著者
秋吉 康晴
出版者
神戸大学
雑誌
美学芸術学論集 (ISSN:18801943)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.48-64, 2008-03
著者
小川 菜穂子 深町 加津枝 奥 敬一 柴田 昌三 森本 幸裕
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.68, no.5, pp.627-632, 2005-03-31
被引用文献数
2 3

The objective of this study is to find a way in which the factors relating to the succession of the village landscape of Sasabuki (thatched roof with dwarf bamboo, Sasa palmata) in the Tango Peninsula, can be determined, by understanding the processes of change occurring within its landscape, the causes of the decreasing number of Sasabuki houses, and the practical difficulties in maintaining them. We chose Kamiseya in Miyazu City, Kyoto Prefecture, analyzed documents concerning Kamiseya and we interviewed local residents, asking them how they maintained and managed Sasabuki roofs, and the reasons why they gave up Sasabuki. Then, we selected 6 other cases of thatched houses, and did the same analysis as the previous. In Kamiseya, management of Sasabuki houses was previously supported by system of mutual assistance. From 1960 to 1970, Sasabuki houses dramatically decreased. The causes were lack of labor due to rapid depopulation and aging, and a reduction of dwarf bamboo resources in both quantity and quality, because Kayaba had been replaced by artificial forests. Of those surveyed, the householder's personal attachment to Sasabuki have allowed for the maintenance. It is significant to devise a system, which manages and utilizes Sasabuki in order to allow the succession of Sasabuki village landscape.
著者
中村 仁美 南部 志緒
出版者
日本図書館情報学会
雑誌
日本図書館情報学会誌 (ISSN:13448668)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.75-89, 2007-06-20

本研究の目的はブックスタートの概要を把握すること,ブックスタートや乳幼児と読書に対する担当職員の考え方を明らかにすること,先進的な取り組みをしている自治体での実施方法を明らかにすることの3点である。研究1の調査対象は,2003年8月時点で,関東でブックスタートを実施している69の自治体であり,実際に回答を得られたのは58自治体であった。研究2の調査対象は,研究1で回答を得た58自治体から,A町,B区,C市,D市の計4ヶ所に決定した。両研究から,ブックスタートの実施において,丁寧な説明や,図書館のPR,会場環境の整備,実施の時間帯を考慮することが,より効果的な実践方法であるという示唆が得られた。今後は,本研究の知見を踏まえて,ブックスタートのより充実した実践方法を検討し,その効果についても実証的に検討していくことが望まれる。
著者
南 保輔
出版者
成城大学
雑誌
コミュニケーション紀要 (ISSN:02887843)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.1-22, 2011-03

日本のあるロボット研究室(ラボ)における、約1ヶ月にわたるデモンストレーション開発プロジェクトをフィールド調査した。アメリカの大学での調査や日本人留学生のインタヴュー調査も利用しながら、意思決定と教育コミュニケーションについて分析を行った。組織の意思決定と言えば上意下達でトップダウンに行われていると思われがちだが、実態はその場その場で交渉されていくものであった。リーダーに従う立場である大学院生は、実現可能な提案をするなどして意思決定に大きな貢献をしていた。リーダーは開発が順調に進んでいるか、提案が時間的・技術的に可能であるかといった評価や査定を提供していた。日米での差異は、ラボの組織や院生の給与の仕組みなどをのぞいてそれほど大きなものではないようだった。映像と音声記録を収集してのミクロエスノグラフィの威力を確認するとともに、調査分析者の側における専門知識や母語話者能力の欠如といった方法上の問題が指摘された。
著者
蔭山 洋介 新居 康彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.306, pp.49-54, 2005-09-19

他者の笑顔を観察しているだけで観察者が笑顔になり楽しい気分になることがある.このように情動が伝染することは知られているが, 快感情を伴う自然な笑いと快感情を伴わない作り笑いにおいて情動の伝染にどのような違いが見られるかについての研究は今のところ見当たらない.本研究では, 被験者に面白い映像を視聴させたときの自然な笑いと, 指示によって強制的に表出させた作り笑いを被験者に提示し, 被験者のfacial EMG(顔面筋電図)を記録した.同時に各笑いについての印象を内省報告させた.結果, 自然な笑いか作り笑いかという表出の種別よりも笑いの自然さが情動の伝染において重要であることがわかった.
著者
壇 和弘 大和 陽一 今田 成雄
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.4, no.3, pp.323-328, 2005-09-15
被引用文献数
4 7

光強度および赤色光(R)/遠赤色光(FR)比を変えた光環境がコマツナ(Brassica campestris品種'はるみ小松菜', '楽天')の硝酸イオン濃度および硝酸還元酵素(NR)活性に及ぼす影響について調査した.コマツナは, 異なる光強度(PPFD 165, 290, 350, 510μmol・m^<-2>・sec^<-1>)あるいは異なるR/FR比(1.01: 対照区, 0.66: R抑制区, 1.50: FR抑制区)の光環境下で1/2単位および1単位の培養液を用いて養液栽培した.異なる光強度でコマツナを生育させたところ, 'はるみ小松菜'の硝酸イオン濃度は光強度の増加とともに低下し, 非リン酸化NR活性は光強度の増加とともに高まった.'楽天'では, 1/2単位の培養液を用いた試験区において, 光強度の増加とともに硝酸シオン濃度は低下し, 非リン酸化NR活性は高まったが, 1単位の培養液を用いた試験区では, 光強度が増加しても硝酸イオン濃度はほとんど低下せず, 非リン酸化NR活性も変化しなかった.R/FR比を変えてコマツナを生育させたところ, 1/2単位の培養液を用いたR抑制区でのみ硝酸イオン濃度の低下が認められた.
著者
佐藤 寛之 森本 信也
出版者
日本理科教育学会
雑誌
理科教育学研究 (ISSN:13452614)
巻号頁・発行日
vol.45, no.2, pp.29-36, 2004-09-17
被引用文献数
1

Head,J.O.,Sutton,C.R.は,「科学概念におけるメタファー表現は,個人の認知・情意・レトリックが融合したものである。」としている。つまり丿情意的なこだわりを持ち,類推することで新しい概念の構築がなされていることを示している。子どもにおける自然事象の概念を表現する能力を養うため,理科授業においてはこうした視点に立つ類推のような論理の構築方法を学ぶ学習場面が必要である。同時に このことは情意と認知が融合した「温かい認知(warm cognition)」の有用性を示すものであり,理科の授業デザインにおける必須条件と考える。
著者
角谷 千恵子 荻野 敏 嶽 良博 池田 浩己 榎本 雅夫
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.53, no.7, pp.669-675, 2004
被引用文献数
5

大阪・和歌山において,2003年のスギ花粉飛散のピークと想定された2月24日から3月8日の期間に,16施設の耳鼻咽喉科外来を受診したスギ花粉症患者に対し,初期療法に関するアンケート調査を行った.そのうち,初期療法を受けていた501名のデータから,服薬状況が初期療法の有効性に与える影響を検討した.前年の症状と比べた2003年度の全般的な患者の評価を4段階で判定したところ,服薬率が高い患者群ほど,昨年より症状が軽いとする症例が有意に多かった.また,鼻汁および鼻閉の重症度も軽症化する傾向にあった.服薬率が初期療法の効果に大きく影響することが確認されたことから,服薬率を50%以上,50%未満の2値に分類し,その寄与因子を多変量ロジスティック回帰にて検討した.その結果,学生であること,目薬などのOTC薬の使用者および初期療法が短期間の例では服薬率が50%未満となるリスクが高くなることが判明した.なお,単変量ロジスティック回帰では薬剤費の上昇が高服薬率の要因であった.
著者
増田 博幸 角田 利晴 林 義次 西尾 四良 水井 悠 堀内 俊助 中山 恭彦
出版者
日本水産工学会
雑誌
水産工学 (ISSN:09167617)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.135-142, 2000-12-01
被引用文献数
22

藻食性魚類による採食活動は、天然藻場の衰退に大きく関与し、藻場造成や海藻養殖の制限要因となっていることが指摘されている。宮崎県日向灘北部の熊野江、門川町地先では、アイゴの食害によりクロメ群落の葉状部が消失し、長崎県下ではアラメ類の葉状部欠損現象が観察され、その原因がブダイによる食害と推察されている。大野らは、海域に移植したカジメ類の成体が、ブダイに食害され葉状部が消失したことを報告している。伊豆半島先端部のカジメ群落では、標識カジメ個体の葉状部がアイゴとブダイに採食され消失する過程が追跡されているが、このような追跡例は少なく、藻食性魚類の採食活動がアラメ属、カジメ属海藻に与える影響については不明な点が多い。静岡県榛原郡相良町地先から御前崎町地先の沿岸には、かつてサガラメ、カジメの大群落が形成されていたが、昭和60年頃から衰退し、御前崎の岬先端の浅所にわずかに生育するサガラメ群落を除いて、現在まで磯焼け状態が持続している。
著者
山内 真理/ STOUT Michael
出版者
千葉商科大学
雑誌
千葉商大紀要 (ISSN:03854566)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.83-100, 2012-09
被引用文献数
1
著者
東 淳樹 時田 賢一 武内 和彦 恒川 篤史
出版者
農村計画学会
雑誌
農村計画論文集 (ISSN:09129731)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.253-258, 1999-11-20
被引用文献数
5 10

サシバの繁殖期間中である1998年5月から6月にかけて千葉県北西部の手賀沼流域の22カ所の谷津環境において、サシバの生息分布調査を行ないサシバの生息地の土地環境条件について考察した。その結果、サシバの生息確認地点は、谷津田の面積、斜面林の面積、稲作面積、谷津田に接する斜面林の面積のそれぞれの値が、非生息確認地点よりも有意に大きかった。サシバの保全を意図した谷津環境のあり方として、水田耕作された谷津田面積が十分確保され、谷津田が斜面林に覆われ、その面積が広いことが重要であることが示された。これらは、サシバの採食地点とパーチング・ポイントの確保の面から説明されることが考察された。