著者
河角 龍典
出版者
立命館大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

本研究では、平城京および長岡京の考古学的遺構のGISデータベースが構築された。これのGISデータベースは、効率的に遺構情報を検索し、表示するための機能を持っている。そのGISデータベースの地理情報を利用することによって、両都市の都市構造や古環境を可視化することができた。
著者
中村 努
出版者
東京大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

本研究は,情報通信技術(ICT)が特定の地域に受容されていくプロセスを一般化するため, ICTの先進国たる日本と欧州,新興国たる中国の3地域における医薬品流通システムの実態分析を通じて,日本の医薬品流通システムを相対化した。本研究は,情報ネットワークの受容プロセスに焦点を当てることで,国や自治体などの政策など制度的環境や顧客特性を踏まえた取引形態などの地域的文脈が,情報ネットワークの態様を規定していることを明らかにした。
著者
村山 祐司 山下 清海 森本 健弘 兼子 純 呉羽 正昭 松井 圭介 仁平 尊明 山下 亜紀郎 田林 明 手塚 章
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2010-04-01

本プロジェクトでは,人文地理学者が培ってきた豊富なフィールドワークの経験や蓄積にもとづき,暗黙知とされてきたフィールドワークを体系的に考察することにより,方法論の「ホワイトボックス」化に挑んだ.研究そのものを遂行するノウハウや研究論文の論旨を組み立てる方法などに注意を払いつつ,データを系統的に取得・蓄積・管理・分析・可視化・伝達する汎用的な方法を探究した.さらに,GISデータ解析のポータルサイトを立ち上げ,時空間データベースの活用実験を行うとともに,空間解析を主体としたフィールドサイエンスの確立に向けて議論を重ねた.本研究の成果はウェブで公開した.
著者
小野 雄一
出版者
筑波大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

本研究では、普通教室において実施される外国語の授業におけるモバイル機器の利用の可能性を探るものである。本システムの特徴は、普通教室の中に無線LANおよび授業支援用サーバを設定し、学習者にはモバイル機器としてiPod Touch を使用していることである。本研究の大きなテーマは、(1)システムの使用感に関する性能評価、および、(2)実際の外国語の授業における実践と評価、であった。本研究の結果、iPod Touchの性能面における課題や小さな画面に起因する不便性があるにも関わらず、適切に授業にブレンドさせることによって、学習者の意識や動機づけ等にポジティブな影響をもたらすことを示している。このことは、ポストCALLシステム設計の上で、大きな指針を提示するものと考えられる。
著者
後藤 一章
出版者
摂南大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

本研究課題では,日英パラレルコーパスを利用し,英語の頻出表現とその日本語訳が付与されたリスト,及び日本語の頻出表現とその英語訳が付与されたリストをそれぞれ作成した。自然言語処理分野の手法を援用し,コーパスにおける日本語表現の出現分布と英語表現の出現分布の比較から,対訳関係にある日英・英日表現を抽出した。得られた対訳表現リストは,日本人英語学習者が自然な英文を作成する際の有用な手がかりとなることが期待される。
著者
A Bugaeva
出版者
大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010-04-01

アイヌ語は消滅の危機にある。系統関係は不明で、いずれかの古い語族の名残であろう。アイヌ語の研究は、北東アジアの言語史、また人類の知性の多様性の理解において、重要な意義を有する。本プロジェクトでは、フィールド調査によって得られたアイヌ語の音声資料のコーパス構築を進めた。さらに、このアイヌ語資料のコーパスに基づいてアイヌ語動詞範疇に関する類型論的研究を行った。アイヌ語のヴォイス(充当、使役など)についていくつかの論文を発表し、またヴォイス標識の相互作用について研究を行ってきた。本研究はアイヌ研究を世界に広く知らしめ、人類の知的財産へのアイヌ語の言語的・文化的貢献の理解を助けるものになるだろう。
著者
荒川 慎太郎
出版者
東京外国語大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

西夏語は、11-13世紀に中国西北部の要衝を占めた西夏国で話された言語である。西夏文字・西夏語は話者・使用者が絶えたものの、仏典をはじめとした豊富な言語資料が残る。ロシア科学アカデミー東洋写本研究所は、質量共に一級の西夏語資料を有しており、一部の文献のマイクロは、日本の東洋文庫に保管されている。本研究では、ロシア所蔵の西夏文文献の整理とデータベース化を進展させると共に、ロシア所蔵資料を用いた言語学的研究を行った。
著者
仁科 喜久子 室田 眞男 山元 啓史 村岡 貴子
出版者
東京工業大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2010

外国人留学生が日本の大学で論文など作成するに当たりWeb上で利用できる文書作成支援システム「なつめ」の完成を最終目標とし、日本語教育、言語学、自然言語処理、教育工学の専門家による共同研究により以下の成果を得た。(1)理工系留学生の作文支援のために必要な日本語の言語構造の特色を分析し、特に共起検索をシステムに導入した。(2)学習者誤用分析のための学習者コーパスを構築し、「なたね」として公表した。(3)誤用コーパスを利用し、自動添削システム「ナツメグ」の機能を追加した。
著者
池内 慈朗
出版者
埼玉大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

ハーバード・プロジェクト・ゼロとレッジョエミリアによる共同の研究Making Learning Visibleプロジェクトにみられる記録法を授業分析に活かすための調査を行った。具体的には、学習過程を視覚化するために「文脈状況を考慮した評価」を使う方法としてドキュメンテーションとポートフォリオの用い方、学習の可視化について調査した。この調査に基づき、見えない学習過程を具体的に「可視化」する問題解決を処理する方法について授業分析の支援システムの構築、学びをどのように可視化することができるのかをMLVProjectから得た知見と、ガードナーの「文脈状況を考慮した評価」の知見をもとに検証を行った。研究成果として授業研究の分析方法として応用できる支援システムの実践化の試行を行い、他教科とは異なった図工科・美術科特有の発想や構想を働かせる場面での<文脈><場>及び<状況>を考慮した多様な評価方法とパフォーマンス評価の特殊性と「可視化」というアプローチの方法の開発の必要性があるという結論を得た。
著者
金子 朝子
出版者
昭和女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010-04-01

英語母語話者が子供の頃に聞いた物語を語ってもらい、それらを収録した物語コーパスをWEB上に公開した。同じ物語が、様々な英語圏の年代の違う話者に語られているが、大まかな物語の構造は共通で、語りで用いられるレキシカルフレーズにも細かな差違があるものの、物語の構造に関わる表現やフレーズはその物語の特徴を示すものであるため、語り手の所属する英語圏と年齢要因にはほとんど左右されていなかった。物語は主人公を中心として展開され、同じフレーズの繰り返しが頻繁であることから、多くの話者が子供の頃に聞いた語をその特徴的なフレーズと共に記憶しており、入門期の英語指導の補助教材としての物語の有効性も明らかにした。
著者
吉村 富美子
出版者
東北学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究の目的は、近年英語圏において「剽窃」および「他人の文章の借用」がどのようにとらえられているかを整理し、その理解に基づいて日本の大学において英文ライティング指導をどのように行うべきかについて理論的研究を行うことであった。この研究は、平成 25 年の 6 月に『英文ライティングと引用の作法-盗用と言われないための英文指導』というタイトルで研究社から出版される予定である。この本の中で、英語圏における引用と盗用(剽窃と同意)の考え方を紹介し、学生が盗用の指摘を受けないように日本の大学で英文指導をどう行うべきかを提案した。
著者
石川 有香 小山 由紀江 カレン ブライアン 浅井 淳
出版者
名古屋工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究は、東海圏の工業大学の初年次学生を対象とした英語教育システムTEEE(Tokai English Education for Engineering Students)の開発を目的とする。東海圏の英語教員によるネットワークを作成し、現在のESP教育の問題点を明らかにし、開発した新しい教育方法と教材を実施する。研究の結果、工業大学の初年次学生は、工学や英語の知識は乏しいが、概して工学への強い学習動機が備わっているため、TEEEによるESP教育は効果的である可能性が示唆された。
著者
堀内 裕晃 淺間 正通 桐山 伸也 杉山 岳弘 竹林 洋一
出版者
静岡大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究では、英語のスピーチと会話の中から聴衆や聞き手を説得する際に用いられる表現・構文の語彙的・構文的特徴、韻律的特徴、身体言語的特徴、さらには、話し手、聞き手の属性、社会的身分・地位に伴う相対的上下関係、心的態度の特徴を抽出・蓄積し、知識データベース化を行った。これにより、話し手と聞き手の発話状況時における相対的身分・地位関係を基準とした表現の抽出が可能になり、身分・地位の異なる者同士あるいは対等な者同士が会話をする際にどのような状況でどのような心的態度である場合に、どのような表現を用いて相手を説得しているかを明示化することが可能になった。また、このマルチモーダル知識データベースを用いた英語説得術獲得のための学習支援システムの構築を行った。
著者
COOPER T・D 塚田 章 山口 晃史 成瀬 喜則
出版者
富山高等専門学校
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

外国語教育において,教員と学生の対話時間は教育効果に非常に重要な要素である.大人数のクラスに対する教育にIT技術が効果的である.本報告では,学生の面接テストを評価するためのVirtualInterviewingSystem(VIS)の開発と実践について述べる.本研究の目的は,学生の将来を決定する就職面接やスピーキングテストのために,学生の実践を支援し英語コミュニケーションスキルを高めることである.
著者
名木田 恵理子 板谷 道信 田中 伸代 小林 伸行 重田 崇之
出版者
川崎医療短期大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究の目的は、医療関係のESP(EnglishforSpecialPurposes)教育として、「医学用語(英語)」と「医療英文読解」において、eラーニングに協調学習をブレンドした授業モデルを設計・実践し、その教育効果を検証することである。対象者の前提条件やモチベーションに応じて、知識獲得型プログラム学習のためのInternetNavigwareとインタラクションに適したMoodleの、2つの学習管理システムを用いた。その結果、協調学習は、どちらの学習管理システムを使っても導入可能であり、学習者意識にプラスの効果をもたらすことや前提条件、学習者特性に対する配慮が有益であることなどがわかった。
著者
三枝 裕美
出版者
長崎外国語大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010-04-01

1 iPhone SDKによるiPhone用アプリケーションの開発。いつでもどこでも学習できる多機能型携帯電話iPhoneでのモバイルラーニングのための教材として、昨年の「パンダと学ぶ中国語初級編」(全10課)「パンダと学ぶ中国語旅行会話編」(全20課)中国語発音の基礎」に引き続き「現代中国語で聴く漢詩」を開発し、Apple社のApp Storeに登録した。これは「パンダと学ぶ中国語漢詩編」をiPhone用アプリケーションにしたもので、中国語の原文、ピンイン、訓読を切り替えながら音声を聞くことができる。特に最近普及しつつあるiPadでは文字が大きく読みやすいので、使い勝手がよくなった。2「パンダと学ぶ中国語文法編」の開発。名詞述語文、形容詞述語文、動詞述語文、主述述語文、特殊な動詞述語文、疑問文、連体修飾語、連用修飾語、アスペクト、語気助詞の了、"是…的"構文、様態補語、結果補語、方向補語、可能補語、動量補語、時量補語、助動詞、兼語文、存現文、"把"構文、"被"構文、比較、複文の24課を音声とともにWebにアップした。モバイル端末からも閲覧できる。ただ、iPhone用アプリケーション開発にも取り組んだが、複数音声の再生が困難で、成功しなかった。3 ドラッグ&ドロップでiPhone用アプリケーションを開発できるHandbookでの試作を行い、空欄補充・多択式・並べ替えなど各種のクイズも作成した。ただ、正式導入には至っていない。
著者
与那覇 信恵 牛江 ゆき子 阿佐 宏一郎 棚橋 サンドラ ギルナー リア
出版者
文京学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究は、高い効果が確認されている語彙指導法に基づき、英語カリキュラムに連動した語を、大学生の生活実態に合った方法で学習することを可能にする語彙学習システムを開発することを目的として実施した。 本研究により、部品を用意すれば、 ダウンロードして使用できる語彙教材とテストが自動生成されるシステムと、4つの英語授業の指導内容と連動した計1680語分の語彙教材コンテンツが完成した。
著者
藤田 智子
出版者
東海大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

日本の大学英語教育プログラム評価を効率よく有効に行う方法を検討するために、事前事後テストに焦点を当てた。項目応答理論(IRT)の利用により、事後テストは事前の14%の被験者数であっても被験者能力値(θ)の平均値変化が推定可能となる。また、事前事後テストを最適の等化の方法(IRT モデルと等化方法)を選択して実施する重要性を研究した。さらにθとニーズアンケート結果を用いて分析し、プログラム評価のさらなる証拠とすることも提案する。
著者
陳 淑梅 亀田 弘之 しゃ 錦華 大野 澄雄
出版者
東京工科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究は,個人適応role-playing手法を組み込んだ実践的技術中国語学習システムを構築することを目的とし,以下の研究成果が得られた。〓Web集合知という概念を本研究に適用し,予備テスト問題の自動作成手法を提案し,それをもとに,個人適応専用教材の構築手法を提案した。〓Role-playing型会話スキットの作成において,学習者が仮想的な対話者とインタラクティブに対話ができる環境作成を検討し,未知語の処理手法を提案した。〓学習者の発話を分析し,その感情変化や発話意図を推定する手法と精度を検討し,学習者の疲労度や感情をより適切に表現できるようになった。
著者
内田 充美 山内 真理 小島 篤博
出版者
関西学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010-04-01

大学英語教育が取り組むべき課題のうち習熟度の低い学習者に対象を絞り,整った英語の文章を書くことができるようになるために何が問題となっているのかを明らかにすることを主たる研究目的とした.そのために,まず,中間言語資料(大学生の書いた英文)を継続的に収集し,自前の学習者コーパスとして利用できる手順を確立した.作成した資料の分析から,日本語の文法に引きずられたと考えられる誤用(母語の干渉)を幅広い範囲で確認した.これらの特徴はいずれも対照言語学的に見ても意味深いものであり,英語と日本語のように言語間距離が大きい場合においては特に,言語学の知見に基づいた指導が有効であることを示しているといえる.