著者
田中 道彦 北郷 薫 朝場 栄喜
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.48, no.434, pp.1607-1614, 1982-10-25
被引用文献数
4

本論文は, ねじの幾何学的形状を考慮して, より実機に近いモデルでのねじ締結体の有限要素法による解析方法について紹介したものである. これによると, らせん状に突起したねじ山を有するねじ部の, 三次元有限要素法による解析方法が, 明らかにされたのみならず, 従来解析がなされていなかった植込ボルトおよび押えボルトなどのねじ締結体の軸対称有限要素法による解析方法も明らかにされた.
著者
絹川 直子
出版者
認知神経科学会
雑誌
認知神経科学 (ISSN:13444298)
巻号頁・発行日
vol.9, no.3, pp.196-201, 2007

いざデータを統計学的に解析しようとするとき、どのようにして解析手法を選んでいますか?参考にした論文や先輩が使用していたものと同じもの?その手法を用いた解析結果の数値をどのように読み取って解釈していますか?検証したいことは言えているのでしょうか?本稿では、神経科学分野の医師からの相談によく出てくる分散分析を中心に、統計解析でよく目にする数値の意味や手法毎に対象としている状況をみていきます。そもそも、検定すると出力されるp値って何?2群の数値を比較するときはt検定。それなら、2群ではなくA、B、C3群のときに、C群はA、B群に比べて値が大きいことが言えそうですが、このときt検定でA群とC群、B群とC群でそれぞれ2群比較して、どちらもp<0.05となればしめたもの、…でいいですよね?高齢者の多い疾患群と身近な病院関係者から選んだ健常者群の比較をするとき、群間で少し年齢が異なっているような気もしますが、このまま群間比較をしてしまいましょう…?分散分析をすると結果にたくさんのp値が出て来て、どのp値が何を表わしているのかはよく分からないけれど、0.05より小さいp値があるので自分が検出したい有意差はあるのでしょう?このようなことを考えたことがある方は本文を読んでみて下さい。ほんの入り口部分だけではありますが、統計学的仮説検定の基礎と分散分析周辺のことに触れていきたいと思います。
著者
菊島 浩二 中川 慧
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CS, 通信方式 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.391, pp.1-3, 2011-01-20

著者らは,昨年,2009年9月電子情報通信学会ソサイエティ大会(新潟市)にて,気持ちを伝えることのできる「気持ち通信」を提案した.本研究会では,その後の著者らの研究成果を報告する.
著者
下村 秀樹 並木 美太郎 中川 正樹 高橋 延匡
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.457-464, 1992-04-15
被引用文献数
15

本論文は 形態素解析処理に基づいて 日本文の誤りを検出する新しい手法(コスト比較法)と その誤り検出能力を提示するわれわれはまず 形態素解析処理を考察し 形態素解析が 単語をノードとする木の最小コストパス探索問題にモデル化できることに着目したこのモデルでは 単語のもっともらしくなさの程度がコストの大きさで示され 文節数最小法や最長一致法などの従来の代表的な手法は このモデルでのコスト設定と探索制御の一例として表現できる次に その形態素解析モデルを 文中の誤り検出という観点から検討したその結果 誤りを含む文を解析した場合には解析結果のコストが大きくなることを利用して 解析結果の各単語のコストをしきい値と比較することによって誤りを検出するという 従来にはない新しい手法(コスト比較法)を考案した本研究では コスト比較法の誤り検出能力を確認するために 単語接続確率モデルに従ってコストを設定した形態素解析を実現し 誤りを含む文を解析して 実験を行ったその結果 コスト比較法によって 多種類の誤り(誤字 脱字 仮名漢字変換誤りなど)を指摘できることがわかった本論文では コスト比較法の誤り検出能力の定量的 定性的実験結果を述べるとともに 誤りの正確な位置や原因の特定 誤りを判断するしきい値の設定 などの残された課題にも言及する
著者
菅原 清子 堀口 寛子 沖田 善光 竹田 千佐子 鮫島 道和 高橋 勲 平田 寿 杉浦 敏文
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.456, pp.57-60, 2005-12-02

経穴刺激と自律神経活動, 即ち身体の状態の間には密接な関係が存在することが指摘されている. 中でも足底の指圧は比較的手軽な手法であるため一般に広く行なわれており, その効果も看過できないものがある. 本研究では被験者22名に対して足底のツボを指圧することにより, 自律神経活動と脳波がどのように変化するのかを検討した. 自律神経活動を解析した結果により, 指圧中に交感神経の活動レベルが増加する被験者群(Sym-G)と副交感神経活動の活動レベルが増加する被験者群(Para-G)に分けて検討した. 指圧時には両群ともに脈波伝播時間は遅くなり, 心拍数は減少した. 脳波のα1帯域(8〜10Hz)パワーに関しては, Sym-Gで右足指圧時に増加したが, Para-Gではあまり変化が見られなかった. また脳波のα2帯域(10〜13Hz)パワーに関しては両群ともに同じような傾向が見られた.
著者
加藤 泰子
出版者
同志社大学
雑誌
評論・社会科学 (ISSN:02862840)
巻号頁・発行日
vol.109, pp.35-62, 2014-07

米国の大都市では1990年代になされた都心環境の改善政策が要因の1つとなって人口の都心回帰が生じた。本稿では都心回帰の現象に伴って起こった米国のジェントリフィケーションの過程をたどり,その要因について検討したのち,ジェントリフィケーションの主体としてのジェントリファイヤーに注目する。一般的な言説では都心に社会的階層の高い人々が流入することによる中低所得者の「追い出し」という側面が強調されるが,ここではジェントリファイヤーたちの社会参加活動の状況をシカゴ市都心のマンションで行った都心回帰高齢者への事例調査から検討し,特に彼らが都心の地域社会で行っている貢献的活動からジェントリファイヤーの社会的役割を考察した。
著者
松浦 克昌 永森 光晴
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.8, no.4, pp.157-164, 1996-08-15
被引用文献数
2

状態ベクトル分離型カート・ポール系ファジィ制御方式にはハード方式とソフト方式がある。ハード方式はポール系状態ベクトル制御器の働きをポール全位相空間で有効とする方式である。ソフト方式はこの制御器の働きを、ポール姿勢制御効率のよい倒立領域と垂下領域に制限し、2領域外は非制御域としてポールの自然な振る舞いを取り入れる方式である。ハード方式の問題点は制御器がポール全位相空間で頑張るため、無駄なカートの走行を要することである。これに対してソフト方式は無理な状態では制御を止め、ポールの自然な振る舞いを許し、制限域で効率よくポール振り上げ、倒立安定化制御を行うためカートの無駄な走行を生じない。本論文はソフト方式の有効性を数値シミュレーションにより実証し、ソフト方式を用いたカート・ポール系ファジィ制御方式の設計知見を提供する。

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著者
伊藤鏗太郎 編訳
出版者
伊藤鏗太郎
巻号頁・発行日
1899
著者
小川 久恵 松本 仲子
出版者
The Japanese Society of Nutrition and Dietetics
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.40, no.4, pp.183-189, 1982

ポテトサラダ料理などのためのゆで, 蒸し調理における馬鈴薯の水さらしの効果をみるために, さらし時間を0, 10, 30, 60, 150分に設定し, 馬鈴薯の品種, 調理法をかえて試験した。さらし水中のK, Naの測定, 加熱後の馬鈴薯のテクスチュロメーターによるテクスチャーの測定および官能検査を行って相異を分散分析により検討し次の結果を得た。<br>1) さらし水中の馬鈴薯から溶出するK, Na量は, さらし時間の経過に伴い増加する傾向を示すが, さらし時間の長短による有意な差は認められなかった。<br>2) テクスチュロメーターによる硬さ, 凝集性, もろさの測定結果は, さらし時間の長短による有意な差は認められなかった。<br>3) 官能検査における外観, 香り, あくっぽい味, ごりごり, ほくほく, べたつきといったテクスチャーおよび総合評価のいずれの項目についても水さらし時間の長短による有意な差は認められなかった。以上のことから, ポテトサラダ料理などのためのゆで, 蒸し調理においては, 馬鈴薯を水さらしする必要はないということができる。
著者
田井 健太郎
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
体育学研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
vol.60, no.Report, pp.R2_1-R2_7, 2015 (Released:2015-07-15)
被引用文献数
1
著者
久光 俊昭 後明 和幸 丸山 文夫
出版者
公益社団法人 石油学会
雑誌
石油学会誌 (ISSN:05824664)
巻号頁・発行日
vol.36, no.6, pp.479-484, 1993
被引用文献数
1

シェールオイルを水素化精製する際の脱ヒ素前処理反応器に適した反応条件と触媒を選定するため, 2種類のモリブデン-ニッケル-アルミナ触媒と1種類のγ-アルミナの脱ヒ素活性を評価した。その結果, 石油精製に使用されている通常のモリブデン-ニッケル-アルミナ触媒を使用し, 300°C, 2.0 LHSVの比較的温和な条件にて水素化処理することにより, 原料油中に含まれるヒ素の90%以上を除去できることが判明した。<br>さらに, 上記触媒の一つを使用してシェールオイルの水素化精製を130時間行ったが, その間での触媒活性は安定していた。使用後の反応器内部におけるヒ素の分布を調べた結果, 除去されたヒ素のほとんどが触媒上にあり, 排ガス中には検出されなかった。ヒ素の沈積量は触媒床上部で多く, 下方に行くに従って減少した。一方, 触媒床最上層から取り出した触媒ではヒ素が粒子外表面から内部に向かって減少しているが, 2層目からの触媒では粒子の外部から内部まで比較的均一に分布していた。このような分布の変化は, ヒ素化合物の反応速度と拡散速度の違いによって生じると考えられる。したがって, 前処理反応器の上部には適度な活性を有し, 細孔径および粒子の外表面積/体積比の大きな触媒が適している。また, 予想される運転終了時でのヒ素の蓄積量に比例して, 触媒上の金属担持量を増やすべきである。
著者
田中 美郷 針谷 しげ子 加我 君孝
出版者
The Japan Society of Logopedics and Phoniatrics
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.38, no.4, pp.344-356, 1997-10-20
被引用文献数
10 4

本論文は高度難聴を有する一重度精神遅滞児の聴覚およびコミュニケーションの発達にもたらす補聴器の効果について述べるのが目的である.<BR>子供は女児で, 生後11ヵ月のとき, 難聴が疑われてわれわれの臨床を訪れた.behavioral audiometryおよび聴覚発達テストからみて, 聴力は比較的良好であると推測された.しかしながら, 2歳7ヵ月のとき, 本児には進行性難聴があることがわかり, behavioral audiometryおよび脳幹反応聴力検査で80dB程度の高度難聴と判明した.本児はただちにわれわれのホームトレーニングに参加してもらい, ここで箱型補聴器を装用させた.補聴器活用によって最初に見れた効果は, 自発的な, 自己中心的発声活動であった.本児は落ち着きのない子であったが, 羊齢が増すにつれて若干指示に従えるようになってきた.16歳のとき, 精神遅滞が重度なため言語はまだ獲得できていなかったが, 母親によると本児が補聴器を活用しているかぎり親はコミュニケーションに困難を感じないとのことであった.この例の経験からわれわれは, 本児のような高度難聴を有する重度発達遅滞児に聴覚的コミュニケーションを保障するためには, 長期にわたる忍耐強い, リハビリテーションないし教育的サービスと, 親や学校教師およびその他の関係者の協力態勢の確立が不可欠であることを強調したい.
著者
秋葉 和温
出版者
養賢堂
雑誌
畜産の研究 (ISSN:00093874)
巻号頁・発行日
vol.67, no.6, pp.673-678, 2013-06

1957年(昭和32年)のロイコチトゾーンの感染鶏の病性鑑定は山梨の住吉種畜場の例で終わった。この年は感染鶏の見られる養鶏場で,ライトトラップを使用して吸血昆虫を採取して乳剤とし,健康鶏に接種した。これは,その中には,きっと媒介者がいるであろう,媒介者がおれば,その中にはスポロゾイトを持っているものも,きっといるであろう,したがって,採取した昆虫の乳剤を接種すれば感染するであろうと考えたからである。しかし,1羽の感染鶏もえられなかったのである。どうしてであろうか。ウイルス学では感染耐過した動物の血清の中には中和抗体と称せられるものが存在する。この抗体はウイルスと結合し,中和するので,感染が防止される。これと同じような現象が起きているのであろうか。すなわち,ロイコチトゾーンの感染鶏群には,すでに感染耐過した個体もいるわけで,このような耐過鶏の血液を吸ったニワトリヌカカとスポロゾイトを持ったニワトリヌカカ,このヌカカは見た目では未吸血ヌカカと判定されるが,これと区別することなく,一緒に乳剤としたため,スポロゾイトが存在していたとしても,耐過鶏の血液を吸ったものの中の抗体によって中和されたようになって,感染力を失ったため,感染しなかったのではなかろうかと考えたのである。