著者
田附 きつ
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.299-306, 1993-04-15
被引用文献数
1
著者
三村 泰臣
出版者
広島工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

神楽といわれる芸術は日本だけに存在する鎮魂/招魂の歌舞と考えられてきた。しかし神楽と同一の芸術は東アジア全域で観察することができる。本研究では環瀬戸内海神楽(瀬戸内海に隣接する中国/四国/九州地方の沿岸域に分布する神楽)の表象のうち湯立と鬼神舞(荒平)を軸に考察し、日本神楽の普遍性/固有性を解明し再定義を行った。
著者
H. S. VIRK S. L. KOUL
出版者
The Seismological Society of Japan, The Volcanological Society of Japan , The Geodetic Society of Japan
雑誌
Journal of Physics of the Earth (ISSN:00223743)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.177-186, 1977 (Released:2009-04-30)
参考文献数
17
被引用文献数
12 12 12

The fossil fission track technique has been used for dating Himalayan muscovites of Kathmandu Valley, Nepal. The mean ages obtained for different locations range from 2.5±0.6m.y. to 23±3.3m.y. The uranium concentration has been estimated to be 10-10 atom/atom. The experimental results confirm that the Himalayan orogeny belongs to the Tertiary era.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1450, pp.28-31, 2008-07-21

JR山手線の御徒町駅から徒歩数分。雑居ビルの2階にある小さな事務所を訪れると、そこには異様な光景が広がっていた。 右の写真を見てほしい。何の変哲もない事務机の上に、家庭で食品の保存に使うプラスチック製容器がいくつも並べられている。その中に、大小様々な黄金に光る物体が、溢れんばかりに雑然と詰め込まれている。指輪、ネックレス、メガネフレーム、時計のバンド。
著者
松本 金寿
出版者
一般社団法人日本教育学会
雑誌
日本教育学会大會研究発表要項
巻号頁・発行日
vol.22, pp.169-170, 1963-08-27
著者
山田 文雄 大井 徹 竹ノ下 祐二 河村 正二
出版者
日本霊長類学会
雑誌
霊長類研究 Supplement
巻号頁・発行日
vol.29, 2013

福島原発事故で放出された放射性物質による野生動物への蓄積と影響についての調査研究が開始されつつあるが,野生動物の管理については人間活動の制限もあり不十分な点が多い.今回の集会では,野生哺乳類のモニタリングや管理問題について,特にニホンザルや大型狩猟動物を対象に,研究成果や社会的問題を紹介し,今後のあり方を議論する.今後,行政機関にどのような働きかけが必要か,要望書の提出も見据えながら議論を行う.本集会は,2012年5月に開催した4学会合同シンポジウムを受けて,日本哺乳類学会保護管理専門委員会と日本霊長類学会保全・福祉委員会の共同開催とした.1.「福井県におけるニホンザルの生息状況と餌食物の歩車占領の実態、及び今後の保護管理の問題点」  大槻晃太(福島ニホンザルの会) サルの主要な餌を分析し,放射能汚染による餌への影響や放射能汚染に伴う耕作状況の変化によるサルの行動変化を明らかにした.人間活動の再開に向けたニホンザルの保護管理の問題点などについても話題提供したい.2.「福島市の野生ニホンザルにおける放射性セシウムの被ばく状況と健康影響」  羽山伸一(日本獣医生命科学大学) 世界で初めて原発事故により野生霊長類が被ばくしたことから,演者らの研究チームは,福島市に生息するニホンザルを対象に低線量長期被ばくによる健康影響に関する研究を 2011年 4月から開始した.サルの筋肉中セシウム濃度の経時的推移と濃度に依存した健康影響に関する知見の一部を報告する.3.「大型狩猟動物管理の現状と人間活動への影響  仲谷 淳(中央農業総合研セ)・堀野眞一(森林総研東北) イノシシやシカなどの大型狩猟獣で食品基準値を超える放射性セシウムが検出され,福島県を中心に獣肉の出荷規制が継続されている.狩猟登録者数が減少し捕獲数にも影響する一方,農業等の被害増加が懸念されている.最新の放射性セシウム動向と,震災地域における狩猟者の意識変化について紹介し,今後の大型狩猟獣対策の方向を考える.4.「福島件における野生動物の被爆問題と被害管理の現状と課題」  今野文治(新ふくしま農業協同組合) 東日本震災から 2年が経過したが,山林等の除染は困難を極めており,年間の積算線量が 100mSv/hを越える地域も存在する.多くの野生動物への放射能の影響が懸念されており,基礎的なデータの収集と保全に向けた対応が急務である.一方,避難指示区域の再編が進められており,帰宅が進むにつれて被害管理が必要となっている.新たな問題が発生する地域での野生動物と人間の共生に向けた情報の共有と整理が重要となっている.5.総合討論「今後の対応と研究について」  山田文雄・大井 徹(森林総合研究所),竹ノ下祐二(中部学院大学),河村正二(東京大学)企画責任者 山田文雄(森林総合研究所)・大井 徹(森林総合研究所・東京大学大学院農学生命科学研究科)・仲谷 淳(中央農業総合研究センター)・竹ノ下祐二(中部学院大学)・河村正二(東京大学)
著者
伊藤 しげみ 田沼 延公 佐藤 郁郎
出版者
地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所)
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

解糖系酵素ピルビン酸キナーゼM(PKM)の選択的splicing制御の蛍光可視化に取り組んだ。蛍光タンパクを用いたレポーター遺伝子を染色体に組込んだマウスを作製し、発がん実験を施行した。発がん型Krasを誘導発現させることにより、上述マウスに短期間で効率よくて肺がんを誘導できた。それら肺がんでは、期待通り、M2型PKMの発現が著しく上昇していた。しかし、それに対応するレポーター遺伝子由来の蛍光を検出することができなかった。従って、当初目的のためには、さらなるレポーター遺伝子の改良、あるいはトランスジェニックマウス作製法の変更が必要と思われる。
著者
木村 和子 谷本 剛 坪井 宏仁 吉田 直子
出版者
金沢大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

本研究では、カウンターフィットドラッグ(偽造薬)について、グローバル化の現状を発展途上国(カンボジア)側から検証した。その結果、先進国と発展途上国における偽造ターゲットは同じだが、実際の偽造薬の発生は、具体的製品、地域とも当該国の流通状況を反映していた。また、発展途上国では、品質不良医薬品の蔓延が非常に深刻であり、製造・流通環境の改善が喫緊であることが明示された。
著者
乾 義文
出版者
株式会社エリジオン
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2012

小学校英語については各学校の活動のばらつきにより、円滑な接続の観点から中学校との緊密な連携が重要である。また、小中の接続時期における生徒の情意面は不安定であり、入学前の不安を中学校時期に楽しさへ変えるものは、「わかる/できる」という安心感であることが分かっている。本研究ではこれらの課題を解決する手段として、小中学生の交流学習を含む新たな英語学習モデルを作成し、その効果を検証した。新たな英語学習モデルでは今回開発したWEBサイトにアクセスして交流学習を行う。事前に交流する小中学生のペアを登録しておき、まず小学生が英語にしたい文章を日本語で入力する。次に中学生がその文章を英語に翻訳し、発音する。その際に英語の堪能な協力者がその内容に対して指導を行う。完成したら文章や音声を小学生がアクセスできる形で登録する。そして小学生はその内容を確認して自分の話したかった文章を実際英語で話す。この一連の流れにおいてデータはサーバ上に登録される為、交流は非同期的に行うことができる。本研究では上記の英語学習モデルを小学六年生とその小学生が翌年通う中学校の三年生の間で検証した。中学生の英語の内容に関しては中学校の英語教師が確認した。交流学習実施後に小中学生双方にアンケートをとり、授業を担当した教師にも聞き取り調査を行い、その効果を測定した。その結果、中学校で学ぶ英語に対する不安が少なくなったと感じた小学生は55%であった。また、中学生には教えるという意識が働き、伝わりやすい発音などを心掛けている様子が確認でき、自身の英語学習にも有効だと感じた生徒が97%いた。本研究成果から、新しい英語学習モデルにより小中学生双方にとって効果の高い英語学習が行えることが明らかになった。実施に当たっても同期的な交流と異なり学校間で実施日を一致させる必要がなく負担の少ない形で行えるため、今後広く利用されることが期待できる。
著者
勝見 允行 山根 久和 近内 誠登 湯田 英二 佐野 浩 倉石 晉
出版者
国際基督教大学
雑誌
特定研究
巻号頁・発行日
1987

矮性問題:山根はインゲンの矮性(マスターピース)及びキュウリの矮性(スペースマスター)とそれぞれの高性種との間で内生GA量に差がないことをみつけた. インゲンではGA感受性の低いことが, キュウリでは加齢の早いことが矮性の原因であると推定された. 倉石はオオムギ幼葉鞘でのオーキシン合成はL-Tryからラセマーゼ・D-Tryアミノトランスフェラーゼの反応経路で行われると推定し, 矮性uguは後者の活性か低いためオーキシン生産が少ないという知見を得た. 勝見はGA感受性, 高GA生産性矮性トウモロコシD_8の中胚軸の細胞膜微小管の配向を顕微蛍光抗体法で観察し, 表皮細胞では高性株との間に配向パターンの差は見られないこと, しかしD_8の皮層では, 細胞伸長軸に対して直角配向をする微小管をもつ細胞が, 高性株に比べて狭い区域に限られていることみつけた. この結果はD_8がGAの受容体に関する突然変異だとする仮説と矛盾しない. 佐野は5-アザシチジン(AzaC)処理によって矮性化が誘導されること, F1でも矮性形質か残ることから, AzaC誘導の形態変化は遺伝することを示した. AzaCはシトシンのメチル化を抑えていることも確かめられた. この結果は, 矮性株のGNAはメチル化が低いという前年度の結果を支持するものである.生殖生長:湯田はビワ果実の無種子化をGA3を主体とする処理により成功した. より効果的な処理のためにはビワ固有のGAを使うことが望ましいと考え, ビワ幼果から抽出を行ない, 3つの新GAを発見した. ビワの生理活性GAはGA_<34>と推定される. 近内はブラシノステロイドによる作物の子実の増収を検討した. 開花初期における処理は, コムギ, ナタネ, ダイズで増収効果があった. またトウモロコシの花粉の発芽率も高まった. 桂はサトイモの地上部からGA_<24>を単離同定した. 花芽誘導に関与するGAを検討中である.
著者
小林 快次 金子 勝比古
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

本研究によって、非鳥類型恐竜類から鳥類への脳や骨の進化過程において多くの情報を得ることができ、またそれらの境界を探ることができた。脳の進化過程としては、特に嗅覚の肥大・縮小というマクロの構造変化に注目することによって、非鳥類型恐竜から鳥類への生活や食性の変化を明らかにすることができた。このことは、中生代当時の生態系において、恐竜たちがどのようにニッチを奪い合って進化してきたかをみることが可能になり、これまで考えられてきた以上に複雑な進化をしていたことがわかった。また、これらの境界にあたるグループで鳥類に属すか否かの議論がされているオビラプトロサウルス類においても、脳の構造の視点から、これは非鳥類型恐竜に属すことが考えられ、体骨格の鳥類に類似した特徴は収斂進化であることを示す。活や食性の進化と同様、恐竜は複雑な進化を遂げながら、鳥類へ移行していったことがわかった。今後の課題としては、マクロなスケールではなくよりミクロな構造を分析することである。このさらなる研究によって、脳や神経システムからみた恐竜類の進化過程がより明らかになってくるであろう。