1 0 0 0 OA 三千里

著者
河東碧梧桐 著
出版者
春陽堂書店
巻号頁・発行日
vol.第1巻, 1937
著者
前川 禎通 中堂 博之 大谷 義近 Puebla Jorge
出版者
国立研究開発法人理化学研究所
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2020-04-01

1915年にアインシュタイン達は磁性と回転運動の等価性を明らかにした。これは力学回転と電子のもつ角運動量(スピン)が角運動量保存則で繋がっていることを証明するものである。物質の持つ角運動量の間には、角運動量保存則を介して相互変換が可能である。本研究では、物質の巨視的な回転に加えて、流れに現れる渦運動など、様々な力学回転と物質中のミクロな角運動量(スピン)との相互変換による新たな分野「スピンメカトロニクス」を構築する。
著者
藤井 茂子 石隈 利紀 濱口 佳和
出版者
日本カウンセリング学会
雑誌
カウンセリング研究 (ISSN:09148337)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.14-26, 2018

<p>本研究の目的は,母子保健室登校の援助経験によって生じる,養護教諭の心理的変容過程についての仮説的モデルを生成することである。小学生の子どもの母子保健室登校の援助を経験した13名の養護教諭を対象に,半構造化面接を実施した。面接によって得られた逐語記録を修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチによって分析した結果,57概念,14カテゴリー,3カテゴリーグループが抽出された。選択的コーディングにより,母子保健室登校の援助経験における養護教諭の心理的変化は,学校のサポート要因や母子保健室登校の学校の援助の影響を受け,養護教諭の子どもの成長発達と職務特性についての理解としてまとめられた。養護教諭の心理的変容は,母子保健室登校の援助過程を通して,担任や級友など学校の援助者や母親とかかわりながら,相互に影響を受けることが明らかにされた。また,養護教諭は援助者をつなぐコーディネーターとして機能していた。養護教諭が保健室でともに過ごした母親の心情を受容的共感的に理解したことで,養護教諭の子どもへの理解が深まり,保健室機能や職務特性を理解したことが明らかになった。</p>
著者
郭 暁蘇 植田 憲
出版者
Japanese Society for the Science of Design
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
pp.212, 2013 (Released:2013-06-20)

中国吉林省査干湖周辺地域では、長い歴史のなかで、当該地域特有の漁撈文化が構築されてきた。しかしながら、今日の高度経済成長とともに、自然の管理や漁撈道具の変化、人びとが創出・継承してきた伝統的文化が消失しつつある。  本研究は、中国吉林省西山外村における、最も重要な漁撈活動として冬に行われる「冬捕」を取り上げ、自然との共生に基づいて構築されてきた特質を把握するとともに、今後の当該地域の生活づくりのあり方を導出することを目的としたものである。  文献調査ならびに西山外村における高齢者を中心して、昔の「冬捕」を主として聞き取り調査を踏まえ、次の諸点を明らかにした。  1)身の回りの自然物を適度に採取し道具をつくり、周りの自然環境を理解して、自然の利活用の知恵を生み出した。  2)時に分業・協働をして、漁撈をして、人と人を繋がって、共同体的な行動規範が存立した  3)漁撈に関する習俗と信仰を継承して、精神構造を共有して、特有な生活文化の秩序を構築した。
著者
小池 創一
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.49, no.12, pp.1268-1277, 2002 (Released:2015-12-07)
参考文献数
28

目的 キューバのエイズ対策の概要,歴史,疫学,検査体制および療養所システムについて明らかにし,他のエイズ問題を抱える開発途上国に対して適応可能であるかについて考察を行うこと。方法 エイズ療養所への訪問および聞き取り調査(2001年 3 月23日より31日)ならびに文献調査調査結果 (1)疫学 キューバの国立リファレルセンターであるペドロ・コウリ研究所における1986年から2001年 1 月までの累積 HIV 感染者・AIDS 患者数は合計で3,230人,うち男性は2,500人(77.4%),女性は730人(22.6%)であった。このうち AIDS 患者は1,195人,死亡は843人であった。 (2)検査体制 HIV 検査は45ある全国研究所ネットワークにおいて一次検査を行い,ペドロ・コウリ研究所が確定診断を行う。 (3)治療体制 HIV 感染が明らかとなった場合,患者・感染者は療養所に入所するか,デイケアホスピタルに入院することとなる。療養所またはデイケアホスピタルでの評価,教育等の終了後は,地域における外来プログラムに引き継がれるというシステムが構築されている。 (4)キューバのエイズ対策の歴史 キューバにおけるエイズ対策は,1983年にキューバ公衆衛生省が全国エイズ委員会を設置した当時から本格化した。1990年 6 月までに延べ800万人に検査が実施され,大規模なエイズ検査態勢が敷かれた。1990年からはキューバ国内のすべての郡においてエイズ療養所の建設が始まり,1993年にはエイズ患者の外来治療制度が導入された。結論 キューバは,エイズの蔓延を防止できた点において成功を収めたといえるが,その成功は既存の保健医療システムに深く根ざしたものであり,かつ,極めて初期の段階に強力な介入を行うことができた点に特徴がある。一方,感染者をエイズ療養所に入所させるなどの取り扱いなど,手法の是非については国際的にも評価が分かれている。このため,キューバのエイズ対策をモデルとして,他のエイズ問題を抱える開発途上国に対してそのままの形で適応可能であるかという点については,更なる研究を待つ必要がある。キューバにおいてこれまでに確立された保健医療システムおよび国際協力の経験やノウハウは,将来キューバが南々協力の拠点となる可能性を示唆するものとして注目される。
著者
土佐林 義雄
出版者
日本文化人類学会
雑誌
民族學研究 (ISSN:00215023)
巻号頁・発行日
vol.16, no.3, pp.286-299, 1952

Kuwa or grave-posts of the Ainu are considered by the Ainu themselves to be sticks for the dead. Their possible origin from the hoe (kuwa in Japanese) was also once suggested. But there is nothing in their forms, varying from village to village, which can support such a view. Nor can there be any influence of Christianity in their. T or Y forms and X signs upon them. The author, analyzing not only their forms, but also the way in which strings are bound around them, came to the conclusion that the Ainu gravepost represents a part of the arrow-trap amakpo erected originally to avert evil spirits. In the folkbelief of the East, a magical power to subdue evil spirits is attributed to tightly-bound strings. A further proof is offered by the Ainu word ku wa (bow). In the northeastern district of Honshu, Japan, we find also the custom of erecting a bow on the grave. The author assumes that the custom probably originated in Korea or China.

1 0 0 0 風語解析

著者
土佐林 義雄
出版者
日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.1, no.3, pp.79-85, 1954-07
著者
和田 哲
出版者
熊本大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2003

ヤドカリには交尾・産卵直前に雌が(1)常に脱皮する種、(2)脱皮しない種、(3)脱皮したりしなかったりする種がいる。(2)や(3)に属する種の存在は、脱皮がヤドカリの配偶行動に不可欠ではないことを示唆する。しかし多くの種で雌は交尾直前に脱皮する。本研究は交尾直前脱皮の適応的意義の解明を目的としておこなった。上記(3)に属する種では、同一個体群の雌が連続産卵雌(過去に産卵した卵を孵化した雌がすぐに雄と交尾し産卵する)と不連続産卵雌(過去の卵を持たない雌が産卵する)に区分できる。本研究はこの点に着目して以下の仮説を検証した。成長仮説:雌は脱皮のコストで不連続産卵となっても、成長するために脱皮する繁殖仮説:脱皮が抱卵場所の更新に役立つならば、雌は連続産卵時に脱皮する上記(3)に属し高知県で普通に見られるホンヤドカリ属3種(ホンヤドカリ、クロシマホンヤドカリ、ユビナガホンヤドカリ)を対象種として、野外で雄に交尾前ガードされている雌をペアとして採集し、研究室で産卵まで飼育して、連続/不連続産卵の識別と脱皮の有無等を比較した。その結果、全ての種で成長仮説が支持された。さらにユビナガホンヤドカリを用いて、脱卵数、抱卵数、オスとメスの体サイズ、メスが背負っている貝殻サイズが脱皮頻度に与える影響を訥べた結果、脱皮によって脱卵数が増加し抱卵数が減少する傾向を認められた。また、脱皮あたり成長率は有意に0よりも大きく、脱皮によって体サイズが増大することが明らかとなった。以上の結果でも成長仮説が支持された。ホンヤドカリ属の他種を含めた種間比較の結果、成長仮説はホンヤドカリ属における(1)-(3)の種間変異もよく説明することが示唆された。
著者
法所 遼汰 岡山 裕美 大工谷 新一
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.253-256, 2016 (Released:2016-04-29)
参考文献数
7
被引用文献数
1 1

〔目的〕高齢者の円背姿勢を再現した胸腰部屈曲位における立ち上がり動作での下肢の筋活動と関節角度の特徴を明らかにする.〔対象〕健常成人男性10名とした.〔方法〕胸腰部屈伸中間位,胸腰部20°屈曲位および胸腰部40°屈曲位の条件下で,表面筋電計とビデオカメラを用いて立ち上がり動作を実施し,下肢筋の平均振幅の相対値と活動順序,体幹前傾角度と下腿前傾角度を算出した.〔結果〕胸腰部屈伸中間位と比較し,胸腰部40°屈曲位では前脛骨筋の平均振幅の相対値と体幹前傾角度および下腿前傾角度が有意に増加した.また胸腰部40°屈曲位では,前脛骨筋が他の筋よりも有意に早く活動を開始した.〔結語〕胸腰部屈曲角度の違いは,前脛骨筋の筋活動と下腿前傾角度に影響を与えていると考えられた.
著者
大賀 郁夫 Ikuo OHGA
出版者
宮崎公立大学
雑誌
宮崎公立大学人文学部紀要 = Bulletin of Miyazaki Municipal University Faculty of Humanities (ISSN:13403613)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.1-24, 2014

「交代寄合」は旗本身分のひとつで、かつては「三千石以上の無役の旗本で参勤する寄合」と定義され、幕末期には三三家があった。米良氏は米良山を領する交代寄合であったが「無高」で、参府はするものの江戸屋敷も持たず人吉藩江戸屋敷に寄居した。本稿では交代寄合である米良氏について、その系譜を整理・検討し、人吉藩との関係から人吉藩支配米良山の成立過程、米良氏の家督相続、参府状況、領主仕置権の観点から検討を加えた。そこで確認できたのは、米良氏の家督相続や参府額・暇願など、対幕府関係のほとんどすべてが人吉藩を通して行われていたこと、さらに米良氏の領内で起きた逃散などの事件でも、米良氏が独自に刑罰を科すことはできず、幕府や諸藩との交渉を含め人吉藩が主体となって処理がなされていたことである。また米良氏は「無高」とされ、米良山に設定された鷹巣山の管理が唯一の「役」であった。五年に一度参府をしたが、参府中は人吉藩江戸屋敷を仮住居とし、幕府の諸儀礼にも参列せずに一~二ヶ月で帰山したことなどを明らかにした。
著者
源栄 正人 ツァンバ ツォグゲレル 吉田 和史 三辻 和弥
出版者
公益社団法人 日本地震工学会
雑誌
日本地震工学会論文集 (ISSN:18846246)
巻号頁・発行日
vol.12, no.5, pp.5_117-5_132, 2012 (Released:2012-11-07)
参考文献数
15
被引用文献数
2 2

本論文では、2011年東北地方太平洋沖地震で大きな被害を受けたSRC造9階建て建物を対象に、地震時とその前後における振幅依存振動特性の分析を行うとともに、実観測記録に基づく動的履歴特性を分析した。ウェーブレット解析に基づく倍調波成分の励起の確認により浮き上がり振動を起こしていたことを示唆し、被害状況とも調和することを示した。また、竣工以来40年に及ぶ微動レベルから強震動のレベルの長期モニタリングデータに基づく振幅依存振動特性について整理分析を行った。
著者
Masaki Sasai George Chikenji Tomoki P. Terada
出版者
The Biophysical Society of Japan
雑誌
Biophysics and Physicobiology (ISSN:21894779)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.281-293, 2016 (Released:2016-11-18)
参考文献数
73
被引用文献数
3 5

A simple statistical mechanical model proposed by Wako and Saitô has explained the aspects of protein folding surprisingly well. This model was systematically applied to multiple proteins by Muñoz and Eaton and has since been referred to as the Wako-Saitô-Muñoz-Eaton (WSME) model. The success of the WSME model in explaining the folding of many proteins has verified the hypothesis that the folding is dominated by native interactions, which makes the energy landscape globally biased toward native conformation. Using the WSME and other related models, Saitô emphasized the importance of the hierarchical pathway in protein folding; folding starts with the creation of contiguous segments having a native-like configuration and proceeds as growth and coalescence of these segments. The Φ-values calculated for barnase with the WSME model suggested that segments contributing to the folding nucleus are similar to the structural modules defined by the pattern of native atomic contacts. The WSME model was extended to explain folding of multi-domain proteins having a complex topology, which opened the way to comprehensively understanding the folding process of multi-domain proteins. The WSME model was also extended to describe allosteric transitions, indicating that the allosteric structural movement does not occur as a deterministic sequential change between two conformations but as a stochastic diffusive motion over the dynamically changing energy landscape. Statistical mechanical viewpoint on folding, as highlighted by the WSME model, has been renovated in the context of modern methods and ideas, and will continue to provide insights on equilibrium and dynamical features of proteins.
著者
中西 良文 大道 一弘 梅本 貴豊
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.66, no.3, pp.199-211, 2018-09-30 (Released:2018-11-02)
参考文献数
20
被引用文献数
1

本研究では,Pintrich, Marx, & Boyle (1993) で言及されている,自己効力感の2つの側面,すなわち,知識の正確性に対する自己効力感と知識再構築に対する自己効力感が,概念変化とどのように関連しているか検討した。概念変化を促すための教授ストラテジーとして,既有の概念に対峙する情報から提示する対決型ストラテジーと,合致する情報から提示する懐柔型ストラテジーを取り上げた。大学生・短期大学生135名を対象にいずれかの教授ストラテジーを用いて家畜概念の変化を促す教材を用いた検討を行った。その結果,まず2つの側面の自己効力感を測定する尺度が作成された。続いて,2つの教授ストラテジーと2つの側面の自己効力感によって家畜概念の判断の正答にどのような影響が見られるか検討したところ,対決型の教授ストラテジーによって概念変化がより促されている様子が見られたとともに,対決型の教授ストラテジーの場合において,知識再構築に対する自己効力感の得点が高く,知識の正確性に対する自己効力感の得点が低い場合により正答が導かれるという交互作用が見出された。そして,いずれの教授ストラテジーも,教授前から後にかけて,2つの側面の自己効力感を高めることが見出された。