著者
塚本 靖
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
建築雑誌 (ISSN:00038555)
巻号頁・発行日
vol.20, no.234, pp.307-318, 1906-06-25
著者
Miao X.S. Chong T.C. Shi L.P. TAN P.K. LI J.M. LIM K.G. QIANG W. MENG H.
出版者
社団法人応用物理学会
雑誌
Japanese journal of applied physics. Pt. 1, Regular papers & short notes (ISSN:00214922)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.1679-1682, 2002-03-30
被引用文献数
1

The mechanism of the initialization-free phase-change optical disk was discussed. The computer simulation about the optical and thermal properties of the initialization-free disk was carried out. The results showed that Sb_2Te_3 film was a suitable additional layer of initialization-free phase-change optical disk for Ge_2Sb_<2+x>Te_5 phase-change media.
著者
此経 啓助
出版者
日本大学
雑誌
日本大学芸術学部紀要 (ISSN:03855910)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.A43-A60, 2005

明治時代初期に施行されたさまざまな墓地政策を通して、文化政策としての宗教政策を検討してみた。具体的には、墓地政策の「神葬祭墓地の成立とその後」に対象をしぼり、神葬祭墓地の痕跡を現在の公営霊園に探し、さらにそこに神道式の墳墓を探索した。その結果、前者の痕跡は希薄だったが、後者に関しては多種多様な墳墓を見つけることができた。一種の「神道文化」である。それは神葬祭墓地が数年して「共葬墓地」(公営墓地)に吸収された理由を解き明かす大きな手がかりとなった。つまり、墓地政策の「公共性」と「宗教性」の両方を必要とするかぎり、全体としての「文化政策」を「政策文化」に転換しなければならない。「宗教性」のもつ概念化された「宗教」を生きた「文化」として取り扱う必要がある。
著者
奥村 正敏 東田 修司 山神 正弘 下野 勝昭
出版者
一般社団法人日本土壌肥料学会
雑誌
日本土壌肥料學雜誌 (ISSN:00290610)
巻号頁・発行日
vol.65, no.3, pp.274-281, 1994-06-05

インゲン連作土壌を充填したポット条件下で.52作物種の作付が後作インゲンの根腐病発生におよぼす影響を検討し,以下の結果を得た.1)野菜,緑肥,ハープ,花き等の作物種を栽培後,作物体を搬出した処理では,全作物種が根褐変を抑制した.根褐変指数の低下率が20%以下にとどまったのは供試作物全体の約44%であり,これらの根腐病抑制効果は小さいと考えられ,21〜30%の低下率を示した作物種は,ニンジン,ナガネギ,ハツカダイコン,マリーゴールドなど全体の33%,低下率が31%以上で大きい抑制効果を示した作物種は,ニラ,チンゲンサイ,ペルコ,アルファルファ,スペアミント,コカブなど全体の23%であった.抑制効果の科間差は認められなかった.2)インゲン根腐病に対する抑制効果と緑肥類を除く作物根のメタノールの抽出物の病原菌(F. solaniとF.oxysporum)に対する抗菌活性との間には,ミツバ,ニンジン,シュンギク,ニラなど数種の作物で正の対応関係が存在したが,全体的にみると,両者の間には一定の対応関係が認められなかった.3)緑肥類10種については,作物体の搬出処理のほかにすき込み処理も設けた.その結果,アルファルファ,ペルコ,マリーゴールドではいずれの処理系列でもインゲン根腐病に対する抑制効果が大きかった.搬出処理に比べてすき込み処理で効果が大きい作物はアカクローバ,トウモロコシ,ソルゴーであった.他の作物でもすき込みによって効果が高まったが,その程度は小さかった.なおインゲンの残渣物すき込み処理でも抑制効果が認められた.4)インゲン根腐病を抑制した緑肥作物種のなかでは,病原菌に対する抗菌活性が(1)アカクローバ,アルファルファのように強いもの,(2)マリーゴールド,レバナ,エンバクのように中庸なもの,(3)トウモロコシ,ペルコ,ソルゴーのように弱いものに分類された.
著者
野村 隆裕 八塚 陽太郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SAT, 衛星通信
巻号頁・発行日
vol.93, no.336, pp.39-46, 1993-11-19

本報告では、64kbps〜384kbpsのディジタル専用線を対象とした、高通話品質を確保しつつ、高声情報及びFAX情報を効率的に多重化伝送する、小容量高能率ディジタル回路多重化装置(本稿では、この装置を「SS-DCME(S__-mall-S__-caleD__-igital C__-ircuit M__-ultiplication E__-quipment)」と略す)の試作結果及び基本特性の評価結果について報告する。本装置は、音声通信には実時間伝送が必要であるのに対して、FAX通信には必ずしも必要でないという点に着目し、ある通話の無音情報の代わりに、別の通話の有音情報を伝送したり、一旦蓄積されたFAX情報をMMR符号化変換して伝送することにより、多重化効率を改善している。また、音声パケットのバッファ遅延機能及び破棄, 補間機能により過負荷時の通話品質の劣化を防いでいる。更に、配達通知機能により蓄積型FAX伝送の欠点を補っている。基本特性を評価した結果、128kbpsのディジタル専用線への置の接続を想定した場合、音声呼をフルローディング状態で負荷し更にFAX伝送を行っていても、最大17chの高品質な音声回線を確保できることが確認された。
著者
西川 哲也 堀 豊 長井 敏 宮原 一隆 吉田 陽一 小玉 一哉 酒井 康彦
出版者
公益社団法人日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.66, no.3, pp.388-394, 2000-05-15
被引用文献数
5 1

播磨灘においてノリ養殖に有害な大型珪藻Coscinodiscus wailesiiについて, 1995,1996,および1997年の3年間における同種の発生と水質, 気象要因等との関係を調べた。C.wailesiiは, 11月から翌年2月頃の比較的低温で日射量が低く, また海水の鉛直安定度の低い時期(鉛直混合期)に出現し, また, DIN(溶存無機態窒素), DIP(溶存無機態リン), DSi(ケイ酸態ケイ素), およびDIN×DIPが高く, DIN : DIP比やTN(全窒素)×TP(全リン) : DIN×DIP比(栄養塩利用強度)の低い水域(年または月)にやや高密度(20-200 cells/l程度)で出現する傾向が強かった。
著者
小野 晴寛 足立 圭子 福家 洋子 篠原 和毅
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品科学工学会誌 : Nippon shokuhin kagaku kogaku kaishi = Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.43, no.10, pp.1092-1097, 1996-10-15
被引用文献数
4 19

1) 沢わさびの水抽出画分を試料として,ヒト胃がん培養細胞MKN-28の増殖抑制作用を示す成分を単離し構造を決定した.<BR>2) Sephadex G-15で分取されたP 5画分は,5FU, MMCなどの抗がん剤よりも強い細胞増殖抑制活性を示した.<BR>3) FAB-MS, EI-MSによる測定結果から活性成分の分子量は205と決定され,組成式をC<SUB>8</SUB>H<SUB>15</SUB>N<SUB>1</SUB>O<SUB>1</SUB>S<SUB>2</SUB>とした.<BR>4) IRおよび二次元NMRスペクトルの結果より活性成分の構造式を6-methylsulfinylhexyl isothiocyanateと決定した.
著者
佐和橋 衛 安藤 英浩 樋口 健一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム
巻号頁・発行日
vol.96, no.354, pp.9-16, 1996-11-14

DS-CDMA方式において干渉信号を低減するため, パイロットシンボルを用いて各ステージ毎にチャネル推定値を逐次的に更新するコヒーレントマルチステージ干渉キャンセラ(PSA-COMSIC)を先に提案した. 本報告では, 容量をさらに増大するためにパイロット及びデータシンボルを用いる高精度チャネル推定法を提案し, このチャネル推定法を適用したPSA-COMSICの特性について評価する. 誤り訂正符号化を用いた場合には, 干渉が支配的な領域における本提案の高精度チャネル推定を用いるPSA-COMSICの容量はマッチトフィルタ受信に比較して約1.6倍に増大することができ, 拡散率の約80%の容量を実現することができることを明らかにする. また, 干渉除去重み制御を用いたシリアル/パラレルハイブリッド構成及び非線形/線形ハイブリッド構成を提案し, 基本型のシリアル構成とほぼ同等の容量を実現することができ, これらの構成により復調処理遅延を大幅に低減することができることを示す.
著者
近田 文弘 清水 建美
出版者
国立科学博物館
雑誌
国立科学博物館専報 (ISSN:00824755)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.95-107, 2002

帰化植物は種数が多く,地域の植物相の重要な要素となっている.また,環境が変化した場所に侵入することが多く,帰化植物の分布状況は自然環境の改変を示唆すると考えられている.このような観点から富士山の帰化植物の分布を梅村(1923),近田・杉本(1983)の植物相調査と比較し,また垂直分布に注目して調査した.梅村(1923)には,1,110種の分布が記録されこの内,帰化植物は5種である.近田・杉本(1983)は,1,557種を記録し,この内,帰化植物は86種である(表1).今回の調査では31科113種の帰化植物を記録した.近田・杉本(1983)以後に新たに記録された種は42種である.これらの内,ナガミゲシ,ショカツサイ,シンジュ,オッタチカタバミ,マツヨイグサ,アレチウリ,ウラジロチチコグサ,セイバンモロコシは,東京とその近郊では普通であるのに,富士山ではごく限られた小地域で生育していて,最近富士山に侵入したことを思わせる.富士山の南面と北面では帰化植物の分布に違いが見られた.南面では86種が記録されこの内,40種は南面でのみ記録された.北面では53種で,17種は北面のみの記録である.南面は交通の便が良く都市化が進んでいるので,帰化植物の侵入口であることが予想される.帰化植物の垂直分布を,海岸から亜高山帯まで500mづつ標高を区切って各種の分布上限から調べると,大部分の帰化植物は標高1,000m以下に分布し,それより上では限られた少数の帰化植物が分布する.亜高山にまで分布できる帰化植物はセイヨウタンポポ,オオアワガエリ,カモガヤ,グンバイイナズナ,コイチゴツナギ等少数である.富士山の帰化植物数を他の地域と比較してみると,富士山では帰化植物数が少ないと言える.富士山の中腹以上の地表は火山灰で栄養や水分が乏しく,地表の大部分は帰化植物が生育し難い樹木の密生した森林で被われているいるので,帰化植物の生育できる範囲は限られていることが大きな原因ではないかと思われる.
著者
室崎 将史 藤田 慎一 高橋 章 速水 洋 三浦 和彦
出版者
公益社団法人大気環境学会
雑誌
大気環境学会誌 (ISSN:13414178)
巻号頁・発行日
vol.41, no.6, pp.347-354, 2006-11-10
被引用文献数
5

静岡県と山梨県の県境に位置する富士山(標高3776m)を観測塔に見立て,高度の異なる20地点で2005年7月12日から7月20日までの9日間,パッシブサンプラーを用いてオゾン濃度の鉛直分布を測定した。山麓の都市部3地点(標高30m〜460m)と丹沢山頂(標高1540m)での自動計測器による測定データをもとに,オゾン濃度の時間変化についても解析を加えた。パッシブサンプラーによって観測期間に測定されたオゾンの平均濃度は,混合層内で約20ppbv,混合層より上層で約40ppbvであり,高度1500m付近を境にして大きな変化がみられた。濃度分布のパターンは,過去に報告された観測結果などと矛盾するものではなかった。自動計測器の観測結果から,富士山頂から水平距離が20km以内の山麓の都市部ではオゾン濃度の日変化は大きく,地域規模の大気汚染の影響を受けていることがわかった。一方,富士山頂から東に約30km離れた丹沢山頂では,夜間に富士山麓の都市部と同レベルまでオゾン濃度が低下することがあり,高度1500m付近でも気象条件によっては,地域規模の大気汚染の影響を受ける場合があることがわかった。このためほぼ同じ高度である富士山の中腹で観測されたオゾン濃度の大きな変化は,地域規模の大気汚染の影響によるものと推定された。
著者
梁瀬度子
雑誌
月刊ナーシング
巻号頁・発行日
vol.6, no.8, pp.1017-1021, 1986
被引用文献数
1
著者
木下 一彦
出版者
早稲田大学
雑誌
特別推進研究
巻号頁・発行日
2004

光学顕微鏡下の一分子生理学、とくに「一目で分かる」研究を標榜し、巨大目印による分子機械の動き・構造変化の直接可視化を通じて、動作機構の解明を試みた。回転分子モーターF1-ATPaseにおける化学反応→力学的仕事の共役スキームをほぼ完成させ、分子機械一般に通じ得る共役原理を提出した。一方、回転軸無しでも回転するという意外な発見をし、構造に基づく機能の説明は振出しに戻った。二本足のモーター、ミオシンの脚の動きの直接観察に成功し、ブラウン運動をうまく使って歩くことを証明した。