著者
山下 俊一 鈴木 啓司 光武 範吏 サエンコ ウラジミール 大津留 晶
出版者
長崎大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

正常ヒト甲状腺初代培養細胞から多分化能幹細胞様細胞を誘導することに成功した。詳細な検討から、甲状腺細胞のリプログラミングや上皮-間葉転換が、発癌時の癌幹細胞の発生に関与している可能性が示唆された。甲状腺癌発症関連遺伝子のひとつと考えられているFOXE1の、癌組織における発現パターンの変化も明らかにした。また、日本人症例でFOXE1、NKX2-1近傍のSNPsが甲状腺癌発症と関連することを明らかにし、これは本邦にとって重要な結果である。さらに、分子標的剤Imatinib が、従来の化学療法・放射線治療時のNF-kappaB活性上昇を抑制することを見出し、予後不良な甲状腺未分化癌の新規治療法となることが期待された。

6 0 0 0 刀剣と歴史

出版者
日本刀剣保存会
巻号頁・発行日
no.561, 1988-01
出版者
千葉大学 = Chiba University
巻号頁・発行日
2016

研究科: 千葉大学大学院人文社会科学研究科 公共研究専攻
著者
鈴木 一郎 正津 晃 井上 宏司 中島 功 猪口 貞樹 上田 守三 大谷 泰雄 三冨 利夫 相川 浩幸 重田 定義
出版者
Japan Surgical Association
雑誌
日本臨床外科医学会雑誌 (ISSN:03869776)
巻号頁・発行日
vol.51, no.5, pp.917-924, 1990-05-25 (Released:2009-04-21)
参考文献数
22

東海大学病院開設以来14年間に散弾銃銃創8例を経験した.8例とも男性で,事故による被弾であり,全例に入院を要した.2例は血気胸のため胸腔ドレーンを挿入,1例は視神経に隣接した散弾による視力障害のために開頭術,1例は膝関節貫通損傷にて大腿骨・経骨の部分切除を行った.死亡例はない.試験開胸や試験開腹術を要した症例はない. 1例は創感染を生じたが治療により改善し,他の7例には早期・晩期のいずれにおいても感染はなかった. 体内に残留した散弾の完全除去は非常に困難であり,しかも不必要である.ただし,鉛は関節滑液に溶解しやすく,周囲組織に沈着しやすいので,関節内の散弾や関節周囲の偽嚢胞は除去しなければならない. 体内遺残散弾による急性鉛中毒は非常に稀であり,受傷後最長13年8ヵ月を経過しているが,未だ本症を疑わせる症例はない.
著者
望月 典樹 今永 尚志 中村 壮亮
出版者
公益社団法人 計測自動制御学会
雑誌
計測自動制御学会論文集 (ISSN:04534654)
巻号頁・発行日
vol.57, no.9, pp.418-420, 2021 (Released:2021-09-23)
参考文献数
10
被引用文献数
2

The authors propose a VR system called “Motion-Less VR”, which does not require motion of the real body. In this paper, we developed a system that enables 2-DoF motion of the shoulder and elbow, and basic experiments were conducted.
著者
石丸 直人
出版者
一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
雑誌
日本プライマリ・ケア連合学会誌 (ISSN:21852928)
巻号頁・発行日
vol.43, no.4, pp.151-154, 2020-12-20 (Released:2020-12-29)
参考文献数
5

市中病院には,臨床疑問が溢れており,臨床研究にふさわしいフィールドである.一方で,忙しい臨床現場で臨床研究を行い続けていくことには困難も伴う.臨床業務と並行して臨床研究を行うアカデミックジェネラリストにとって,マニュアル通りに成功した話ばかり聞かされても,味気なさを感じるかもしれない.日常疑問,臨床疑問を研究疑問に繋げて,臨床研究を実施するには,メンターやサポートして下さる方々との出会いが大きな意味をもつ.仲間を作り,自分の限界を知り,数を打ち,失敗経験から学び,臨床研究を教えることで,市中病院での臨床研究が更に実施しやすくなるものと考える.
著者
読売新聞文化部編
出版者
読売新聞社
巻号頁・発行日
1969

6 0 0 0 OA 海ゆかば

著者
大伴 家持[作詞]
出版者
ビクター
巻号頁・発行日
1943-10

6 0 0 0 OA 郷土資料

著者
久留米初等教員会 編
出版者
久留米初等教員会
巻号頁・発行日
vol.第1 歴史之部, 1937
著者
松永 美希 鈴木 伸一 貝谷 久宣 坂野 雄二
出版者
一般社団法人 日本認知・行動療法学会
雑誌
行動療法研究 (ISSN:09106529)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.157-166, 2006-09-30 (Released:2019-04-06)

われわれは、腹痛への予期不安が強い全般性社会不安障害の28歳男性患者を経験した。患者は、他者からの否定的評価を恐れて、10年近く社会的交流を回避していた。この症例に対して、認知行動療法(リラクセーション、社会的スキル訓練SST、認知再構成法、エクスポージャー)を行った。その結果、リラクセーションを用いて不安に伴う身体症状に対処できるようになり、SSTでは、社会的交流に必要な振る舞いを獲得し、認知再構成法やエクスポージャーを通して、不合理な思い込みや他者からの否定的評価に対する不安が低減した。全13回の面接終結後、社会的機能は著しく改善し、フォローアップ期においてもその改善が維持されていた。本報告では、本症例の治療経過と、社会不安障害に対する認知行動療法の効果について検討した。
著者
北川 亘 長濵 充二 杉野 公則 伊藤 公一
出版者
日本内分泌外科学会・日本甲状腺外科学会
雑誌
日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 (ISSN:21869545)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.17-22, 2017 (Released:2017-04-28)
参考文献数
16

穿刺吸引細胞診は,甲状腺腫瘍の診断に欠くことができない検査である。しかし,その手技や検体処理の仕方によっては,検体不適正率が上がり穿刺吸引細胞診を再検する必要が出てくる。穿刺吸引細胞診では十分な量の細胞を採取し,迅速・的確に適正な標本を作製する必要がある。重要なことは,すべてUSガイド下に診断に適した部位から選択的に細胞を採取すること,細胞診成績を左右するので,検体処理を速やかに固定まで丁寧に行うことである。穿刺吸引細胞診の適応と当院で施行しているUS guided FNAの手技とそのコツを述べた。また,通常の塗抹標本以外にLBCやメンブレンフィルターを用いる検体処理の工夫をすることによって,検体不適正率は減少する。
著者
早田 輝洋
出版者
日本音声学会
雑誌
音声研究 (ISSN:13428675)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.25-33, 1998-04-30 (Released:2017-08-31)

This paper rejects Matsumoto's (1984, 1995) arguments that o1 and o2 in Old Japanese (OJ) are allophones of the phoneme /o/. Matsumoto claims that a restricted distribution of the phonetically unmarked o1, its low frequency, and the anomalous direction of its merger with o2 should be regarded as denoting their status as allophones, rather than two different phonemes. The phonological distinction of vowel quantity in OJ and pre-OJ, and Short-mid-vowel-raising in pre-OJ (Hattori 1976, 1979a, b) and Vowel-shortening, which shortens the vowel of the first syllable in a disyllabic morpheme containing two long vowels in pre-OJ, can explain all the alleged anomalies and serve to invalidate Matsumoto's arguments.