著者
浅羽 良昌
出版者
摂南大学経済学部
雑誌
摂南経済研究 (ISSN:21857423)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.77-103, 2014-03
著者
浅羽 良昌
雑誌
摂南経済研究 = Setsunan Economic Review
巻号頁・発行日
vol.4, no.1・2, pp.77-103, 2014-03
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
vol.附録 但14連隊之部, 1882
著者
渡邉 健太 寳川 拓生 福澤 康典 上野 正実 川満 芳信
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.90, no.3, pp.324-333, 2021
被引用文献数
1

<p>南大東島では大規模かつ効率的なサトウキビ生産が行われている一方で,サトウキビの単収は低く,年次変動が大きい.この理由として,夏場の降水量が少なくしばしば干ばつに見舞われることが挙げられる.島では積極的に灌漑設備の導入に取り組んでいるが,依然としてサトウキビ生産は降雨に大きく左右されている.その影響を解明し合理的な灌漑方法を提案するため,本研究では南大東島の過去の気象データに基づき株出しサトウキビ畑における水収支を算出し,特に夏季の水収支とサトウキビの生育および収量との関係について明らかにした.梅雨明け後の降水量は少なくサトウキビの消費水量が有効雨量を大きく上回ったため,7~9月における不足水量は多く,この3か月間の不足水量は年全体の46%にも相当した.そこで,7~9月に着目し解析を行ったところ,各月の不足水量と茎伸長量および単収との間には負の相関関係が確認され,特にこの時期の不足水量が増加するとサトウキビの成長が著しく制限され,収量を低下させると考えられた.また,この傾向は最大風速が25 m s<sup>–1</sup>以上となる台風年度を除くとより顕著であった.非台風年度において7~9月の合計不足水量から合計伸長量および単収を推定する回帰式を用いると,この時期の不足水量が100 mm増加するごとに伸長量が25.1 cm,単収が14.1 t ha<sup>–1</sup>低下することが明らかになった.以上より,7~9月の水収支がサトウキビの生育および収量に強く影響を与え,この時期における灌漑が高単収の実現に必要不可欠であることが本研究から改めて示された.</p>
著者
内山 光 古川 浩二郎 福田 倫史 平田 雄一郎 恩塚 龍士 田山 栄基 森田 茂樹
出版者
特定非営利活動法人 日本心臓血管外科学会
雑誌
日本心臓血管外科学会雑誌 (ISSN:02851474)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.235-239, 2021

<p>冠動脈大動脈起始異常症は比較的稀な先天性冠動脈異常である.心筋虚血や心室性不整脈が問題となるが,初発症状が心停止である例が約半数との報告もある.しかし,かかる病態に対する手術適応や手術術式に関して不明な点も多い.今回,右冠動脈大動脈起始異常症に対して外科治療を行い良好な結果を得たので報告する.繰り返す胸部圧迫感を主訴とする47歳男性に精査を行ったところ,右冠動脈が左バルサルバ洞より分岐する右冠動脈大動脈起始異常症であった.血液検査,心電図,心臓カテーテル検査を含め客観的な心筋虚血所見を認めなかったものの,右冠動脈の比較的急峻な大動脈からの起始角度,両大血管間に挟まれた走行形態が胸部症状に関与している可能性と,突然死の可能性が否定できなかったため,手術の方針とした.手術は右冠動脈移植術を施行した.画像上良好な結果が得られ,術後一年の現在,胸部症状の再燃なく外来経過観察中である.</p>
著者
花木 宏直
出版者
沖縄地理学会
雑誌
沖縄地理 (ISSN:09166084)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.17-32, 2021

本稿は近代沖縄において海外移民の斡旋に従事した主体に注目し,外地への移民や国内出稼ぎの斡旋との関わりを踏まえながら,移民・出稼ぎ送出の仕組みの全体像を明らかにすることを目的した.方法として,沖縄県で最初の業務代理人が就任した1903年から,海外渡航手続きが海外移住組合へ一元化された1940年までを対象とし,外交史料館所蔵「移民会社業務関係雑件」や新聞広告,人名録,案内書などをもとに,送出地域で移住希望者に直接移民斡旋を行った業務代理人や斡旋業者,募集人の動向を検討した.その結果,業務代理人と斡旋業者の属性や,海外と外地への移民,国内出稼ぎの斡旋内容の相違に関わらず,沖縄県外出身の寄留商人や,沖縄県出身の海外・外地・本土への在住や移民関連業務の経験者が従事し,沖縄県も政策的な支援を行い,ハワイ移民から呼寄移民,南米移民,南洋移民,国内出稼ぎへと斡旋内容を変化させながら,近代を通じて存立し続けたことが明らかになった.
著者
廣瀬 孝 大河内 萌
出版者
沖縄地理学会
雑誌
沖縄地理 (ISSN:09166084)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.45-54, 2021

本研究では,沖縄島本部山里に分布するコックピットカルストで地形測量や貫入試験を行った.その結果,本調査地のコックピットの底面は平坦で5 mを超える土層が存在した.土層厚は,コックピットの中央付近で厚く,周縁では薄かった.そのため,基盤形状は地表面形状と異なり中心にかけて低くなるような船底状で,また,谷線の影響がみられる形状も確認された.また,弱線の影響や水の集中による溶食の進行と土砂移動が示唆された.
著者
金沢 みどり 望月 道浩
出版者
情報メディア学会
雑誌
情報メディア研究 (ISSN:13485857)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.37-54, 2021

<p>子どもの読書習慣の形成と継続には,家庭,学校,公立図書館をはじめとする地域の読書活動の推進に関する積極的な取り組みが必要不可欠である.本研究では,日本の公立図書館 Web サイトの子ども読書 Web ページのコンテンツに関する現状調査を行った.調査結果から,市区町村立図書館が家庭内や市区町村域の読書活動の推進に力点を置いたコンテンツを備える傾向にあるのに対して,都道府県立図書館は都道府県域や全国的な視野からコンテンツを構築する傾向にあることが示された.さらに,子ども読書 Web ページ,児童の Web ページ,ヤングアダルト Web ページ,及び,学校支援 Web ページ間の相互リンクの現状を調査した.その結果,児童の Web ページがそれらの中で中心的な位置付けにあり,子ども読書 Web ページは児童の Web ページに最も関連性のあることが明らかになった.今後はヤングアダルト Web ページなどとの相互関係にも留意し,コンテンツを積極的に構築することが望まれる.</p>
著者
吉田 はるか 吉田 安規良
出版者
一般社団法人 日本理科教育学会
雑誌
理科教育学研究 (ISSN:13452614)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.197-209, 2021
被引用文献数
1

<p>生徒の空間把握能力の中でも視点移動能力の育成がカギとなる天文分野の学習に際し,小型広角カメラ(ウェアラブルカメラ)を内蔵することで内側から見た状況を確認できるように改造した透視天球儀を用意した。中学校理科「地球と宇宙」単元での授業実践を通して,生徒自身が五官や運動器官や思考力を用いて分析したり,操作したり,総合したりすることを確実に容易になしうる性質である「具体性」について,この改造した透視天球儀を評価した。4回の授業で改造した透視天球儀を用い,そのうち3回は実際に生徒に操作させた。授業後に,70人中57人から改造した透視天球儀を利用したことが天体の運動の理解に役だった旨の回答を得た。12人が「天球儀に慣れるまでが難しい」旨の指摘をしたが,実質3回の操作経験で,ほとんどの生徒が天球儀を操作できるようになり,地球の自転や公転と天体の動きの関係を考えることができた。このことから,改造した透視天球儀は,生徒の具体的視点移動から心的視点移動への移行を支援し,心的視点移動能力の習得の一助となる「具体性」のある教具だと判断できる。</p>
著者
辻井 弘忠 吉田 元一
出版者
信州大学農学部
雑誌
信州大学農学部紀要 (ISSN:05830621)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.p103-110, 1984-12

木曾馬は,戦後外部からの移入を完全に閉じた閉鎖繁殖集団を形成し,体型を昔の形に戻そうとする努力と,母集団が小さいことも手伝って近親交配がかなり行われている。本調査は,1969年から1984年までの登録簿からの各馬の3代前の先祖が明らかな牡5頭,牝26頭と,一部先祖が不明な牡4頭牝43頭についてWrightの式によって各近交係数を算出した。その結果,先祖が明らかなものにおける平均近交係数は木曾馬種牡で0.156,木曽系種牝で0.070と木曾馬種で特に近交係数が高まっていた。一部先祖が不明なものにおける平均近交係数は木曾馬種牝で0.030,木曽系種牝で0.032であった。登録馬全体の平均近交係数は0.066,現存する馬全体の平均近交係数は0.081,また,牡馬の平均近交係数0.095,牝馬の平均近交係数0.060といずれも近交係数が高まっているのが判明した。産年次別に平均近交係数をみると,ほぼ一直線に増加していた。今後,これらの結果を参考にして近交係数の高い馬同士の交配を避けなければならない。
著者
永田 耕司
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.65, no.1, pp.58-61, 2011

2009年,日本製紙は,オーストラリアを本拠地とする世界有数の紙専門商社PPX社の子会社であるオーストラリアンペーパー社の全株式を取得する株式売買契約をPPX社と締結し,同年6月に株式取得完了,オーストラリアンペーパー社は日本製紙グループの一員となった。<BR> オーストラリアンペーパー社は,オーストラリア最大の印刷用紙メーカーとして50年以上の歴史を持つ。主力ブランドであるコピー用紙「Reflex&reg;」は,オーストラリアにおいて約60%のシェアを有している。そのメアリーベール工場は,オーストラリア大陸南東部のビクトリア州にあり,メルボルンの東約160kmに立地している。現在,洋紙生産能力は5台の抄紙機で年産約57万t(日産約1,600t),パルプ生産能力は,LBKPとNUKP,NSSCの3系列で日産約1,400tである。パルプ製造設備は,約3億4千万豪ドル(約270億円)を投じた生産能力増強を含む大規模工事が2008年12月に完成したばかりで,LBKP工程はオゾンECF漂白を採用した最新設備が導入された。
著者
辻井 弘忠
出版者
信州大学農学部
雑誌
信州大学農学部紀要 (ISSN:05830621)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.p65-69, 1986-12

木曾馬(牡)とアラブ(牝)の交雑の一例があったので,体尺測定を試みた。その結果,交雑で産まれた仔は,母馬であるアラブの特徴を有し,木曽馬の平均より体高,尻高,尻幅が大きく,胸幅,胸深が小さかった。
著者
辻井 弘忠 吉田 元一
出版者
信州大学農学部
雑誌
信州大学農学部紀要 (ISSN:05830621)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.p37-48, 1984-07

昭和28年に報告された(昭和23年時)の調査データーと比較し,35年間で木曾馬の体型がどのように変化したかを調べた。開田村,上松町,田立村,名鉄木曾馬牧場の4才以上の木曾馬牝30頭について体高,体長,尻高,頭幅,腰幅,尻幅,頭長,尻長,胸深,胸囲,管囲を測定した。毛色等は牡5頭を含む総計45頭について測定した。毛色は鹿毛色が圧倒的に多く,月毛や芦毛はみられなかった。背に鰻線を有するものが17頭もおり,額に刺毛,星等を有する馬はいなかった。木曾馬種,木曾系種ともに昭和28年時と比べて殆どの部位で差が認められ,後軀に対する前軀の充実がみられた。これから木曾馬の体型に近付きつつあることが推察された。まだ明治時代の体型よりひとまわり大きいものの,大正,昭和23年時より明治時のそれに近付く傾向がみられた。
著者
辻井 弘忠
出版者
信州大学農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター
雑誌
信州大学農学部AFC報告 (ISSN:13487892)
巻号頁・発行日
no.5, pp.71-76, 2007-03

木曽馬は、昭和10年以降、在来種系の小格な種牡馬は全て去勢され、アングロアラブ系の中間種の種付が強行された。昭和20年以降、去勢されなかった神明号を種牡馬として本来の木曽馬に戻す努力がなされてきた。本研究は、木曽馬が古来の馬に戻りつつあるのかを骨の大きさから判断することを目的に行った。昭和30年ごろに埋葬された木曽馬の骨を開田村西野の馬の共同墓地跡から回収し各骨の大きさについて調べた。各部位の骨の大きさをノギスで測定し、平均値を求めた。また岡部らが報告している昭和15年頃の木曽馬の骨の大きさと比較検討を行った。その結果、各部位の骨の大きさは全て小さくなっていることを確認した。この結果は、著者らが昭和59年に実施した木曽馬の体格調査の結果において得られた木曽馬の大きさが小さくなりつつあるという結果と一致した。