出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
pp.62-65, 2006-07-03

個人向け携帯電話の契約件数でNTTドコモとデッドヒートを繰り広げているKDDI──。法人向けサービスの分野ではドコモの後塵を拝してきたが、いよいよ反転攻勢に出た。 KDDIの2006年3月期の企業向け携帯電話の新規契約件数は、前期の約1.6倍に急増したのである。躍進の背景には、ブランド戦略の大転換があった。
著者
大神 訓章 長門 智史 葛西 太勝
出版者
山形大学
雑誌
山形大学紀要 教育科学 (ISSN:05134668)
巻号頁・発行日
vol.14, no.4, pp.451-459, 2009-02
被引用文献数
1

要旨 本研究は、Y大男子バスケットボールチームの2007年に開催された公式17ゲームを対象に、オフェンス力及びディフェンス力について、中でもオフェンス判断力を加味した詳細な戦力の分析を試みたものである。これまで研究継続中である「マルコフ過程」の数学的手法を用い、攻撃回数、核、ブレ、オフェンス判断力及びディフェンス力を数量化し、Y大チームの戦力を分析した。その結果、Y大は、攻撃回数の平均値は、85とやや高めであり、また、ブレが大きく、自チームの理想とする攻撃回数、オフェンスの判断ができていないゲームが多く認められた。シュート成功値(A)について、得点比率(r) の2分の1を下回る値が見られるゲームが17ゲーム中4ゲームであり、ディフェンス力の強化が必要であることが示唆された。また、チームの理想とする攻撃回数や一回の攻撃に費やす時間など、オフェンス遅速に関わる的確な判断により、勝利する可能性が高くなるものと考えられ、今後のチーム指導に客観的な資料が提供された。
著者
坂口 美幸 別府 哲
出版者
一般社団法人 日本特殊教育学会
雑誌
特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
巻号頁・発行日
vol.45, no.3, pp.127-136, 2007-09-30 (Released:2017-07-28)
被引用文献数
11 11

本研究は、就学前の知的障害児通園施設の在籍児童の母親230名を対象に、就学前の自閉症児をもつ母親のストレッサーについて明らかにした。230名の母親は、自閉症児をもつ母親(自閉群)115名とそれ以外の母親(非自閉群)115名に分けられ、ストレッサーの相違が明らかにされた。質問紙法による調査の結果は次のようになった。(1)就学前の自閉症児をもつ母親のストレッサーには、「問題行動」「サポート不足」「愛着困難」「否定的感情」という4つの因子が見いだされた。(2)「問題行動」「愛着困難」因子に関しては、自閉群のほうが非自閉群よりも因子得点が有意に高かった。「サポート不足」「否定的感情」因子は両群に有意差はみられなかった。(3)ストレス反応の得点は、自閉群のほうが非自閉群に比べて有意に高かった。本研究によって、愛着の視点も含まれた就学前の自閉症児をもつ母親のストレッサー尺度が新たに作成された。
著者
加納 徹 赤倉 貴子
出版者
公益社団法人 日本工学教育協会
雑誌
工学教育 (ISSN:13412167)
巻号頁・発行日
vol.70, no.2, pp.2_67-2_74, 2022 (Released:2022-03-20)
参考文献数
11

As of 2021, the demand for online lectures has increased, and it has become difficult to understand students′ learning status in programming practice classes. Therefore, to effectively enhance learners′ motivation and ability even in online lectures, we developed an online programming environment that allows teachers to monitor how learners are programming in real-time. Our environment is flexible enough to support practical application development exercises, and the operation logs are recorded in detail. We introduced our environment to a hybrid lecture, including online and face-to-face lectures, and the analysis results showed some tendencies, such as the higher the grade, the more often the program was executed. The questionnaire survey results showed that about 90% of the students gave a positive opinion, but some improvements were found to be necessary. In the future, we will work on implementing features that were deemed necessary to improve the quality of the lecture.
著者
指尾 稔 矢野 健一郎 角岡 正弘 田中 誠
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
vol.44, no.10, pp.793-796, 1987

酢酸ビニル-酢酸イソプロベニル共重合体の<I>p</I>-ベンゾキノンによる光橋かけ反応について検討した. 共重合体は光崩壊性でないため, 光橋かけ反応は容易に進行した. しかし, 水酸基を導入すると橋かけ効率は非常に悪くなった. ランダムに導入したポリマーの橋かけ効率はブロック的に導入したポリマーに比べ悪かった, 橋かけ反応による不溶化には, キノンタイプからヒドロキノンタイプに変化する反応の関与が推定された. また, 不溶化ポリマーはアルカリ水溶液中での加熱により可溶化することから, 橋かけ反応にはポリマーの主鎖間の反応ではなく, 側鎖のアセチル基が関与していることが推定された.
著者
田村 勝弘
出版者
The Japan Society of High Pressure Science and Technology
雑誌
高圧力の科学と技術 (ISSN:0917639X)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.142-149, 1994-05-20 (Released:2010-02-05)
参考文献数
22
被引用文献数
1 1

Recent studies on behaviors of Escherichia coli and yeast at 10- 40 MPa where these microorganisms can survive were summarized. The aspects covered are, 1) abnormal elongation of Escherichia coli cell by application of high pressure, 2) correlation between hydrophobicity of the cell surface of E. coli and drug susceptibility under high pressure, 3) stress response of yeast (induction of various tolerance by heat shock and drug shock in yeast), and 4) pressure reversal of alcohol effects on the growth of yeast and its application to alcoholic fermentation under high pressure.
著者
氏田 壮一郎
出版者
研究・イノベーション学会
雑誌
研究 技術 計画 (ISSN:09147020)
巻号頁・発行日
vol.36, no.4, pp.378-389, 2021-12-31 (Released:2022-03-15)
参考文献数
24

This study aims to clarify the process of sharing and evaluating subtle massage comfort in the massage-chair development. As a result, the designers acquire sensory criteria while accumulating experience through new product development cycles. They evaluate massage action by the prototype function based on their experimental criteria. And many massage techniques are realized as the state of components or digital codes and are shared within the development department. By combining them, new massage functions are multiply created. At the final stage, the development manager evaluates the prototype massage function and totally optimizes to enhance the comfort of the product. From this case, it is clarified that this massage function development is the process which involves both manipulating the realized part and evaluating the massage action based on the shared experimental criteria.
著者
氏田 壮一郎 玉田 俊平太
出版者
研究・イノベーション学会
雑誌
研究 技術 計画 (ISSN:09147020)
巻号頁・発行日
vol.28, no.3_4, pp.292-302, 2014-02-26 (Released:2017-10-21)

製品開発において価値形成は,重要な経営課題である。価値形成には,顧客ニーズに合致した便益を製品の中に同化するプロセスが必要であり,市場の顧客ニーズを認識する過程が重要となる。本研究では,価値形成を実現する手法を探るため,「もみ味」という感覚的で曖昧な便益を実現するマッサージチェアの開発プロセスを分析した。事例分析の結果,「共創同期プロセス」と「仮想顧客同期プロセス」の二つの開発モデルに分類することができた。前者は,試用者などの共創相手とともに開発を行うことで正確な顧客ニーズの把握を目指すプロセスである。後者は市場に精通したマネージャーが仮想顧客となり,そのイメージに基づき価値形成を実施するプロセスである。この両プロセスの違いは顧客ニーズを収集する対象にあり,共創同期プロセスは共創相手に仮想顧客同期プロセスはマネージャーにその収集対象を設定している点である。市場における顧客ニーズとの乖離のリスクを回避する場合は共創同期プロセスが有利であり,革新的な製品開発や短期間に低コストで開発したい場合,仮想顧客同期プロセスが効率的である。
著者
堀 義和 加藤 誠
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.68, no.12, pp.1401-1406, 1999-12-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
16

光ディスクは,近赤外領域(波長~780nm) のAIGaAs系半導体レーザーの実用化とともに,音楽や映像のレコートとしてコンパクトディスク (CD) やレーザーディスク (LD) のように案用化された.その後,コンピューター用の記録メディア (650MB) として, CD-ROM, CD-R, MO, PDが広く使用されるようになった.現在では,赤色領域(波長~65Dnm) のAIGaInP系率導体レーザーの実現とともに, DVDのようにマルチメディア対応の高密度記録メディア (4.7GB) として,さらに発展を遂げ普及し始めている.ここでは,光ディスクの儒号の記録再生を行う光ピックアップヘッドについて,その光学系の基本構成と儀号検出原理,ならびにホ翻グラム素茅を用いた小型化,光源と光検出器の一体集積化への取り組みについて解説する.