著者
薛 献宇 神崎 正美 伊藤 英司
出版者
岡山大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2007

本研究では水を含む重要なマントル鉱物並びに関連化合物の構造(水の含有量・存在状態、カチオン(Si,Al,Mg等)配置の秩序性、欠陥構造など)を高度な多核種・多次元固体NMR分光法により解明した。また複数の新しい高圧相を発見し、その結晶構造を決定した。これらの情報は地球内部鉱物の物性並びに地球のダイナミックス・進化をモデリングするために必要不可欠な基礎データとなる。

1 0 0 0 OA 夢二画集

著者
竹久夢二 画
出版者
洛陽堂
巻号頁・発行日
vol.冬の巻, 1911
著者
池田 彰吾 松本 章代 小西 達裕 高木 朗 小山 照夫 三宅 芳雄 伊東 幸宏
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告デジタルドキュメント(DD) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.34, pp.31-38, 2008-03-28
被引用文献数
2 2

Web ページは適切に構造化されていることが少ないため、計算機がその構造を把握するのは容易ではない.そこで本論文では繰り返し構造を発見することで,より正確に Web ページ中の見出しの階層構造を解析する手法を提案する.そして,評価実験を行い,提案手法の性能を実験的に検証し,その結果を報告する.In this paper, we propose a method to analyze a hierarchy of headlines in Web pages by detecting repeated structure. Our method can analyze the structure of Web pages that is not well structured. We show an experimental evaluation of our method.
著者
大和 晴行
出版者
兵庫教育大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究は,3歳未満児からの運動発達の向上のための方策について検討することを目的とし,3歳未満児の運動発達に関連する要因について検討を行った。その結果,(1)親の遊びに対する養育態度が子どもの活動意欲と関連していること,(2)活発な身体活動を伴う遊びの多さが,姿勢制御や移動運動、微細運動の発達と関連していることが示された。結果を踏まえ,保育環境及び子育て支援における親子活動のあり方について述べた。
著者
崔 東寿 戸田 浩人 李 忠和
出版者
日本緑化工学会
雑誌
日本緑化工学会誌 (ISSN:09167439)
巻号頁・発行日
vol.36, no.3, pp.416-422, 2010 (Released:2011-09-27)
参考文献数
37

土壌酸性化により衰退現象が確認された韓国の安山工業団地内の森林土壌に石灰を添加し(0,2.0,3.0,4.0 ton/ha),森林土壌とチョウセンゴヨウの成長及び生理反応に及ぼす影響を調査した。石灰添加3 年後,石灰添加量の増加と共に土壌pH は4.0 から4.9 付近まで有意に増加し,土壌呼吸量も有意に増加した(p<0.05)。土壌に添加した石灰量の増加と共に針葉中のリン濃度とクロロフィル(a+b)の含有量が有意に増加し,チョウセンゴヨウの光飽和時とCO2 飽和時の光合成速度が高くなった。さらに,チョウセンゴヨウの成長パラメータである,3 年生針葉の残存率と3 年生シュートの長さと根元直径は土壌に添加した石灰量の増加と共に有意な増加が認められた(p<0.05)。チョウセンゴヨウの根と共生する外生菌根菌の感染率は土壌に添加した石灰量の増加と共に低下した。
著者
飯塚 太郎 Yonghao Yue 土橋 宣典 西田 友是
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. [オーディオビジュアル複合情報処理] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.63, pp.99-104, 2008-12-04
参考文献数
8
被引用文献数
2

心理学的知見から、音と映像とのリズムを時間的に同期させると、人間は心地よいと感じると言われており、その同期作業はコンテンツ作成においても頻繁に行われている。本研究では、従来手作業で行っていた同期作業をコンピューターを用いて支援するシステムの構築を目指す。音や映像において急激な変化のある箇所を特徴として検出し、映像の再生速度を調整して音と映像の特徴を同期させる。特徴検出では、まず、音楽や映像の局所的な平均変化率をその区間における信号の分散により測り、特徴検出のための閾値をもとめる。次に閾値を超えた信号を特徴として検出し、その超過度をその特徴の重みとする。音と映像との同期作業では、まず、それぞれの特徴の時間的なずれと、特徴の重みを考慮して、より時間的に接近し、かつ重みの大きいもの同士をマッチングさせる。次に、マッチングされた特徴の各ペアについて、音と映像の特徴が現れる時間の差が、人間が違和感を感じない許容限界よりも小さくなるように、動画の再生速度を調節する。
著者
山野 俊也 小林 祐介 原 雅樹 白川 芳幸
出版者
公益社団法人 日本アイソトープ協会
雑誌
RADIOISOTOPES (ISSN:00338303)
巻号頁・発行日
vol.55, no.11, pp.671-678, 2006-11-15 (Released:2011-03-01)
参考文献数
3
被引用文献数
1 1

モニタリングポストは, 原子力施設における放射線及び放射性物質の漏えい監視のために有用な装置である。この装置は空間線量率 (μSv/h, nGy/h) や計数率 (cpm, cps) のデータを定期的に提供するものである。著者らはこのようなデータの他に原子力事故の早期の発見, あるいは異常データの的確な解釈に有用なγ線の飛来方向を計測できる新型のモニタリングポストを試作した。この検出器は, 扇形をしたNal (Tl) , CsI (Tl) , BGOの3種類のシンチレータと光電子増倍管より構成される。飛来方向によって, それぞれのシンチレータが作る光電ピークの計数が変化することを利用したものである。低エネルギーの241Am (60keV) , 中エネルギーの133Ba (356keV) , 137Cs (662keV) , 高エネルギーの60Co (1250keV) を用いて, 電磁カスケードモンテカルロシミュレーション (EGS) , 及び実験によってエネルギー領域ごとの方向計測感度の特性を評価した。この結果, 本検出器は広いエネルギー領域においてγ線の飛来方向を計測できることが確認された。
著者
境原 三津夫 櫻井 信人
出版者
新潟県立看護大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

指定入院医療機関を退院した触法精神障害者は家庭での受入れが難しく、民間の施設がその役割を担うことが多い。民間の施設においては、精神保健福祉士等の専門職の不足から受け入れに際しての負担が大きい。触法精神障害者がスムースに地域社会にもどるためには、専門職を十分に配置した中間的な施設の存在が必要であり、このような中間型の施設を充実させる必要がある。民間に頼るには限界があり、触法精神障害者の社会復帰を促進するには、指定入院医療機関のように公的な資金を投入した中間型施設の設置が必要であると考えられる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.466, pp.70-75, 2009-02-27

浮かぶ"はらっぱ"で憩いの広場をつくり、隣接する大階段と連動したにぎわいの場にする──。最優秀賞を獲得した内藤俊彦さんのコンペ案のコンセプトは明快だ。 橋桁が浮いているように見せるために吊り橋形式を採用。橋桁の上だけでなく、側面も緑化する提案で"はらっぱ"を表現した。
著者
清水 徹英
出版者
首都大学東京
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究では、硬質/軟質相が面内方向に規則配列された「面内ヘテロ構造」を有するテクスチャード表面を実現することで,連続摺動に伴う摩耗をパッシブに利用し,軟質相の選択的摩耗を促進させることでテクスチャ構造の自己形成化を図るものである.特に提案する面内ヘテロ構造の創製手法の確立およびその基礎摩擦・摩耗特性を解明することを研究目的とした.本研究を通して,イオン化蒸着法,酸素プラズマエッチング,プラズマCVD法を同一チャンバー内で行うことにより,面内ヘテロ構造を有するDLC膜の形成に成功した.創製した面内ヘテロ構造DLC膜における軟質相の選択的な優先摩耗挙動を明らかにし本提案手法の有効性を示した.
著者
村山 修一 吉阪 道雄
出版者
日本鱗翅学会
雑誌
蝶と蛾
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, 1959

Aus Formosa war bisher Erynnis montanus BREMER noch nicht gefunden. Diesmal haben wir 2♂♂ in Sammel materialien, die von M. WATANABE in Sakai uns gegeben wurden, entdeckt. Weil diese Exemplars sich in folgenden Punkte von typischer Form unterscheiden, schlagen wir neuen subspezifischen Name vor.
著者
矢野 一雄 西村 克彦
出版者
日本大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究では、40年以上の精力的な研究にも関わらず現在でも理解する糸口が得られていない重い電子系物質に注目し、その中のCeNiの電子状態を理解する糸口を得ることを目的に微視・巨視的に攻究した。そのために(Ce-Gd)Niに注目し攻究したところ、①Gd低濃度組成域(0.15≦Gd≦0.2)で発現する、RKKY相互作用の崩壊的な減少は”Ceに特有”な現象である可能性が高いこと、②Gd高濃度組成域においてもRKKY相互作用は抑制されている可能性が高いことが判明した。更に③Gd濃度が0.8→0.5に減少すると、Ceの4f電子状態が磁場の影響を受けることが放射光により微視的に調べることで判明した。
著者
伊藤晴雨 著
出版者
成島乙次
巻号頁・発行日
vol.巻之1, 1927
著者
向 正樹
出版者
同志社大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

本研究課題は、中国沿海部と東南アジア島嶼部のイスラーム史蹟における現地調査を行い、そこに残されたイスラーム碑文(おもにアラビア語墓碑)の相互の比較研究を行い、それによって、歴史的に海上交易によって結びつけられた当該海域におけるアラブ・ペルシャ系移民の通婚と文化接触の結果形成されたイスラーム系集団間の連環を探るものであった。当該地域出土のイスラーム石刻のテキストから得られる年代的・地理的情報の収集、および、関連する漢語・アラビア語・ペルシャ語文献資料の網羅的分析を行った結果、12~16世紀前後において、南シナ海域・東南アジア海域に広く分散するイスラーム系集団の連動性や関係性に迫ることができた。
著者
林 恒宏 村田 真一 阿南 浩司
出版者
札幌国際大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究の目的は、①スポーツマネジメント教育の分析枠組み(基本的視座)の整理、②大学現場で実際に展開されたスポーツマネジメント教育の課題と成果、③大学教育で図られているスポーツマネジメント教育に対してのスポーツ実践現場の見方の整理であった。今回の研究を通して①「大学側(カリキュラム・教員)」「学生側」「現場側」の3局構造をスポーツマネジメント教育の基本的視座として確認した。②「大学側(カリキュラム・教員)」の取り組みとして「実践の場」の必要性を確認した。③「現場側」の事例としてプロスポーツ球団では資格などより、新卒採用と中途採用の違いに着眼したカリキュラム策定の必要性を確認した。
著者
河村 竜馬 辛島 桂一 関 和市
出版者
東京大学航空研究所
雑誌
東京大学航空研究所集報 (ISSN:05638097)
巻号頁・発行日
vol.3, no.7, pp.631-648, 1963-09

sting-Type Balanceを使って遷音速におけるCone-Cylinderに働く3分力の測定を行なった実験結果を報告する.実験に使用したConeの半頂角は10°,15°,20°,25°および30°の5種である.小さな迎角の範囲では揚力は迎角に比例して増加し零迎角における揚力係数勾配はM=1の近傍でSlender Body Theoryのそれと大体一致する.模型の尖端周りのPitching-Moment係数は小迎角の範囲では,迎角に比例して増加するが,増加の割合はSlender Body Theoryのそれと比較してかなり小さい.零揚力における抵抗係数は半頂角20°および25°の模型に対してはCole, SolomonおよびWillmarthの実験結果[3]と良く一致している.しかし遷音速相似法則による抵抗係数の整理は良い結果を示さない.大きな半頂角の模型(25°および30°)に関しては揚力係数およびPitching-Moment係数がM=0.89の近傍でほとんど不連続的と考えられるような急激な減少を示した.一方抵抗係数の変化は連続的であった.Schlieren写真による流れ場の観察により,このような空力特性の急減は模型の肩における非対称剥離と衝撃波の位置の変化によるという結論に達した.資料番号: SA4148580000
著者
菅原 敬 中村 文子 神林 真理 星 秀章 三上 美代子
出版者
日本植物分類学会
雑誌
植物分類・地理 (ISSN:00016799)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.23-31, 1994-09-30
被引用文献数
2

エゾカワラナデシコ(ナデシコ科)には両性花をつける株に混じって雌花のみをつける株が見られることが知られている。しかし, このような雌雄性の分化(雌性両全性異株性)にともなって, この植物の両性花と雌花との間で花の形態や開花習性, 送粉や交配にかかわる特性にどのような差異が生じているのか, また野外での種子や果実の形成, 花粉媒介者はどのようなものか, などについてはほとんど知られていない。そこで, 性型の異なる二つの花の基本的特性を明らかし, 野外での送粉や繁殖の様子を探ることを目的に, 青森県内の2つの集団を用いて調査を進めてきた。両性花と雌花との間には, 花の付属器官(花弁やがくなど)における大きさの違いが認められるが, 開花習性の上でもいくつかの興味深い違いが認められた。その一つは, 花柱発達時期(雌性期)のずれである。雌花では, 開花時にすでに花柱を高く伸ばして柱頭組織を発達させ, 受粉可能な状態にあるが, 両性花では雌性期が開花から2,3日後であった。もう一つは, 開花期間における雌性期の長さで, 雌花では両性花よりもかなり長い雌性期をもっていることが明らかになった。これらは, 雌花の受粉の機会を高めているように思われる。しかし, 野外での果実あたりの種子の生産数は必ずしも両性花より高くなく, 同様な性型を示す他の植物とはやや異なる状況であった。
著者
石竹 達也 原 邦夫 星子 美智子
出版者
久留米大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

国の公立病院改革ガイドラインのもと、自治体病院の経営改善のために経営形態移行が進められている。本研究では経営形態移行が職員・地域住民の健康にどのような影響を及ぼすかを検討した。経営形態別では「一部適用型」から「全適型」が最も多かった。経営形態移行は、職員や地域住民の健康に影響を及ぼすことがわかった。しかし、特定の病院を対象として経営形態移行前に健康影響予測評価(HIA)を適用できなかったため、その妥当性については評価できなかった。