著者
飯塚 真菜美 松田 駿一 藤本 敬介 中山 泰一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.15, pp.1-8, 2009-02-20

近年、ブラウザによる Web ページの閲覧が一般的になってきていると同時に、動的コンテンツなどの登場によりブラウザで閲覧できるWebページが多様化してきた。このような Web ページを固有の URL を持つ単独なものとして扱うと、再び訪れる際や他の人に伝えたい場合にURLだけでは辿り着けない。さらにブラウザ標準搭載の履歴表示機能では訪問した日付やドメイン毎にまとめられてしまうことが多く、ドメインの枠を越えた幅広い繋がりを持つ Web の特徴が無視されているため、目的のページを探しにくい。本論文では履歴表示や共有に対応できるよう、 Web ページの履歴を閲覧した順番そのままに表示及び共有できるシステムを提案する。必要最低限の経路選択と通信相手の限定、サーバに履歴情報を渡さない手法によって、プライベートな情報である履歴をセキュアに共有できる。また、本手法によって初心者が熟練者の遷移を学習でき、より効率の良い情報収集方法を学ぶことが期待できる。履歴表示が十分に機能し、共有機能もただ教え合うだけにとどまらない幅広い応用が可能であることがわかった。Web has grown in the last few years through many kind of new web pages (e.g. dynamic contents). Most of Internet users browse many web pages everyday. In case of a page which isn't located in unique URL, however, the user may not be able to share it or visit there again. Such pages have been stored in browser as their own history, but the history depends on only URL. When the user wants to find a page in his history, it costs much time and effort. We propose the system storing browsed route and sending part of the route just only to friends, family and so on. Our system prevents leak of personal information because of using no server-client system, and naive user can learn how to get information in Internet better than traditional way.
著者
王 亮 川原 圭博 浅見 徹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.458, pp.103-108, 2009-02-24
被引用文献数
1

YoutubeのようなCGM型動画共有システムは現在のインターネット上でのキラーコンテンツの一つである.しかし,動画共有システムは桁違いに大きなトラフィックを発生させるため,サービスをスケールさせるためにP2P技術の導入が期待されている.しかし,P2P技術を用いると著作権管理機能が大きな課題となる.本研究は利用者発信型P2P動画共有システムの著作権管理を以下の条件で実現することを目的としている.(1)ユーザ認証は本人特定が困難な緩いレベルで行う.(2)一般利用者からのコンテンツのアップロードを認める.著作権違反コンテンツを削除したい場合,悪意があるノードによってキャッシュが不正所持され,コンテンツの流通を停止できない可能性もある.これを防止するために,コンテンツを暗号化し,閲覧時に暗号鍵の取得を義務付ける.しかし,暗号鍵を格納したノードも不正である可能性も考え,不正ノードによる暗号鍵の削除拒否も発生する可能性がある.そこで本論文では,暗号鍵を秘密分散法で分散鍵に分割し,分散鍵を複数のノードに格納することで,コンテンツ削除後の暗号鍵の不正利用を高い確率で防ぐ.解析的にもシミュレーション上でも,10%の不正ノード存在環境に対しても分散鍵の数を100,復号に必要な鍵の閾値を21個とすれば,不正利用率を0.1%以下に抑えることができることを示す.
著者
林 雅也 今井 慈郎 堀 幸雄 林 敏浩
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.470, pp.175-180, 2009-02-28
被引用文献数
1

計算機アーキテクチャ教育支援を目的とした可視化シミュレータVisuSimはアプレットとしても,スタンダローンアプリとしても動作できるようJavaで記述・実装されている.可視化機能と共に情報通信機能を有し,ユーザ間での非同期型情報共有を可能としている.実際の教育現場では,効率的な情報共有を実現するため,シミュレータのダウンロード用Webサーバを立ち上げ,これにメイルサーバ機能や情報共有機能(の一部)を準備し,複数ユーザを対象とするシミュレーション機能,情報通信機能,情報共有機能などを提供している.本稿では,シミュレータの運用を目的とした情報サーバの環境について事例に基づき報告する.
著者
増田 直紀 河村 洋史 郡 宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. USN, ユビキタス・センサネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.248, pp.77-78, 2009-10-15

世の中の複雑ネットワークの多くは、枝に方向をもつ有向グラフである。有向グラフに特化した中心性指標の代表例は、グーグルの検索エンジンの基幹をなすページランクというアルゴリズムである。本発表では、ネットワークが巨大であるなどの理由で各頂点のページランクが正確には求められないという状況のもとで、ページランクを近似する手法を紹介する。近似手法を開発するために、線形代数の行列=木定理を用いる。結果の実データへの応用例についても講演で触れる。
著者
久保田 佳明 鍾 寧
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.392, pp.29-34, 2010-01-18

Webスケール問題解決システムの開発には,ルールベース推論だけでなく,事例ベース推論との統合利用が要求される.そこで,本研究ではルールベース推論と事例ベース推論の協調処理ができる,分散Web推論エンジンのモデルとシステムを開発した.まだ,使用例として,パーソナライズされた旅行プランサービスを旅行ポータルサイトで提供するためのシステムを開発し,その提案手法の有用性を示した.これにより,ツアー情報と個々の旅行情報をそれぞれ提供できるのようになり,ユーザーが旅行プランを立てる負担を軽減できる.
著者
正岡 元 関 顕生 岸場 清悟 近堂 徹 西村 浩二 相原 玲二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SITE, 技術と社会・倫理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.459, pp.161-166, 2009-02-26

近年,LinuxやFreeBSDなどUnix系OSの配布などで,BitTorrentをはじめとしたP2P型のファイル共有ソフトウェアが利用されている.P2P型のファイル共有プロトコルでは,ノードのアドレス変更や切断にある程度対応するための仕組みが含まれている.しかし,多くのノードが移動している場合など,アドレスが頻繁に変更される場合,転送効率が低下し,高速なネットワークであってもその帯域を十分利用できない.一方,ネットワークを移動してもセッションを中断することなく通信を継続できる技術として移動透過通信がある.移動透過通信を利用しP2P型ファイル配布を行うことで,ファイル転送の速度向上を実現することができる.本稿では,移動透過通信を利用した場合のP2P型ファイル配布時間を測定することにより,多くのノードが頻繁に移動する環境におけるファイル配布方式について評価する.
著者
柳原 正 岩井 将行 徳田 英幸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.60, pp.157-162, 2002-06-27

近年、P2P ネットワークに関する研究が増加しているにも関わらず、実験を行うための手法が統一的に確立されていない。理由の一つとして既存のシミュレータがP2P ネットワークの特徴であるアプリケーションレベル・ルーティングとTCP/IP レベル・ルーティングをサポートしていないため、シミュレーションによる実験が行えないことがある。本論文ではP2P ネットワークのアプリケーションレベルルーティングをサポートしたシミュレーションが行えるシミュレータを提案する。また、P2P ネットワークシミュレータのプロトタイプとしてN3 Simulator を開発した。N3 Simulator を用いることで、P2P ネットワークの開発者は容易にP2P ネットワーク用のアルゴリズム及びシステムのシミュレーションが行える。Despite the increase of research on P2P network, the methods to commit tests for evaluation is insufficient.Existing network simulators do not support application level routing, making simulations based on various param-eters difficult. We present a simulation model with support for application level routing, and have implemented a prototype, the "N3 Simulator". With the N3 Simulator, users can simulate P2P networks using approximate values and obtain values similar to those obtained in real world experiments. Also, users can easily perform tuning with algorithms and systems built for P2P networks.
著者
倉沢 央 正田備也 高須 淳宏 安達 淳
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.36, pp.147-154, 2007-04-06

ビア・ツー・ビア(P2P)ネットワークを用いた情報検索では、低コストでありながら負荷分散や高いスケーラビリティが簡単に実現可能である。従来のノード単位でキーワードのインデキシングを行う手法では、ノードの評価が影響するため検索漏れを引き起こしやすい。また、同一ファイルの区別をしにくいためファイルの冗長化が難しい。そこで本稿では、P2P 情報検索における索引とファイルの分散配置手法、Concordia を提案する。(k n)閾値法を用いてファイルを分散符号化し、文書におけるキーワードの重みに応じてキーワードに対応付けする分散情報の数を決め、DHT 上にインデックスと分散情報を統合して配置することで、ファイルのクエリとの適合度を考慮した検索と、ファイルの総量を抑えた負荷分散とノードの離脱への対策を備えた効率の良い冗長化を実現する。Many Peer-to-Peer information retrieval systems use keyword-peer index and require peer selection techniques. Peer selection tends to fail the most relevant file and cannot identify replica files. We propose Concordia, a new distributed index and data allocation scheme for P2P information retireval, that searches and gathers relevant files based on its relevance to the query and realizes efficient redundancy for load balance and node departure. Our system makes n pieces from a data with (k, n) threshold scheme and places pieces based on the weight of a keyword on the peer related to the keyword index in DHT.
著者
金井 遵 須崎有康 八木 豊志樹 並木 美太郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.36, pp.155-162, 2007-04-06
被引用文献数
1

本稿では、DNS と P2P 技術を用いた、モバイル可能な小型組込み機器と HTTP-FUSE-KNOPPIX による、負荷分散機構や耐故障性を有するスケーラブルなシンクライアントシステムについて述べる。本研究では、キャッシュサーバ、RAID、DNS などを用いた負荷分散、耐故障性向上技術に加えて、DNS に P2P 技術を組み合わせることにより、小型機器によるサーバにおいても高いスケーラビリティを実現した。特に P2P 技術により、シンクライアントシステムでボトルネックとなりやすいクライアントの同時起動時の性能低下を、クライアントが同時に起動用サーバとなることで緩和した。また、多くのハイブリッド P2P システムでボトルネックとなる検索システムを軽量化することで、組込み機器など資源が制約されるサーバ環境においても十分なスケーラビリティを実現した。これらの機能を実装した組込みシンクライアントサーバ HTTP-FUSE-KNOPPIX-BOX において、クライアント8台で起動時間98秒と多数のサーバを利用したシンクライアントシステムと遜色ない性能を実現した。This paper describes an implementation of mobile thin-client system with scalability and fault-tolerance by DNS and P2P technology for embedded hardwares and HTTP-FUSE-KNOPPIX. DNS-Balance with P2P technology realizes more scalability by embedded servers in addition to cache servers, RAID, and DNS. The P2P system improves bootstrap performance by clients which distribute block files for other clients when many clients boot simultaneously. The mobile embedded servers with limited hardware resources have sufficient scalability by lightweight search system. Evaluation of embedded HTTP-FUSE-KNOPPIX-BOX with the P2P system has shown that it boots up 8 clients in 98 seconds and its performance holds up to existing thin clients.
著者
高橋 薫 村松 浩幸 椿本 弥生 金 隆子 金 俊次 村岡 明 堀田 龍也
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.97-100, 2009

本稿では,総合的な学習の時間にアントレプレナー教育(起業家教育)に取り組んでいる山形県米沢市立南原中学校の実践を,言語力育成の観点から評価した結果を報告する.同校の実践では,一連のビジネスのプロセスの中に,言語力育成に配慮した授業デザインがなされている.生徒の言語力の変容を,実践の前後に生徒が書いた意見文の質(客観的評価)と,実践後のアンケート(主観的評価)から評価した.その結果,実践後は産出する文章の質を向上させており,より高度な論証を行っていることが明らかになった.また,実践後のアンケートから,生徒は自らの言語力の伸張に自信を深めていることが確認された.以上のことから,客観的評価と主観的評価の双方から,言語力の伸張が確認され,授業デザインの効果が推察された.
著者
井庭 崇 深見 嘉明 吉田 真理子 山下 耕平 斉藤優
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告数理モデル化と問題解決(MPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.43, pp.45-48, 2007-05-17
被引用文献数
2

本論文では、書籍販売市場の実データを解析し、販売冊数-順位の関係が、月間・年間のどちらの場合も「べき乗分布」になっていることを示す。さらに、順位が上位 1.5%のタイトルに注目し、その区間におけるべき指数と市場シェアの時系列変化を調べる。その結果、本論文で対象とした 2005年度においては、べき指数も市場シェアも上昇傾向にあり、「売れるものがますます売れる」という傾向があることが示唆された。In this paper, we analyze the real sales data in the book sale market in Japan. As a result, the relation between sale and rank follows power law in both of monthly and annual data. In addition, we focus on the books in the top 1.5% of sales, and analyze the exponent and the market share on the time series. We find that the both of the exponent and the market share are increasing in the fiscal year 2005, which shows that the books in top sales are getting to be sold more and more.
著者
中島 志郎 衣川 賢次 西口 芳男
出版者
花園大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2004

中国の歴史的な研究には、六祖慧能の弟子である荷沢神会(684-758)は、伝説的な六祖慧能よりも歴史的な実像が確実である点では、はるかに重要であると云えるかも知れない。本研究は、神會の残された語録からその思想を中心に考察して、新たな解釈で禅宗教団という既成の枠組みから解き放ち、禅宗という中国仏教の画期的な転換点における、その思想史上の意味について幾つかの新視点を提案した。その研究成果を概観すると、一つには敦煌文献を中心とする『神會語録』の注釈的研究であり、二つには本人の五編の論文である。前者は初期禅宗思想の語録を採りあげた具体的な注釈研究であり、別記の研究協力者の参加を得てなったものである。語句の精密な解釈を通して、その他の禅宗文献との思想的な関連を追及した。後者の論文では、中国仏教史の上で、禅宗の登場を中国中世の終焉期と規定し、禅宗は中国中世仏教の積極的な革新、克服運動として理解することで、その後の禅宗の特徴は説明できるという新たな提案を行った。禅宗は初期から一貫してこの性格を懐胎していたと理解できるが、誰よりやはり荷沢神会の運動と思想がその後の禅宗の形成に決定的に重要であったことを分析した。また「神会の菩薩戒思想」という論点で、初期禅宗の成立過程で、六祖慧能の顕彰活動という決定的な役割をはたした荷沢神会が、思想的にも「大乗菩薩戒」を宣揚することで、初期禅宗の仏教運動としての思想的特徴を決定づけたと論じた。つまり大乗菩薩戒こそは、中国仏教に決定的な質的転換をもたらす原理であり、禅宗の運動は結局、この菩薩戒思想を根拠とし宣揚する運動だったのではないか、という仮説を得た。これは次の研究課題となるものである。かくして禅宗と称される新たな仏教運動が中国の仏教思想の上でもつ、独自の思想的な役割の分析ができたと思う。
著者
まつもと ゆきひろ
出版者
日経BP社
雑誌
日経Linux (ISSN:13450182)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.80-92, 2010-02

2009年11月,Googleからリリースされた新言語「Go」の話題は世界を駆け巡りました。今月はプログラミング言語設計者の観点から新言語Goについて眺めてみます。本記事はGo言語についての網羅的なテキストでも入門記事でもありません。読者の皆さんが,Goについてのイメージをつかんでいただき,興味を持って試していただくためのきっかけになることを目指しています。
出版者
日経BP社
雑誌
日経Linux (ISSN:13450182)
巻号頁・発行日
vol.10, no.4, pp.72-77, 2008-04

Part2では,ハード・ディスク(仮想ディスク)にOSが入っていない仮想マシンを使って,最新のFedora 8のインストールに挑戦します。また,設定ファイル(vmxファイル)を編集したり,ゲストOSにソフトを追加したりしてカスタマイズする方法を紹介します。 Part1では,あらかじめUbuntuがインストールされた仮想マシンを動かしました。
著者
新藤 宗幸
出版者
立教大学
雑誌
立教法学 (ISSN:04851250)
巻号頁・発行日
vol.42, pp.55-76, 1995-07-20