著者
周藤 浩司 杉恵 頼寧 藤原 章正
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
no.15, pp.655-662, 1998

フレックスタイム制度の導入に伴う通勤者の交通行動は時間的に変動することが予想され, その過程を明らかにするには交通行動の動学的分析が必要となる. 本研究は通勤者の時間選択行動の変化を時間軸に沿って分析することを目的とする. まず広島市のある企業で実施されたフレックスタイムシステムの導入前後で2時点パネル調査を行い, 会社到着時刻選択行動を2時点で比較した. その結果会社到着時刻の変化は交通所要時間, 交通手段, 配偶者との帰宅時間差が大きく影響を及ぼすことが明らかになった. 次に会社到着時刻の1年間の時系列データを用いて, 制度導入後の交通行動の時間変化を分析した結果. 通勤者は新しく導入されたフレックスタイム制度に対して交通一活動パターンを調整するのに約3ヶ月を要することが示された.

1 0 0 0 OA 論語

著者
渋沢栄一 書
出版者
渋沢栄一
巻号頁・発行日
vol.上, 1927

1 0 0 0 OA 大学

著者
渋沢栄一 書
出版者
[渋沢栄一]
巻号頁・発行日
1929
著者
夏秋 啓子 N.B. BAJET T. Keiko Natsuaki Bajet N.B.
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.48-52,

フィリピンのルソン島バタンガスで採集した輪紋症状を示すパパイヤ(Carica papaya)からウイルスの1分離株(PRSV-P-B)を得た。このウイルスを各種植物へ汁液接種したところ,全身感染したパパイヤ,ズッキーニ(Cucurbita pepo),メロン(Cucumis melo),シロウリ(Cucumis melo var. conomon),ニホンカボチャ(Cucurbita moschata),およびキュウリ(Cucumis sativus)と局所感染したC. amaranticolorの7種に感染した。電子顕微鏡観察ではパパイヤ病株や汁液接種したズッキーニに幅12nm,長さ700~800nmのひも状ウイルス粒子と細胞質封入体の破片とが認められた。PRSV-P-BはELISAでパパイヤ輪点ウイルス抗血清(ATCC)と陽性反応を,ズッキーニ黄斑モザイクウイルス抗血清(ATCC)および真岡哲夫博士より分譲を受けたパパイヤ奇形葉モザイクウイルス(PLDMV)の抗血清とは陰性反応を示した。ウイルス外被タンパク質の分子量は約36Kであった。以上の性質から,フィリピンのパパイヤから分離されたPRSV-P-Bはパパイヤ輪点ウイルスと同定,確認された。PRSV-P-Bに対する抗血清を作製し,健全ズッキーニ葉汁で吸収してからELISAに用いた。PRSV-P-Bは新鮮なあるいは乾燥したパパイヤあるいはズッキーニ病葉からELISA,DIBA,そしてTIBAによって検出された。さらに,PRSV-P-Bは渡辺ら(1998)によるPRSV特異的合成プライマーを利用したRT-PCRによって増幅された。PLDMV(真岡哲夫博士から分譲)は同プライマーで増幅されなかったので,RT-PCRはPRSVとPLDMVの迅速な類別に有効と考えられた。
著者
中窪 美佐緒 町田 浩樹 小室 美智子 永島 智里 荒井 洋
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.46, pp.J-63_1-J-63_1, 2019

<p>【はじめに】脳性麻痺者(以下,CP)の粗大運動能力は,一般に6歳から9歳をピークに低下すると知られている.しかし,青年期以降のCPの粗大運動能力の縦断的変化を調べた報告はほとんどない.本研究では,包括的なリハビリテーションを継続的に受けた青年期・成人期CPの粗大運動機能の経年的変化を粗大運動能力尺度(GMFM)を用いて評価し,理学療法の効果について考察する.</p><p>【方法】2015年1月から2018年6月に集中リハビリテーション目的として当院に半年から1年間隔で複数回入院したCP 87名(男57名,女30名)を対象とした.初回入院時年齢は12歳~50歳で,10歳代58名,20歳代22名,30歳以上7名であった.2~4週間の入院中は移動機能,生活動作,コミュニケーション,学習・労働能力の向上あるいは回復を目指して毎日平均2~3時間のリハビリテーションを提供し,あわせて環境整備,自主練習指導を行った.通院可能な67名では外来で1回1時間,年間各12回の理学療法・作業療法を行った.GMFMは入院時に診療の一環として主担当者と熟練した理学療法士が2人で測定したものを,カルテから後方視的に調査した.3回以上入院した場合は,初回値と最終値とを比較した.</p><p>【結果】対象全体のGMFM66の変化は-13.5~19.9(平均1.68±4.40)で,増加62名,低下20名,不変5名であった.両側性痙性麻痺は63名中増加40名,低下10名,不変13名名で,平均2.22±3.91増加した.失調型は3名全てが3以上の増加を,片側性痙性麻痺は4名中3名が5以上の増加を示したが,アテトーゼ型は17名中増加8名,低下6名,不変3名であった.機能レベル別では,歩行群37名(GFMCSレベルI,II)で2.11±4.32,非歩行群50名(GFMCSレベルIII, IV, V)で1.37±4.48,それぞれ増加した.年代別の変化量に明らかな差はなかった.GMFM66の大幅な低下には,青年期の身体の成長,中年期のうつ状態,歩行機会の減少,介後環境の変化など,背景に特定の原因があった.</p><p>【考察】今回の検討では,一般に知られるようなGMFM66の一様な低下はなく,粗大運動能力の維持あるいは増加が認められ,包括的なリハビリテーションの効果と考えられた.ただしアテトーゼ型ではばらつきが大きく,運動機能維持がより困難であることが示唆された.今後,運動機能低下の原因をチーム医療で改善する方法を模索したい.</p><p>【倫理的配慮,説明と同意】使用したデータの研究目的の利用については,匿名化を条件に,入院時に医師から患者本人もしくは保護者に説明し,同意を得た.</p>
著者
三品 博達 田中 恒雄
出版者
社団法人 日本印刷学会
雑誌
日本印刷学会論文集 (ISSN:00400874)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.13-21, 1983

A New image modulation process for printing by means of laser speckle pattern is proposed and analysed theoretically by standing on optical and staitistical base. In this method, image plane laser speckle pattern is used for the modulation in a platemaking process instead of usual contact or glass screesn. It can be shown that the characteristics of image modulation in this process are closely related to the first order statistics of laser speckle which represent the intensity probability distribution function.<br>By considering the platemaking and printing process, the relation between the density of the original and printed image is obtained for various surface roughness and different parameters of optical system. As the results, the widest and most linear reproduction curve is given when the speckle pattern having the contrast value of 0.5 is used for image modulation. The screen range of speckle modulation depends strongly on the ratio of the threshold level of the sensitized plate to the average intensity level of the speckle pattern.
著者
安達 雅彦
出版者
新見公立大学
雑誌
新見公立大学紀要 (ISSN:21858489)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.211-219, 2011

我々の周囲には多くの機械があり,それらは人間の生活を快適なものにしている。乗り物でいえば,自動車が馬車にとって代わって久しい。あらゆる場面で機械は能率よく正確に作動し,まことに便利である。しかし,機械は融通がきかず,プログラムされた機能を超えて作動することはない。その点,人間は生産性では機械に劣るものの,場面に応じて様々に対応できる優れた面を持っている。 ところで,近年のファスト・フード店やコンビニエンス・ストアでの接客態度は丁寧である。おそらく,練り上げられたマニュアルが存在しているのであろう。しかし,マニュアルどおりに実行されれば,どの地域でも,どの店舗でも画一的な言い回しになり,まるで機械に語りかけられているようで味気ない。人間的な機械の開発は大歓迎されるだろう。が,機械的な対応しかできない人間の増加は避けたい。 本曲は,自然と人工の対比を表現したものである。演奏に際しては,パソコンの音声合成ソフトである『鏡音リン・レン』で作成した,「こんにちは」と「いらっしゃいませ」という二種の"声"を効果音として使用する。これは,機械であるかのようにマニュアルどおりに接客する人間を表している。さらに,自然界の音(しずくが落下する音)と人工の音(電車の発車の音,自動改札機の音)を,パソコンによって編集したものを効果音として加えた。フルートは,①踊り,②行進曲,③歌の要素を盛り込んだ変奏曲とした。 なお,本曲の初演は,2010年12月18日に,まなび広場にいみで開催された照葉樹定期演奏会Vol. 21で,作曲者自身により行われた。
著者
高野 邦彦 尾花 一樹 和田 加寿代 田中 武 久保田 智紀 佐藤 甲癸
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.26, no.54, pp.5-8, 2002-07-25

動画ホログラフィとは,動く三次元物体を空中に浮遊させることができる技術である.ピクセル構造を有する表示素子を用いた動画ホログラフィにおいては,再生像の大きさ及び視域は表示素子のピクセルの数及び細かさに比例する.そのため,現在入手可能なLCDパネル(20um程度)を用いて大きな立体動画像を表示することは困難である.この問題の解決を図るために,結晶書込み,レンチキュラスクリーン,レンズ系を用いた再生法が検討されてきた.しかし,これらの方法では共通して,装置構成が複雑になっていた.それに対して,提案手法では散乱物質(本稿では水蒸気)そのものをスクリーンとして用い,これをカラー動画ホログラフィに拡張したことにより,装置を大幅に単純化した状態で比較的大きなカラー立体動画像を観察することが可能となった.
著者
國澤 里美 梶原 彩子
出版者
名古屋学院大学総合研究所
雑誌
名古屋学院大学論集. 言語・文化篇 = Journal of Nagoya Gakuin University (ISSN:1344364X)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.135-151, 2017

名古屋学院大学留学生別科では,2016年度春学期から中級レベルの漢字・語彙クラスを新設した。これは,学習者の初級から中級への移行に際して,特に漢字・語彙面で課題が挙げられてきたことに起因する。秋学期には,学習者自らが自身のニーズを意識化し,必要な漢字・語彙について自律的に学習していくという取り組みを行った。具体的には,①学習者自身が進度や学習範囲を決めて行う漢字学習,②課題遂行型の漢字・語彙学習の実施である。計画の立案・実施・振り返りのために,「学習計画・振り返りシート」「漢字学習の振り返りシート」「自己評価シート」を用いた。また,学習者自身の学習プロセスの意識化および可視化のためにポートフォリオ作成も行った。本稿では,この漢字・語彙における自律学習の実践を報告し,そこから見えた成果と課題について述べた。
著者
上田 達也 高木 康博
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.35, no.42, pp.9-12, 2011-10-14

本研究では,超多眼立体ディスプレイの構成方法として,スクリーン走査型について研究を行う.スクリーン走査型では,SLMの表示画像を水平方向に集光し垂直方向に結像して垂直線を形成し,これをスクリーン上で水平走査する.従来のスクリーン走査型超多眼ディスプレイでは,立体像の一部しか観察できない領域が存在するという問題点があった.本研究では,スクリーンの位置にスクリーンレンズを設置することで,光線を水平方向に内側に傾けることにより,立体像全体が観察できる領域を視点形成距離で最大化した.実際に1,024視点を有する実験システムを作製し,実験によりその有用性を確認した.
著者
フレディアント 梶山 拓也 吉田 準史
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
Dynamics & Design Conference
巻号頁・発行日
vol.2019, 2019

<p>Vibration reduction of vehicle is essential to improve the ride comfort. For evaluating the ride comfort, the vehicle vibration is occasionally analyzed in time domain. In this study, we propose a method to obtain the high contributing vehicle body vibration behavior deteriorating the ride comfort at a transient condition in time domain. We considered and applied two methods to realize the time domain analytical method. In the first method, we applied principal component (PC) analysis to the time domain vibration acceleration signals of the multiple body points at the transient condition to obtain the important vibration behavior. In the second method, we applied the PC analysis to the frequency domain signals and re-generated time domain signal by inverse FFT (IFFT). Through a simple vehicle vibration test at a transient condition and the comparison of the result, both methods were found to have ability to extract the high contributing body behavior at the transient condition but the second method utilizing IFFT was clarified to be more useful and accurate method.</p>
著者
井上 一博 フレディ アント 吉田 準史
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
年次大会
巻号頁・発行日
vol.2020, 2020

<p>In this study, we considered a method to extract a hammering sound in noise environment by removing the noise component using noise transfer function for carrying out correct inspection of the target construction. In the first experiment, hammering test was performed using two tiles (defective and normal tiles) with or without loud white noise from a speaker. Through the proposed method using two microphones (single response and reference microphones), the hammering sound could be extracted well as the sound without noise. Subsequently, another hammering test was carried out when a drone was operated as an instance of the driving noise. However, the method using two microphones could not extract the hammering sound accurately. Then, the number of the reference microphone was increased from one to four to catch the generated noise of each rotating blade. As the result, the hammering sound difference between normal and defective tiles could be grasped better.</p>
著者
上岡 隆
出版者
日経BP
雑誌
日経トップリーダー = Nikkei top leader (ISSN:24354198)
巻号頁・発行日
no.446, pp.54-57, 2021-11

「オープン当初は人でにぎわい、出店費用は3カ月でペイできた。ただ、その後は客足が遠のき、ランニングコストに見合う収益が得られなくなった。撤退する場合も、違約金も含めて費用がかさんだ。すべてはずさんな出店計画が招いた結果だ」(渡邊専務)。