著者
石川 正寛 西垣 知佳子
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学教育学部研究紀要 (ISSN:13482084)
巻号頁・発行日
vol.53, pp.285-291, 2005-02-28

本研究は,千葉大学附属中学校と千葉大学教育学部が行った連携研究の報告である。本連携研究グループではこれまでに英語の「リスニング指導」に関して継続的に効果をあげ結果を公表してきた。本研究は従来の研究を発展させ,培ったリスニング力をスピーキング力ヘと橋渡しするための指導を試みた結果である。今回の指導実践の効果はプリテスト・ポストテストに加え,1)校内で開催したスキット・コンテスト,2)全国から応募の集まるNHK「新・英語スキット大会-基礎部門」への参加という形で評価した。その結果,1)については公開研究会で行った発表会で参観者から「生徒たちの英語のうまさに驚いた」という感想を多くいただいた。2)については,応募総数361チームの中から原稿とテープ審査で上位8位に残り,NHK放送センターで開催された決勝大会では,優勝を果たし,最優秀賞をいただいた。優勝大会の模様は3回にわたり全国放送された。
著者
權 永錫
出版者
同志社大学
雑誌
同志社政策科学研究 (ISSN:18808336)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.167-179, 2006-07

研究ノート(Note)この20年余りは新自由主義に基づいたNPM論が行政改革の基本理念として位置づけられた。政府部門に競争と市場原理や成果主義人事管理の導入、構造改革の推進、企業型政府の模索などあまりにも激しい変化が続く中、行政学の本来的な研究領域が経営学や経済学に侵害されているのではないかとの不安を持ち、韓国で行われている行政革新プログラムを事例に上げ、行政の本来の役割とNPM論の関係を考察してみようと思った。 先ず、韓国における行政改革の歩みを現代史を中心に歴史的な観点からみたうえで、各時代の主な改革の動きと特徴の検討を通じて、現在、行われる韓国の行政改革に対する理解を助けようとした 。 第3章と第4章では韓国行政自治部の政府革新プログラムの柱を成していると思われる、政府樹立以降初めてのチーム制導入の動きとバランス∙スコアカードを用いた成果主義業績評価システム導入、顧客志向の行政システム整備などNPM的な改革政策について詳しく説明した。 第5章は行政自治部の政府革新が抱えている問題や、今後の研究の方向を、NPM論の批判的な立場から考え、公務員に求められるのは管理能力ではなく政策能力であることと政策的能率を求める成果主義が必要であること、多面的能力評価が人気投票化する恐れ、顧客志向行政の現実的な難しさなどに触れた。 最後の第6章では、政策の意味や政策能力と成果主義をどう結びつけるのか、成果を引き出すための政府組織のあり方や行政に対する成果評価システムの構築など、行政学の理論と管理手法を築き上げていくことがこれから先に力を入れていくべき研究課題であることを打ち出した。
著者
佐藤 光史 横田 和彦 内田 久則 吉田 宗紀 大宮 東生 大場 正己 阿曽 弘一 藤田 芳邦 矢島 義忠 真崎 義彦
出版者
北里大学
雑誌
北里医学 (ISSN:03855449)
巻号頁・発行日
vol.11, no.5, pp.493-498, 1981-10-31

30頭の雑種成犬を用い,血管吻合による同種膵移植実験を行なった。15頭のdonorとして用いるイヌに気管内挿管による全身麻酔を施行し,腹部正中切開で開腹した。門脈ならびに腹腔動脈,上腸間膜動脈を含め全膵を摘出し,門脈ならびに腹腔動脈より4℃乳酸加リンゲル液を用い膵を灌流した。15頭のrecipient犬も全身麻酔下で腹部正中切開で開腹し腹腔内に膵移植を施行した。donorの門脈をrecipientの下大静脈に,donorの腹腔動脈と上腸間膜動脈の起始部をrecipientの腎動脈分岐より下の大動脈に吻合した。空腸はRoux-en Y脚とし,主膵管と副膵管をそれぞれ空腸と吻合し,さらに胆嚢空腸吻合,胃空腸吻合を施行した。recipientの死因は膵炎,術後腹腔内出血,血管吻合部血栓による膵壊死が多かった。9日以上生存したイヌは6頭であり,免疫抑制剤を用いなかったrecipient 5頭の平均生存日数は12.8±3.4 (M±SD)日であった。血管吻合,膵管空腸吻合による膵移植実験は可能性があり,臨床応用にとっても良い方法であると考えている。
著者
富樫 賢一 江部 達夫 佐藤 和弘 斎藤 博之
出版者
日本肺癌学会
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.3-9, 1998-02

原発性肺癌に対する外科治療の安全性をより向上させるためにはどうすべきかを,術後死亡(手術死亡十病院死亡)例を分析することにより検討した.対象は1979年より1996年までに手術を施行した1032例である.手術死亡(術後1ヵ月以内の死亡)は10例(1.0%),病院死亡は9例(0.9%)で,術後死亡率は約2%であった.高齢者ほど,また,手術侵襲が大きいほど術後死亡率は高い傾向にあった.手術死亡10例の原因は,心破裂1例,消化管出血1例,脳出血1例,脳梗塞1例,肺炎1例,気管支痩1例,ARDS2例,突然死2例であった.病院死亡9例の原因は腎不全1例以外すべて呼吸器系の合併症であり,気管支痩3例,ARDS2例,その他の呼吸不全3例であった.これらの死因は必ずしも予側や予防が可能とは思われなかったが,厳密な手術適応の決定と術後管理における迅速な対応が肝要と思われた.
著者
花房 泰子 趙 庚五 兼丸 卓美 和田 隆一 杉本 千尋 小沼 操
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.60, no.10, pp.1127-1132, s・iv, 1998-10
被引用文献数
16

Babesia caballi実験感染馬の病態解析を行った.病理学的検索の結果, 直接の死因は肺水腫による呼吸不全と考えられ, 腎臓の特殊染色を行った結果, 増殖性糸球体腎炎が認められた.2頭の成馬にB.caballiを接種し, 末梢リンパ球におけるサイトカインmRNAの発現を調べた結果, 1個体においてはinterferon-gamma, tumor necrosis factor-alpha (TNF-α), interleukin (IL)-2, もう1個体においてはTNF-α mRNAの発現が増強されていた.両個体において, IL-4 mRNAの発現に変化は見られなかった.また, B.caballi感染馬における血清中の一酸化窒素(NO)の産生量を調べたところ, 3頭のデキサメサゾン(DX)投与馬の死亡直前(感染末期)にNOレベルの上昇が認められた.DX投与馬の1頭にNO合成酵素の阻害剤であるアミノグアニジン(AG)を投与して感染経路を調べたところ, AG投与馬では非投与馬と比較して高い寄生率と低いNOレベルが観察されたが, ウマは最終的に死亡した.本研究の結果より, B.caballi感染症においてサイトカインとNOが病態形成に強く関与している可能性が示された.
著者
小野寺 秀記 竹村 周平 笠松 美宏 辻本 庄司 西山 勝彦 土橋 康成 杉本 尚仁 中原 梨佐 土井 たかし 杉野 成 近藤 元治
出版者
日本呼吸器内視鏡学会
雑誌
気管支学 : 日本気管支研究会雑誌 (ISSN:02872137)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.185-193, 1993-03-25

心嚢炎で発症し, 約1年の経過をもって胸膜炎と気管支転移を合併した悪性胸腺腫の55歳男性症例について報告した。心嚢炎と胸膜炎に関した病理学的確診はえられなかったが, これらは共通の性状と治療経過を示したことから悪性胸腺腫の直接浸潤と考えた。原発巣と気管支病変に関しては病理学的確診がえられ, 画像診断より, 原発巣と気管支病変の連続性が認められないことから, 気管支病変は転移と考えた。治療に関して, 本例では多剤併用療法により部分的寛解後, 縦隔を主とした根治的放射線療法を行い, その後約1年の経過を通じて原発巣の縮小を維持できた。また漿膜浸潤の増悪も局所の化学療法により対処しうるものと想定された。転移を伴った悪性胸腺腫の延命には, 化学療法のdose intensificationが必要と考えられ, G-CSFをはじめとした補助あるいは併用療法の検討が今後の重要課題となるものと思われた。本例の死因は, 心嚢炎の再燃と肝転移に伴う多臓器疾患であった。
著者
森本 委利 宮下 実
出版者
日本野生動物医学会
雑誌
Japanese journal of zoo and wildlife medicine (ISSN:13426133)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.67-71, 1997-02

1994年10月, 当園で検疫中の若齢アルダブラゾウガメ(雌)1頭が死亡した。病理学的ならびに細菌学的検査の結果, 当該動物の死因は, Aspergillus fumigatus感染を伴った非定型抗酸菌Mycobacterium nonchromogenicum complex(M.terrae complex)感染によることが判明した。感染はまず抗酸菌に始まり, それによる衰弱後, アスペルギルス感染に至ったと病変から推察された。しかし抗酸菌の感染時期は推定できなかった。本症例は, アルダブラゾウガメにおけるM.nonchromogenicum complex(M.terrae complex)感染の最初の報告である。
著者
秋葉 隆
出版者
日本文化人類学会
雑誌
季刊民族學研究 (ISSN:00215023)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.13-16, 1949

In Korean, Manchurian and Mongolian shamanism there are found various forms of fire rites. Those in Korean shamanism may be classfied as follows : 1) The burning of paper : a) at the first part of the rite (purification) b) at the end of the rite (divination) 2) The burning of the following sacred objects : a) burning paper dolls which represents the dead man's soul invited to the ceremony. b) burning paper tablets which symbolize the god in the family protection rites. 3) The burning of the following objects in healing rites : a) burning paper in the rites for eye disease. b) moxibustion (burning the moxa plant on the skin) in rites for the insane. c) burning a hut in which a curing ceremon for the insane is performed. 4) The ritual use of words and characters repre senting "fire" : a) words representing "fire" as found in the sacred songs of the female shaman b) magical characters which contain the lette "fire" written in red by the male shaman Generally speaking, these performances of fin rites in Korean shamanism seem to be rather mill in comparison with those of Manchuria and Mongolia. In the latter we frequently find vigorous and unusual performances ; for example, the rite involving the manipulation of red-hot iron by the Mongolian shaman or the rite of eating burning incense sticks by the Manchurian shaman. Such self-punishing and violent rites tend to be foreign to Korean psychology.
著者
中別府 温和
出版者
宮崎公立大学
雑誌
宮崎公立大学人文学部紀要 (ISSN:13403613)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.283-308, 2006

小論の目的は、宗教を理解するために宗教的象徴をめぐる事実を厳密に取り出し、それらとの関連でどこにどのような意味が共有され分有されているかを解明することである。ここでは、ゾロアスター教徒パーシーの聖なる火を材料とし、宗教的意味の残存性と太古性という視点と、宗教的なものの地域や社会による分有という視点から分析を試みた。その結果、(1)聖なる火はその構成過程にアヴェスター時代の要素を保っていること、(2)太陽、月、水、土、樹木、動物(犬、牛、など)などの要素と複合した体系の中で聖性が意味づけられていること、(3)死体および死体悪魔への抵抗と忌避の手段として働いていること、(4)穢れを落とし浄められた状態を確保する手段として意味づけられていること、(5)聖なる火は故人および死者の魂を記念することを目的として作られること、(6)聖なる火を納ある聖火殿の建設ならびに聖なる火を維持するために香木を捧げる儀礼も、故人および死者の魂を記念することを目的にしていること、(7)したがって聖なる火は一度作られたらそれを二つに割ったり、二つの火を一つに統合したりすることはできないこと、(8)聖なる火を共有する主体はそれぞれ異なっていること、が明らかになった。また、(9)聖なる火は祭司によって維持がなされていくが、その世話は聖なる火の聖性の高低に応じて定められた清浄度を達成した祭司以外はできない。その制度にもとづいて、聖なる火は現実には祭司を中心に構成される社会的組織であるパンタークをとおして共有され、その機能を果たしていることが明らかにされた。
著者
金子 日威
出版者
立正大学
雑誌
立正大学文学部論叢 (ISSN:0485215X)
巻号頁・発行日
vol.55, pp.105-107, 1976-03-25
著者
永島 二郎
出版者
日本医療機器学会
雑誌
醫科器械學雜誌 (ISSN:00191736)
巻号頁・発行日
vol.35, no.12, pp.944-945, 1965-12-01