著者
小野 義典
出版者
日本法政学会
雑誌
法政論叢 (ISSN:03865266)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.13-24, 2009-11-15

Der abgehaltene europaische Rat macht vom Ende von diesem Jahr am Ende von letzt Jahr ein Projekt von der Lissabon Vertrag Wirkung. Davon wurde es dieses Jura der EU-Recht Reihenfolge unter diesem Vertrag sehr wahrscheinlich, kam vor. Aber revidiert dieser Vertrag in EU einen bestehenden grundlegenden Vertrag. Deshalb ist es keine Sache, die es ersetzt. Deshalb ist es unter Lissabon Vertrag schwierig fur Verbindungen mit der Verfassungsrecht in EU-Mitglieder Staaten und der EU-Recht, die es mit einem Wort gerufen werden sollten, wie ist es. Deshalb will ich unter dem Lissabon Vertrag System einige Probleme der EU-Recht aufklaren. Au sserdem uber dem Trend der globalen Gemeinde und einem Trend von EU will ich etwas Art von Vorschlagen vom Standpunkt der Gesetzesaufrechterhaltung einer Gerichtsbarkeitsgrenze bekommen, schaffte fur besonders gewohnlichen Gewinn. Inhalt 1. Anfangs 2. Die Entwicklung des internationalen Verbindungen-Gesetzes 3. Die Zusammenfassung des Lissabon Vertrages 4. Gesetzlicher Charakter der EU-Recht and das Lissabon Vertrag 5. EU-Gerichtsbarkeit und Verfassungslandgerichtsbarkeit 6. schlusswort
著者
本間 信
出版者
帝京大学
雑誌
奨励研究(A)
巻号頁・発行日
1994

本研究においては、腸管ベーチェット病の大腸病変部位粘膜に浸潤するT細胞の性状について組織酵素抗体法を用いて定量的な解析を試みた。腸管ベーチェットでは、健常大腸粘膜および潰瘍性大腸炎・クローン病に比し、粘膜上皮細胞間のT細胞数は有意に上昇していた。これは主としてαβT細胞の増加によるものと考えられた。またこれら浸潤T細胞表面のCD11c分子の発現は亢進していた。さらに、粘膜上皮細胞間に浸潤するγδT細胞の割合は、腸管ベーチェットでは有意に低下していた。一方、粘膜固有層においては腸管ベーチェット・潰瘍性大腸炎・クローン病のいずれも健常大腸粘膜に比し、浸潤するT細胞数の有意な上昇を示し、これらはCD4陽性T細胞・CD8陽性T細胞・γδT細胞の全てのpopulationの増多によるものと考えられた。以上の結果より、粘膜固有層のT細胞浸潤は炎症に伴う非特異的な現象であると考えられた。これに対して、粘膜上皮間のT細胞浸潤は疾患特異的であると考えられた。すなわち、腸管ベーチェットにおいては、他の炎症性腸疾患とは異なり、主としてαβT細胞を中心としたリンパ球浸潤が見られたが、他の炎症性腸疾患においては粘膜上皮間のT細胞の浸潤増多は見られなかった。こうしたαβT細胞の粘膜上皮間への浸潤の機序を追求してゆくことが腸管ベーチェット病の発症機序の解明につながるだけでなく、他の炎症性腸疾患の病因解明の糸口となることが期待される。
著者
今井 昭二
出版者
徳島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2003

本研究では、ファーネスアトマイゼーションの領域において黒鉛炉原子吸光法における原子化装置の中の電熱黒鉛炉の表面と分析元素の相互作用に関する基礎的成果を得た。更に、新規の分析法を提案した。(1)基礎的研究:溶液中において炭素材料に金属イオンを吸着させた場合、ある種の元素において炭素材料中の細孔に単原子状態で分散していることが分かった。この炭素材料の加熱によりイオンは原子に還元され、つづいて原子が脱離して原子蒸気の発生する。その発生する原子蒸気に関するデータから計算によって原子化の活性化パラメーターを求めることが可能となった。炭素材料の細孔の原子サイズレベルの表面の凹凸状態を示す指標の表面フラクタル次元とその原子化の活性化パラメーターに強い相関性があることが分かった。(2)新規の分析方法:本方法を用いて、炭素材料中の細孔の内壁表面の幾何学的構造を示す表面フラクタル次元を測定する新規な方法が見いだされた。表面フラクタル次元は、細孔の比表面積と関係式で結ばれ、本方法でこの表面フラクタル次元を求めることでサブナノメートルレベルの径をもつ微細孔の比表面積も求める方法が示唆された。(3)システム化:炉内での原子蒸気の発生およびそのときの温度の計測とデータ処理を最新のPCシステムを用い測定装置がシステム化された。自動分析も可能なシステムが完成した。(4)応用分析:表面のナノサイズでの制御は、分析元素の分散、共存物質の化学干渉、原子化装置表面への浸透および還元反応などを制御することで分析が困難であった環境有害微量元素のカドミウム、鉛およびヒ素の高感度分析を可能にした。(5)最近の動向:黒鉛炉原子吸光分析法における本体装置開発、関連装置開発、最新の分析方法、ナノテクノロジーおよびナノサイエンスの導入についての動向が明らかにされた。
著者
平田 政嗣
出版者
東北大学
雑誌
奨励研究(A)
巻号頁・発行日
2000

現在広く臨床応用されている人工歯根(インプラント)は、天然歯根と違いその周囲に歯根膜を有しないため、様々な問題が存在している。そこで、歯根膜由来培養細胞を用いて人工歯根周囲に歯根膜を再構築する必要がある。近年、付着依存型細胞の大量培養法としてマイクロキャリアー培養法が開発・応用されてきている。前年度の研究では、マイクロキャリア培養法が歯根膜線維芽細胞にも応用可能であり、その足場および移植担体(scaffold)としてコラーゲンゼラチン製の多孔性マイクロキャリアに関して適用可能であることが判明した。今回の研究では細胞を付着させたマイクロキャリアの生体内への応用および生体内での応答に関して、ラットおよびビーグル犬を用いて組織学的ならびに免疫組織化学的に検討した。歯根窩洞に細胞を付着させたマイクロキャリアおよびチタンを挿入し、歯周組織の反応を検索した結果、チタン周囲に新生骨様組織が形成されていた。また新生骨様組織とチタンとの間には一部線維が垂直に配列した歯根膜様軟組織が形成されていた。1.コラーゲンゼラチン製多孔性マイクロキャリア上で歯根膜由来線維芽細胞は付着伸展し、立体的な構造を呈することが判明した。3.ラットを用いたチタン埋入実験では、既存歯根膜組織が埋入チタン表面に伸展し、セメント質様構造物を伴った歯根膜様組織が再構築されることが判明した。またチタン表面に近接した組織ではアルカリホスファターゼ活性が上昇し、当部位での高い細胞活性と硬組織産生能が示唆された。以上の結果より、コラーゲンゼラチン製多孔性マイクロキャリアが歯根膜細胞の足場(scaffold)として応用可能であり、歯根膜および骨組織再生の可能性が示唆された。今後は、既存歯根膜組織に頼らない組織再構築の開発および培養・移植された細胞特性の詳細な解明が必要であると思われる。
著者
狩野 繁之 河津 信一郎 畑生 俊光
出版者
国立国際医療センター(研究所)
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2004

1.リアルタイムPCR法を用いたマラリア原虫ゲノム解析システムの構築(1)熱帯熱マラリア原虫(Pf)のクロロキン(CQ)耐性関連遺伝子pfcrt上の単塩基置換の定量的検出を試みた結果、サンプル中に混在する感受性型(FCR-3株)と耐性型(K1株)遺伝子の混合比に一致した定量値を、リアルタイムPCRの測定値から推定することができた。しかし、FCR-3株:K1株を8:2の比率で混合した場合では、in vitroではCQ感受性を示し、fcrt遺伝子のDirect SequenceではK1型が検出された。(2)FCR-3株とK1株を混合して低CQ濃度(〜80nM)下で培養すると、混合時のK1株の比率が低くても、やがてK1株が優勢になった。本成果は、定量リアルタイムPCR法の有用性を示し、薬剤耐性原虫の選択のメカニズムをin vitroの系で再現したといえる。2.海外調査研究で得られた分子疫学的知見(1)フィリピン・パラワン島のPf13検体の内6検体で、pfcrt耐性型と感受性型の両型の遺伝子が検出された。感受性型:耐性型の遺伝子量の比率(%)は8.7:91.3から44.5:55.5であった。患者血液中には、複数の原虫クローンが混合寄生していることが証明できた。また、タイ・ミャンマー国境での39分離株は、すべてK76Tの耐性型変異を有す一方、ベトナム南部の株では、CQ感受性型(K76)の頻度が69%と多く、CQ耐性型(K76T)の頻度が26%と少ない点が特徴的であった。(2)ベトナム株のPfCRTの72-76番目のアミノ酸配列を調べると、CVMNK(感受性型)が最も多かった。一方CQ耐性型では、CVIET、CVIDT、CVMDTの3種類が観察された。CVIETはタイK1株と同じであった。(3)ところが、pfcrt遺伝子近傍のマイクロサテライト(MS)DNAマーカー-3座位の解析を行ったところ、CVIETを示すベトナム株のMS DNAパターンは、タイK1株のそれとは異なっていた。本研究結果は、アジアの耐性株の起源はタイをその発祥として拡散していったという定説を一部覆すもので、原虫genotypeの疫学研究成果として新しい知見である。今後その証拠を固める新たな研究が必要である。
著者
神山 遊馬 貴傳名 甲 三浦 雅博
出版者
一般社団法人日本エネルギー学会
雑誌
石炭科学会議発表論文集
巻号頁・発行日
no.42, pp.105-106, 2005-11-17

The direct synthesis of carbon nanotube (CNT) from coal was examined by chemical vapor deposition (CVD) method. Under selected conditions including the reaction temperature and the amount of catalyst, CNT production from coal was successfully achieved. Based on the results of the experiments with several coal samples, the effect of the production conditions on the yield and property of CNT was discussed.
著者
阿部 慶賀
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.231-240, 2009 (Released:2010-06-21)
参考文献数
18

Previous studies (Frank, 1988; Toda, 1992) have shown the sense of unfairness to be an adaptive module within social environments. While adaptive modules can function effectively in practical contexts, they can be obstacles to solving insight problems (Knoblich, 1999; Hiraki & Suzuki, 1998; Abe & Nakagawa, 2007).   The purpose of this study is to test the effects of the sense of unfairness on problem solving. We hypothesize that the sense of unfairness will make it difficult to find the correct answer for this problem.To that aim, the ‘Transportation expenses problem’ is employed, which is a kind of insight problem with a social context.  In order to investigate our hypothesis, we asked participants to solve the problem. The results indicated that the participants did not make a correct and unfair response but a fair and incorrect one. Furthermore, we compare solution rates for the standard ‘Transportation expenses problem’ problem with isomorphic problems that do not involve need to think about unfairness. The results indicate that the solution rates for the isomorphic problems were higher than for the standard version of the problem. The results are supportive of our hypothesis.  The results of experiments suggest that the sense of unfairness interferes with the problem solving.In particular, it changes weight of each choice participants can select.
著者
三谷 幸之介 大林 富美 岸本 充弘
出版者
埼玉医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

本研究では、ウイルスベクターを利用した相同組換えにより染色体遺伝子を修復する究極の遺伝子治療法の開発を目的とする。1、アデノウイルスベクターヘルパー依存型アデノウイルスベクター(HDAdV)によるヒト細胞での相同組換え効率を検討するため、正常ヒト繊維芽細胞においてHPRT遺伝子座を標的とし、細胞あたり10^<-5>から10^<-6>の頻度で遺伝子ノックアウトを達成した。また、相同組換えによってファンコニ貧血A群(FANCA)遺伝子変異を修復する頻度を測定するために、正常FANCA遺伝子座の一部をコードするHDAdVを作製し、患者由来B細胞株(BCL)に感染させた。しかし、相同組換えによるFANCA遺伝子の修復も、染色体上のランダムな位置へのベクターの組み込みも、いずれも検出できなかった。2、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターHDAdVと同様に、HPRTノックアウトベクターとFANCA修復ベクターを構築した。宿主域の異なる各種AAVベクターを調製し、正常BCLを感染させたところ、1 x 10^<-5> - 6 x 10^<-6>の頻度で染色体に組み込まれた。そのうち、AAV2とAAV8由来のベクターで、細胞当たり1 - 2 x 10^<-6>の頻度でHPRTノックアウトを達成したFANCA患者由来細胞BCLに対しても、3 x 10^<-5>の頻度でHPRTノックアウトを得た。ヒト造血細胞における遺伝子ノックアウトは初めての例である。さらに、FANCA修復ベクターを用いて遺伝子修復を試みたが、修復細胞は検出されなかった。3、相同組換えの促進と非相同組換えの抑制の試みマウスHprt相同領域をコードするプラスミドDNAをマウスES細胞へエレクトロポレーションし、UV damage endonuqleaseの強制発現またはPARP1阻害剤での細胞処理による相同組換えの促進と、DNA-PKcs阻害剤の細胞処埋による非相同組換えの抑制を検討したが、いずれの場合も顕著な効果は認められなかった。4、今後の展望HDAdVに関しては、long PCRで相同配列をクローニングした際にエラー(変異)が入って相同組換えを阻害した可能性があるので、BACから直接クローニングする方法でベクターを再構築し、実験を行う予定である。また、FANCA陽性細胞の検出法の精度を改善して、AAVを用いて再実験を行う。
著者
古川 鋼一 浦野 健 古川 圭子 田島 織絵
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2004

1.GM2/GD2合成酵素とGD3合成酵素のダブルKOマウスの検討の結果、神経変性、皮膚損傷、抗不安と記憶・学習脳の低下、知覚機能低下、アセチルコリンのムスカリン型受容体の反応性低下と、セロトニン受容体5-HT2の反応亢進を認め、酸性糖脂質が神経組織の維持に必須であることが示唆された。2.DKOマウスでの遺伝子発現プロフィールを検討し、DKOにおいて発現低下する遺伝子5種、亢進する遺伝子15種を同定した。特に補体・補体受容体遺伝子の発現亢進が認められ、補体制御分子のラフトでの機能不全、組織障害が補体系の活性化を招き変性増強に働くことが示唆された。3.舌下神経再生実験の結果、GM2/GD2合成酵素KOマウスでは、再性能が著明に低下した。舌下神経核において発現低下する遺伝子をLCMとRT-PCRにより解析し、BDNF、GDNFなどの発現低下が示された。asialo-系糖脂質の欠損にはGD3の代償機能が不十分なことが示された。4.lac-cer合成酵素であるβ4GalT-VI遺伝子KOを樹立したが、糖脂質に明らかな変化が見られず、lac-cer合成の多くはβ4-GalT-Vが担うことが示唆された。5.GM3合成酵素の欠損マウスは問題なく出生、成長し、asialo-系列糖脂質の代償作用が示唆された。6.Gb3/CD77合成酵素(α1,4-GalT)のKOマウスを用い、ベロ毒素に対する感受性が本酵素の発現に依っていることが確認された。以上、KOマウスに残存する糖脂質の代償的機能のカバー可能な範囲と、固有の機能が見えてきた。今後のテーマとして、1、単一遺伝子KOとダブルKOマウスの異常表現型の比較による特定糖脂質構造の意義の解明、2、糖脂質糖鎖の特異的ligandの同定と意義の解明、3、糖脂質がクラスター形成する膜ミクロドメインのin vivoにおける解明が重要である。