出版者
日経BP社
雑誌
D&M日経メカニカル
巻号頁・発行日
no.584, pp.135-139, 2003-05

ル・マン制覇。どん底からはい上がり,ついには頂点を極めた。この達成感がマツダを覆う。しかも,世は1980年代後半から盛り上がったバブル景気の真っ盛り。怖いほどの快進撃が続く。その美酒に,マツダは酔いしれた。 拡大する販売に対応するため,同社は1989年,販売系列をそれまでの3系列から一気に5系列に増やす超拡大路線を打ち出す。
著者
小山 達雄 井上 大成
出版者
日本昆虫学会
雑誌
昆蟲. ニューシリーズ (ISSN:13438794)
巻号頁・発行日
vol.7, no.4, pp.143-153, 2004-12-25
参考文献数
30
被引用文献数
6

従来,近畿地方以西に分布していたムラサキツバメは,近年,関東地方のほぼ全域で発生している.現段階での本種の定着北限に近いと考えられる関東地方北部において,2002〜2003年に野外における発生経過と幼生期の捕食寄生者および随伴するアリ類について調査した.1.野外における成虫・卵・幼虫の個体数調査の結果から,茨城県つくば市では,本種は部分4化であることが示唆された.第二〜第四世代の卵数のピークは,それぞれ6月下旬〜7月上旬,8月下旬,9月中旬であった.また第一世代に相当すると思われる卵が4月上旬に発見された.2.これまで,本種は4齢幼虫が終齢であるとされていたが,飼育観察と野外で採集された幼虫の頭幅の測定結果から,蛹化するまでに5齢を経過することが明らかとなった.3.幼虫あるいは蛹化後の蛹には,7種のアリ類が随伴していた.4,本種の卵期における捕食寄生者はこれまでに報告されていなかったが,本研究によって少ないながら卵が寄生されていることが明らかになった.また,幼虫期の寄生は確認できず,蛹期の寄生も数例のみに限られた.
著者
鈴木 康江 南前 恵子 前田 隆子 前田 隆子
出版者
鳥取大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010-04-01

2012年から参加同意者を募り、2014年までに931名の同意を得て、妊娠中期から順次調査を開始した。現在なお進行中ではあるが、現在までに生後1年までのデータを収集分析中である。妊娠女性の喫煙は一般女性の喫煙率よりも高い傾向にあった。禁煙は夫の喫煙状況と関連があった。喫煙男性は妊娠発覚を喜ぶ割合が有意に低かった(P<0.05)。家族機能(家族APGAR)は喫煙女性が有意に低かった(P<0.05)。出生児は現在452名であり、平均出生体重は3010.5±429.7 g、低出生体重児(2500g未満)は8.6%、極低出生体重児(1500g未満)は1.1%であった。
著者
Takashi Kato Akihiko Takahashi Toshihiro Yamada
出版者
一般社団法人 日本応用数理学会
雑誌
JSIAM Letters (ISSN:18830609)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.17-20, 2013 (Released:2013-03-06)
参考文献数
3
被引用文献数
2 7

This paper derives a new semi closed-form approximation formula for pricing an up-and-out barrier option under a certain type of stochastic volatility model including SABR model by applying a rigorous asymptotic expansion method developed by Kato, Takahashi and Yamada (2012). We also demonstrate the validity of our approximation method through numerical examples.
著者
Hiroya Hashimoto Takahiro Tsuchiya
出版者
一般社団法人 日本応用数理学会
雑誌
JSIAM Letters (ISSN:18830609)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.13-16, 2013 (Released:2013-03-06)
参考文献数
6
被引用文献数
1

In this paper, we consider Euler-Maruyama approximations for 1-dimensional stochastic differential equations (SDEs) driven by rotation invariant (i.e. symmetric) $\alpha$ stable processes and discuss their rate of strong convergence by numerical simulations. We also study the relationship between the convergence rate and the index $\alpha$ of rotation invariant stable process and/or the exponent $\gamma$ of the Hölder continuity of the diffusion coefficient.
著者
岡本 慶大 寺田 直美 赤藤 倫久 岡本 裕子 関谷 勇司 河合 栄治 藤川 和利 砂原 秀樹
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT)
巻号頁・発行日
vol.2011-IOT-12, no.30, pp.1-6, 2011-02-21

インターネットにおける大規模コンテンツ配信では,突発的なアクセス増加によりリソースの不足が起こると,大幅に配信品質が低下してしまう.この問題に対して,クラウドから計算機資源を一時借用し,品質低下を防ぐという解決法が考えられる.本論文では,全国高等学校野球選手権大会のインターネット中継において実施した,クラウドを利用した大規模コンテンツ配信実験について報告する.
著者
益田 裕充 鈴木 康浩 藤本 義博 片平 克弘 森本 信也 久保田 善彦
出版者
群馬大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究はPLCとDBSの理論に基づいて、教師の資質・能力形成のプロセスを明らかにし、理科授業を通して学び続ける新たな教師教育プログラムを開発することである。研究の成果として、理科授業の「問題解決の過程」をコアにした授業カンファレンス、リフレクションのプログラムが、「集団としての一般化」、「課題解決の連動性・適応性」を高めることが明らかとなった。
著者
窪田 敬士 志賀 正和
出版者
日本応用動物昆虫学会
雑誌
日本応用動物昆虫学会誌 (ISSN:00214914)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.51-58, 1995-02-25
参考文献数
20
被引用文献数
2 7

5種クサカゲロウ(ヤマトクサカゲロウ,<i>Mallada alcestes</i>,カオマダラクサカゲロウ,ヨツボシクサカゲロウ,クモンクサカゲロウ)のコクヌストモドキ卵を幼虫期の餌とする累代飼育法が確立した。成虫は,酵母自己消化物(Amber BYF Series 100<sup>®</sup>もしくはAY-65)と蜂蜜の2:3(重量比)混合物か,ジャガイモ芽だしに集らせたモモアカアブラムシを餌として使い,飼育・採卵できた。5種のうち,ヤマトクサカゲロウと<i>M. alcestes</i>がこの餌での大量増殖に適していると考えられた。飼育温度26±0.5°C,光周期16L-8D,幼虫期の餌がコクヌストモドキ卵,成虫期の餌がAmber BYF Series 100<sup>®</sup>と蜂蜜の混合物という同一条件で,ヤマトクサカゲロウと<i>M. alcestes</i>を飼育し,内的自然増加率を求めた。ヤマトクサカゲロウが<i>r<sub>m</sub></i>=0.12, <i>M. alcestes</i>が<i>r<sub>m</sub></i>=0.09であり,大差ではなかった。上述の酵母自己消化物(特にAY-65)と蜂蜜の混合物は,肉食性のヨツボシクサカゲロウ成虫の飼育・採卵用の餌としても有効であることがわかった。
著者
柴田 雄次
出版者
社団法人日本化学会
雑誌
化学教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.155-167, 1965-06-20
被引用文献数
1
著者
阿久津 正幸
出版者
慶應義塾大学
雑誌
史学 (ISSN:03869334)
巻号頁・発行日
vol.69, no.1, pp.141-158, 1999-08

研究ノート1 はじめに2 研究の視点3 政治性の指摘の実状4 組織的高等教育施設の強調と政治性の軽視5 組織・制度的教育施設への批判6 「教育」の社会史的考察7 おわりに : 脱「支配の正当化」の枠組みに向けて
著者
金山 喜則 山木 昭平
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.31, no.9, pp.578-586, 1993-09-25 (Released:2009-05-25)
参考文献数
34
被引用文献数
1
著者
安井久善著
出版者
桜楓社
巻号頁・発行日
1981
著者
安江 健 近藤 誠司 大久保 正彦 朝日田 康司
出版者
日本家畜管理学会
雑誌
日本家畜管理研究会誌 (ISSN:09166505)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.61-68, 1993-11-10
被引用文献数
4

山地傾斜地における放牧地の地形が牛群の食草および休息時の牧区内分布に及ぼす影響を検討する目的で, 夏季放牧期間中(7月-9月)、5頭のホルスタイン種育成牛と32頭のヘレフォード種育成牛からなる牛群を、標高差が約60m(標高150-214m)で面積9.8haの牧区に放牧し、24時間の行動観察を計6回行った。牧区内各標高別区域および樹林地、谷、平坦部や斜面の方角に基づき分類した6つの小区画における食草および休息時間を、各行動の総時間に対する割合として算出し、面積比に基づく期待値との差をそれぞれX^2検定により検定した。この時、牛群の食草、休息行動の日内変化に基づき、1日を昼間(8-16 : 00)と夜間(20-4 : 00)および朝夕(4-8 : 00、16-20 : 00)の3つに分類し、解析を行った。得られた結果は次の通りである。1)標高ごとの各行動時間では、昼間の食草時間の63.5%、休息時間の79.4%が牧区内低標高区域(160-170m)で観察され、夜間の食草時間の67.9%、休息時間の75.9%が牧区内高標高区域(190-210m)で観察された。1日全体での食草時間は特定の標高別区域に偏ることはなかった。2)小区画ごとの各行動時間では、昼間の休息時間は南向き斜面(38.8%)と平坦部(51.0%)に有意(P<0.01)に偏った。昼間の食草時間の割合は南向き斜面、東向き斜面および平坦部で47.9、21.3、22.9%であり、南向き斜面の47.9%は期待値よりも有意(P<0.01)に高かった。1日全体での食草時間は、いずれの時間帯にも食草行動が行われなかった樹林地を除き、特定の小区画に偏ることはなかった。3)各小区画における総食草時間と積算放牧地草現存量から、全観察を通しての放牧地草現存量1kgDM当たりの食草時間を小区画ごとに算出した結果、現存量1kgDM当たりの食草時間は平坦部が他の小区画よりもやや低い傾向にあったが、期待値と比べて有意な偏りではなかった。日本家畜管理研究会誌、29(2) : 61-68.1993.1993年6月24日受理