ることである. 53人の教員を対象にアンケートによる意識調査を行い, 著者等の実践に基づく考察を加えた. 52人(回収率98%) の教員から回答があり, (1) PT・OT に対する期待としてポジショニング指導と摂食指導についてのニードが最も多かった. (2) 教職員の役割については, 自立活動の取り組みが1位を占めていた. (3) 養護学校の課題としては表現できる力を養うという項目が1位を占めていた. (4) PT・OT が4月より導入され, 役だったかどうかという設問に対しては49人(94%) が役立ったという評価をしていた. しかも39人(75%) からのコメントがあった. 結論としてPT・OT と教員間の連携が促され, この12ヶ月間の活動は全体として一定の評価ができるものと考えた.
著者
池田 素子 小林 迪弘
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

カイコ培養細胞(BM-N細胞)は,ある種の核多角体病ウイルスの感染に対して,細胞のタンパク質合成だけでなく,ウイルスのタンパク質合成も停止して全タンパク質合成停止となり,ウイルス増殖を阻止している.本研究は,この全タンパク質合成停止の分子機構の解明を目的として行った.その結果,BM-N細胞は1つのウイルス因子,もしくはその因子のはたらきを認識すると,自らのRNAを急速に分解する機構を使って全タンパク質合成停止となることが明らかとなった.
著者
桜田 晃 遠藤 千顕
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

肺腺癌細胞においてリン酸化蛋白を質量分析計を用いてスクリーニングし、EGFR遺伝子に強く制御を受けている複数のタンパク質を同定した。これらの蛋白質が肺癌の進展に関与するかどうか検討するため、同定された蛋白のひとつであるGRLF1/p190A RhoGAPの機能を解析した。本蛋白が肺癌細胞の増殖に関与することが示され、今後の治療標的の候補となり得ると考えられた。
著者
後藤 雄治
出版者
大分大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2008

原子力発電所では、炉心内の1次冷却系配管や、炉心付近の構造物に関して入念な検査が実施されている。しかし炉心から離れた2次系の鋼管は、放射線が含まれない部分であるため、長期間に渡る詳細検査の頻度は必ずしも多くはない。そこで運転を止めず、安価で常時検査が可能となる状態監視検査技術の構築が望まれる。本研究では、直流磁場と微小交流磁場を併用することにより、短時間で鋼管の裏面減肉検査が実施できる電磁気検査法の研究開発を行った。
著者
石垣 竜 高城 稔 伊藤 公一
出版者
特定非営利活動法人日本歯周病学会
雑誌
日本歯周病学会会誌 (ISSN:03850110)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.55-63, 2002-03-28
被引用文献数
1 2

アル・カリフォスファターゼ(ALP)活性を指標とした酵素組織化学と in situ hybridization 法を用いて,胎生13.0〜15.0日齢(E13.0〜15.0)のラット下顎骨の発生過程における骨芽細胞の分化およぴこれにともなう非コラーゲン性タンパク(NCP)すなわちosteonectin(ON),bone sialoprotein(BSP),osteocalcin(OC),decorin,biglycan,osteopontin(OPN)の遣伝子発現を検討した。E13.5に軟骨原基とALP陽性の骨芽細胞前駆細胞が神経線維の近傍に出現した。軟骨原基は,分化の進行とともに免疫組織化学的にグリコサミノグリカンの発現を増加し,メッケル軟骨の形態を明確にした。一方,骨芽細胞前駆細胞は,骨芽細胞への分化に伴ってその数とALP活性を次第に増加した。E15.0になって,骨基質周囲に密接するALP陽性の骨芽細胞は上記のNCP遺伝子を初めて発現したが,細胞集団全体にわたって発現しているのは,ONとBSPで,OC,decorin,biglycan,OPNと順に発現する細胞の数が減少していた。特に,OPNは極めて少数の細胞に限局して発現していた。以上のことから,ラット下顎骨初期発生過程において,ALP陽性の骨芽細胞前駆細胞は,時問およぴ位置的にメッケル軟骨原基と神経線維に密接して出現し,E15になると骨芽細胞分化の様々なステージにある特異な細胞集団に達していることが明らかとなった。
著者
川村 正樹 岡田 真人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.466, pp.15-22, 2000-11-17

系列想起型連想記憶モデルにおける想起過程の厳密解を経路積分法で求めた.経路積分法は厳密解を与える理論であるが, これまでは定常状態しか議論されていない.我々は想起過程を議論するために, クロストークノイズの時間相関に注目し, 過渡状態を含む全ての場合に適応可能な厳密解を求めた.驚くべきことに, クロストークノイズをガウス近似した統計神経力学の結果とこの厳密解は一致する。そこで, クロストークノイズ分布のキュムラントの時間発展を調べた.その結果, パターンを想起することに失敗した場合においても, 3次と4次のキュムラントは0になっており, クロストークノイズが常にガウス分布に従っていることを確認した.また, 理論と計算機シミュレーションより得られる想起過程の結果は一致しており, 巨視的な不安定定常状態がセパラトリックスに完全に一致していることがわかった.
著者
杉本 公一
出版者
信州大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

超高圧コモンレール用の材料として,3000気圧の使用に耐える焼入れ性を高めた0.2-0.4%C-1.5%Si-1.5%Mn-0.05%Nb-Cr-Mo-Ni-B系低合金TRIP型ベイニテイックフェライト鋼(TBF鋼)とTRIP型マルテンサイト鋼(TM鋼)を開発した.また,それらTRIP鋼の強靭性と切欠き疲労強度に対して,(1)最適な合金組成,(2)熱間鍛造熱処理による超微細粒化技術,(3)ベイニテイックフェライト/マルテンサイト(BF/M)組織率の同定法と残留オーステナイト(γ_R)への炭素の濃化機構,を提案した.
著者
木村 博 寺岡 文雄 斉藤 隆裕
出版者
一般社団法人日本歯科理工学会
雑誌
歯科材料・器械 (ISSN:02865858)
巻号頁・発行日
vol.4, no.3, pp.205-208, 1985-05-25

重合過程の加熱重合レジンと常温重合レジンの内部に生じる応力について検討し, さらに重合後のレジンを120℃まで加熱後, 室温まで冷却したときのレジン内部に生じる応力についても検討した.重合終了後はレジン内部に圧縮応力が生じ, 加熱重合レジンが176kgf/cm^2で最も少なく, 常温重合レジンを50℃で重合したときは251kgf/cm^2で, 23℃で重合したときは338kgf/cm^2であった.重合後のレジンを加熱すると, 加熱重合レジンは約120℃で内部応力は0となり, 常温重合レジンは約60℃で応力は0になった.
著者
小松 邦紀 瀬崎 薫 安田 靖彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.78, no.3, pp.429-436, 1995-03-25
被引用文献数
51

従来の濃淡静止画像の可逆的なサブバンド符号化に用いられる1次元フィルタバンクにおいては,高域信号が,予測のために両側の画素のうち片側の画素しか用いられていない外挿予測誤差信号,あるいは両側の画素が用いられてはいてもレベル数が入力信号の4倍である内挿予測誤差信号であった.そこで,本論文では,高域信号のエントロピーを小さくして圧縮効率を高くするために,レベル数が入力信号の2倍である内挿予測誤差信号を高域信号とする1次元フィルタバンクを用いる可逆的なサブバンド符号化を提案する.更に,予測を上下左右の4画素により行う非可分型方式の設計も行う.複数の実画像を用いた圧縮効率の比較では,提案方式は従来の可逆的なサブバンド符号化よりエントロピーが0.1〜0.5bits/pel小さいこと,提案方式のうちのいくつかは可逆的な予測符号化より圧縮効率が高いこと,可分型の提案方式は非可分型の提案方式より圧縮効率の高い場合が多いことが示される.また,可分型の提案方式を用いた縮小画像の品質の評価では,低域フィルタのタップ数を大きくすることにより折返しひずみが抑制されることが示される.
著者
村上 隆 小暮 敏博
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2002

先カンブリア時代の大気中の酸素の濃度変化は、地球化学的課題のみならず、生命の進化と密接に関連し、近年盛んに研究が行われている。古土壌(paleosol)と呼ばれる、当時の風化を受けた岩石は大気中の酸素の情報を含む。しかし古土壌は風化後、例外なく続成・変成作用を受けた弱変成岩であり、当時の風化過程は未だに理解されておらず、従って、古土壌から推定される大気酸素の濃度は常に曖昧さを伴う。我々は当時の風化条件を室内で模擬し、実際の古土壌のデータと比較することで、当時の鉱物-水-大気の相互作用を明らかにすることを研究目的とした。35-25億年前の大気中の二酸化炭素と酸素を想定し、二酸化炭素の分圧は1atm、酸素分圧は3x10(-5)atm以下の条件で、グローブボックス内でFe-rich biotiteを試料としてバッチ式の溶解実験を行った(非酸化的実験)。比較のため、同様な実験を現在の大気の雰囲気下で行った(酸化的実験)。酸化的実験では溶出したFe(II)が即座にFe(III)となり、Fe(III)が生成する、またこのため、溶液中ではFeは殆ど検出されない。非酸化的実験では溶液中のFe濃度が比較的多く、Fe(II)を含むvermiculiteが二次鉱物として、生成した。この結果を25億年前の古土壌と比較したところ、古土壌中でのFe(II)とFe(III)の分布変化、またchloriteのFe/Mg比変化が一致し、先カンブリア時代における風化時の鉄の挙動は、われわれの実験結果から予想されることがわかった。またflow throughタイプの溶解実験から、溶解速度は、非酸化的条件では酸化的条件より、3から4倍、早い、また、この溶解速度にFe(II)は影響しないことがわかった。
著者
長谷川 正哉
出版者
県立広島大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2008

『浮き趾』は静止立位時および歩行時に足趾が地面に接地しない状態と定義づけられている,本研究成果から浮き趾は若年・高齢者問わず発症する事が確認された,また浮き趾者では足趾による安定した支持基底面(身体の土台)の形成ができず,歩行中の重心の前方移動(体重の移動)が困難であること,および中足骨頭部(足趾の付け根部分)に荷重が集中し,足部アライメント(外反母趾や偏平足など)の異常につながる可能性があることなどが確認された.
著者
坂田 淳一
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
2005-07

制度:新 ; 文部省報告番号:甲2107号 ; 学位の種類:博士(国際情報通信学) ; 授与年月日:2005/7/27 ; 早大学位記番号:新4085