著者
須藤 靖
出版者
東京大学大学院理学系研究科物理学専攻
巻号頁・発行日
2012-05-24

Academic Commons Project 5. 総合図書館ブックトーク 3, 2012.5.24, 東京大学
著者
前川 真奈美 越川 房子
出版者
一般社団法人 日本健康心理学会
雑誌
健康心理学研究 (ISSN:09173323)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.55-64, 2015
被引用文献数
3

A new scale for measuring components of mindfulness was developed and its reliability and validity were evaluated. Undergraduate and graduate students (<i>N</i>=478) participated by responding to a 72-item pilot scale. Their responses were psychometrically evaluated by conducting exploratory and confirmatory factor analyses. The resulting 31-item measure was named the Six Factors Mindfulness Scale (SFMS), which included the following subscales: Nonduality, Describing, Acceptance and Nonreactivity, Objective observing, Awareness, and Being in the moment. The SFMS had good internal consistency and sufficient, 2-week test–retest reliability. Nearly all subscales of SFMS were adequately correlated with several theoretically related scales. We also examined relationships between mental health scores and SFMS factor scores. Results indicated that high awareness with low acceptance resulted in poor mental health, which supported the findings of previous research, and suggested the validity of the scale. It is concluded that the SFMS is a useful, multidimensional measure for assessing mindfulness.
著者
前川 哲也
出版者
お茶の水女子大学
雑誌
研究紀要
巻号頁・発行日
vol.34, pp.47-64, 2005

気象教育に限らず,科学教育,あるいは教育そのものが,その本質的な重要性にもかかわらず,他の重要なこと(強者)におされ,重要性に見合った教育活動やそれを支えるものが十分ではないという「弱者」の立場に甘んじている。しかし,大多数の国民にとって,気象について系統だった学習を最後に行えるのは中学校の理科の単元「天気とその変化」である。したがって,この単元で学習内容をどこまで扱うかは国民の気象に関する知識・理解(国民の常識)のレベルをそのまま規定するものであり,気象教育の要になる部分である。そこで現行の小・中学校の学習指導要領から気象教育に関する部分を教科書の章立てと並べて,小学校では「なぜ」に関する部分が欠けている点を,中学校では学習内容が日常の気象現象にストレートに生かせそうで案外生かせない点を指摘する。さらに昭和22年,26年に試案として発表され,33年,43年,52年,平成元年,10年に改訂された学習指導要領から気象教育に関する学習内容を項目別に具体的に整理し,それぞれの学習指導要領に基づく教科書で気象単元に割り当てられているページ数が減ってきていることを明らかにすることで,気象教育が「弱者」へ転落してきたかを示す。このような現状の中で,今後の気象教育のあり方として「弱者の連携」を提言する。気象教育と同様に,重要であるにもかかわらず,実際には軽視されている「弱者」は多く存在する。それらとの連携の形を提案し,気象教育だけでなく連携相手のメリットも示す。われわれは気象教育の生き残りをかけて,「弱者」同士の連携により,それぞれの領域の重要性を,子どもをはじめとする国民にしっかりと知らしめ,理解者を増やしていく,すなわち「強者」を目指していくべきではないだろうか。
著者
松本章代 坂本泰伸 松澤茂 武田敦志 櫻井優 柏葉俊輔 柴田美夏
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.71-72, 2014-03-11

我々は,認知症の早期発見を目的として,高齢者の起床・就寝時刻や外出時刻などを記録するタブレット端末用アプリおよびデータ蓄積サーバを開発した。このシステムによって長期的に収集されたログから,認知症の初期症状を検知するための解析手法を提案する。認知症が進行していくと起こりうる変化として,入力を忘れる回数や外れ値の回数の増加などが推測される。そこで,ログ収集開始直後の一定期間を「正常値」とみなし,直近の一定期間との入力傾向(データの分散や入力忘れの頻度,外れ値の頻度,など)の差を比較して違いを判定する。判定にあたり,曜日による生活リズムを加味する工夫を施す。
著者
稲葉 言史
出版者
公益社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会
雑誌
オペレーションズ・リサーチ : 経営の科学 (ISSN:00303674)
巻号頁・発行日
vol.59, no.6, pp.318-323, 2014-06-01

本稿では,2013年の7月から12月までの期間に高大連携プロジェクトに参加した茨城県立日立北高等学校の高校生7名で構成される日立北A班と,ティーチング・アシスタントである大学院生2名と学部生1名による取り組みを紹介する.
著者
鎌谷 尚広 中島 一樹 佐々木 和男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.57, pp.45-48, 2011-05-13

我々は独居高齢者のTV利用状態(TVOS)を遠隔モニタリングするシステムを開発してきた.既開発システムでは,TVOS変化を検出するセンサと,インターネットに接続されたPCを使用した.既開発システムではTVOS変化の情報をEメールとして送信していた.しかし,既開発システムには実地試験において二つの問題があった.一つ目はシステムの設置場所に制限があること,二つ目はPCのOSの更新作業が必要であることである.本研究では,これらの問題を解決するために無線センサシステムを開発した.無線センサシステムを2週間試行した結果,既開発システムと同じTVOSの情報が取得できた.
著者
千原 大 阪本 貴士 村上 学 竹岡 友晴 大野 辰治
出版者
一般社団法人 日本血液学会
雑誌
臨床血液 (ISSN:04851439)
巻号頁・発行日
vol.51, no.4, pp.253-257, 2010 (Released:2010-05-11)
参考文献数
15

脾摘患者は有莢膜細菌が原因で重篤な感染症を引き起こすことが知られている。今回B群溶連菌による致命的な脾摘後重症感染症を救命し得たため文献的考察を加え報告する。症例は34歳女性。22歳時にITPで脾臓摘出術を受けた後は無治療で経過良好であった。入院前日,夜間に嘔気,下痢,発熱を訴え受診。採血データ,身体所見上著変なく,急性胃腸炎として自宅にて経過観察となる。翌朝,激しい下痢,全身倦怠感のため再搬送され,来院時,体温34度台,血圧40台と急性循環不全を認めICUに緊急入院。身体所見上,関節痛や四肢の疼痛,チアノーゼを認め,採血では凝固異常,急性腎不全,肝機能障害などを認めた。抗菌剤,輸血,大量補液,CHDF, NIPPVなどで治療を行ったが,DICのため臓器障害が強く,治療に難渋した。後に血液培養よりB群溶連菌が確認され,同菌によるtoxic shock syndromeと診断した。ショック状態を離脱後は徐々に臓器障害なども改善し,第26病日に退院となった。
著者
山下 万平 曽山 明彦 高槻 光寿 日髙 匡章 宮明 寿光 黒木 保 中尾 一彦 江口 晋
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.112, no.2, pp.325-331, 2015-02-05 (Released:2015-02-05)
参考文献数
30

症例は60代女性.C型肝硬変に対して生体肝移植,脾臓摘出術を施行.C型肝炎再発に対するインターフェロン療法中に発熱,下痢,嘔気が出現,ショックとなり脾摘後劇症型感染症と診断されたが,集中治療により救命した.脾摘後劇症型感染症は生命予後が不良であり,救命率の改善には予防の徹底,症状が軽度の段階から劇症化する可能性があることを念頭において,きわめて迅速に治療を開始することが必要である.
著者
岡村 修祐 酒井 輝文 吉貝 浩史 住江 博明 成田 高三郎 辛島 卓 前山 泰彦 檜垣 浩一 井出 達也 佐田 通夫
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.106, no.3, pp.411-417, 2009 (Released:2009-03-05)
参考文献数
19
被引用文献数
6

症例は61歳女性,脾摘術の既往あり.C型慢性肝炎に対するインターフェロン療法中に意識障害で救急搬送され,数時間で多臓器不全となり死亡.剖検·血液培養検査で肺炎球菌による敗血症と診断される.脾摘後劇症型感染症(OPSI)の1例と考えられ,インターフェロンが誘引となったと推測された.脾摘患者に免疫能低下をともなう治療を行う際は,感染症の重症化を常に念頭に入れ,また肺炎球菌ワクチン接種を検討することが望ましい.
著者
宮田 典幸 坂本 竜一 堤 絵里子 塩塚 奈那 前田 麻木 武藤 敏孝 田邉 真紀人 高月 浩 澄井 俊彦 岡嶋 泰一郎
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.101, no.3, pp.769-772, 2012 (Released:2013-04-11)
参考文献数
10

脾摘後患者では液性免疫障害により敗血症,その重症化のリスクが高い.症例は64歳女性.45歳時に特発性血小板減少性紫斑病に対し脾摘.肺炎球菌ワクチンは未接種.悪寒,発熱を自覚した翌日に上下肢の紫斑が出現.その翌日当科受診し,肺炎球菌感染,DICの所見を認めた.既往歴から脾臓摘出後重症感染症による敗血症,電撃性紫斑をきたしたものと診断.ペニシリン大量投与,DIC治療にて救命しえたが,左膝表皮,右第3・5趾先端は壊死し,植皮,切断を要した.

2 0 0 0 OA 昔の金沢

著者
氏家栄太郎 著
出版者
金沢文化協会
巻号頁・発行日
1932
著者
端谷 毅
出版者
日本赤十字豊田看護大学
雑誌
日本赤十字豊田看護大学紀要 (ISSN:13499556)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.59-63, 2012-03-31

筆者は、看護学生に形態機能学を教えている教員であるが、以前は愛知県保健所長の行政職に就いていた。また、精神科クリニックにおいて、アスペルガーやADHD などの発達障害を専門分野とした診療を行っている。外来で診察を待つ子供たちの中には、障害の特性もあり、静かに順番を待つことができず、親の注意も耳に入らない様子で待合室のソファーを飛び回り、気の向くままに行動し、動き回っている患児も少なくない。そのような光景を目にするたびに、『もしもこの地域に災害が発生し、避難所での生活が始まったとしたら、この子たちはいったいどうなってしまうのだろう。』と考えさせられることがある。また、軽度の認知症を抱える独居の老人宅へ往診に行くたびに、家屋の佇まいからは想像もできないくらい立派な電化製品が次々と増えていく様を見て、ゆとりのある生活をイメージしていたのだが、ケースカンファレンスでの情報によると、悪質業者によって騙されて購入したものであることが分かった。このような事例から、医師として、また元行政関係者という立場から災害発生時における要援護者へのサポートについて、災害時要援護者対策の歴史的視点から考えてみたい。
著者
高良 淳
出版者
公益社団法人日本セラミックス協会
雑誌
窯業協會誌 (ISSN:18842127)
巻号頁・発行日
vol.69, no.792, pp.C484-C485, 1961-12-01
被引用文献数
1