著者
有賀 克明 水野 恵子 山田 美香
出版者
名古屋市立大学
雑誌
人間文化研究 (ISSN:13480308)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.171-183, 2006-12-24

香港の幼児教育改革で特徴的なのは、幼保一元化(調和)が行政レベルでは既に2004年から開始されていることである。現在の就学前教育・保育は、教育統籌局Education and Manpower Bureauの管轄の幼稚園Kindergarten、社会福利署管轄の幼児園・幼児センターChildcare centerに二分される。2005年9月に両者の行政組織を調和harmonizationさせた。質の高い幼稚園は当然人気が高い。しかし多くの家庭はメイドを雇っていて、その数は20数万人にものぼるため、幼児園(幼児センター)等の役割は相対的に低く、政府による就学前教育への投資は抑制しがちになる。メイドの平均月給は3,500香港ドル(以下、ドルと略称、1ドル=16円程度)前後で、全日制幼児園の平均的な学費2,000数百ドルより高いが、メイドが家事全般をこなしてくれることを考えると割安と言えるので、幼児園よりメイドを選ぶ家庭が多くなるのも当然であろう。
著者
植松 幸弘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MR, 磁気記録
巻号頁・発行日
vol.97, no.538, pp.1-8, 1998-02-06

近年、MRヘッドの実用化によって磁気ディスク装置の面記録密度の向上は著しく、98年初にGbpsiを超える装置が出荷され、2001年の10Gbpsiの装置出荷は予想どおり実現されるだろう。BPI/TPI比は現状の15〜18:1程度はから、超高BPI化による記録データの磁気熱緩和の懸念によって、徐々に10:1程度になって行くものと考えている。従って10Gbpsiをこえる領域ではさらに超高TPI化に拍車がかかるためメカ・サーボの先進技術開発は磁気デイスク装置に益々重要なものとなりつつあり、特にピギーバックアクチュエータは重要である。ピギーバックアクチュエータにはその実現容易さの順に第一世代:サスペンション可動型、第二世代:スライダ可動型、第三世代:R/Wコア可動型があるが、1ヘッド当たりのコストを1ドル以下と月産数百万個以上の量産性の実現が最大の課題となっている。
著者
林 和弘 太田 暉人 小川 桂一郎
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.145-149, 2005-03-01
被引用文献数
2

日本化学会は1989年から英文論文誌の電子化に着手し, 試行錯誤の末, J-STAGEを効果的に利用した日本独自の電子ジャーナルを構築した。その結果は多くのアクセスによる読者数の増大と高い海外比率として現れ, 投稿数の増大につながっている。また, Chemistry Letters誌は一般化学雑誌としては, 受け付けてから公開まで世界最速の雑誌であることがわかった。本稿では日本化学会での英文誌電子ジャーナルの現状と, 有料公開に向けた取り組みについて紹介し, 日本発の学術情報流通発展させるための課題と考察について述べる。
著者
林 和弘 太田 暉人 小川 桂一郎
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.145-149, 2005
参考文献数
18
被引用文献数
2

日本化学会は1989年から英文論文誌の電子化に着手し, 試行錯誤の末, J-STAGEを効果的に利用した日本独自の電子ジャーナルを構築した。その結果は多くのアクセスによる読者数の増大と高い海外比率として現れ, 投稿数の増大につながっている。また, Chemistry Letters誌は一般化学雑誌としては, 受け付けてから公開まで世界最速の雑誌であることがわかった。本稿では日本化学会での英文誌電子ジャーナルの現状と, 有料公開に向けた取り組みについて紹介し, 日本発の学術情報流通発展させるための課題と考察について述べる。
著者
児玉 明 笠井 裕之 富永 英義
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1996, 1996-09-18
被引用文献数
3

インタラクティブ画像提供サービス,有料放送などでの秘匿性制御を考慮したブラウジング機能実現方式を既に提案している.本方式では低品質画像はプラウザおよび秘匿性制御画像として自由に見ることができ,利用者が高品質画像を要求したときに課金するサービスを想定している.これらサービスへの応用を考え,本稿では信号劣化の観点からプラウジングのための画像品質の制御方式について,汎用動画像符号化方式(以下,MPEG2)に基づいて検討する.
著者
飛田 孝幸 山本 博紀 土井 洋 真島 恵吾
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.43, pp.19-24, 2006-05-12

近年,高速・広帯域の通信ネットワークの急速な普及により,映像・音楽等のコンテンツ配信サービスの利用者が増加している.また,サーバ型放送などデジタル放送の高度化により,放送・通信連携による高度な情報サービスが期待されている.これらのサービスではコンテンツの利用履歴や利用傾向はプライバシ保護の観点から秘匿することが望ましい一方,有料サービスにおいては,視聴内容に応じて利用料金が正確に計算され利用者に正しく課金される必要がある.本稿では,これらの要件を満たす利用履歴を秘匿できるコンテンツ配信・課金方式の一つとして,Atenieseらにより提案されたグループ署名を利用し,利用者の計算・通信コストが利用可能なコンテンツの総数に依存せず利用したコンテンツ数のみに依存する方式を提案する.As broadband lP networks have spread rapidly, the number of users of content distribution services has grown. Also,the new possibilities brought by digital broadcasting,such as broadcasting based on home servers,are expected to lead to sophisticated information services utilizing broadcasting and communication networks. Although for privacy reasons it is desirable to protect the usage history and preferences provided that usage charges is calculated correctly based on the contents that the user got. This paper proposes content distribution and charging scheme with privacy, based on the group signature proposed by Ateniese et al. In this construction, the computation/communication cost only depends on the number of contents that the user got. They do not depend on the number of all contents that the user can get.
著者
釜口 久史 梶川 嘉延
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.484, pp.263-266, 2009-03-06

本稿では,フォトアルバムのための人物仕分けシステムを提案する.従来の画像管理ソフトでは,サムネイルを閲覧しながらユーザが仕分けを行う,時系列やファイル名順に並び替えるのみであったため,ユーザの負担が大きい,画像の内容が反映されないなどの問題があった.そこで,本システムでは画像の内容に基づき自動的に画像を仕分けするシステムの構築を行う.また,入力した画像に近いものは抽出を行うことができたが,データベース中に抽出できなかったものが残るという問題点に対して,フィードバックシステムによって,抽出困難であった画像と入力画像を強制的に関連付け抽出を行う.そしてシステムの有効性を検証するため主観評価実験を行った.
著者
山本 眞一
出版者
筑波大学大学研究センター
雑誌
大学研究 (ISSN:09160264)
巻号頁・発行日
no.28, pp.1-14, 2003-12

私は、当筑波大学大学研究センターのセンター長をやっております山本と申します。どうぞよろしくお願いいたします。短期集中公開研究会ということで、本日から毎週木曜日、,7月4日まで述べ5日間、筑波大学の東京キャンパスで開催 ...
著者
小比賀亮仁 菅原 智義
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.77, pp.93-100, 2008-07-30

近年、セキュリティー対策としてカーネルにパッチを適用する機会が増えている。カーネルにパッチを適用するには、システムを再起動しなくてはならない。しかし、システムは 24 時間 365 日、ユーザに対してサービスを提供し続けることが求められている。よって、パッチ適用の際のシステム再起動時間は可能な限り短縮する必要がある。この問題に対して、我々は、システムの再起動時間のうち、プロセスの再起動が最も時間のかかる処理であることに着目し、プロセスの状態は保持したままカーネルのみを再起動するシステムの高速再起動方式を開発した。同方式は、メモリ上のプロセスデータは保持したままカーネルのみを入れ替え、その後、メモリ上に保持されているプロセスデータを用いて、再起動前に実行されていたプロセスを途中状態から再開することができる。本方式により、従来のシステム再起動時間を最大で約 48% 削減することができた。In this paper, we suggest a quick reboot mechanism which allows us to reduce down time on our system during updating kernel. There are non-stop systems which gives us some services during 24 hours, every day. However, in the past several years, number of cases that we have to apply some kernel patches for security updates has been increasing. In order to do it, we have to reboot our systems. Our mechanism reboot systems to updates the kernel with preserving some memory areas which was used by processes. After rebooting we resumes recent processes which were executed on our system before rebooting, using the memory areas which are preserved. Our mechanism can reduce reboot time of our system because our mechanism can get rid of disk access and reduce numbers of memory copy during rebooting. We have accomplished reducing 48% of system reboot time.
著者
平 洋一 沼田 英俊 中川 茂 小原 さゆり 山田 文明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2009, no.2, pp."S-38"-"S-39", 2009-03-04

マイクロプロセッサの性能向上に応じて配線板の電気信号バンド幅を増加させる必要がある。しかしながら現状の電気インターコネクト技術だけでは困難が伴う。特に高速信号の減衰、劣化を補うため回路の消費電力の増加も大きなものとなる。光伝送を用いた光インターコネクトはより高いバンド幅と低消費電力を可能にする。すでに、長さ数十メートル以上の高速光リンクは高バンド幅・低損失の光ファイバーが用いられているが、より短距離までの光リンクを実現にするには新しい技術が必要である。このために効果的なのは、光リンクつき配線板である。これら、電気配線版の限界と、光配線板の機能、要件および現在の技術課題を検討する。
著者
林 和弘 太田 暉人 小川 桂一郎
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.87-94, 2005
被引用文献数
5 7

日本化学会では1989年より2つの英文誌の電子化に取り組み,2002年よりJ-STAGEを利用した電子ジャーナルサービスを開始した。3年の無料公開を経て年100万件を超えるアクセスを得るに至ったので,2005年より電子ジャーナルの有料課金を開始した。その最新状況について,電子ジャーナルアクセス数,電子投稿・査読の導入による審査期間短縮効果,ならびに有料課金を導入する際の業務負担について紹介する。一方,日本の英文学術雑誌の抱える問題をこれまでの活動から考察し,学会のあり方と他組織との関連性について述べる。
著者
中嶋 正之 竹田 繁 高橋 裕樹
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.50, pp.1-2, 1995-03-15
被引用文献数
2

近年,交通計測の自動化がすすめられている中で,一つの情報源である車種認識が注目を集めている.車種認識の主な用途としては,次のような例があげられる.1.車種別の断面交通流計測2.有料道路および駐車場等での課金の自動化3.犯罪捜査への情報補完現在,有料道路等で実用化されている方式は,車番情報等から車種を租分類するというものである.今後は,それらの情報だけでなく,車両の形状特徴や表面特徴なども用いることで,車種認識の詳細化を図る必要がある.本稿では,簡単かつ高速に処理できるよう,車両の側面画像から得られるいくつかの形状特徴を用いて,車種認識をおこなう方法を提案する.
著者
山田守正
雑誌
日歯麻誌
巻号頁・発行日
vol.17, pp.329-337, 1989
被引用文献数
13