著者
畑 智弥 土本 俊和
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.63, no.513, pp.259-266, 1998
参考文献数
31
被引用文献数
5 4

This paper traces some links between frame and roof truss via the town-houses in Kyoto of Edo-Meiji period. Frame has pillars and.beams. Roof truss has purlins, ridgepole and rafters. The town-houses has two walls, Doma-side wall and Yukaue-side wall, and has the line between the two. On Doma-side and Yukaue-side wall, pillars line up half of a Ken interval and bear up purlins and ridgepole. On the line between the two big pillar 'Daikoku' bears up purlin or ridgepole. In this manner every pillar bears up purlins or ridgepole. Thus frame and roof truss doesn't separate in the town-houses.
著者
木方 靖二 塩野 光弘
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌D(産業応用部門誌) (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.112, no.6, pp.530-538, 1992
被引用文献数
11 4

This paper reports the method of electric power generation from tidal currents and test results of the system which is specially designed for this purpose. The system consists of a vertical axis turbine, a accelerator, an electric generator, and a control unit. The turbine is vertical axis Darrieus rotor, and has three blades. The real test in tidal currents was conducted from 1983 to 1988, at Kurushima straits, and its results are discussed.
著者
山田 泉 船戸 一佳 黒岩 茂隆
出版者
公益社団法人 日本油化学会
雑誌
油化学 (ISSN:0513398X)
巻号頁・発行日
vol.37, no.12, pp.1158-1161, 1988

The rate curves for fatty soil removal under various mechanical conditions were drawn on the basis of spectrophotometric measurement data taken at different temperatures. The rate constant of soil removal (&kappa;<SUB>1</SUB>) and that of the redeposition of removed soil (&kappa;<SUB>-2</SUB>) were calculated from rate curves using the rate equation of fatty soil removal developed in the previous paper. The activation energy for removal (<I>E</I><SUB>a</SUB>) for each mechanical conditions was determined from Arrhenius plots of the rate constants. It was consequently found that with an increase in the mechanical force (rotation of stirrer), the activation energy, <I>E</I><SUB>a</SUB>, decreased and the detergency is enhanced. Further, the relationship between detergency, <I>F</I><SUB>m</SUB>, and mechanical force, <I>M</I>, above the temperature for liquid crystal formation in a ternary system, was determined as follows : <BR>Fm=Cexp (-<I>E</I><SUB>m</SUB><SUP>0</SUP>/a<I>M</I>) (1) <BR>where <I>C</I> and <I>a</I> are constants and <I>E</I><SUB>m</SUB><SUP>0</SUP> is the activation energy related to the contribution of mechanical force. This equation is actually an Arrhenius equation expressing change in detergency as a function of mechanical energy. At a temperature above that for liquid crystal formation, the mechanical force in removal may possibly bring about an increase in the heat energy of the system in a manner similar to that by which rise in temperature causes such an increase.
著者
木村 正子
出版者
岐阜県立看護大学
雑誌
岐阜県立看護大学紀要 (ISSN:13462520)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.65-73, 2017-03

本稿はフロレンス・ナイチンゲールの自伝的エッセイ「カサンドラ」(1852)をフェミニズムの視座から読み解き、彼女が提示する「女性救済者」と「瀕死の女性」の二つのヴィジョンが意味するものを読み解くものである。 研究方法としては、まず「カサンドラ」における女性の苦境とその原因、そこからの救済の希求について考察し、次に彼女と同時代の作家、エリザベス・ギャスケルおよびジョージ・エリオットの作品に見られる女性の救済(者)のモデルを傍証として検証する。最後に、「女性救済者」および「瀕死の女性」のヴィジョンのゆくえを探るため、ナイチンゲールの「クリミア」以後の作品『看護覚え書』(1860)の中に「カサンドラ」の主張からの影響を吟味する。これによって、「カサンドラ」でのヴィジョンは本作品単体で完結するものではなく、以後の作品の布石となっている点が明らかになる。 『看護覚え書』でのナイチンゲールが精力的かつ能動的な姿勢を示すのに対し、「カサンドラ」での彼女は悲観的であり受身的な姿勢に甘んじている。彼女はヴィクトリア朝の社会慣習に縛られる女性たちの内なる叫びを代弁し、女性が「情熱、知性、道徳的行動」という資質を持ちながらもそれを活かせる場がないこと、そして女性を男性の支配下におく当時の社会システムを批判しつつも、他者による救済(女性救済者の登場)を希求している。だがその願いもむなしく、「カサンドラ」は唐突に「瀕死の女性」のヴィジョンを提示して作品を終えてしまう。<死>のヴィジョンの導入は救済の放棄を意味するのか、あるいはこの<死>は救済に結びつくのかという疑問が生じるが、彼女は明確な答えを示していない。そこでギャスケルとエリオットの作品から女性の救済(者)モデルを傍証として、ナイチンゲールのヴィジョンを考察すると、<死による救済>という解釈によって前述の二つのヴィジョンが繋がることがわかる。そして「カサンドラ」と『看護覚え書』との間テクスト性から、「カサンドラ」の<死>は、ナイチンゲールのクリミアでの活動の布石となるべきもの、すなわち因習に縛られた過去の自己の崩壊を表象するとも考えられ、後に彼女は『看護覚え書』に見られるような力強いボイスを得たといえる。
著者
堀江 正一 吉田 栄充 石井 里枝 小林 進 中澤 裕之
出版者
公益社団法人日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.48, no.6, pp.579-587, 1999-06-05
被引用文献数
20 39

高速液体クロマトグラフ/質量分析計(LC/MS)を用いた缶飲料中のビスフェノールA(BPA)の簡易かつ迅速な定量法を検討した. BPAは構造中にフェノール性の水酸基を有する弱酸性の化合物であることから, イオン化モードにはネガティブモードを採用した. LC条件は, カラムにZorbax XDB-C18 (150×2.1mm,i.d.), 移動相には0.01%酢酸-アセトニトリル(60:40)を用い, 流量は毎分0.2mlとした. 検出にはBPAの擬分子イオン[M-H]^-m/z227を用いた. 試料の前処理法は同相抽出法を採用し, カートリッジには無極性相, 陽イオン交換相及び陰イオン交換相が混合充填されたIsolute Multimodeカートリッジ(500mg)を用いた. 本法におけるコーヒー, 紅茶, 果実飲料などに対する添加回収率は5及び50ppbの添加で85%以上, 検出限界はコーヒー飲料を除き0.5ppbであった.
著者
村田 治
出版者
関西学院大学
雑誌
経済学論究 (ISSN:02868032)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.p85-102, 1991-04

1 0 0 0 OA 同志の歌

著者
戸田 城聖[作詞]
出版者
ビクター
巻号頁・発行日
1955-03
著者
青木 嵩 角野 幸博
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3, pp.1176-1183, 2019-10-25 (Released:2019-11-06)
参考文献数
7

郊外戸建住宅地は,画一的な開発と類似した居住者の同時期の流入により,高齢化および人口減少が進行してきた.一方で近年一部の郊外住宅地では近隣からの二次取得層の転入や子育て世帯の流入など,新しい世帯が少なからず流入しており,世代交代の兆しも見え始めているが,若い世代の生活行動の実態と地域内の施設やサービスとの乖離が示唆される.本稿の目的は,それら人口減少・高齢化が進む郊外戸建住宅地の中・若年層居住者に着目し,今後の郊外戸建住宅地を担う彼らの購買および外食行動における行動実態を明らかにしていくことである.そして特に如何なる居住者がそうした行動をとりやすいかを統計的に分析し,郊外戸建住宅地再編の一助とする. 本稿では,主に2017年に緑が丘で実施した“緑が丘町・志染町青山地区のまちづくりに関するアンケート”の結果を用いる.アンケート回答者の内,中・若年者を便宜上①若年層:20歳~34歳,②中間層:35歳~49歳,③プレリタイア層:50歳~64歳の3区分に分類し,階層型クラスター分析とアソシエーションルール分析を用いてそれらの類型化および特徴の抽出を行った.
著者
佐藤 芳行
出版者
新潟大学経済学会
雑誌
新潟大学経済論集 (ISSN:02861569)
巻号頁・発行日
no.90, pp.115-150, 2011-03

ロシアでは1992年の「改革」の実施とともに所得分配をめぐる紛争からハイパー・インフレーションが生じ,それと関連しながら様々な調整が進行した。マネタリズムの政策志向は,通貨不足をもたらしつつ,賃金と利潤,エネルギー資源部門とその他の部門との間の所得分配に大きな影響を与えた。1998年の通貨危機後の政策転換は,資源価格の高騰とともに大きな変化をもたらしたが,「オランダ病」の症候が依然としてロシアに特徴的でありつづけている。
著者
中島 巖
出版者
専修大学経済学会
雑誌
専修経済学論集 = Economic bulletin of the Senshu University (ISSN:03864383)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.61-86, 2014-11

民間からの実物資源の買上げを企図した貨幣の発行, すなわち貨幣創造がもたらす収益差は創造益(seigniorage)と呼ばれる。 伝統的理論において, 創造益の最適水準を問う際の最適性は, Phelps の資本蓄積の黄金律のそれに形式的類似性をもつ。すなわち, 貨幣当局が完全予見定常均衡で測った費用, 便益に基づき貨幣供給成長率を選ぶものである。 これに対し, Friedman は, 期待インフレ率を政策変数として創造益の最大化を図る目標を提示した。 さらに, Calvo は, その最大化に際して創造益の割引現在価値を対象値とした。 他方, Romer は, 貨幣創造はハイパー・インフレーションとの相互関係の中で捉えるべきであるとし, 創造益の最大化から導かれる貨幣成長率と創造益の間のLaffer 曲線に対し, Cagan の提示するハイパー・インフレーション時の貨幣需要函数を適用し, 貨幣創造がハイパー・インフレーションの無条件的発生要因ではないことを主張した。しかるに, 貨幣需要に確率過程にしたがう確率変数が作用するとき, Laffer 曲線は, 右上方に, あるいは, 左下方にシフトする可能性が確かめられ, とりわけ, 前者の場合においては, 通貨当局が創造益追求を拡大し得る余地が増し, それに伴ってハイパー・インフレーションが昂進する可能性の増大化が帰結される。また, 貨幣需要の構成要因である名目利子率と実物産出量の固定化の制約が緩められ, 後者の変動が許されるところで, 貨幣創造がハイパー・インフレーションを昂進させ得る情況が満たすべき条件が導かれる。
著者
井上 一明
出版者
慶應義塾大学法学研究会
雑誌
法学研究 (ISSN:03890538)
巻号頁・発行日
vol.89, no.3, pp.1-34, 2016-03

はじめに第一章 コモンズとは何か第二章 コモンズの分類第三章 コモンズの悲劇とその管理運営第四章 ジンバブウェにおける共同牧草地の悲劇と「フロンティア」の出現結論富田広士教授退職記念号
著者
中谷 勇
出版者
日本甲殻類学会
雑誌
Crustacean Research (ISSN:02873478)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.142-150, 1996
参考文献数
13
被引用文献数
4 3

アメリカザリガニProcambarus clarkiiの鉗脚に種々の形の過剰再生体を誘発した.前節の一部を側方から神経幹の1本を切断するようにU-字型に切除すると,前節の基部側と先端側それぞれの傷面から不動持と同様の構造物が向かい合って形成された.この1対の構造物は,傷の幅が相対的に広いと互いに離れており,それぞれの鈎爪と鋸歯は向かい合って形成された.この1対の構造物は,傷の幅が狭いと基部付近で融合しているが先端の方では二つに分かれるか,または全長にわたって融合した.後者の場合は,それぞれの鋸歯は背側または腹側に並列に形成されたが,鈎爪は形成されないか,または,先端に1対の鈎爪が形成されたが,鋸歯は形成されないものもあった.過剰再生体に鈎爪も鋸歯も形成されない,単一の棘状の構造物も形成されたが,これは1対の過剰再生体がより密に融合したものと考えられる.傷口から2〜3対の融合した構造物が形成された個体もあった.
著者
山口 仁一 高西 淳夫 加藤 一郎
出版者
The Robotics Society of Japan
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.11, no.4, pp.581-586, 1993-05-15 (Released:2010-08-25)
参考文献数
12
被引用文献数
8 28

We have been using the ZMP (Zero Moment Point) as a criterion to distinguish the stability of walking for a biped walking, robot which has a trunk. In this paper, we introduce a control method of dynamic biped walking stabilized by trunk motion compensating for the three-axis moment on an arbitrary planned ZMP. We developed a biped walking robot WL-12 RV (Waseda Leg-12 Refined V) and perfomed a walking experiment with WL-12 RV using the control method. As a result, we realized fast dynamic biped walking (walking speed 0.54 s/step and step length 0.3 m) on a flat floor. This walking speed is about 50 percent faster than that with WL-12 (Waseda Leg-12) which compensates for only the two-axis (pitch-axis and roll-axis) moment by trunk motion.