著者
葉 清規 ⾚坂 清和 横⼭ 茂樹 対⾺ 栄輝
出版者
一般社団法人 日本運動器理学療法学会
雑誌
運動器理学療法学 (ISSN:24368075)
巻号頁・発行日
pp.202302, (Released:2023-06-28)
参考文献数
6

【⽬的】本調査では,理学療法ガイドライン第2版における背部,股関節,膝関節,⾜関節・⾜部機能障害理学療法ガイドラインの認知度および実践状況について報告する。【⽅法】運動器機能障害の理学療法ガイドラインについて,回答者属性,ガイドラインの認知度および実践状況のアンケート調査を⾏った。そのうち背部,股関節,膝関節,⾜関節・⾜部機能障害について得られた回答を分析した。【結果】ガイドラインの実践状況について,患者への説明や理学療法の選択として実践していることが多かった。各CQ において,臨床課題と概ね合致しており,アウトカムの改善は,「とても改善が得られた」,「わずかに改善が得られた」両者の回答割合が多かった。【結論】背部,股関節,膝関節,⾜関節・⾜部機能障害理学療法ガイドラインについて,各CQ における臨床課題との合致度,アウトカムの改善から,その有効性が⽰された。

1 0 0 0 OA 獨唱:狸橋

著者
三木 露風[作詞]
出版者
コロムビア(戦前)
巻号頁・発行日
1933-09
著者
日下部 吉男 中村 康宏 谷川 和也 唐澤 健 丸山 桂司
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.143, no.7, pp.607-616, 2023-07-01 (Released:2023-07-01)
参考文献数
13

In today’s world, where clinical options are ever increasing and patients’ needs are more diverse, it is not possible to conclude that simply practicing medical care based on pathophysiological data and medical evidence is sufficient for patients, particularly in terms of seeing each patient as an individual. Medical professionals must maintain a close relationship with their patients and seek treatment and care methods that reflect the patient’s values and views on life and death, based on their own ethics in medical care. Ethics education should be provided on a continuing basis from the beginning of medical/pharmacy school. However, ethics education in pharmacy departments is often delivered in a lecture format attended by many students and/or as group training using case studies and hypothetical situations, i.e., “paper” patients. With these teaching methods, there are limited opportunities for the students to foster a sense of ethics or to think deeply about their values and views on life and death with respect to the patients they care for. Therefore, in this study, we conducted ethics exercises for pharmacy students in a group study format using a documentary film of real patients who were facing death. By retrospectively analyzing the results of the questionnaires collected before and after the assignments and exercises, we verified the educational effects and changes in the students’ sense of ethics from participating in the group learning exercise; moreover, our results revealed the insight gained by the students in examining the experiences and challenges faced by terminally ill patients.
著者
平沢 尚彦 本山 秀明 山田 恭平 杉浦 幸之助 栗田 直幸
出版者
公益社団法人 日本雪氷学会
雑誌
雪氷 (ISSN:03731006)
巻号頁・発行日
vol.83, no.1, pp.67-77, 2021 (Released:2021-09-01)
参考文献数
19

超音波積雪深計を搭載したAWS(Automatic Weather Station)を,2016 年1 月から2019 年10 月 にかけて4 つの地点に新設した.それらの地点は,海岸域のH128,カタバ風が発達する大陸斜面域 のMD78,大陸斜面上部の内陸高地域のNRP,氷床頂上部のNDF である.この観測システムの目的 は,広域にわたる南極氷床の地域特性を把握しながら,総観規模擾乱や日変化による堆積の時間変化 を明らかにすることである.本論文はこれらの4地点で観測された雪面レベルの時間変動について調 べた.その結果以下のことが分かった.1)雪面レベルの時間変化には階段状の変動とパルス状の変 動がある.雪面レベルの上昇は主に階段状の上昇によりもたらされる.2)H128 及びNRP の比較に よって広域に同時に雪面レベルの変動が表れた4 つの事例が見いだされた.これらの事例では総観規 模擾乱に伴う雲域が氷床上に侵入していたことがNOAA の赤外画像から示唆された.3)雪面レベル の比較的大きな変動は異なる地点で同じ日に起こっていないことの方が圧倒的に多い.4)NRP 以外 の3地点において,暖候期にゆっくりとした雪面レベルの低下が観測された.
著者
藤村 正之 二方 龍紀 石田 健太郎 玉置 佑介 フングン ユウ
出版者
上智大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

時間配分は、生活の質の向上とも関連して、日常生活のみならずライフスタイルや社会心理と相互に規定しあう重要な社会学的な事象である。本研究では、(1)基礎的な文献研究、(2)家計・消費行動に関する2次データの分析、(3)生活時間と生活の質の関連に関する調査票調査の実施・分析を行った。実証研究から、24時間の基本配分としての仕事と家事、それに影響する性別・家族構成・就業状態、その残余として諸行動が派生するという構造が確認された。
著者
前澤 佳代子
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.59, no.7, pp.676_1, 2023 (Released:2023-07-01)

日本では依存性が危惧される成分配合のOTC医薬品が多く販売されており、製造販売承認基準の再検討の必要性等も議論されている。OTC医薬品の乱用問題は以前からずっと続いている。2019年の調査研究でもOTC医薬品の薬物依存は他の依存性物資より高いと報告されており、OTC医薬品の知識に中毒学の観点も踏まえ、薬剤師が地域のなかでより専門的な役割を果たしていくことが望まれる。
著者
柏木 正之 原 健二 ウォーターズ ブライアン 久保 真一
出版者
福岡大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究期間内において、ヘッドスペース固相マイクロ抽出(HS-SPME)法、ガスクロマトグラフ・タンデム型質量分析装置(GC-MS/MS)を用いて、インスリン製剤の添加物であるm-クレゾールの検出が可能であることが確認され、応用することにより、その定量も可能であると考えられた。また、インスリンアナログの検出法について、液体クロマトグラフ・タンデム型質量分析装置(LC-MS/MS)を用いて検討を行い、その定量の可能性が示唆された。
著者
北澤 友美
出版者
日本運動器看護学会
雑誌
日本運動器看護学会誌 (ISSN:2186635X)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.45-51, 2019 (Released:2020-05-14)
被引用文献数
1

本研究は我が国におけるアスリートに関する研究の中から,大学生アスリートのスポーツ外傷・障害後の心 理面に焦点を当てた研究に着目し,大学生アスリートがスポーツ外傷・障害をどのように捉え,どのような心理 的特徴があるのかを明らかにすることで,看護としての援助を検討することを目的とした.文献検索を行い,16 件を分析対象とした.分析の結果,スポーツ外傷・障害を受けた大学生アスリートの心理的特徴には,不安 や競技意欲の低下などがみられた.しかし,それらは複雑で定型化できるものではなく,個人差を考慮する必 要のある事象であった.またスポーツ外傷・障害時のアスリートへの看護としての援助は,傍にいることや傾 聴を強化していく必要がある.さらに医療従事者との双方向のコミュニケーションがとれるよう支援が必要であ り,必要に応じて大学生アスリートを構成する人的因子となり得る人にも情報提供を行い,サポートを行ってい くことの必要性が示唆された.
著者
小林 正典 清水 勇樹
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.29, no.4, pp.605-607, 2014 (Released:2014-09-25)
参考文献数
12
被引用文献数
5 4

〔目的〕本研究の目的は,インソール装着が立位歩行時の下肢の動揺性に及ぼす影響を明らかにすることである.〔対象〕20歳代の健常な成人男性(学生)22名を被験者に用いた.〔方法〕インソールを装着した場合と非装着の場合での開眼片脚起立時間,重心動揺の測定,足趾ピンチ力を計測,比較しインソールの影響を検討した.〔結果〕いずれの計測項目でもインソールを装着した場合に立位安定機能が低下する傾向が見られ,とくに開眼片脚起立時間と足趾ピンチ力で有意な低下が見られた.〔結語〕インソールの装着は,立位歩行時の足底筋を中心としたアーチ機能に影響を及ぼし,下肢の動揺性を増強させる可能性が示唆された.

1 0 0 0 杉亨二伝

著者
加地成雄著
出版者
葵書房
巻号頁・発行日
1960
出版者
海人社
巻号頁・発行日
1989
著者
斉藤 康彦
雑誌
情報処理学会研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.4(2009-CH-081), pp.25-32, 2009-01-16

歌集中に一定の回数以上出現する,一定の長さ以上の文字列を抽出し,これらの文字列に基づいて歌集を比較する分析方法を示す。古今和歌集と新古今和歌集の比較分析に本方法を適用した結果,抽出された文字列について,次のようなことが確認された。古今和歌集では,作者の心情を表出する表現が多く,恋歌の部立では,「こひもするかな」 「ひとのこころの」 がよく使われている。新古今和歌集では,自然の景物を指し示す表現が多く,特に秋や月に関わる 「あきかぜぞふく」 「あきのはつかぜ」 「あきのゆふぐれ」 「あきのよのつき」 「あきはきにけり」 「ありあけのつき」 「はるのよのつき」 などを含む歌は,歌集中の特定の箇所に集中して出現する。
著者
So Okubo Tatsuo Mano Atsushi Sudo Ryoji Goto Satoka Yano Manato Hara Hiroyuki Ishiura Wataru Satake Shintaro Yanagimoto Hidenori Ogata Tatsushi Toda
出版者
The Japanese Society of Internal Medicine
雑誌
Internal Medicine (ISSN:09182918)
巻号頁・発行日
pp.1919-23, (Released:2023-06-28)
参考文献数
12

Human immunodeficiency virus (HIV)-associated neuropathy is a common complication of HIV infection and has several clinical subtypes. HIV-associated chronic inflammatory demyelinating polyradiculoneuropathy (CIDP) is a demyelinating neuropathy whose clinical features are known to differ from those of CIDP in the HIV-uninfected population. We herein report a case of CIDP in an HIV-infected patient who was finally diagnosed with anti-neurofascin 155 (NF155) antibody-positive neuropathy. The clinical features, including clinical findings and therapeutic responses, were typical of paranodal antibody-mediated neuropathy. To our knowledge, this is the first case of anti-NF155 antibody-associated neuropathy in an HIV-infected patient.
著者
崔 成日 高橋 和也 堤 正臣 佐藤 隆太
出版者
精密工学会
雑誌
精密工学会誌 = Journal of the Japan Society of Precision Engineering (ISSN:09120289)
巻号頁・発行日
vol.73, no.9, pp.1040-1045, 2007-09-05
参考文献数
10
被引用文献数
3 2

This paper describes the measuring methods for positioning accuracy of tilting axes in five-axis controlled machining centers with a tilting rotary table. The top surface of the tilting rotary table is generally in higher position than the tilting axis. In this case, there is no measuring method except for a manually operated clinometer. Thus, a clinometer consisting of a precision rotary encoder and a bubble level was firstly developed. In the method, operators have to read visually the scale of the level and the reading accuracy is dependent on their ability. Instead of the bubble level, an electronic level with high resolution was employed for comparison. A ball bar equipment was also applied to measure the angular positioning accuracy of the tilting rotary table, as the ball bar equipment can measure the angular displacement continuously.