著者
祐森 誠司 池田 周平
出版者
養賢堂
雑誌
畜産の研究 = Sustainable livestock production and human welfare (ISSN:00093874)
巻号頁・発行日
vol.69, no.12, pp.1034-1036, 2015-12

マウス,ラットならびにウサギは,ヒトや家畜などの代替え動物として様々な実験に供試されている。近年では,小型であることと鳴き声がうるさくない等の理由で愛玩動物としての飼育も増加している。飼育スペースは金属製の床面がメッシュタイプとなったケージあるいはプラスチック製の水槽型で木材チップや紙切れなどの敷料を用いて尿を吸水するものが汎用されており,尿や溢れ水で体躯が濡れないように配慮されている。飼育管理において排せつ物や汚損した敷料の交換は,毎日取り組まれるものの,その程度によって多数を同時に飼育する施設では,動物種固有の体臭や排せつ物に由来するアンモニアガスなどの悪臭が発生する。アンモニアガスは尿中の尿素がウレアーゼによってアンモニアに転換され,揮散することが知られており,揮散するアンモニアは悪臭としての問題だけでなく,眼鼻や呼吸器に炎症を起こし,哺乳動物の最小致死濃度は5000ppm/5minと毒性の高いものである。よって,アンモニアガスによるダメージを管理者や動物が被らないように飼育施設において一般的にアンモニア濃度は20ppm以下に規制されている。
著者
平井 潤子 坪田 義一 田村 雅紀 金巻 とも子 浅見 樹里
出版者
日本建築仕上学会
雑誌
日本建築仕上学会 大会学術講演会研究発表論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, 2013

日本国内で近27年に発生した大規模自然災害は噴火災害が4回,地震災害は7回に上り,住民の避難や飼育動物の保護が行われた。しかし現状では,避難所施設内での公衆衛生や非飼育者の精神衛生を踏まえ,動物の受け入れ行われないケースもあり,人の居住スペースと動物の飼育スペースの分離配置や動線を交えないルール作りなど,災害時におけるペット共棲環境向上のためのシステムの構築が求められている。本研究においては,災害時におけるペット共棲住環境のQOL改善を目的に,避難所・被災動物保護施設,および関連団体への実地調査と関連文献の調査を行い,災害ごとの被災動物保護施設の設置状況を調査した。これらに基づき被災動物保護施設の段階的改善の基礎的検討を行う。
著者
髙山 耕二 平野 里佳 園田 大地 中村 南美子 大島 一郎 中西 良孝
出版者
鹿児島大学
雑誌
鹿児島大学農学部農場研究報告 = Bulletin of the Experimental Farm Faculty of Agriculture, Kagoshima University (ISSN:03860132)
巻号頁・発行日
no.40, pp.19-21, 2019-03

平飼い条件下での薩摩黒鴨™の産卵性に関する基礎的知見を得ることを目的とし,産卵率,孵化率および卵質について検討した.2017年12月23日から2018年6月21日にかけて,鹿児島大学農学部附属農場内動物飼育棟において飼養試験を行った.180日齢の薩摩黒鴨™12羽(♂3,♀9)を14㎡の飼育スペースで市販成鶏用配合飼料(粗タンパク質含量15%,代謝エネルギー含量2,800kcal/kg)を不断給与しながら群飼した.180~360日齢における薩摩黒鴨™の産卵率は79.2%であった.受精率は97.0%,対受精卵孵化率は77.1%であった.薩摩黒鴨™ 卵に占める卵黄の割合は,市販鶏卵のそれに比べて有意に大きく(P<0.05),その化学成分では薩摩黒鴨™卵の水分含量が市販鶏卵より有意に低く(P<0.05),タンパク質含量が有意に高かった(P <0.05).以上より,薩摩黒鴨™ の産卵能力および繁殖能力は他のアヒル類よりも高く,その卵質は鶏卵とは異なることが示された.
著者
横山 浩
出版者
日本霊長類学会
雑誌
霊長類研究 Supplement
巻号頁・発行日
vol.21, pp.36, 2005

(目的)飼育下のニホンザルを適正に飼育管理するためには個体数調整が不可欠である。しかしその方策としての余剰個体の搬出は最小限に留めるべきである。千葉市動物公園ではオトナメス(飼育頭数10&sim;20頭)へのホルモン剤のインプラントなどの避妊措置を実施してきたが、インプラントを行うヒトにもされるサルにも負担が重く、確実で負担が軽い方法として、ニホンザルの季節繁殖性に着目した、オスメス別居飼育による繁殖制限を中心に個体数調整を行ってきた。<br> (方法)1998年から完全繁殖制限のため、交尾期の始まる10月中旬からオトナオス(1&sim;2頭)を群れからはずし、室内ケージで別居飼育した。交尾期終了と共に、ふたたび群れに戻した。この方法で2001年まで行った。2002年は繁殖制限しなかった。2003年からは少数繁殖を目的として2&sim;3頭のオトナメスを選抜し、室内ケージでオトナオスと同居させて交配を試みた。<br> (結果)上記の方法により、1999年から2004年までの総繁殖頭数を9頭、年平均1.5頭に抑えることができた。(これ以前の年平均繁殖頭数は6頭)。また室内ケージにおいて少数繁殖が可能なことが確認できた。当初懸念されたオトナオス不在による群れの乱れや、移動に伴う激しい攻撃的行動も発生しなかった。一方で交尾期が長引き(別居飼育終了後の3月に交尾例あり)、別居飼育の期間を4月過ぎまで延長する必要があった。<br> (考察)上記の方法は単純、確実ではあるが、オトナオスが多数である場合、多くの飼育スペースが必要になりまた、別居飼育期間が半年近くに及ぶなどの難点がある。一方、個体選抜による交配を行うことで、近親交配を避け、計画的繁殖に基づいた個体数調整を行うことも可能である。しかしながら個体数調整を単一の方法で行うには限界がありいくつかの方法と併せて行う必要があると考えられる。
著者
小針 大助
出版者
養賢堂
雑誌
畜産の研究 (ISSN:00093874)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.65-69, 2008-01
被引用文献数
1

豚の福祉改善法としての発酵床(バイオベッド)方式の評価。世界における豚肉の生産量は、ここ数年1億トンを超えるようになり、牛肉(約6,000万トン/年)や鶏肉(約7,000万トン/年)など他の食肉品目と比較しても、世界で最も需要の多い畜産物となっている。近年、EUを中心としたアニマルウェルフェア思想の影響から、従来の家畜の生産システムに対する変化が求められてきている。とくに豚の飼養管理に関しては、繁殖豚および育成雌豚の個別ストール飼育および繋留での飼育の改善が求められており、欧州委員会の理事会指令Directive2001/88/ECでは、2012年までに個別ストール飼育を廃止することが既に決定されている。さらに、2013年からは飼育スペースの拡大、ルーティング(鼻先で土やワラなど掘り返す行動)などの行動が常時可能な飼養環境にすることなども全ての飼育施設に保障されなければならない項目となっており、欧州が主要な貿易対象であるメキシコやチリ・ウルグアイなどラテンアメリカの輸出国も欧州基準への対応を進め始めている。アメリカやカナダも政府としての公式基準は制定されていないが、州ごとや任意認証団体による同様な基準が作成されている。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1081, pp.8-10, 2016-10-13

豊洲新市場(東京都江東区)の建物の下に盛り土がされていなかった問題で、東京都やプロジェクト関係者が大混乱に陥っている。小池百合子都知事は真相の徹底解明を求め、「都政改革の試金石にする」と力を込める。 「地下空間の問題は、大きな誤解を招いてい…
著者
加藤 英治 小林 正義 古賀 久嗣 橋本 一慶 神作 拓也
出版者
日本再生歯科医学会
雑誌
日本再生歯科医学会誌 (ISSN:13489615)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.41-61, 2004 (Released:2005-06-03)
参考文献数
7

顎顔面領域では, 環境造り (スペースメーキングやバリヤーメンブレン等) と自己細胞活性(コルティフィケーションや移植), 誘導・成長因子(PRP, BMP, エムドゲイン®など)が単独や, 組み合わせで応用されている. これらを支持する骨造成の臨床は, 安全でより簡便な方法が望まれ, バイオマテリアルも生体適合性, 形状、機能, エピデンスが求められている. 今回, PRP 作成操作を手術前に行い手術日の負担軽減を計るための凍結保存PRP, 血小板の活性化やデリバリーのためのコラーゲン応用, 下顎骨からの骨原性間葉系幹細胞の採取や培養細胞移植材の可能性を探り, それらを組織再生まで支持する担体やバリヤーとしてHA・コラーゲンの複合体を作成し, 組織再生のピラミッド(図 1)を完成させるべく, 実験および臨床応用を行った. 凍結 PRP・コラーゲン・HA・培養細胞を組み合わせ, 今後の臨床化への可能性をお示ししたい.
著者
久保田 正治
出版者
一般社団法人 電気設備学会
雑誌
電気設備学会誌 (ISSN:09100350)
巻号頁・発行日
vol.34, no.7, pp.427-430, 2014-07-10 (Released:2014-09-02)
参考文献数
7
著者
高橋 翔太 松原 仁
雑誌
ゲームプログラミングワークショップ2021論文集
巻号頁・発行日
vol.2021, pp.98-101, 2021-11-06

人間はタスクを実行する際に,しばしば最適解以外の行動,つまりミスを犯す.言い換えると,行動の中でミスをすることは人間らしい行為と言える.そのため,ある特定のタスクを実行するエージェントに認知バイアスによるミスを実装し,人間らしい AI の設計を試みる.本研究では,タスクを将棋に設定し,将棋で起こりうる認知バイアスを分析した.分析の結果から,直近効果が将棋に作用していることが分かった.今後は直近効果を実装した将棋 AI を用いて,定性的な実験を行う.
著者
中野 陽太 鈴木 郁弥 荒井 弘和 Suzuki Fumiya 荒井 弘和 Arai Hirokazu
出版者
法政大学スポーツ研究センター
雑誌
法政大学スポーツ研究センター紀要 = Bulletin of Sports Research Center, Hosei University (ISSN:21879168)
巻号頁・発行日
no.33, pp.37-39, 2015-03

本研究の目的は、大学体育会運動部を対象として、性差に着目して、リーダー(キャプテン・主将)とサブリーダー(副キャプテン・副将)について詳細な検討を行うことであり、「大学生競技者は性別によって求めるリーダー像、サブリーダー像が異なる」という仮説を検証した。体育会運動部に所属する大学 1 ̶ 4 年生 87 名を対象として、主将のリーダーシップ尺度を用いて、理想のリーダー像と理想のサブリーダー像を調査した。その結果、主将の「人間関係調整」のみにおいて、女子の方が有意に高いという結果が得られた。よって、仮説は部分的に支持されたといえる。
著者
井上 弦 中尾 淳 矢内 純太 佐瀬 隆 小西 茂毅
出版者
一般社団法人 日本土壌肥料学会
雑誌
日本土壌肥料学雑誌 (ISSN:00290610)
巻号頁・発行日
vol.90, no.6, pp.424-432, 2019-12-05 (Released:2019-12-17)
参考文献数
22

茶の覆下栽培(被覆栽培)の発祥時期を明らかにする目的で,京都府宇治市の伝統的茶園,宇治七茗園のうち現存する唯一の茶園(奥の山茶園)において,在来種で古いとされる茶樹直下に試坑を作製し,土壌断面調査とともに,炭素含量,植物珪酸体組成,年代値を調べた.その結果,Bw層(試料no. 8)–AB層(試料no. 7)境界で炭素含量が増加をはじめ,AB層(試料no. 6)–A層境界(試料no. 5)から,土色の黒味が増し,炭素含量も急増した.植物珪酸体組成では,AB層でイネ属起源の植物珪酸体が明瞭に認められるようになり,AB層–A層境界からさらに同植物珪酸体の検出密度が増し,また,自然植生由来の植物珪酸体はAB層からA層への減少が示唆された.加えて,14C年代値は,AB層最上部(no. 6)で較正暦年代(2σ)1341~1396 cal AD(probability=56.9%,中央値AD1369),A層最下部(no. 5)で較正暦年代(2σ)1396~1440 cal AD(probability=90.8%,中央値AD1418)を示した.以上のことから,宇治最古の茶園(奥の山茶園)における覆下栽培は,文献資料が示す16世紀後半からさらに150年は遡り,少なくとも15世紀前半には発生していたと推定された.
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1085, pp.26-29, 2016-12-08

五輪会場として公表されている施設は、関連施設を含めて36施設。話題になっている都の3施設はほんの一部だ。実は、計画が具体化しているその他施設も、整備費が見込みよりも大幅に膨れ上がった状態で進んでいる。
著者
鈴木 樹里 三輪 宣勝 熊崎 清則 阿部 政光 釜中 慶朗 松林 伸子 後藤 俊二 松林 清明
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.63, no.4, pp.361-366, 2001-04
参考文献数
17
被引用文献数
1 5

飼育下においてニホンザルの身体成長がどのようにまたどこの部位が変化するのかを明らかにするために,放飼場とケージという異なる飼育様式で1歳齢から7歳齢までの,雄77例,雌92例を対象に身体の各部36項目の生体計測を行った.ケージ飼育個体の計測値は多くの項目で放飼場飼育個体の値より小さかった.雌雄ともに初期発達期に成長率が大きい項目で育成空間の大きさの影響を受けやすいことが明らかになった.多くの項目は性成熟期の成長によって初期成長の遅れを回復するが,移動運動に関連する前腕最少周囲径,手長,下腿最少周囲径および足長では発達初期の影響を大きく受け,ケージ飼育個体の成長の遅延したままであった.雌の方が雄よりも飼育スペースの大きさの影響を受けやすいことも明らかになった.これらのことからニホンザルの持っている本来の成長を保証するためには,面積が広く且つ垂直方向に自由に運動できる飼育環境が必要であることが示唆された.
著者
鈴木 宏典 中辻 隆
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.695, pp.137-148, 2002-01-20 (Released:2010-08-24)
参考文献数
21
被引用文献数
2 1

高速道路上の起終点 (OD) 旅行時間を推定する新手法を提案した. 各道路区間の交通状態を感知器からのフィードバック作用により推定し, 区間旅行時間の時空間的な合計によってOD旅行時間を推定した. 筆者らは現在までニューロカルマンフィルタ (NKF) を用い, 交通状態を推定せずにOD旅行時間を直接推定する手法を提案してきた. 今回既存のNKFによる手法と新提案手法を用いてOD旅行時間を推定した結果, 新提案手法が精度の高い推定を行うことを確認した. さらに提案手法を実際の高速道路単路部へ適用した結果, 密に感知器を設置することにより混雑状態を含めた広範な交通状態の推定が可能となる見通しを得た. これらの数値計算結果から, OD旅行時間推定に対する提案手法の実用化へ向けての課題を整理した.
著者
伊藤 朝輝
出版者
日経BP社
雑誌
日経パソコン = Nikkei personal computing (ISSN:02879506)
巻号頁・発行日
no.805, pp.93-98, 2018-11-12

会議の記録もiPadの手書きノートを利用すると効率アップできる。紙の資料はiPadにその場で取り込み、全ての記録をiPadで行うと管理もしやすい。今回はiPadを「手書きノート」として使って記録する方法を提案したい。要点をメモするなら手書きノートの方が簡単。記録を省力化した分、会議に集中できて効率的だ。もちろん、詳細な記録を残す方法も紹介する。iPadの標準アプリ「ボイスメモ」は、かなりクリアに録音でき、会議の発言も聞き取りやすい。ボイスレコーダー代わりに使うにはお勧めだ。
著者
森川 洋
雑誌
福山大学経済学論集
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.27-64, 2003-03-31

In Schleswig-Holstein wurde bei der kommunalen Gebietsreform die sich seit der preussischen Zeit entwickelnde Amtsverfassung verbessert und ausgebaut, sodass es heute neben 103 Einheitsgemeinden und kreisfreien Stadte 119 Amter mit 1, 026 amtsangehorigen Gemeinden gibt. Da ein Amt rechtlich kein Gemeindeverband, in erster Linie die gemeinsame Verwaltung der amtsangehorigen Gemeinden ist, ist keine starke Fuhrungskraft Amtsvorsteher und Amtausschuss zustandig. Nicht nur Amtsvorsteher sondern auch das Mitglied des Amtausschusses werden von den Gemeindebewohnern nicht unmittelbar ausgewahlt. Die Gemeinden innerhalb eines Amtes haben wegen relativ geringer Umlagen zum Amt eine starkere Finanzgrundlage, sodass sie die starke Selbstandigkeit als Gemeinde halten konnen. Daher entwickelt sich dort keine starke Verbindungskraft der amtsangehorigen Gemeinden voneinander, wie Samtgemeinde in Niedersachsen und Verbandsgemeinde in Rheinland-Pfalz. Obwohl man nicht sagen kann, dass keine Amter seit Anfang der 1970er Jahren von dem Zusammenschluss zu Einheitsgemeinden einschliesslich Stadten ubergegangen sind, bleiben die meisten Amter heute noch und sind aktiv tatig. Im Lauf der Zeit hat ein Amt seine Funktionen ausgebaut. Die landlichen Bewohner wollen sich mit einer Stadt oder Einheitsgemeinde nicht zusammenschliessen. Bei der Amtsverfassung konnen sie unter der Erhaltung der Burgernahe in kleinen Gemeinden dem Amt die Selbstverwaltungsaufgaben ubertragen. Besonders in der Umgebung einer Grossstadt, wie z. B. in Amt Molfsee und Amt Preetz-Land, konnen sie die zentralen Einrichtungen der Stadt Kiel als Nutzniesser benutzen. Die administrative Trennung von zentralen Orten und ihren Nahbereichen ist fur zentralen Orte sicher ungunstig. Die vergleichbar niedrigen Betrage einer Gemeinde von Schlusselzuweisung in Schleswig-Holstein beruht darauf, dass ein Teil von Schlusselzuweisung zu zentralen Orten verteilt wird. Es scheint mir auch, dass ein Grund fur die Ablehnung des Zusammenschlusses in den billigeren Steuer einer landlichen Gemeinde als einer Stadt besteht. Daruber hinaus kann man aus zahlreichen ehrenamtlichen Gerneindetatigkeiten, wie z. B. Burgermeister, Gemeinderate und freiwillige Feuerwehr, das Vorhandensein des starken Gemeindebewusstseins oder Gemeindezugehorigkeitsgefuhls bemerken. Im August 2002 hat der schleswig-holsteinischen Innenminister K. Buss auf einer Presse erstmal geschrieben, dass die kleinsten Gemeinden mit weniger als 500 Einwohnern wegen der fehlenden Verwaltungsfabigkeiten vom Zusammenschluss mit anderen Gemein-den abschaffen werden soll. Er hat jedoch nicht behauptet, dass man die Amter selbst abschaffen soll. Im Vergleich mit Samt- und Verbandsgerneinde kann man aber ein bisschen schwachere Situation der Verwaltungsfahigkeit von Amtern feststellen. Wenn die Korrigierung oder Verbesserung der zweistufigen Gemeinden zukunftig unbedingt gebraucht wird, wird die Verstarkung der Verwaltungskraft eines Amtes noch fruher als Samt- und Verbandsgemeinde geschehen, wie heute schon die Reform der Gemeinde und des Amtes im Land Brandenburg beginnt.