著者
和氣 加奈子 田中 利幸 多氣 昌生 川澄 正史
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1997, no.1, 1997-03-06

磁気閃光現象は、低周波磁界に頭部をさらすことにより閃光が知覚される現象であり、再現性のある低周波磁界の生体作用の中で最も弱い磁界で生じる現象のひとつである。磁気閃光現象は誘導電流による網膜への刺激作用だと言われている。そのため磁気閃光現象は、磁界の神経や筋への刺激作用の機構を検討するための例として用いられることがある。しかし実際は、磁気閃光現象の機構はまだ解明されていない部分が多い。これまでの磁気閃光現象における誘導電流密度の推定は、人体頭部を均一な球で代用するなどの簡易な方法で行なわれており、人体の複雑な形状や電気的特性の不均一性を考慮していない。そこで本研究では、人体頭部の解剖学的な形状と電気的特性の不均一性を考慮した数値計算により、磁気閃光現象のしきい値程度の入射磁界により作用部位とされている網膜付近に誘導される電流密度の大きさと分布を明らかにすることを目的とする。
著者
ヒル ピーター (訳)橋本 陽子
出版者
東京大学
雑誌
社會科學研究 (ISSN:03873307)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.186-209, 2005-02-07

本論は,1989年に「昭和」という時代が終ったあとに生じた,ヤクザ(暴力団)の企業活動の発展を探るものである.平成以降,ヤクザは,彼らの経済環境に大きな影響をあたえた二つの出来事と格闘してきた.その出来事とは,バブル経済の崩壊と1992年の暴対法(「暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律」)の施行である.バブル崩壊以後の経済不況のもとで,ヤクザは金になる事業を奪われたが,その分他の手段で補った.暴対法は,合法とされたヤクザの行為に新しい規制を加えたため,従来の行為による事業は高くつくことになったが,団員たちは新しい収入源の開拓に向うようになった.とりわけ,バブル経済と暴対法のダブルパンチヘの対応として増えたのが,覚せい剤取引や窃盗団であった.本論は,経済的な困難が長引くと,これまで彼らの世界を安定させてきた組織内あるいは組織間のメカニズムが弱体化するであろうという結論を導く.
著者
片山 善博
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.57, no.4, pp.168-173, 2007-04-01

図書館本来の機能,つまりミッションは,民主主義社会の国民・住民の「自立支援」を「知的インフラ」という側面で支えることである。真の民主主義社会の実現には,政府と国民との間でできるだけ広範な情報共有が必要であると同時に,政府が発信する情報だけでなく,いわば「対抗軸」ともいうべき客観的資料や政府案への問題点を論じた資料など,バランスの取れた情報環境が必要である。また,重要な政策決定を審議する際,失敗事例,諸外国事情を含め,基礎となる資料や情報は不可欠である。それらの情報環境を担うのが図書館であり,図書館のミッションといえる。そして,それらの情報へのアクセスを的確に行うのが司書の役割である。
著者
甲原 玄秋 堀江 弘
出版者
千葉大学
雑誌
千葉医学雑誌 (ISSN:03035476)
巻号頁・発行日
vol.77, no.3, pp.145-149, 2001-06-01
被引用文献数
2

近年,清涼飲料水による歯の脱灰作用に関し種々の報告がある。そこで,今回清涼飲料水による脱灰作用を検討した。1)清涼飲料水は炭酸飲料A,炭酸飲料B,乳酸菌飲料,スポーツドリンク,ウーロン茶の5種を選択しpHを測定した。ウーロン茶の6.03を除き他の飲料は2.48から3.46と強い酸性を示した。2)交換期のため脱落したウ蝕の無い乳歯を清涼飲料水に浸潰し,経時的に観察した。歯の一部はロウで覆い,同部を同一歯の対照とした。1日後は炭酸飲料A,Bでエナメル質に白濁を生じ,3日後にはウーロン茶を除いた飲料水においてエナメル質全体が白濁した。これらは7日後にはエナメル質は脱灰し,象牙質が露出した。ウーロン茶は10日間経週後もエナメル質に変化はなかった。3)走査電子顕微鏡にて歯の表面を観察した。ウーロン茶を除いた飲料ではエナメル質が消失し,象牙質が露出し,その表面は疎造であった。ロウで覆った部分はエナメル質が残存し,ロウで覆われていない部との移行部はエナメル質の断面が明瞭に確認された。本実験の浸漬潰時間と通常の飲用では飲料水が歯に接蝕する時間は異なる。しかし,乳幼児期に哺乳瓶でこれらの清涼飲料水を頻回に摂取すると歯の脱灰を生じることが推測される。従って,乳幼死期に哺乳瓶でのこれらの清涼飲料水の投与には注意を要する。
著者
山田 尚勇
出版者
国立情報学研究所
雑誌
学術情報センター紀要 (ISSN:09135022)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.261-318, 1991-12-25

われわれは主として漢字かな混じり文を使いなれているために, 自分が漢字に対して持っている先入主を基にした, 科学的裏付けのない議論をもって, 文字に関する普辺的真理と信じていることがかなりある。本稿においては, 言語学, 心理物理学, 認知科学, 脳科学などの観点から, 講演形式を用いて, 文字に関するそうした種々の主張を一つ一つ解明してゆく。
著者
山口 智
出版者
京都大学大学院教育学研究科
雑誌
京都大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13452142)
巻号頁・発行日
vol.53, pp.111-123, 2007-03-31

本稿は,青年期における「想像上の仲間」について取り上げ,それがいかなる存在であるのか,また,そうした存在との関わりを経験したことのある人は,どのように世界を体験し生きているのかについて論ずるものである。

41 0 0 0 OA 吾輩ハ猫デアル

著者
夏目漱石 著
出版者
大倉書店
巻号頁・発行日
vol.上, 1907

16 0 0 0 OA 和漢三才図会

著者
寺島良安 編
出版者
中外出版社等
巻号頁・発行日
vol.巻之1-20, 1901
著者
酒井 美里
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.50, no.9, pp.569-577, 2007 (Released:2007-12-01)
参考文献数
7
被引用文献数
4 3

従来よりサーチャーの間では,「特許検索には,経験とノウハウがものをいう」「技術は人に属するもの」とされることが多かった。また「マニュアル化できない部分が本当のノウハウ」であるとも言われてきた。ところが近年,エンドユーザー検索の普及を契機に,検索ノウハウは「サーチャー間で“わざ”として伝達されるもの」から「多くのエンドユーザーに,“型”として伝達するもの」への変革期にさしかかっているものと思われる。本稿では,サーチャーのノウハウを伝達可能な形に変換する試み,ならびに,実際にエンドユーザー教育を行う際のコミュニケーションのとり方について報告する。
著者
上村 晃弘 サトウ タツヤ
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.33-47, 2006 (Released:2006-10-07)
参考文献数
42
被引用文献数
2 2

血液型性格関連説は日本で人気のある疑似性格理論の1つで,1920年代の古川竹二の仮説に由来する。現在では多くの提唱者がこの仮説を様々に解釈している。したがってこの説には多様性がある。本研究では,最近の「血液型ブーム」においてTV放送された説を伝統的説明,生物学的媒介,枠組利用,剰余特性付加の4つの型に分類した。伝統的説明型は古川の仮説の後継である。生物学的媒介型は,血液型と性格の関係を進化論や脳科学などの新しい学術的知識を用いて説明する。枠組利用型は単に占いに用いている。剰余特性付加型は提唱者の専門分野で見出された特性を追加した程度である。すべての提唱者の説は論理的妥当性をもたない。

10 0 0 0 OA 新体詩抄

著者
外山正一 等編
出版者
丸屋善七
巻号頁・発行日
vol.初編, 1882
著者
狩野紀昭 瀬楽 信彦 高橋 文夫 辻 新一
出版者
一般社団法人日本品質管理学会
雑誌
品質 (ISSN:03868230)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.39-48, 1984
被引用文献数
26

Through the study on quality theory in the literatures of philosophy, quality control, the study of merchandise and so on, we made clear that there are two aspects of quality such as subjective and objective ones and that it is necessary to investigate the correspondence of these two aspects. Then, for this purpose, we propose that two dimensional recognition should replace one-dimensional one which has been so far prevailing, and that this recognition of the correspondence is utilized for categorizing quality elements of a product into attractive, nust-be, one-dimensional quality ones and so on.Then the practical validity of this theory is examined through the questionnaire survey about the TV set and the table clock to consumers and it is investigated how each quality element of these items is evaluated under the theory. Moreover, an example of new clock planning with applying this theory is discussed in order to show the practical effetiveness of this theory.
著者
神嶌 敏弘
出版者
社団法人人工知能学会
雑誌
人工知能学会誌 (ISSN:09128085)
巻号頁・発行日
vol.22, no.6, pp.826-837, 2007-11-01
被引用文献数
26