著者
Yoshinori Katsumata Fumiya Sano Takayuki Abe Tomoyoshi Tamura Taishi Fujisawa Yasuyuki Shiraishi Shun Kohsaka Ikuko Ueda Koichiro Homma Masaru Suzuki Shigeo Okuda Yuichiro Maekawa Eiji Kobayashi Shingo Hori Junichi Sasaki Keiichi Fukuda Motoaki Sano
出版者
The Japanese Circulation Society
雑誌
Circulation Journal (ISSN:13469843)
巻号頁・発行日
vol.81, no.7, pp.940-947, 2017-06-23 (Released:2017-06-23)
参考文献数
28
被引用文献数
18 49

Background:Hydrogen gas inhalation (HI) reduced infarct size and mitigated adverse left ventricular (LV) remodeling in a rat model of acute myocardial infarction (AMI). We designed a prospective, open-label, rater-blinded clinical pilot study in patients experiencing ST-elevated MI (STEMI).Methods and Results:The 20 patients with an initial diagnosis of STEMI were assigned to either an HI group (1.3% H2with 26% oxygen) or a control group (26% oxygen). There were no HI-related severe adverse events. In the full analysis set, the cardiac salvage index as evaluated using cardiac magnetic resonance imaging at 7 days after primary percutaneous coronary intervention (PCI), showed no significant between-group difference (HI: 50.0±24.3%; control: 60.1±20.1%; P=0.43). However, the improvement from day 7 in the HI group was numerically greater than that in the control group in some of the surrogate outcomes at 6-month follow-up, including the LV stroke volume index (HI: 9.2±7.1 mL/m2; control: −1.4±7.2 mL/m2; P=0.03) and the LV ejection fraction (HI: 11.0%±9.3%; control: 1.7%±8.3%; P=0.11).Conclusions:The first clinical study has shown that HI during PCI is feasible and safe and may also promote LV reverse remodeling at 6 months after STEMI. The study was not powered to test efficacy and a further large-scale trial is warranted. (Clinical trials registration: UMIN00006825)
著者
山根 一郎
出版者
日本ペドロジー学会
雑誌
ペドロジスト (ISSN:00314064)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.84-94, 1973-12-30 (Released:2018-06-30)

Kuroboku soil, is also called ando soil, is characteristic in the accumulation of a great deal of black-colored humus. The author proposed and idea that the main source of humus should be the dead matter of Miscanthus sinensis. The bases for this were dealt with in the present paper from the view-point of the characteristics of Miscanthus sinensis, which are as follows: 1. This plant can grow under the conditions unfavourable for the growth of common plants. 2. Its seeds have a great propagation power. 3. It was very important in haman life and its growth was protected. 4. It has a great productive power. 5. It does not accumulate sedimented humus. 6. The soil has active aluminum which can accumluate humus.
著者
丸岡 泰 杉田 博
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2008年秋季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.128, 2008 (Released:2009-01-07)

IT(とくにSNS)を用いた地方都市の観光振興の人材育成上の課題を明らかにする。宮城県第2の都市で非伝統的観光地石巻市の観光振興のため、石巻専修大学を中心とする活動が行われてきた。2007年から同大学中心にSNS運営が始まった。2008年には、「観光から地域(まち)をつくる交流広場」が2回開催された。参加者へのアンケートによるとこの広場は満足できる状況だが、交流促進はまだ十分ではない。今後の観光情報発信には、情報の発掘・編集とIT利用の能力向上が必要と考えられる。
著者
高山 範理
出版者
日本バイオフィードバック学会
雑誌
バイオフィードバック研究 (ISSN:03861856)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.3-10, 2015-04-25 (Released:2017-05-23)
被引用文献数
1

森林浴とは1982年に林野庁によって提唱された用語である.森林の自然や生態系を五感で感じることによって,心身の健康回復等を図ることとされる.日常のストレスを離れリラックスできる場所として,森林浴に対する社会的な期待は大きく,今日ではストレスに対するコーピングの手段のひとつとして考えられている.森林浴のストレス低減効果については,ここ10数年でかなり研究が進み,短時間(20分)の森林浴であっても,身体面では,血圧(拡張期・収縮期),脈拍,および唾液中コルチゾール等のストレスホルモンを低下させる,副交感神経活動を昂進させる,交感神経活動を低下させること等が明らかにされている.また,心理面では,気分状態が改善する,ポジティブな感情や回復感が高くなること等が明らかになっている.さらに,長期(二泊三日)の森林浴を行うことによって,体内の免疫細胞であるナチュラル・キラー細胞の活性が昂進する等,体内の免疫能が高まることも明らかになっている.現在,本格的な森林浴を愉しめる場所として,研究者らによる科学的な実験によって効果が証明された森林セラピー基地^[○!R]・森林セラピーロード^[○!R]が全国に設置されている(57ヶ所:平成26年度末).これらの施設では,それぞれの地域特性を生かした散策コースやメニューが提供されている.森林浴が効果的になされるよう案内・助言してくれる森林セラピーガイド,森林セラピスト等の資格を持つガイドが配置されており,ガイドらと一緒に森林浴を行うことで,森林浴の体験の質が高まるだけでなく,高いストレス低減効果が期待できる.また,当地では,森林浴の開始前・開始後に心身の状態を測定することが可能であり,これなどは健康維持・増進を目的として,バイオフィードバックの理念が現場で活用された好例のひとつとして捉えることができるだろう.
著者
根岸 雅史 投野 由紀夫 酒井 英樹 長沼 君主 高田 智子 内田 諭 金子 恵美子 村越 亮治 奥村 学 工藤 洋路 能登原 祥之 小泉 利恵 石井 康毅 篠崎 隆宏 和泉 絵美 印南 洋 中谷 安男
出版者
東京外国語大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2016-04-01

まず、指導タスクとテスト・タスクのうち、CEFR-Jの各CAN-DOディスクリプタに基づくテスト・タスクの開発およびその困難度の検証を優先することを決定した。各CAN-DOディスクリプタに基づく評価タスクの開発としては、2017年度はPre-A1からA2.2を作成したが、2018年度はB1.1からB2.2までのテスト項目の開発と検証を行った。リーディングにおいては、リーディングのテキスト・タイプ、テキスト困難度、タスクについて検討し、修正をした後、テスト・セットを作成した。リスニングにおいては、リーディングと同様、リスニングのテキスト・タイプ、テキスト困難度、タスクについて検討し、修正をしたが、音声の収録およびテストの実施には至らなかった。ススピーキング(発表)・スピーキング(やりとり)・ライティングにおいては、タスクと採点方法について検討し、修正をした後、テスト・セットを作成した。これらのテストをそれぞれ実施し、採点・統計的な分析・解釈を行った。言語処理班では、リーディングやリスニングのテキスト分析の結果に基づき、テキストのCEFR-Jレベルの判定を可能にするプログラムの開発を行い、公開した。さらに、文法のレベル別基準特性を判定を可能にするCEFR-J Grammar Profileを開発・公開した。音声認識では、スピーキング・テスト解答データを追加することで、音声認識プログラムの精度を向上した。2019年3月23日に「CEFR-J 2019シンポジウム in 京都」を開催し、170名余りの参加者があった。このシンポジウムでは、3年間の研究成果の発表をするとともに、CEFR-Jのリソースの活用ワークショップも行った。さらに、CEFR-Jの利用企業や協力校の発表機会を提供した。これらの活動により、CEFR-Jが広く認知され、日本の英語教育の改善に大きく資することができた。
著者
小林 孝雄
出版者
文教大学
雑誌
生活科学研究 = Bulletin of Living Science (ISSN:02852454)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.43-53, 2018-03-30

ロジャーズによる「治療的人格変化の必要十分条件」論文は、ロジャーズ理論における最重要論文とみなされている。しかしながら、この論文は、自然科学的心理学の枠組みで記述することを要請されたもので、必ずしもロジャーズの意図に沿ったものではない。とはいえ、自然科学的心理学で認められることもロジャーズが望んだことでもあった。この論文は、記述されることになった経緯があるのであり、この論文単独では、ロジャーズ理論を正しく理解することはできない。本論考では、この論文の成立経緯と、前後のロジャーズ理論の展開について、主に「共感的理解」に注目し、ロジャーズ理論の正しい理解のために必要な論点を整理する。
著者
高沢恭子著
出版者
日本ソフトバンク
巻号頁・発行日
1988

1 0 0 0 OA 独唱:浜千鳥

著者
鹿島 鳴秋[作詞]
出版者
コロムビア(戦前)
巻号頁・発行日
1932-08
著者
韓 海 渡来 仁 小林 和子 保田 立二
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.59, no.12, pp.1109-1114, 1997-12-25
参考文献数
29
被引用文献数
2

リポソームを経口ワクチンへ応用するために, pH2.0, 膵液ならびに胆汁存在下でも安定なリポソームの脂質組成を検討し, 経口投与後のIgA抗体産生能について調べた. 経口投与リポソームは, dipalmitoylphosphatidylcholine (DPPC) とcholesterol (Chol) からなるもの, DPPC, dipalmitoylphosphatidylserine (DPPS), Cholからなるもの, distearoylphosphatidylcholine (DSPC) とCholからなるもの, DSPC, DPPS, Cholからなるものを作製し, Tris-HCl buffer (pH2.0), 10%bovine bileならびに2.8%pancreatin液中での安定性を調べた. その結果, DPPC, DPPS, Chol (モル比1:1:2) の脂質組成から作製されたリポソーム, DSPCとChol (モル比7:2) の脂質組成から作製されたリポソームならびにDSPC, DPPS, Chol (モル比7:3:2あるいは1:1:2) の脂質組成から作製されたリポソームは, pH2.0, 10%bile液ならびに2.8%pancreatin液中でも安定であったが, DPPCとChol (モル比7:2) の脂質組成から作製されたリポソームとDPPC, DPPS, Chol (モル比7:3:2) の脂質組成から作製されたリポソームは, pH2.0ならびに10%bile液中で不安定であった. 安定なリポソームのうち, DPPC, DPPS, Chol (モル比1:1:2) の脂質組成からなるリポソームにganglioside GM1を組み込み経口投与し, 血清中のganglioside GM1に対するIgA抗体の産生について調べた. その結果, ganglioside GM1に対する抗体はIgA型抗体のみ産生され, IgG型ならびにIgM型抗体は産生されなかった. さらに, アジュバントとしてmomophosphoryl lipid Aをリポソームに組み込み経口投与した場合, IgA抗体の産生がさらに増強された. 一方, 不安定なリポソームにganglioside GM1を組み込み経口投与した場合には, IgA抗体の産生は誘導されなかった. これらの結果から, 酸性溶液中 (pH2.0), 胆汁中ならびに膵液中で安定なリポソームは, 経口投与によりIgA抗体を効果的に誘導できることが明らかとなり, リポソームを応用した経口ワクチンの開発の可能性が示された.
著者
南風原 朝和 芝 祐順
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.259-265, 1987-09-30 (Released:2013-02-19)
参考文献数
9

Three probabilistic indices were proposed for interpreting major types of statistical results obtained in behavioral research: the probability of concordance as an index of correlation, and two versions of the probability of dominance being indices of mean difference in the case of randomized and paired data, respectively. Charts for finding confidence intervals for their population values were provided. The relationships of these indices with certain nonparametric statistics were also noted.
著者
冨岡,典子
出版者
日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌
巻号頁・発行日
vol.52, no.6, 2001-06-15

The following are the results of a study of the introduction and the spread of edible burdock into Japan as a food material for Japanese cooking. The edible burdock was first used for medicinal purpose, but in the Heian Period, "nisime-gobou" and "tataki-gobou" appeared. In modern times, "nisime-gobou" becomes popular as a nationwide dish prepared for New Year's, whereas "kinpira-gobou" is popular in the northern part of Kantou, and "tataki-gobou" in the Kinki area. These dishes are thought to have originated from "nanukadaki-gobou, " "kara-gonbo" and "denbugobou" which had been handed down throughout Japan. The edible burdock was used in folk remedies and was highly evaluated for nutritious and medicinal food. From the facts combined with previous reserch, it is inferred that the edible burdock which formed an indispensable part of New Year's festivals in ancient times becomes an important food of the Japanese New Year's as one of "osechi ryouri(special dishes with simbolic meanings of longevity and good fortune)." Also, the eating of the edible burdock in Japan was influenced by the eating of the foreign edible burdock which was similar to Japanese wild thistles generally eaten at that time.
著者
東京放送テレビ技術局
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:18849644)
巻号頁・発行日
vol.16, no.5, pp.294-298, 1962-05-01 (Released:2011-03-14)

TBSテレビ局の第三次増設工事として36年10月完成した新スタジオは, その広さにおいて現在わが国では最大のものであり, また設備した放送機器は内外の新技術を検討して最新のものを取り入れ, かつ独自の開発研究を加えて完成したものである.ここにそのスタジオおよび副調整室の概略と機能の面を主体として映像, 音声, 照明装置を紹介する.