著者
竹内 万彦 今西 宜義 間島 雄一
出版者
耳鼻咽喉科展望会
雑誌
耳鼻咽喉科展望 (ISSN:03869687)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.40-43, 2005
被引用文献数
2

耳鼻咽喉科外来で一般的に使用されている薬液内蔵式ネブライザーユニット内の細菌感染の状況を把握するために, 11施設において細菌検査を行った。ネブライザー球内とそれに連結するチューブの洗浄液および噴霧エアーから培養し, 菌数の測定と菌同定試験を行った。その結果, ブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌が比較的多く検出され, <I>Corynebacterium sp, P. aeruginosa, S. Paucimobilis</I>などの細菌が検出された。ネブライザーユニットの器具洗浄法の改善により, 細菌数を著明に減少することができた。
著者
竹内 万彦 今西 宜義 間島 雄一
出版者
耳鼻咽喉科展望会
雑誌
耳鼻咽喉科展望 (ISSN:03869687)
巻号頁・発行日
no.48, pp.40-43, 2005
被引用文献数
2

耳鼻咽喉科外来で一般的に使用されている薬液内蔵式ネブライザーユニット内の細菌感染の状況を把握するために, 11施設において細菌検査を行った。ネブライザー球内とそれに連結するチューブの洗浄液および噴霧エアーから培養し, 菌数の測定と菌同定試験を行った。その結果, ブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌が比較的多く検出され, <I>Corynebacterium sp, P. aeruginosa, S. Paucimobilis</I>などの細菌が検出された。ネブライザーユニットの器具洗浄法の改善により, 細菌数を著明に減少することができた。
著者
久保 陽一
出版者
駒澤大学
雑誌
駒沢大学文化 (ISSN:02896613)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.21-40, 1991-03

カント哲学、とくにその理論哲学の基礎をなす超越論哲学については、周知のように、科学の基礎づけという新カント派の解釈に対して、ヴント、ハイデガー等は形而上学ないし存在論として解すべきことを説いた。だがその際科学の基礎づけないし認識論と存在論とが対立するものと見られるべきかどうかが問われるだけでなく、そもそもカントがいかなる意味で形而上学ないし存在論を説いたかも、繰り返し検討されなければならないと思われる。その場合考察の一つの手掛かりとなるのは、カントの形而上学が従来の形而上学、とりわけヴォルフ派の形而上学に対しいかなる関係にあったのか-批判か継承か修正かを明らかにすることだと思われる。この点について最近フルダは興味深い解釈を示している。フルダによると、カントは理論的認識の面でのみ従来の形而上学の要求を制限しはしたが、多くの点で従来の形而上学とりわけヴォルフ派のそれを-例えば、一般形而上学(存在論)と特殊形而上学(宇宙論、心理学、自然神学)という形而上学諸学科の分類、一般形而上学は自然学の「後」にあるのでなく「先」にあり、非感性的な認識根拠に基づいていること、総じて形而上学は「思惟から独立なものの学」だという信念等を-継承していた。更に、形而上学の範囲を実践的領域にまで拡張し、それ故カントは形而上学への要求にかんして決して「控えめ」ではなかった。だがその際一般形而上学はカントにおいてはもはや存在論ではなく、超越論哲学になったとも言う。しかしこの超越論哲学のみならず、特殊形而上学(自然の形而上学、道徳の形而上学)も結局のところ、フルダの与するヘーゲルの形而上学=論理学の見地からすれば、「本来の形而上学」ではないと批判される。このようなフルダのカント形而上学解釈のうち、(1)カントの形而上学がヴォルフ派のそれを継承しているという点は認められるものの、(2)超越論哲学は存在論ではないという見方には、必ずしも全面的に同調することはできない。むしろ超越論哲学はやはり一種の存在論であると思われる。(3)またカントの特殊形而上学が持っている理念の形而上学としての積極的意味が見失われているように思われる。(4)更に、総じてカントの形而上学は「本来の形而上学」でない、という批判に問題があるだけでなく、それによりカントとヘーゲルの関係も正しく捉えられなくなる恐れがある。以下ではこれらの点についてカントの形而上学の意味するところを考えることにしたい。
著者
能年 義輝
出版者
岡山大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

抵抗性誘導剤(プラントアクチベーター)は植物の免疫力を活性化することで病害防除効果を発揮する薬剤である。植物免疫を司るホルモンであるサリチル酸(SA)に糖を付加して不活性化するサリチル酸配糖化酵素(SAGT)を阻害すると免疫応答を増強できる。そこで本研究ではシロイヌナズナのSAGTを用いたSAGT阻害剤の標的ベース探索を行った。東京大学創薬機構が保有する約21万個の化合物から、SAGT阻害剤12個の同定に成功した。それらはシロイヌナズナ培養細胞の免疫応答を活性化した。現在、植物体への抵抗性誘導能と阻害定数の同定を進めている。植物における機能が証明されたものを特許化し、実用化の可能性を検証する。
著者
大島 直樹 山口 雄大 デシルバ ラビンドラ 岡田 美智男
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.29, no.3, pp.288-300, 2014-05-01 (Released:2014-04-04)
参考文献数
17

Understanding why people treat simple geometric animations like real agent which has intention to interact with people even if its geometry is artificial thing will aid the `agency' problems of human-agent interaction. This paper explores effects of treating simple geometric animations as a real participant to facilitate multi-party conversation in social interaction. Observational study was conducted with groups of two or three persons using simple circle (sociable spotlight) which moves based on dynamic information in the current multi-party conversation, with the goal of discovering how participants are utilizing the behaviors of sociable spotlight as an other party for organizing the conversational sequences in talk-in-interaction. In addition, we motivated to explore how the sociable spotlight is embedded within the organization of conversation and how the user's behaviors are changed according to the sociable spotlight's behaviors by investigate through conversation analysis of a video-recording. Finally, we conclude how the agency of artificial things constructed in multi-party conversation from minimal designing point of view.
著者
小寺 敦
出版者
東京大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2007

出土資料に関する研究会・学会に参加し、新発見の出土文献の史料的性格に関する研究を進めた。日本国内外の研究機関を訪問し、遺跡調査や資料調査・収集を行った。これらの諸活動の成果として、「ゆずり」のような日常的行為が、王権を思想的に支える要素として取り込まれていく過程を明らかにした。これは家族のように「普通のもの」として認識されているものが、いかに「宗法制」という社会秩序に化するか解明することに繋がる。
著者
角道 亮介
出版者
東京大学大学院人文社会系研究科・文学部考古学研究室
雑誌
東京大学考古学研究室研究紀要 (ISSN:02873850)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.41-75, 2008-03-20

宝鶏〓国墓地の出土青銅器に対する検討を行い、〓集団と西周王朝との関係性について考察を行った。〓国墓地の各墓は報告書によってそれぞれ時期が与えられているが、本論文では基本的にはこの時期区分に従い、青銅器の編年を中心に若干の修正を加えて、〓国墓地について3 期を設定した。この3 期区分を利用して、〓国墓地出土の青銅彝器の出土点数と青銅武器・青銅工具の出土状況とを合わせて考えることで、当墓地の被葬者を首長階級・貴族階級の男性墓と女性墓とに分類し時期ごとの変化を追うことが可能となる。〓国1期の段階では首長墓・貴族墓ともに規則的な配置を見せるが、2 期以降、その規則性は崩れる。また、〓国墓地出土遺物の系統性について検討すると、王朝系・四川系・在地系の三系統が指摘できる。この三系統の時期ごとの推移という点に注目すると、四川系の漸次的な減少と3期における王朝系の増加という傾向を読み取ることができた。これら〓国2期から3期にかけての変化の背景としては、王朝礼制を積極的に利用しようとした集団支配層の意志があったことを強く認識すべきである。 ( 〓は「弓」へんに「魚」)This paper analyzes the bronze ritual vessels excavated in Yu cemeteries and investigates the relationship between Yu people and the Western Zhou dynasty. The bronze ritual vessels show that the chronological sequence of Yu tombs can be divided into three phases(Phase Ⅰ-Ⅲ), and the difference among these tombs indicates that Yu cemeteries consist of four types of tomb distinguished by gender and classes; the ruling class and the upper class. In PhaseⅠ, the arrangement of the Yu tomb was completely regular, however, this pattern disappeared from Phase Ⅱ downward. The bronzes in Yu cemeteries are also divided into three types; Zhou dynasty bronzes, Sichuan bronzes and original bronzes. The change in the amount of these bronzes shows that Sichuan bronzes decreased throughout all phases and Zhou dynasty bronzes increased in Phase Ⅲ. It is concluded that these changes in Phase Ⅱ and Phase Ⅲ resulted from Yu rulers' intention of adopting a ritual system of the Western Zhou dynasty.
著者
管 宇
出版者
名古屋大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2013-04-01

In year 2014, the application of identification over obstacles by applying terahertz technique was explored. None of the existing identification techniques have quite met the needs of acquiring coded information behind the package material or obstacles as well as keeping low cost and good countability. Terahertz (THz) radiation can penetrate many commonly used packaging materials, making it suitable for nondestructive and noninvasive inspection and imaging. Such identification tag operating at THz-wave region is expected to be a solution to practical industrial need.I started this research work by the development of a novel design of surface metal antenna worked in THz-wave region, continued from my last year’s study. Followed by that, I came to an idea of developing a printable THz-barcode system with a dielectric coating layer on the back-side to the common barcode system to construct an etalon cavity, which should operate behind a layer of packaging. This allows us to read the image of a barcode using THz radiation even when the dimensions of the low-frequency beam are larger than the width of the bar. Due to the cheap price of the ink applied for printing barcode patterns, low-cost of such system is also achieved. By demonstrating the superior performance of my design, I have published a paper on international journal and presented it in an international conference held in USA.
著者
錦織 良 加藤 功一
出版者
広島大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

歯科および整形外科の領域では、間葉系幹細胞(MSC)移植による骨組織の再生治療が盛んに研究されている。そのような治療をいっそう効果的に行うには、不均質なMSC 集団の中から骨分化能の高い細胞をその表面マーカーを利用して予め選別し、細胞品質を管理することが治療に有効であると考える。そこで本研究では、未分化状態のMSC に発現する表面マーカーと、分化培養を行なった後の骨分化の程度との相関を調べ、それによってMSC の予見的表面マーカーを同定することで、MSC の品質管理に応用するための方法として、オンチップ・セル・ソーティング法および、MSC の予見的マーカーとして候補となる表面マーカー/抗体を多数選び出し、これらの可能性を調査した。マイクロアレイの作製には、アルカンチオール自己組織化単分子膜のプラズマパターニング法を用いた。10種類程度の抗体を1種類ずつスポットに固定した。多種類の表面マーカーに対する多種類の抗体を配列固定した小さな抗体チップ(チップ)を作製した。そのチップ上に細胞を播種することによって、それぞれの表面マーカーを発現する細胞を抗体を固定化したスポット上に播種しソーティングを行った。抗体に対応した表面マーカーを発現した分化前のMSCの表面抗原発現パターンを簡便に分析評価することができた。また、文献を調査することでMSCに特異的に発現する予見的表面マーカーの候補が明らかになった。スポットに捉えられた細胞の数を数えることで、定量的な評価が可能であることが示唆された。抗体チップを用いることで、細胞表面に発現する各種マーカーをチップの使用により迅速に分析することが可能になった。この手法によって、再生医療におけるMSCの品質管理に関する研究が加速されるものと期待される。なお、代表者は文部科学省の専任義務のポジションに変わったため規則上科研の研究継続が出来なかった。
著者
江口 ひらり 土橋 葵 下田 真紀
出版者
Japan Society for Bioscience, Biotechnology, and Agrochemistry
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.49, no.3, pp.216-218, 2011-03-01

本研究は,平成22 (2010)年度日本農芸化学会大会(開催地 東京)時に開催された第5回「ジュニア農芸化学会」において"優秀賞"に選ばれた.環境廃棄物(プリントなどの廃棄ペーパー)の再資源化を,キノコの栽培という簡便な手段で達成しようとする先進的,かつ実用的な研究である.本技術は,様々なタイプの廃棄ペーパーに適用可能であり,また環境負荷が少なく,資源・エネルギーの循環を促進する経済的なメリットもある.21世紀にふさわしいグリーンテクノロジーとして,その実用化が期待される.
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.939, pp.78-81, 2010-11-22

緑の丘を緩やかに上っていくスロープの上に、薄い金属の屋根がひらりひらりと連続する。外観は市立博物館という名称から思い描くものよりも、ひと回りもふた回りも小さい。公園の休憩所みたいな風情である。これが八代市立博物館を訪れた第一印象だった。 建物に近づくと、垂直の面はほとんどガラス。正面側に壁はほとんどない。
著者
内尾 英一
出版者
福岡大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

抗アデノウイルス作用を持っている可能性のある薬物のアデノウイルス増殖抑制作用をin vitroで解析した。アデノウイルス増殖抑制効果が見られた薬剤はザルシタビン,スタブジンおよびGRGDSPペプチドであった。抗ヒト免疫不全ウイルス薬では核酸系逆転写酵素阻害薬のみが有効であった。GRGDSPペプチドは吸着阻害作用による効果を示した。これらの薬剤がヒトのアデノウイルス結膜炎への安全な治療点眼薬である可能性が示された。

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出版者
[潮出版社]
巻号頁・発行日
1952