著者
小西 一雄 コニシ カズオ Kazuo Konishi
雑誌
立教經濟學研究
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.61-78, 2002-06-29
著者
Yusuke Yamana Yuzo Ota Hisanori Kohtsuka Kazumi Yoshizaki
出版者
The Japanese Society of Systematic Zoology
雑誌
Species Diversity (ISSN:13421670)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.227-236, 2020-10-16 (Released:2020-10-16)
参考文献数
17

A new dendrochirotid sea cucumber, Massinium japonicum sp. nov., is described from areas in western Japan, including the middle of the Seto Inland Sea, west of the Sea of Japan, the shore of the Amakusa Peninsula, and the shore of the Kii Peninsula. The ossicle assemblage of the new species (M. japonicum) is similar to that of M. maculosum Samyn and Thandar, 2003, the type species of Massinium Samyn and Thandar, 2003. However, the new species is readily distinguishable from M. maculosum and its congeners by the absence of rod/elongated rosette ossicles in the tentacles. The tentacle ossicles of the new species comprise only oval, simple, open rosettes, 20–40 µm in length, while the other congeners possess rods/elongated rosette-shaped ossicles in the tentacles (very rarely also table ossicles). This new species has been collected from the shallow waters of western Japan living amongst boulder area in the intertidal-subtidal zone, at a depth of approximately 0–20 m.
著者
野崎 剛一
出版者
長崎大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

鶏卵の輪郭を観察すると卵の左右に差が生じていることが観察される。鶏卵の左右回転方向が雌雄に大きく関与しているという仮説を立てた。卵の歪み計測で卵の捩れを検出するために、卵の全輪郭を捉える3台のカメラ構成による計測システムを考案した。卵の捻れ方向を解析すると、卵の歪みや傾きは、振り子の強制振動と同じリミットサイクルと酷似している。この特性は、卵の回転方向が雌雄で逆、つまりメス卵は右に回転し、オス卵は左に回転しているものと想定される。3面撮影のプロトタイプシステムの構築と検証を行い、実現すれば、採卵鶏種のオスひな殺処分問題の解決につながり、鶏卵を孵化前に食料、ワクチン開発の需要に使える道が開ける。
著者
バートニック ローマン 佐伯 靖雄
出版者
産業学会
雑誌
産業学会研究年報 (ISSN:09187162)
巻号頁・発行日
vol.2016, no.31, pp.41-53, 2016 (Released:2017-04-03)
参考文献数
18

How do firms adapt to technological change? The ability of firms to sense and implement new technologies and configure new processes that match new requirements is central to competitive advantage (Teece, 2014). But how do firms perform these steps? We look at the development of electric motor technologies in Japanese and German firms to explore these issues. We find substantial variety in how firms approach this change: Some firms have outsourced their electric motor production to Tier1 specialists. Other firms have kept the knowledge completely in-house. Yet other firms cooperate or outsource selectively to avoid these extremes. We offer some propositions on how the individual firm p osition and general features of the German and Japanese supplier settings influence firm strategi es.
著者
高橋 春成 ティズデル C.A.
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
Geographical review of Japan, Series B (ISSN:02896001)
巻号頁・発行日
vol.65, no.1, pp.66-72, 1992-06-30 (Released:2008-12-25)
参考文献数
12
被引用文献数
2 3

わが国には再野生化または半再野生化動物はまれであるが,西表島には再野生化あるいは半再野生化したブタ(イノブタを含む),ヤギ,ウシが生息している。 ブタについては,これまでにも在来のブタの離脱とそれらとリュウキュウイノシシの混血が指摘されてきた。近年でも,内離島や外離島でイノブタ(リュウキュウイノシシ×ランドレース)が再野生化状態にあり,一部は本島に侵入している。また,本島でもイノブタの離脱が生じた。近年のイノブタの離脱の要因は,粗放的な飼育方法や管理の不行届きに求められる。これらのイノブタもまた,リュウキュウイノシシと混血しているものと推測される。西表島で,再野生化したブタの集団が形成されないのは,在来のイノシシ集団に何らかのかたちで吸収されているためと考えられる。ブタやイノブタの離脱によるリュウキュウイノシシとの混血は,リュウキュウイノシシの遺伝子を撹乱するため,在来動物の保護の点から問題がある。 ヤギとウシの場合は,同島にそれらの原種が生息しないため,混血や原種集団へのとけこみが生じることがない。現在みられるヤギの再野生化は,近年の森林伐採作業用キャンプ地の撤去に伴なう遺棄や台風による小屋の破損などのために生じた。近年,ウシもまた一部が内離島,外離島,本島西部で再野生化状態となっている。これらは,管理の不行届きが原因である。当地では,再野生化したヤギやウシによる在来の植生への影響が生じているものと推測される。 西表島では,行政当局によるこれらのイノブタ,ヤギ,ウシに対する関心は高くない。それは,これらの頭数が多くないこと,在来の動植物への被害状況が不鮮明であること,農業被害がほとんどみられないことなどによる。しかし,西表島は大部分が国立公園に指定されていることから,特に在来の生態系への影響に注意する必要がある。
著者
西村 秀一
出版者
一般社団法人 日本環境感染学会
雑誌
日本環境感染学会誌 (ISSN:1882532X)
巻号頁・発行日
vol.32, no.3, pp.131-134, 2017

<p>ウイルスの不活化や殺菌効果を標榜する,据え置き芳香剤型の剤型で二酸化塩素ガスを放散させる製品の,環境表面上の病原体に対する同効果の有無を検証した.本邦の冬の生活空間を想定した室温20℃,相対湿度25%の密閉空間を,製品から放出されたガス濃度が0.03 ppmになるよう調整した.その中に,スライドグラスの上に一定量のA型インフルエンザウイルス溶液あるいは<i>Staphylococcus aureus</i>菌液を滴下し短時間で自然乾燥したものを置き,2時間後に回収し一定量のメディウムで洗い流し,活性ウイルス量や生菌数を測定した.その結果,当該条件下でガスの曝露を受けた検体での活性ウイルス/生菌量は,曝露のない対照のそれと変わらなかった.</p>

5 0 0 0 OA 法令全書

出版者
内閣官報局
巻号頁・発行日
vol.明治23年, 1912
著者
山田 賢 及川 大地 友永 省三 古瀬 充宏
出版者
日本ペット栄養学会
雑誌
ペット栄養学会誌 (ISSN:13443763)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.1-12, 2011-04-09 (Released:2011-05-27)
参考文献数
33

グルコース由来のエネルギー合成経路において、チアミン (ビタミンB1) は重要な働きを有する。チアミン欠乏は、認知機能障害などの中枢神経障害を引き起こすが、これは脳内におけるエネルギー合成障害が主要因であると推測されている。しかしながら、その詳細な作用機構は未解明なままである。本研究では、この中枢神経障害発症の作用機構の解明を試みた。マウスにチアミン欠乏飼料を給餌し、更にグルコースを腹腔内に投与した。その後、マウスの慣れ学習および短期記憶への影響を観察し、脳内のモノアミンおよびアミノ酸含量を測定した。 行動試験の結果、チアミン欠乏によって慣れ学習が阻害され、過剰なグルコースの投与によって短期記憶障害が引き起こされた。しかしながら各学習阻害は、もう一方の処理による影響は受けなかった。また、チアミン欠乏は海馬内におけるL-リジン含量を変化させ、過剰なグルコースの投与は大脳皮質内のドーパミンおよびノルアドレナリン含量に影響を与えた。以上の結果から、チアミン欠乏による中枢神経系の障害は、エネルギー代謝障害のみに起因するものではなく、他のメカニズムも関与する可能性が示された。
著者
大嶋 一夫
出版者
情報処理学会 ; 1960-
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.59, no.3, pp.264-267, 2018-02-15

千葉県高等学校長協会人事給与対策委員会が実施した教科「情報」担当者についてのアンケート調査の結果をまとめ,現状を報告したもの.調査内容は,情報を担当する職員の「職名」「免許の種類」「持ち時間数」「他教科の兼務」「年齢」「各学校長の意見」等で,これらを分析することで,次期学習指導要領を実施する上での課題が明らかになる.
著者
増田 展大
出版者
美学会
雑誌
美學 (ISSN:05200962)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.37-48, 2012-12-31

Au debut de XX^e siecle, Paul Richer, un professeur d'anatomie artistique, a identifie un crane decouvert au musee de l'homme comme etant celui de Rene Descartes qui avait disparu depuis 1650. Cette identification n'a pu se faire qu'en maniant les diverses techniques de reproduction comme le dessin, la photographie et le moulage. Cet article se propose donc d'examiner le procede de figuration du corps de Richer a travers la conception du <<figural>> avancee par Jean-Francois Lyotard darts Discours, Figure. Depuis les annees 1990, la problematique du figural, situee a un niveau virtuel entre langage et figure, provoque des polerniques dans les domaines de l'histoire de l'art, du cinema et des nouveaux media numeriques. Ce concept permet de debattre des proprietes ephemeres et virtuelles des images trans-mediatiques. Cependant, cela porte le risque de tomber dans la supposition d'une attitude passive et dans le manque d'analyse technique. En examinant le procede de Richer, qui analyse et modele le corps imaginaire, it faut donc d'une part verifier le figural contenu dans les processus virtuels des technologies reproductives variees, et d'autre part, presenter sa valeur au debut du XX^e et du XXI^e siecle.
著者
髙橋 広行 金谷 勉 高橋 広行 Hiroyuki Takahashi Tsutomu Kanaya
出版者
同志社大学商学会
雑誌
同志社商学 = Doshisha Shogaku (The Doshisha Business Review) (ISSN:03872858)
巻号頁・発行日
vol.72, no.1, pp.27-47, 2020-07-15

本稿は,衰退傾向にある我が国の地場産業や伝統的工芸品産業の活性化を検討するものである。その活性化のひとつの方法として検討したのが,地域の資源や既存技術を活用し,現在の消費者のライフスタイルに沿った,デザイン性の高い商品を開発していくことである。その目的を明らかにするために,まず,地場産業や伝統的工芸品産業が置かれている状況,および,クリエイティブやデザイン事業を得意とするセメントプロデュースデザインが取り組んできた「みんなの地域産業協力活動」の活動事例を説明した。その後,実際に地域との協業を通じて開発されてきた商品群の中で,より高い成果(販売実績)を産み出すための要件を明らかにするために,複数の要因の相互作用による組み合わせパターンを探る「fsQCA」(fuzzy set qualitative comparative analysis)によるデータ分析を行った。分析の結果,2つの組み合わせパターンが抽出された。主な組み合わせとしては,「熱意」と「企画提案の程度」,そこに「技術力(設備)」が組み合わされる場合,高い販売実績につながることが明らかになった。
著者
菊池 信彦
巻号頁・発行日
pp.1-7,

会議名: みんなで翻刻サミット