著者
深井 洋一 塚田 清秀
出版者
公益社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.53, no.11, pp.587-591, 2006-11-15 (Released:2007-09-29)
参考文献数
17
被引用文献数
4 4

米の収穫された年産および品種を異にした3試料を供試し,洗米時の研ぎ回数1回および3回で炊飯後,ジャー炊飯器内保温を24時間まで行い,保温時間の経過に伴う,品質・食味差を検証した.炊飯食味計測定値,色調およびにおい識別値の測定結果から,保温時間の経過に伴う,研ぎ回数別の傾向は,研ぎ回数1回よりも3回の方が,品質劣化の度合が小さかった.主成分分析により,研ぎ回数別で散布傾向が異なるグループ形成をすることを明らかにした.研ぎ回数を増やすことにより,炊飯米の保温中の品質保持に一定の効果があることが示唆された.
著者
力丸 孝臣
出版者
九州理学療法士・作業療法士合同学会
雑誌
九州理学療法士・作業療法士合同学会誌 (ISSN:09152032)
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.91, 2007

【目的】<BR> 今回、借家のため住宅改修が困難であり入浴動作に過剰な努力を要していた50歳代女性に対して、機能的且つ安価な簡易シャワーを作成・設置することで入浴動作が快適なものとなったため若干の考察を含め報告する。<BR>【症例紹介】<BR> 氏名:50歳代女性 診断名:右被殻出血(H17年○月) 障害名:左片麻痺<BR> BRS<Lt>:U/E3 Fin3 L/E4 ADL面:自立 移動:独歩にて自立(装具あり)生活状況:アパートに一人暮らし、1/週の通所リハを利用中(介護度:要支援)needs:風呂には一人で入りたい。※借家のため改修の許可得られず、また経済的に余裕なし<BR>【シャワー設置状況・費用】<BR> 1:浴槽へポンプの挿入2:脱衣所にアダプタの設置3:浴室にノズル設置のためのアタッチメントを取り付け。合計\3,577<BR>【結果】<BR> 今回、「安価で場所を問わず機能的」をコンセプトに簡易シャワーを作成した。費用としては約3577円と安価で浴室への設置ができ、電源の確保ができればどこでも使用することが可能となった。また、シャワーを設置したことで、入浴動作に選択肢が生まれ入浴時間の短縮、洗体動作への過剰な努力が軽減し、入浴を「きつい」から「楽しみ」なものにすることができた。<BR>【考察】<BR> 今回、本症例の「風呂には一人で入りたい。一人暮らしを続けたい」というneedsを原点に家屋改修が困難である中、快適に且つ安価で症例が満足できる入浴ができるようにシャワーを設置することを考えた。実際、浴室改修が困難な中でもシャワーを設置したことで洗体動作にはシャワーを使用し、温まりたい時には浴槽へ入るなど症例の入浴動作に選択肢を創ることができた。これにより、自宅での入浴が快適且つ楽しみなものとなったことは症例にとっては有効な一手段であったのではないかと考える。本症例を受け持ち、対象者のneedsを尊重し共通の目標に向かってアプローチを行っていくことはリハビリテーションの原点であることを再認識することができた。今後としても対象者と共通の目標を明確に持ち日々のリハビリテーションに取り組んでいきたいと考える。
著者
坂田 実花 岡本 秀明 MIKA SAKATA Hideaki OKAMOTO
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 家政系編 (ISSN:09160035)
巻号頁・発行日
vol.49, pp.67-79, 2009-03

本研究では、市川市の高齢者が現在の居住している住宅に対してどのような意識を持っているのか、高齢者が感じる住生活上の問題点および住宅改善の希望内容を整理することで、全体的な傾向を明らかにすることを目的とした。分析対象は、市川市で実施したアンケート調査で「現在お住まいの住宅で、年齢を重ねるにつれ、使いづらくなった点や困っている点、改善したい点を、ぜひ教えて下さい」と自由記述により回答を求め、この質問に関係する回答が記入されていた134票とした。 調査の結果、市川市の高齢者は自宅に対して①「住宅、設備による問題点と改修希望」と、②「その他の住環境に関連した問題点と改善希望」を有していることが明らかとなった。「住宅、設備による問題点と改善希望」では、「階段」、「浴室」、「居室・廊下」で問題点と改善希望が多くあげられた。問題点と改善希望の主な内容は、「階段昇降の負担」、「段差解消」、「手すり取付け」であった。「その他の住環境に関連した問題点と改善希望」については、「日照」、「防災・防犯」、「改修困難」、「生活継続不安」の4点があげられた。 以上のことから、市川市の高齢者が住み慣れた自宅で可能な限り安全かつ安心な生活を継続するためには、第1に普遍的な住宅のバリアフリー化を進めるとともに、個々人の身体状況や住宅状況に適した住宅改修の推進を行うこと。第2に介護保険などのバリアフリー化を進める住宅改修制度で対応することが出来ない問題点については、ニーズに合致した制度の充実、情報提供、利用促進が必要とされる。
著者
仙波 裕之 徳力 幹彦 佐々木 伸雄 竹内 啓 臼井 和哉
出版者
公益社団法人 日本獣医学会
雑誌
日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science) (ISSN:00215295)
巻号頁・発行日
vol.46, no.6, pp.771-781, 1984-12-15 (Released:2008-02-13)
参考文献数
21
被引用文献数
1

異常脳波の判定基準を作るために, 64頭のビーグル犬について, 年齢および意識水準の変化に対応する正常脳波の変化を調べた。鼻部に基準電極をおいた単極誘導法 (左前頭部-鼻部, 右前頭部-鼻部, 左後頭部-鼻部, 右後頭部-鼻部) と双極誘導法 (左前頭部-右前頭部, 左後頭部-右後頭部, 左前頭部-左後頭部, 右前頭部-右後頭部) の8誘導を同時記録した。生後1日にときおり出現した律動波はその後頻度を増し, 1週齢には常にみられた。2週齢では, 覚醒期と睡眠期との判別が脳波上で可能となった。5週齢では, 覚醒期, 軽睡眠期, 中等度睡眠期, および深睡眠期の区別が可能となった。これは, 脱同期, 8-13 Hzの律動波, 痛波, 初期紡錘波, および3 Hz以下の徐波などが5週齢から出現したためであった。これらの波の振幅ほ次第に増し, 10-12週齢で最大となり, その後は次第に減少した。覚醒期~深睡眠期の脳波の週齢変化から, 脳波が成犬型になる時期は, 20-30週齢であることが明らかとなった。
著者
森田 正輝 永吉 由香 木村 淳志
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.Ce0121, 2012

【はじめに、目的】 ランニングやボールキック等により、脛骨前方移動量(以下、移動量)が増加するという諸報告がある。しかし、それらは単的な運動にすぎず、実際のスポーツ活動中に測定した報告は無い。また、前十字靱帯(以下、ACL)損傷が試合・練習の後半で発生しやすいという報告もあり、その原因の解明は意義があることだと考える。今回、女子バスケットボールにおいて、ACL損傷についての教育を受け予防トレーニングを行っているチームと教育・トレーニングを行っていないチームに対して練習中の移動量を経時的に測定し練習量と移動量の関係を中心に調査することでACL損傷予防を検討した。【方法】 高校女子バスケットボール部のチームC(19名・平均年齢15.9±0.7歳)とチームN(14名・平均年齢16.5±0.5歳)の2チームに所属する部員で、当日の練習に全て参加し、且つ膝に愁訴の無い者を対象とした。測定は、利き足・非利き足の移動量をロリメーター(日本シグマックス社製)にて3回ずつ測定した。以上の測定を、練習前・練習中間・練習後(以下、前・中・後)にそれぞれ実施した。チームCは当院スタッフが帯同し、ACLについての講義を受け予防トレーニングを行い3年間ACL損傷が発生していない。チームNはACLについての知識が無く予防トレーニングも行っておらず3年間で2例2膝のACL損傷が発生している。当日はこの2チームが4時間半の合同練習を行った。得られた測定値はWilcoxon符号付順位和検定を用い有意水準を5%未満として統計学的処理を行った。【倫理的配慮、説明と同意】 対象者にはヘルシンキ宣言に基づき、あらかじめ本研究の内容・個人情報の保護を十分に説明し、参加に同意を得て行った。【結果】 チームCの利き足は、前4.39mm・中5.31mm・後5.42mm、前-中(p<0.01)・中-後(p=0.60)、非利き足は、前4.16mm・中5.41mm・後5.66mm、前-中(p<0.01)・中-後(p=0.27)であった。チームNの利き足は、前4.14mm・中5.31mm・後5.55mm、前-中(p<0.01)・中-後(p=0.37)、非利き足は、前4.33mm・中5.29mm・後5.61mm、前-中(p<0.01)・中-後(p=0.08)であった。いずれのチームにも同様の結果が得られた。【考察】 移動量はACLの緊張だけでなく関節包・筋などの軟部組織の柔軟性も関与している。バスケットボールに多いダッシュ・ターン・ジャンプ動作は、膝関節に前後方向・回旋ストレスを与え、それらに対し直接的なストレッチとなることで、軟部組織の柔軟性が向上し、移動量の増加が認められたと考える。しかし、どちらのチームも同様の結果であったにも関わらずチームCにはACL損傷が発生していないことから、選手に対しACLについての教育や予防トレーニングを行うことが重要であることを示唆している。また、今回の研究では練習中間までの移動量の増加が著しく、中間からは時間経過とともに起こる上昇はゆるやかになるが、頭打ちにはならなかった。試合・練習の後半に受傷が多いという報告もあり、移動量の増加がこの一因となっている可能性が示唆されるため、これを念頭に置いて予防トレーニングをする必要がある。【理学療法学研究としての意義】 我々理学療法士としてはACL再建術後等の患者に対し動作指導を行う際に、疲労を起こさないように配慮することが多い。しかし、今回の研究結果により練習・試合の後半を見越しての確実な動作を獲得するためのアスレチックリハビリを実施し、競技復帰を許可することの重要性を示した。
著者
山崎 良樹 今野 晴義
出版者
岡山大学資源生物科学研究所
雑誌
岡山大学資源生物科学研究所報告 (ISSN:0916930X)
巻号頁・発行日
vol.1, no.2, pp.p159-166, 1993-03

テンサイ培養細胞には数種のα‐グルコシダーゼが存在している。相当量のα‐グルコシダーゼ活性は細胞破壊後、緩衝液と食塩で抽出されるが、まだかなりのα‐グルコシダーゼ活性が細胞残渣に含まれたままである。その酵素は、界面活性剤やS-S結合切断試薬では遊離されなかったが、細胞壁分解酵素により可溶化された。テンサイ培養細胞にスミチームCとペクトリアーゼY-23を作用させると、細胞はプロトプラストになり、細胞壁由来の成分のみを分離できた。可溶化された部分からα‐グルコシダーゼを硫安分画、セファクリルS-200HRカラムクロマトグラフィー、CM-セルロースカラムクロマトグラフィーにより精製した。本酵素は、マルトース、ニゲロース、マルトオリゴ糖、可溶性澱粉に良く作用したが、それらに比べ、イソマルトースに対する作用は弱かった。本酵素は、マルトオリゴ糖と可溶性澱粉にマルトースよりも強く作用した。本酵素以外にテンサイ培養細胞とテンサイ種子から数種類のα‐グルコシダーゼが単離されているが、本酵素の基質的特異性はそれらのものと異なっていた。
著者
大橋 聖和 竹下 徹 平内 健一
出版者
公益社団法人 東京地学協会
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.129, no.4, pp.473-489, 2020-08-25 (Released:2020-10-02)
参考文献数
108
被引用文献数
2 4

Knowledge of the strength of faults in the continental upper crust is critical to our understanding of crustal stress states, coseismic faulting, and lithospheric deformation. In this paper, we investigate time- and displacement-dependent fault-zone weakening (softening) over geological time caused by the hydrothermal alteration of rock, the development of faulting-related structure and fabric, and changes in the relevant deformation mechanisms. In the shallow portion of the continental seismogenic zone (< 5 km), hydrothermal alteration induced by comminution and fluid flow along fault zones progressively enriches weak phyllosilicates. The development of phyllosilicate-aligned fabric with increasing shear strain leads to an effective weakening with increasing cumulative fault displacement. In the deep portion of the seismogenic zone (> 5 km), frictional–viscous flow occurs in combination with friction contributed by phyllosilicates and the dissolution–precipitation of clasts after the introduction of water, phyllosilicates and anastomosing fabrics all increasing with greater fault displacement. In addition, the water weakening of quartz and feldspar is an important softening process in the deeper portion of the seismogenic zone (> 10 km). The smoothing of fault-zone topography by the shearing of irregularities and asperities, as well as the thickening of the fault zone, leads to a reduction over time in the bulk frictional resistance of a fault as displacement increases. These time- and displacement-dependent weakening processes of fault zones give rise to diverse strength and stress states of the crust depending on its maturity and may provide clues to reconciling the stress–heat flow paradox of crustal faults.

1 0 0 0 OA 東洋通史

著者
久保天随 著
出版者
博文館
巻号頁・発行日
vol.第1巻, 1903
著者
吉田 雄大 板谷 厚 高橋 信二 木塚 朝博
出版者
日本体育測定評価学会
雑誌
体育測定評価研究 (ISSN:13471309)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.25-32, 2016-03-31 (Released:2016-10-08)
参考文献数
13

This study aimed to examine the turn characteristics in the multistage 20-m shuttle running test and to investigate method of define to turn characteristics by individual differences among rugby players. Fifteen university rugby players and 4 university long distance runners underwent the multistage 20-m shuttle running test. The head of each subject was digitized and its two-dimensional coordinate data was reconstructed by using the direct linear transformation method. The running locus and acceleration during the turns in the shuttle were calculated from the two-dimensional data. The turning locus of the rugby players was different from that of the long distance runners. Almost all the rugby players turned with a linear locus, whereas all long distance runners, in contrast, turned with an ellipsoidal locus. However, there were no individual differences among the rugby players. Therefore, using mixed models assessed difference in increases of acceleration among individuals. The results of model comparison suggest that the turn characteristics during shuttle running were determined by increases of acceleration during the turn because individual differences have an effect on this particular characteristic. Thus, in the multistage 20-m shuttle running test, an account of the turn characteristics was important, with the exception of the number of shuttles.