出版者
日経BP
雑誌
日経コンストラクション = Nikkei construction (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.744, pp.16-17, 2020-09-28

環境省は一方で、民間企業の復興関連工事で下請けから過剰な接待を受けた鹿島と清水建設の2社に対しては、管轄外であることを理由に文書での注意はしなかった。両社が受注した工事や接待の内容なども明らかにしていない。 ただし、大手の鹿島と清水建設も…
著者
近藤 宏 藤井 亮輔 栗原 勝美 田中 秀樹 黒岩 聡 半田 美徳
出版者
社団法人 全日本鍼灸学会
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.47-54, 2012 (Released:2012-07-05)
参考文献数
11

【目的】鍼灸マッサージ師の雇用希望のある診療所の状況や鍼灸マッサージ師の業務実態について分析し、 今後の診療所における鍼灸師およびマッサージ師の就業開拓の基礎資料とすることを目的とした。 【方法】診療所に従事する鍼灸マッサージ師の業務実態と今後の雇用ニーズ等に関する調査において鍼灸師またはマッサージ師の雇用希望があると回答した52施設を対象とした。 免許別に鍼灸師雇用希望施設 (n=5)、 鍼灸師およびあん摩マッサージ指圧師雇用希望施設 (n=25)、 あん摩マッサージ指圧師雇用希望施設 (n=22) の3群に分けて診療所の状況や業務実態について分析を行った。 【結果】産婦人科や婦人科のある診療所で雇用希望のあるのは鍼灸師のみであった。 整形外科やリハビリテーション科のある診療所では、 鍼灸師およびあん摩マッサージ指圧師のいずれも雇用希望が多い。 鍼灸師およびあん摩マッサージ指圧師の雇用満足度は、 費用対効果より患者ニーズからみた満足度の方が高い。 【結論】鍼灸師およびあん摩マッサージ指圧師の雇用ニーズのある診療所の特徴を分析することができ、 医療機関への就業の促進の一助となるものと考える。
著者
林 雅子 Hayashi Masako ハヤシ マサコ
出版者
大阪大学大学院文学研究科日本語学講座
雑誌
阪大日本語研究 (ISSN:09162135)
巻号頁・発行日
no.20, pp.33-59, 2008-02

現代日本語の「動詞テ形由来の副詞的成分」について、形態・意味・統語の三つの特徴に基づいてその「副詞度」を算出し、その連続相を多次元的に把握することを試みた。その結果、副詞度と副詞の種類との間には、以下のような相関が見出された。「陳述」と「時・頻度」の副詞度が最も大きく、次いで、「意志態度」「程度」「接続」がこの順で続き、「主体の心理」「主体の様子」「複数主体の様子」(「状態修飾成分」)の副詞度は小さい。また、「陳述」「時・頻度」「程度」「接続」は、これらを副詞と見なす研究者が多く、辞書で副詞として認定されるものが多いのに比べて、主体の心理・様子を表わす「状態修飾成分」は、これらを副詞とは見なさい研究者も多く、辞書でも副詞として認定されにくい、という傾向を得た。これらの結果は、「副詞度」の大きさと、「各研究者の副詞認識」「辞書編纂者の副詞認識」とが、一定の相関関係にあることを示している。
著者
川村 志麻 三浦 清一
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集C(地圏工学) (ISSN:21856516)
巻号頁・発行日
vol.68, no.4, pp.643-657, 2012 (Released:2012-10-19)
参考文献数
39

海岸斜面の侵食およびそれに起因する被害が,世界的にも数多く報告されている.特に,英国や米国,カナダに分布する氷成堆積土や,未固結な地盤から構成される海岸崖では,波の侵食作用により崩落・崩壊が生じており,重要課題として取り沙汰されている.本研究では,低気圧などの暴風時の波浪によって突発的に侵食が進行するケースを対象とし,未固結な地盤からなる海岸斜面の波の侵食作用に起因する斜面崩壊の可能性を調査している.はじめに波の侵食作用が著しい北海道東部の海岸斜面の力学挙動を解明し,次いで1G場および遠心力場の模型実験から,波の侵食作用による斜面後退距離の推定と崩壊機構を検討している.得られた結果と考察から,波の侵食作用に起因するノッチの後退距離を考慮した斜面安定評価法を提案している.
著者
松本 秀輔 Shusuke Matsumoto
出版者
同志社大学日本語・日本文化教育センター
雑誌
同志社大学日本語・日本文化研究 (ISSN:21868816)
巻号頁・発行日
no.13, pp.115-131, 2015-03

本稿は、助辞「ニシテ」の助動詞的用法について、いわゆる副詞語尾として用いられる「ニシテ」の現代語の中での用法とその広がりを、書き言葉コーパスの用例から見ようとしたものである。結果、「副詞+ニシテ」の用例として、「往々ニシテ」、「すでニシテ」、「ようやくニシテ」、「たちまちニシテ」、「当然ニシテ」、「同様ニシテ」、「寡聞ニシテ」が、さらに「短時間を意味する名詞+ニシテ」の型の用例として、「一瞬にして」「一夜にして」などが、「~ながら+ニシテ」の型の用例としては、「生まれながらニシテ」、「居ながらニシテ」、「生きながらニシテ」、「寝ながらニシテ」、「立ちながらニシテ」、「三つながらニシテ」が、また、副詞あるいはナ形容詞に「ニシテ」が後続し、評価成分(文副詞)として働いている興味深い用例としては、「幸いニシテ」、「不幸ニシテ」、「幸運ニシテ」、「不運ニシテ」が、現代語の中に存在していることが確認された。いずれも、やや古めかしい印象を与える語法であると同時に、「(ニ)シテ」を用いることで、修飾表現がより描写的、説明的になることが観察された。現代語における「ニシテ」の副詞語尾的用法は決して生産的な広がりを持つ用法ではなく、多くは古くからの文語等の影響を色濃く残す固定的な表現と考えられるが、「ニシテ」を伴った形式であるからこそ実現される一定の表現効果を持つことが確認できた。研究ノート(Research Note)
著者
山内 信幸 Nobuyuki Yamauchi
出版者
同志社大学文化情報学会
雑誌
文化情報学 = Journal of culture and information science (ISSN:18808603)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.1-12, 2012-03-31

本稿では、「強意」という表現について、英語の強意副詞の分析から得られた知見によって、強意表現が「程度」から「強意」という連続体の中で段階性をもって具現化されるという前提で、日本語の強意副詞、とりわけ、「全然」の分析に応用し、その意味記述を試みた。まず、英語の強意副詞については、インフォーマントチェックによる検証を基に、強意副詞とされる増幅詞を分析の対象として、日本語の「全く」あるいは「非常に」には一律に対応するものではなく、強意の意味・機能にも程度差があることを確認した。また、コーパスによる研究によっても、この言語事実が裏打ちできることを指摘した。次に、英語の分析で得られた知見を日本語の分析の応用する試みとして、日本語の強意副詞と目される「全然」をとりあげて、その意味・機能を探った。まず、複数の国語辞典の記述を基に問題点を抽出し、従来から認められてきた「全然」+否定形については自明のこととして、本稿の分析対象からははずし、「全然」+肯定形について、時代の変遷とともに、その用法を検討した。『広辞苑』の語義記述を基にして、強意を表す「全く」と程度を表す「全く」および「非常に」に分類し、すべてが、程度から強意という連続した意味論上のスケール上に属しながら、その意味・機能が変化し、最終的には、新しい意味・機能が、欠落していた、あるいは、一時的に用いられていた意味・機能を補完するという主張を先行研究に触れつつ検討した。

1 0 0 0 OA [懐中暦]

巻号頁・発行日
vol.[1], 1819
著者
安田 従生 Bolin Celeste Cardozo-Pelaez fernando ルビー ブレント
出版者
環太平洋大学
雑誌
環太平洋大学研究紀要 (ISSN:1882479X)
巻号頁・発行日
no.4, pp.109-120, 2011

本研究の目的は,1人のトライアスリートによる長期間のトレーニングと連続する4大会のトライアスロン競技がDNA損傷に及ぼす影響を検討することであった。被検者は,成人男性トライアスリート(年齢:38 year,身長:185.4 cm,体重:78.8 kg)で,ハーフアイアンマン(1.9 km水泳, 90 km自転車,21.1 kmランニング)とフルアイアンマン(3.9 km水泳,180 km自転車,42.2 kmランニング)を含む連続する4競技会を完走した。競技会AとCは,ハーフアイアンマン,競技会BとDは,フルアイアンマンから構成された。競技会B,C,及びDで,8-ハイドロキシディオキシグアノジン(8-OHdG)をマーカーとしたDNA損傷と修復のバランスを定量化するために,競技会出場前日と出場後1,2,4日目に,24時間尿が採取された。競技会B,C,及びDでは,競技出場後1日目ではDNA損傷と修復が多く見られたが,4日目ではほぼ通常値に戻る傾向を示した。また,連続する競技会で,運動時間および距離が異なるにも関わらず,同様な傾向が見られた。本研究結果により,長期間のトレーニングと連続する競技会出場によって,抗酸化能力が高まることが明らかとなった。
著者
近藤 雄一郎 竹田 唯史
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.69, pp.219_2, 2018

<p> 本研究は、アルペンスキー競技回転種目を対象として、オリンピックテストイベントとオリンピックでのタイム分析を実施し、両者の比較からオリンピック本大会に向けたテストイベントにおけるレース分析の有効性について検討することを目的とした。分析対象レースは、2017年にオリンピックテストイベントとして開催されたFar East Cup男子回転競技1本目と、2018年に開催された平昌オリンピック男女回転競技1本目とした。タイム分析では、スタートからゴールまでを急斜面上部・急斜面下部・中斜面・緩斜面の4区間に分割して各区間におけるタイムを算出し、ピアソンの相関係数検定を用いて各区間タイム及びゴールタイムの相関関係について検討した。タイム分析の結果、テストイベントのレース及びオリンピックのレース共に、全ての区間タイムとゴールタイムの間に有意な相関関係が認められ、特にテストイベントのレースとオリンピック女子のレースで類似したレースパターンの傾向がみられた。したがって、オリンピック本大会に向けて競技力水準の異なるテストイベントのレース分析を行うことには意義があると考えられた。</p>