著者
門倉 正美
出版者
横浜国立大学
雑誌
横浜国立大学留学生センター紀要 (ISSN:13406493)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.111-119, 1995

Visual images and videotaped materials are often very useful for a class of 'Introduction of social and cultural background of Japan', but we have few well-edited visual learning materials for this area. So we have welcomed the series of videotaped texts edited by International Student Center, Tokyo Foreign Language University since 1990. My interest has been taken especially to the texts 'Rapid Economic Growth' and ' The Constitution of Japan and Our Daily Life' in this series. 'Rapid Economic Growth' consists of the scenes of important events after World War II picked up from news movies. Some scenes are full of significance not only on economic and political but also sociohistorical ground, which is regretfully not given enough explanation. As a result, this visual text only presents a glance of the history of after-war Japan and sometimes valuable images. Another text, 'The Constitution of Japan and Our Daily Life', on the contrary, lacks historical perspective, which makes this text not so much deserving of discussion at this critical moment as the title suggests.
著者
東 敬義 渡辺 守
出版者
三重大学
雑誌
三重大学教育学部研究紀要. 自然科学 (ISSN:03899225)
巻号頁・発行日
vol.49, pp.19-28, 1998
被引用文献数
1

亀山市郊外の典型的な里山の溜池に生息する蜻蛉目幼虫の分布を調査した。溜池は水田灌漑用として作られており、水田に面した側は堤防が築かれて開放的であったが、他は水際まで雑木林が迫り、樹木の枝が池の上を覆う閉鎖的な環境となっていた。年間を通して捕獲した蜻蛉目幼虫は、モノサシトンボなどの樹林性イトトンボ類やヤブヤンマ、コシアキトンボなど、薄暗い環境を好む種が大半を占めた。しかし、シオカラトンボやギンヤンマ、オニヤンマなどの開放的な環境を好む種も捕獲された。多様性指数を計算すると、溜池の中の閉鎖的な部分における蜻蛉目幼虫群集は年間を通じて安定していたが、開放的な部分の群集は変動していることがわかった。典型的な里山の溜池は、背後の雑木林と密接に結びついて生活する種と水田などの開放的な環境に生活する種という、生息環境の異なる蜻蛉目昆虫が同所的に利用しているといえた。

1 0 0 0 OA 女四書

著者
辻原元甫 [著]
出版者
小嶋左衛門
巻号頁・発行日
vol.[2], 1656
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュータ = Nikkei computer (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.945, pp.36-39, 2017-08-17

トヨタ自動車が2003年2月に稼働させた「新SMS(スペシフィケーション・マネジメント・システム)」は試作、部品調達、設計とその変更、製造原価計算、生産指示、製品保守に到る、ほぼ全ての業務を支える基幹系システムである。 部品仕様、価格、製造者、設計…
著者
Yuriko Kikuchi Shaw Watanabe
出版者
Japan Epidemiological Association
雑誌
Journal of Epidemiology (ISSN:09175040)
巻号頁・発行日
vol.10, no.3, pp.191-198, 2000 (Released:2007-11-30)
参考文献数
8
被引用文献数
30 40

Background: The personality of healthy individuals has not been well studied in relation to health consciousness, dietary habits and actual food intake, simultaneously. Objective: Our objective was to study the association between personality and dietary habits. Design: Information on dietary habits, including taste preferences and the frequency of food consumption, was collected through a questionnaire from 76 male and 394 female students. The personality of students was determined by a modified NEO-FFI test. Health status, height, body weight, body fat percentage and blood pressure were measured by physical examination. Main outcome measures were personality scores as indicators of a healthy dietary pattern. Results: Food intake was influenced by neuroticism (N), extraversion (E), openness (0) and agreeableness (A) of personality. Taste preferences and receptivity to dietary advice were also influenced by personality: the odds ratios (ORs) between the high and low tertiary points of the NEO-FFI scores for salty and sweet taste preferences were significantly higher in the group that scored high for neuroticism (N) (salty taste preference: OR=2.25, NS in males and OR=2.39, 95%CI=1.16-4.93 in females; sweet taste preference: OR=21.00, 95%CI=2.40-183.99 in males and OR=3.33, 95%CI=1.61-6.91 in females). On the other hand, the groups with high scorer for 0 and A did not like salty tastes. The groups with high scores for A and C were receptive to dietary advice. High scores of each N, E, 0, A, and C factor were characterized by distinguishable, dietary habits and lifestyle. For nutritional or health education, group classes are sufficient for high A and O. High C scorer displayed discrepancies between health consciousness and dietary habits, so intervention or a close follow-up by medical professionals would be necessary to improve the health of individuals in this group. High E scorer possessed a confident attitude towards their health, but they were not interested in developing healthy habits. High N scorer was adverse to receiving health information and learning healthy dietary habits. Conclusion: Personality determined by NEO-FFI test was related to dietary habits and health attitude. Effective health education methods must take the personality of the targeted individuals into consideration. J Epidemiol, 2000 ; 10 : 191-198
著者
服部 文昭
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1998

古ロシア語の動詞に関しては、文章語誕生以前に古代教会スラヴ語をそのままなぞっていた時期、また、その後の文章語としての古代ロシア文語が確立された時期について、それぞれしかるべく研究が行われている。たとえば、1995年にはロシア科学アカデミー編の『古ロシア語文法:XII-XIII世紀』が出版されている。しかしながら、その萌芽期にかかわる研究、とりわけ動詞時制、アスペクトに関しては十分に研究されているとは言えないのが現状である。平成10年度には、1092年に成立した『アルハンゲリスク福音書』を資料として文献学的な作業を行った。現存するロシア最古の福音書『オストロミール福音書』(1056年〜1057年)が古代教会スラヴ語に極めて忠実であるのに対し、わずか40年足らず遅れて成立した『アルハンゲリスク福音書』はロシア語化の度合いがはるかに高く、注目に値する文献である。平成11年度には、『ムスチスラフ福音書』(1117年までには成立)といった文献も加えて、前年同様の作業を行う一方で、最近の言語学的研究の検討も行った。古ロシア語の過去時制のうち未完了過去については、今世紀初頭のソボレフスキー以来、古代教会スラヴ語からロシア語にもたらされた外来の要素であるとの学説があり、それをめぐる議論は今日もなお決着をみていない。そのような現状を踏まえて、ゴルシュコワ、ハブルガーエフやB.ウスペンスキーらの最近の研究をたどった。平成12年度では、前年度までの作業を継続するとともに、アスペクトの問題にも取り組んだ。また、古ロシア語ならびにその文章語である古代ロシア文語の概念やその研究史についても考察を加えた。以上のような研究をとおして、「古代ロシア文語とは」、「古代ロシア文語萌芽期における動詞のアスペクトと時制について」の二論文を含む研究成果報告書を平成13年3月に纏め上げた。
著者
阿部 学 藤川 大祐 狩野 明香理
出版者
一般社団法人 CIEC
雑誌
コンピュータ&エデュケーション (ISSN:21862168)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.46-51, 2016-12-01 (Released:2017-06-01)

将来の「教育の情報化」を担う教員を養成することをねらい,教員養成学部においてアプリ教材を制作する授業を行い,小学校でのアプリ体験の実践までを行った。小学校での実践の結果や,学生へのアンケート結果からすると,この授業では概ねねらいを達成できたと考えられる。
著者
Yuichi Fukui Seigo Ohkawa Hisashi Inokuma
出版者
National Institute of Infectious Diseases, Japanese Journal of Infectious Diseases Editorial Committee
雑誌
Japanese Journal of Infectious Diseases (ISSN:13446304)
巻号頁・発行日
pp.JJID.2017.558, (Released:2018-04-27)
参考文献数
15
被引用文献数
7

Anaplasma phagocytophilum DNA was detected from a dog with canine granulocytic anaplasmosis (CGA) in Japan. Phylogenetic analysis of the DNA using 16s rRNA, gltA, and groEL sequences revealed that the strain was nearly identical to A. phagocytophilum detected from Apodemus agrarius (black-striped field mouse) in China and Korea. This report is the first phylogenetic study on A. phagocytophilum from a CGA case in Japan.
著者
柴岡 晶 石黒 輝 大館 佳奈 佐藤 健二 渡部 哲平
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2017, 2017

Ⅰ.はじめに<br>&nbsp;近年、高齢者や身体に障害を持つ人々が障壁を感じることなく生活できるような、バリアフリーなまちづくり整備がいっそう求められている。 こうした社会的背景の中で、バリアフリー設備の実用性や効果を評価し、その課題を見出す研究が行われている。また、情報通信技術の発達により、調査で得られたデータをある一定の基準をもとに数値化し、比較分析を行ったり、得られたデータを地図上に表現したりすることで、より視覚的にわかりやすく分析し提示することも可能となっている。本研究ではこのような定量的かつ地理学的な分析手法を用いて、①バリアのデータベース化及びそれに基づく現状分析、②それらのバリアの情報を活用し、GoogleMapsによるバリアの可視化及びGoogleEarthでの立体的表示を用いて、あらゆる対象者にとって有用性の高いマップを作成すること、の2点を目的とする。<br>Ⅱ.対象地域と研究手法<br> JR飯田橋駅を中心に、近隣に位置するJR水道橋駅、地下鉄神楽坂駅、牛込神楽坂駅、九段下駅に及ぶ範囲である半径800m圏内を調査区域と設定し、その中の道路及びその歩道を調査対象としている。 調査にあたっては、まず対象となる道路を、交差点を目安に分割し、調査ブロックを設定した。次に、計測と目視による実測調査と白杖や車いすを使用した体験調査を主体としたフィールドワークを行い、調査ブロックごとにバリアやバリアフリー整備状況を調査してバリアの可視化の基礎となる調査データを蓄積させていった。 これらのフィールドワークによって得られたデータは、定量評価基準によってブロックやバリアの項目ごとに点数化するとともに、バリアの属性によって細分化した。これらのデータから、実測調査、白杖調査、車いす調査の3つの調査に基づくバリアマップをそれぞれ作成し、バリアの分布を地図化して分析を行った。 これらの調査や分析によって、調査区域の道路及びその歩道が、車いす利用者や視覚障がいを持つ人にも通行しやすいものであるかを評価し、加えて自治体ごとに交通バリアフリーへの取り組みの差異について、詳細や存在する原因について考察した。<br>Ⅲ.データベース化とバリアの可視化<br> 本研究においては、各ブロックにおける項目ごとの評価点数のほかに、実際の測定値、沿線の特徴や駅からの距離などのファクター、点字ブロックや自転車専用レーンなどの整備状況、そして実測調査、白杖体験調査、車いす体験調査それぞれのバリアの地点数という、計56項目のデータを、全87ブロックにおいて収集した。これをもとに、「何が」「どこで」「誰に対して」バリアなのかを明確にしつつ、多角的な分析を行った。<br>Ⅳ.バリアマップの作製とその有用性<br> 収集したバリアの情報は、GoogleMapsやGoogleEarthを用いてマップ化した。インターネットに接続しているPCやスマートフォンから利用できるバリアマップで、ただバリアをマッピングするだけでなく、現地のバリアの具体的な状況や写真をプロットしたバリアそれぞれに紐づけることで、そのバリアの特徴をわかりやすく表現した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1493, pp.38-41, 2009-06-01

ユニクロ、過去最高益へ——。絶好調のさなか、2008年末、しかし東京・九段下にある同社ではすさまじい人事の嵐が吹き荒れていた。 管理畑の執行役員たち全員に降格人事が突きつけられたのだ。8月末までの評価が10月にフィードバックされたが、その時点では降格の話は出なかった。当然、続投できると考えていた役員たちには寝耳に水の話だ。
著者
戸塚 誠司 小林 一郎
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.1-16, 1998-05-01 (Released:2010-06-15)
参考文献数
38

Many bridges have been constructed over the Shirakawa river which runs across the Kumamoto city from east to west. Because of swift-moving waters of the Shirakawa river during the rainy seasons, these bridges were demolished and reconstructed repeatedly. The writers investigated the development of these bridges from the view point of flood history. This paper describes the design concept and the process of its deveropment in bridge construction over the Shirakawa river. It is concluded that the understanding of disastrous history as well as technological, regional and sociological history is very important criteria for the evaluation for civil engineering structures.
著者
粟崎 健
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

完全変態昆虫であるショウジョウバエの脳神経系では、変態期において神経細胞は死なずにその神経回路のみをダイナミックに再編成していることが知られている。本研究では、こうした神経回路の再編成と一酸化酸素シグナルの関係に注目して、その関連の解明をめざした。本年度実施した研究により、以下のことが明らかになった。1)変態期6時間目より幼虫シナプスの崩壊がはじまり、変態期24時間目までに脳全体のほとんどのシナプスが失われる。2)ショウジョウバエ脳には4つの一酸化窒素を産生する神経分泌細胞が存在しており、これらの細胞は神経線維を脳本体のニューロピル全体、ならびに胸腹部神経節に沿って伸長させている。3)一酸化窒素産生神経細胞の神経線維上には一酸化窒素産生酵素を集積したこぶ上の構造体が散在している。4)変態期に入ると一酸化窒素産生神経細胞の神経線維上にある、一酸化窒素産生酵素を集積したこぶ上構造体が著しく減少する。5)変態期に入っても、脳中枢神経系の細胞は一酸化窒素に対する応答性を維持し続ける。以上は、一酸化窒素産生能の低下と幼虫神経回路の崩壊が関連していることを示唆した。さらに、この関連を薬理的に調べるために、培養により幼虫キノコ体神経回路の崩壊を解析できる系を構築した。また、一酸化窒素産生酵素をコードする遺伝子を細胞特異的にノックダウンする系ならびに、一酸化窒素産生神経細胞を除去する系を構築した。
著者
小杉 雅俊
出版者
北海道大学大学院経済学研究科
雑誌
經濟學研究 (ISSN:04516265)
巻号頁・発行日
vol.61, no.4, pp.59-73, 2012-03-08

本稿の目的は, イギリス企業における品質原価計算を検討することにより, その実態を明らかにすることである。第II章では, 品質原価計算が成立したアメリカの動向を整理し, 品質コスト概念を中心に品質原価計算の適応領域が拡大したことを確認している。第III章ではイギリスにおける個別企業の事例を対象とした分析である。事例として調味料製造企業, ヘルスケア関連企業を扱っている。コスト低減という目標において, 現場に対しては時間の削減という具体的な指示を行う企業, 機会原価概念を導入する企業があり, 品質コストの全体像を把握しようとする傾向があった。最後にイギリス企業における品質原価計算の特徴を検討し, 近年の実態を明らかにしている。 アメリカの品質原価計算は未来志向となっており, 全社レベルでの実施を重視する。その一例である機会原価概念の導入はイギリス企業でも実践されていた。機会原価を誘発する失敗活動の認識は, 改めて経営の全体的観点からの判断を要請する。品質原価計算を管理会計システムとして運用するか, 既存のシステムの中で運用するかは別として, 品質の重要性が低くなることは考えられず重要な技法であることには違いない。
著者
栢木 まどか 伊藤 裕久
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画. 別冊, 都市計画論文集 = City planning review. Special issue, Papers on city planning (ISSN:09131280)
巻号頁・発行日
no.37, pp.517-522, 2002-10-15
被引用文献数
1 1

本研究では耐火建築助成を目的として東京市と民間の共同運営の形で実現した復興建築助成株式会社(以下助成会社)について、公的な建築助成機関の先駆的事例としての本会社の事業の具体像を解明することを目的とする。また会社設立の背景として、震災以前からの都市計画関連の法制度や、都市の住宅供給問題に対する公的な建築会社設立案から、実際の助成会社にまつわる提案までの経緯を明らかにしたい。更に、 2においては、復興期の建築の特徴的な事例として、助成会社が積極的に支援した共同建築について、特に代表例とされる九段下ビル(旧今川小路共同住宅)を取り上げて分析を行う。

1 0 0 0 OA 東寺百合文書

出版者
巻号頁・発行日
vol.[110],