著者
渡邉 正彦 石川 巧 藤井 淑禎 瀧田 浩
出版者
玉川大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

高度経済成長以前の状況では、一国の文化が一つの価値観に収斂されていく傾向が顕著であるが、しかし高度経済成長によりもたらされた経済的余裕を背景として、個人の価値観が多様化し、それに即した表現が様々な形で現れてくるようになり、そして、そのような状況の中で、統一感を喪失することを余儀なくされた人々が、必然的に孤独感を抱え込み、そのはけ口を表現に求めるようになる傾向が看取される。

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1934年09月27日, 1934-09-27
著者
木島 隆康 桐野 文良 山梨 絵美子 林 洋子 上野 勝久 佐藤 一郎
出版者
東京藝術大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2011-04-01

迎賓館赤坂離宮(平成21年、国宝に指定される)は明治42年に建設され、わが国最大の面積を誇る天井画を持つ(15部屋)。天井画はカンバスに描かれた油彩画である。過去に大修復が行われているが、その後も劣化が進行し著しく損傷している。本研究プロジェクトは、天井画に生じた損傷と劣化原因を調査し、その損傷原因が過去の粗悪な設置環境と過去の不適切な修復処置、さらにカンバスが貼られた木摺に主な原因があることがわかった。さらに、天井画の由来はフランスで制作され輸入されたものであることを突きとめた。
著者
冨永 徳幸 田口 節芳
出版者
近畿大学
雑誌
近畿大学工学部紀要. 人文・社会科学篇 (ISSN:03894606)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.23-32, 2006-12-20
被引用文献数
4
著者
Abe N. Greene J. D.
出版者
Society for Neuroscience
雑誌
Journal of Neuroscience (ISSN:02706474)
巻号頁・発行日
vol.34, no.32, pp.10564-10572, 2014-08-06
被引用文献数
69

どうして正直者と嘘つきがいるのか? -脳活動からその原因を解明-. 京都大学プレスリリース. 2014-08-06.
著者
栗田 光樹夫
出版者
名古屋大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2008

本研究によって、南アフリカ天文台サザーランド観測所に、近赤外線広域サーベイ用の観測基地を設置した。2009年7月におよそ1カ月間南アにて銀河中心方向の5平方度にわたるUIR輝線サーベイ観測を行った。検出された顕著なUIR輝線(未同定赤外線輝線)を放射する天体や広がった構造はこれまでの近赤外線の撮像観測等によって知られている星形成領域と星団と一致した。しかし、新たにM42のような大質量星形成領域に相当するようなUIR放射天体は銀河中心方向の5平方度からは確認できなかった。また検出されたいずれの天体も中心の1平方度に存在し、周辺の4平方度からは検出されなかった。
著者
松岡 寛子
出版者
広島大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2010

本年度は、昨年度の成果である、仏教論理学派の展開期を代表する中観派の思想家、シャーンタラクシタ(8C)著『摂真実論』・カマラシーラ(同)著『注釈』、唯識説が説かれる「外界対象の検討」章のサンスクリット語校訂テクストと訳注からなる基礎研究に基づき、その思想研究の成果の公表、及び実地調査を以下のとおり実施した。1.同章第83-86偈を検討して、シャーンタラクシタの仏智観が中観派の立場に立つとする従来の説を批判し、ブッダの自己認識を説く唯識説に立脚したものであることを明らかにした。[学会:"On the Buddha's..."]2.同章第114偈に提示される認識論的な側面から唯識性を証明する論証、及び第25-34偈に説かれる存在論的な側面から唯識性を証明する論証を各々取り上げ、解釈上の問題点を挙げて考察した。[雑誌:「シャーンタラクシタの唯識論証…」,「『タットヴァ・サングラハ』における<離一多性>論証」,学会:「シャーンタラクシタによる<唯識性>の第二…」]3.同章第118偶に示される認識の無二性が『観所縁論』に見られる認識の二相性と相反しないことを明らかにした。[学会発表:「シャーンタラクシタの唯識二諦論…」,雑誌論文"On the Alambanapariksa..."]4.極微論批判が展開される「外界対象の検討」章前半部34偈を検討してその梗概を示し、二種の議論が存在論的、認識論的な各側面からなされ、二種の唯識文献に遡及されることを明らかにした。[学会発表:"Two ways..."]5.ジャイサルメールに二ヶ月間滞在し、ジャイナ教僧団の協力下、ジャイナ教寺院併設書庫(グランタバンダーラ)に所蔵される『摂真実論』の現存する唯一貝葉写本をカラー撮影することに成功した。その写真を用いて『摂真実論』のサンスクリット校訂テクストを補完した。
著者
四方田 剛己 斉藤 綾子 平澤 剛
出版者
明治学院大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010-04-01

2011年度は、代表者がフランス・パリに、研究分担者がアメリカ・ニューヨークに長期滞在し、現地における批評、研究、受容の調査を行うとともに、各地の研究者に資料収集、翻訳、リスト化の依頼を継続し、2012年度末に予定されているシンポジウムについての会合を行なった。また、フランスのパリ日本文化会館、国立映画学校、イギリスのブリティッシュ・フィルム・インスティトゥート、ロンドン大学、クローズアップ、カナダのシネマテーク・ケベコワーズ、マッギール大学、コンコルディア大学、イタリアのローマ日本文化会館、ヴェネツィア大学、中国の北京精華大学、オーストリアのウィーン大学、メキシコのメキシコ自治大学、キューバのハバナ国際映画テレビ学校、キューバシネマテーク、ノルウェーおよびデンマークのフィルムミュージアム、アメリカのハーバード大学、コロンビア大学、ノースカロライナ大学、イエール大学、カリフォルニア大学バークレー校などで、日本アートシアターギルド、実験映画、アンダーグラウンド映画を中心に、また松本俊夫、大島渚、吉田喜重、若松孝二、足立正生といった作家など、1960-70年日本映画に関連するシンポジウム、講演会、上映会などを企画、参加し、本研究計画の映画史的意義について、議論、情報交換する機会を設け、各地で新しい研究者、批評家、プログラマーに協力を要請した。平行して、研究計画に必要な映画素材のデジタル化作業も国内で行なった。
著者
Noriko KOITAYA Junko EZAKI Mamoru NISHIMUTA Jun YAMAUCHI Erika HASHIZUME Koji MORISHITA Motohiko MIYACHI Satoshi SASAKI Yoshiko ISHIMI
出版者
Center for Academic Publications Japan
雑誌
Journal of Nutritional Science and Vitaminology (ISSN:03014800)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.15-21, 2009 (Released:2009-04-07)
参考文献数
32
被引用文献数
6 23

It has been reported that treatment with a pharmacological dose (45 mg/d) of menaquinone-4 (MK-4) prevents bone loss in postmenopausal women. However, it is not known whether supplementation with low dose MK-4 has beneficial effects on bone metabolism in healthy women. The aim of this study is to examine the effects of the supplementation of 1.5 mg/d MK-4 for 4 wk on bone and lipid metabolism in healthy postmenopausal Japanese women. The study was performed as a randomized double blind placebo-controlled trial. The participants aged 53-65 y were randomly assigned to 2 groups and supplemented with 1.5 mg/d of MK-4 or a placebo for 4 wk (n=20 for each group). The most marked effects of MK-4 intake were observed on serum osteocalcin (OC) concentrations. Serum undercarboxylated OC (ucOC) concentration decreased, and the γ-carboxylated OC (GlaOC) and GlaOC/GlaOC+ucOC ratio that indicates the degree of OC γ-carboxylation increased significantly at 2 and 4 wk compared with that at baseline in the MK-4 group. The serum ucOC and GlaOC concentrations in the MK-4 group were significantly different from those in the placebo group at 2 wk. These results suggest that supplementation with 1.5 mg/d MK-4 accelerated the degree of OC γ-carboxylation. The concentrations of serum lipids and other indices were not different between the groups at either intervention period. Thus, the additional intake of MK-4 might be beneficial in the maintenance of bone health in postmenopausal Japanese women.
著者
保田 時男
出版者
日本家族社会学会
雑誌
家族社会学研究 (ISSN:0916328X)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.89-95, 2011-04-30

NFRJ-08 Panel (全国家族調査パネルスタディ ; National Family Research of Japan, 2008-2012 Panel Study)は,学会員の有志によって進められているパネル調査プロジェクトである.この調査はNFRJ08(第3回全国家族調査)の回答者のうち継続調査への協力を応諾してくれた者を対象としており(最終的に1879名),2009年1月のNFRJ08を第一波として,1年ごとに2013年1月の第5波までの実施を予定している.本レポートでは,NFRJ-08Panelの(とくに第2波の)調査票をどのような意図と手続きで設計したかを順に説明する.調査票の設計においては,クリーニングの方法も一つの大きなポイントとなったので,第5節ではクリーニングの手続きについても簡単に説明する.このような裏方の手続きは公になりにくいが,実際的に調査研究を行う際には重要なプロセスである.学会で共同利用されるデータの収集過程を周知するとともに,類似の調査プロジェクトの参考資料となることを企図している.
著者
保田 時男
出版者
日本家族社会学会
雑誌
家族社会学研究 (ISSN:0916328X)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.89-95, 2011-04-30

NFRJ-08 Panel (全国家族調査パネルスタディ ; National Family Research of Japan, 2008-2012 Panel Study)は,学会員の有志によって進められているパネル調査プロジェクトである.この調査はNFRJ08(第3回全国家族調査)の回答者のうち継続調査への協力を応諾してくれた者を対象としており(最終的に1879名),2009年1月のNFRJ08を第一波として,1年ごとに2013年1月の第5波までの実施を予定している.本レポートでは,NFRJ-08Panelの(とくに第2波の)調査票をどのような意図と手続きで設計したかを順に説明する.調査票の設計においては,クリーニングの方法も一つの大きなポイントとなったので,第5節ではクリーニングの手続きについても簡単に説明する.このような裏方の手続きは公になりにくいが,実際的に調査研究を行う際には重要なプロセスである.学会で共同利用されるデータの収集過程を周知するとともに,類似の調査プロジェクトの参考資料となることを企図している.
著者
矢内 一好
出版者
ぎょうせい
雑誌
税理 (ISSN:05142512)
巻号頁・発行日
vol.56, no.7, pp.153-158, 2013-06
著者
岡橋 さやか
出版者
京都大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2011

高次脳機能リハビリテーション用バーチャルリアリティシステム(VR 課題)を開発し、既存の神経心理学的検査・質問紙との関連を調べることで有用性について検討した。タッチパネル操作により仮想の街を移動しながら、事前に暗記した買い物を行う課題である。得られた結果より、 VR 課題は脳損傷者および失語症者の高次脳機能評価に適用でき、 その所見は日常記憶、注意、遂行機能と関連することが示唆された。