著者
生友 尚志 永井 宏達 西本 智一 田篭 慶一 大畑 光司 山本 昌樹 中川 法一 前田 香 綾田 裕子
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.A0851, 2006

【目的】広背筋は上半身の中で最も大きい筋であり、その働きは多岐にわたる。この広背筋の筋電図学的研究は多くなされているが、その中でもPatonらは広背筋を6つに分けて筋活動の測定を行い、機能的な分化があることを報告している。また、前田らも同様の方法により行っているが、両者とも肩関節運動時の筋活動を測定しており体幹運動時の筋活動は測定していない。さらに広背筋の体幹伸展、回旋動作の研究は多く行われているが、体幹側屈動作時の筋活動の研究は少ない。本研究の目的は、体幹側屈動作を先行研究に加えて測定し、広背筋の体幹側屈時の筋活動とその機能的分化について筋電図学的特徴を明らかにすることである。<BR>【対象と方法】対象は上下肢及び体幹に整形外科的疾患のない健常成人男性10名(平均年齢24.9±3.0歳)とした。なお、被験者には本研究の趣旨を説明し同意を得た上で測定を行った。筋電図の測定にはNORAXON社製MyoSystem 1400を使用し、表面電極による双極誘導法にて行った。測定筋は右広背筋とし、Patonらの方法をもとに広背筋をC7棘突起と上前腸骨棘を結んだ線上で等間隔に4つ(広背筋上部、中上部、中下部、下外側部)に分け、筋線維に平行に表面電極を貼付した。また、体側のTh9の高さの筋腹(広背筋上外側部)にも貼付した。測定動作は腹臥位での右肩関節伸展・内転・水平伸展・内旋・下方突き押し、端座位での体幹右側屈・プッシュアップ、側臥位での体幹右側屈・右股関節外転・左股関節内転、背臥位での右骨盤引き上げ運動の計11項目とした。プッシュアップは端座位で臀部を床から持ち上げた状態で3秒間保持した時の積分筋電図値(以下IEMG)を、それ以外は3秒間最大等尺性収縮した時のIEMGを求め、それらを徒手筋力検査に準じた肢位にて測定した肩関節伸展最大等尺性収縮時のIEMGを100%として正規化し、各部位ごとに%IEMGを求めた。統計処理は反復測定分散分析を行った。<BR>【結果と考察】各動作において部位ごとの%IEMGを比較すると、全ての動作において有意な差がみられた。肩関節水平伸展、内旋においては広背筋上部が他の部位に比べて高値を示し、肩関節内転やプッシュアップは広背筋下外側部が高値を示した。肩関節下方突き押しについては広背筋上外側部、下外側部が高値となった。これに対して、体幹側屈動作では側臥位体幹右側屈において広背筋上外側部、中下部、下外側部が高値を示し、座位体幹右側屈、側臥位右股関節外転・左股関節内転、背臥位右骨盤引き上げ運動においては広背筋下外側部が高値となった。本研究の結果より、広背筋は筋線維により機能的に分化していることが確認できた。また、広背筋の上部線維は肩関節運動時に大きく働き、外側線維については体幹の側屈を伴うような運動時に大きく働くということが示唆された。<BR>
著者
吉田 輝美
出版者
一般社団法人 日本人間関係学会
雑誌
人間関係学研究 (ISSN:13408186)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.29-42, 2011

Physically and mentally, the laborer who engages in the aged people nursing care takes terrible work. As for most of the nursing care laborers, to continue work without receiving to be hurt by the word from the user who is the partner who provides nursing care labor and the family but job's leaving, too, is a fact. In the this research, it is the one which has a purpose of reviewing how the nursing care laborer who works in the special elderly nursing home rided over it about the behavioral characteristics to continue nursing care labor after clarifying. The investigation object person is 16 nursing care laborers who work in the special elderly nursing home. To have attempted to go specifically for the nursing care laborer to conquer to be hurt by the word from the user and the family was concentrated in seven categories. It was therefore concentrated in 7 categories by the scenery of going for the conquest of being hurt. Moreover, it was therefore concentrated in five categories by the point of the success.
著者
作田 由衣子
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, pp.82, 2021

<p>人は顔を見ると自動的かつ瞬時に様々な印象を知覚する。顔そのものの物理的特徴のみならず、照明条件や角度、姿勢などの外的要因によっても印象は変化する。Frimer&Sinclair (2016)によれば、ガンジーなどの道徳的ヒーローは右上を向いた写真が多いこと、また、右上を向いた写真はより温かみがあり英雄的であるなどの印象を抱かれやすいことなどが明らかとなった。しかし、そうした効果が普遍的なものであるか欧米独自のものであるかは不明である。本研究では、日本人を対象として、同一人物で左上を向いた写真と右上を向いた写真で印象を比較した。その結果、右上を向いた写真はより未来を見ており誇らしげであると感じられるが温かみや英雄的印象は感じられないこと、日本人はアメリカ人よりも時間が左から右向きに流れていると判断する傾向が強いことなどがわかった。日本人は左右の向きと時間的な印象のみが関連しており、英雄的印象とは関連しないことが推測される。</p><p></p>
著者
荒川 紘
出版者
静岡大学
雑誌
人文論集 (ISSN:02872013)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.1-28, 2002-07-31

A Babylonian epic, Enuma elish, whose chief purpose is to recount how the god Marduk became the head of the Babylonian pantheon, also describes how Marduk created the cosmos. Spriting the salt water goddess Tiamat into two, he used one half to form the heaven and the other to fashion the earth. This text then forcuses on how he created the heavenly bodies, the mountains and the springs, and the mankind. In this paper, we argue mainly how the cosmology of Enuma elish brought forth. First, we pay attention to the mother goddess Ninhursag and the water god Enki. As city-states appeared, Enki became the leading god of the Babylonian pantheon, who had the role of organizing the various features of the civilized world. Second, we discuss the atomospher god Enlil in Sumer who also created Heaven and Eath by devidindg "the mountain of cosmos". Its "mountain" correspods to Tiamat in Enuma elish. Additionlly, one of the interesting points is that the character of Tiamat stems from the fertility of the Tigris and the Euphrates and the chloridation of the land. Thi^ the relation between the Babylonian dynasty and Enuma elish is argued. We discuss there that the centralization of the political powers produced the systematic cosomology. It is noteworthy that Marduk and his cosmology were related to the origin and the order of the Babylonian dynasty, and the ziggurat, Mesopotamian temple tower, was a symbol of the Babylonian dynasty and its cosmography. Finally, we refer to Enuma elish's influence on the Jews and the Greeks. As to Old Testament, the creation of Heaven and Earth in Gensisl is thought to originate from the cosmology of Enuma elish. This cosmology was likely to be related to Greek science, also. The water goddess Tiamat may, for example, be connected with the water that Thales chose as his primordial stuff. And, the significance of studying Enuma elish in the present day is stated.
著者
當間 孝子 宮城 一郎 比嘉 由紀子 岡沢 孝雄 佐々木 均
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.65-71, 2005
参考文献数
22
被引用文献数
2 29

2004年6月12-18日に, 琉球列島の西表島の森林地帯の2ヵ所で, 蛙の声をCDプレイヤーで鳴らし, 直ぐ近くにCDCライトトラップを設置し蚊類を採集した.第一地点で合計777個体, 2地点で257個体のハエ目の昆虫が採集された.それらのうち, 次の4種の吸血性昆虫(雌)が両地点で目立って多く採集された.マックファレンチビカは第一地点で580個体(74.6%), 第二地点で193 (75.1), ヤエヤマカニアナチビカ19(2.4)と27 (10.5), ヤマトケヨソイカ106 (13.6)と20(7.8), また, ルソンコブハシカが第一地点のみで39個体(5.0%)が採集された.これらの蚊にケージ内でヌマガエルを暴露すると, 吸血行動が見られ, 多くの個体が吸血した.このことからこれらの蚊は自然界でカエルの鳴き声に誘引され, 吸血していると思われる.
著者
柊崎 京子 Kyoko Fukizaki
巻号頁・発行日
no.26, pp.1-27, 2010-03-31

介護過程は、介護の「目的」を達成するための「方法」の1 つである。介護過程の教育で最も重要なのは、アセスメントである。本研究の目的は、介護過程の教育上の課題に対する解決と改善を図るために、アセスメントシートを作成することである。 アセスメントシート作成に先立ち、まず「介護過程の概念枠組み」「生活課題(ニーズ)」を整理した。次に、教育上の課題を踏まえ、アセスメントシートを2 つ作成した。1 つは、初学習者対象のアセスメント・トライ版、2 つめは、標準アセスメント様式を踏まえて作成したアセスメント・ベーシック版である。2 つに共通する方法は、(1)アセスメントの思考過程にそってシートを構成する、(2)シート内に思考過程の道筋や、全体像理解の枠組み、生活課題(ニーズ)の判断指標を示す、(3)「情報の分析・解釈・統合」の段階を、『情報の分析・解釈』と『情報の統合』の2 つに分ける(4)『情報の統合』は、〔全体像の理解〕と〔生活課題の根拠と支援の方向性の検討〕を目的とする、(5)〔全体像の理解〕を踏まえて「生活課題(ニーズ)」を検討し、優先順位を判断する、(6)利用者と学生のかかわり状況、アセスメント過程に対する利用者の意見反映状況などを記述する欄を設定。 2 つのアセスメントシートの違いはアセスメントに対する論理構成の違いであり、介護観・実践者観・利用者観は同じである。トライ版とベーシック版の活用は、学生が標準アセスメント様式で記入できるようになるという目的と、論理的思考の訓練という2 つに寄与すると思われる。
著者
野澤 豊一
出版者
日本文化人類学会
雑誌
文化人類学 (ISSN:13490648)
巻号頁・発行日
vol.75, no.3, pp.417-439, 2010-12-31

本稿では、米国黒人ペンテコステ派キリスト教会で実践される儀礼的トランスダンス「シャウト」の成立過程を例に、トランスダンス出現のメカニズムとその表現上の特性について考察する。従来の研究では、トランスダンスは文化的に構築された表象として理解されてきたが、この接近法はペンテコステ派の実践の核心にある「非決定性」を正しく把握するのに重大な余地を残している。「非決定性」とは、礼拝におけるシャウトの即興性やペンテコステ的な信仰を支える受動性を包含する概念である。この非決定的なプロセスを可視化するために、本稿では、シャウト出現時の即興的な信者間のやりとり(及びそこで成立する関係性)に注目し、シャウトが出現するメカニズムを「相互行為の構造」として把握する。それによりシャウトは、<没入者(シャウトする者)>とそれに対する<関与者>との間の、「<没入-関与>関係」から出現すると記述することが可能になる。こうした用語が有意味なのは、シャウトの正しい成立にあって、シャウトが踊られること自体よりも、<没入-関与>関係の十全な成立の方が有意な場面があるからである。これらの場面からは、対面相互行為における個人の没入行為が、他者との相互的な自発性によってはじめて達成されるという事実が確認できる。これが相互行為の相におけるシャウトの「非決定性」の内実であり、これには対面相互行為に本来的な「ユーフォリア」が伴う。シャウトという身体的表現は宗教的には「聖霊の働き」と解釈しうる。だが、その出現過程を関係性から記述することは、シャウトが、他者との関係性の切り結びを希求する、「表情性」豊かな身ぶりでもあるという発見につながる。相互行為としての非決定性と身ぶり表現としての表情性という2つの特性は、シャウトという超越体験と日常性とのつながりを視野に入れることによって、はじめて意義深いものとして発見されるといえる。
著者
大友 達也
出版者
同志社大学
雑誌
社会科学 (ISSN:04196759)
巻号頁・発行日
vol.79, pp.187-203, 2007

昭和43年11月駐車場500台を持った日本最初の本格的なダイエー香里ショッピングセンターがオープンした。その後、ダイエーが同じ型の店舗を太平洋ベルト地帯に次々オープンすると、ジャスコの店は面白いように閉店させられた。ジャスコは慌ててダイエーが出店しない北陸、東北、山陰へ出店する「逃げの戦略」に切り替えた。そのため、ダイエーは平均30万人の商圏に対して、ジャスコの店舗のお客様は8万人が平均だった。こんな小さな商圏なので、ジャスコは高占拠率が取れるノーハウを努力して蓄積していった。これが今ジャスコの最大の武器になっている。平成に入って、ジャスコはダイエーの店がある太平洋ベルト地帯へ、蓄積したノーハウで千台以上の駐車場を持つ大型店を出店して来た。そうすると、ダイエーの店舗は戦いに敗れ、次々潰れた。私はこの現象を「イオンの弔い合戦」と名づけた。これに対して、ダイエーはアメリカのウオルマートやフランスのカルフールの店舗を研究し、新型の「ハイパーマート」でイオングループに対抗した。だが、結果は惨敗。中内さんは責任を取って、ダイエーを去った。次の若い社長は「ハイパーマート」の店に修正を加えて対抗したが、駄目だった。政府は巨額負債のダイエーの倒産を恐れ、強圧的に産業再生機構を適用し、丸紅主導でダイエーの再建を計ったが上手く行かず、丸紅はイオンに助けを求めた。5月24日のダイエー株主総会はイオンから2名の取締役を受け入れた。昭和40年代馬鹿にしていたあの弱小ジャスコ(現イオン)の軍門にダイエーが入ると誰が想像したであろうか。
著者
吉村 研一
雑誌
人文
巻号頁・発行日
no.16, pp.292-278, 2018-03

『源氏物語』五四帖は誰の手によって書かれたものであろうか。匂宮三帖、とりわけ竹河巻は古来より他の巻とは別筆ではないかと疑われてきた。最近ではこの論争は沈静化されているが、本稿では敢えてこの問題に取り組んでみた。 研究史の中には物語内の語彙の用法に着目して、その用法の違いを分析することにより、別筆説を導き出そうとする作業もあるが、本稿は語彙そのものに焦点を当てた。﹃源氏物語﹄は、その場の自然の状況や登場人物の心の動きなどを表現するために、実に多彩な複合語を駆使していて、それらの複合語は源氏以前には用例のない源氏固有の造語が多い。これらの固有語を調べ出して、その造語方法の特徴や巻ごとの分布などを把握して、竹河巻の語彙と比較した。果たして別筆の可能性はありやなしや。Many researchers of The Tale of Genji have long suspected the writer of "Takekawa" could not be Murasaki Shikibu, because the writing style in "Takekawa" is poor and childish, and the story of "Takekawa" is not possible. Recently, students of Genji have chosen not to take up this question because of the difficulties involved, but, in this paper, I attempt to answer this question by examining special words, namely, those words that were not found in The Tale of Genji. Murasaki Sikibu created many new words in The Tale of Genji. In this paper, I find all of the special words in Genji and compare them with the special words of "Takekawa". In doing so, I am convinced that this is an innovative way of dealing with the problem of identifying the author of the latter.
著者
米田 該典
出版者
宮内庁正倉院事務所
雑誌
正倉院紀要 (ISSN:13431137)
巻号頁・発行日
no.22, pp.29-40, 2000-03
著者
齋藤 みのり 佐野 伸之 小林 隆司
出版者
一般社団法人 日本作業療法士協会
雑誌
作業療法 (ISSN:02894920)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.72-77, 2019

自閉症スペクトラム児の対人社会性を阻害する要因の一つに,ファンタジーへの没入現象が指摘されている.今回,ファンタジー没入行動により,様々な日常生活の遂行に支障をきたしていた広汎性発達障害男児に対し,ファンタジーを外在化する作業活動を通した支援を行った.本児は,架空のカードゲームを頭の中で展開する遊びに,様々な日常生活場面で没頭していた.作業療法では,頭の中に描いているファンタジーを外在化し,それを用いて一緒に遊べるよう模索した.また,徐々に交流の場が広がるよう促した.これらの支援により,本児の頭の中のファンタジーが整理され,現実とのつながりを築いていき,生活障害が軽快したと考えられる.
著者
田中 健夫
出版者
山梨英和大学
雑誌
山梨英和大学紀要 (ISSN:1348575X)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.8-17, 2012

本稿の目的は,いじめの加害をめぐる一連の体験が,加害生徒の自己概念にどのような影響を及ぼすかについて,中学校養護教諭に対する半構造化面接を通して検討することである。養護教諭が関与した計7事例をKJ法により整理した。その結果,指導を受けとめた反応の一方で,加害生徒が納得できずに自分の感情を表現しないまま,被害者との心身の状態悪化の共振が起こったり,自己について無価値感を抱く過程が考察された。そこでは,加害にまつわる気持ちを他者との関係性のなかで表し,閉じた関係から離れて立ち直るような場がみいだされてやっと変化が可能となっていた。そして,外から押しつけられたと感じられている罪悪感を,自ら引き受けるものへと転換させる支援について検討をおこなった。
出版者
京都大学総合博物館
雑誌
京都大学総合博物館ニュースレター = Newsletter
巻号頁・発行日
vol.2, pp.1-4, 1997-05-01

アノマロカリス緊急展示について (河野昭一) [1]アノマロカリスについて (大野照文) (戸田健太郎) [2]バージェス頁岩の化石再発見記 (清水大吉郎) [4]
著者
田邊 浩 松田 洋介 眞鍋 知子 竹内 慶至 Tanabe Hiroshi Matsuda Yousuke Manabe Tomoko Takeuchi Noriyuki
出版者
金沢大学人間社会研究域人間科学系
雑誌
金沢大学人間科学系研究紀要 = Bulletin of the Faculty of Human Sciences Kanazawa University (ISSN:18835368)
巻号頁・発行日
no.11, pp.18-52, 2019-03-31

What is a system that allows young people with developmental disabilities to move smoothly from school to employment and how can it be constructed? In order to examine this issue, each country is selected from three regimes based on the welfare regime theory and international comparative research is conducted in the four countries including Japan. This article features Germany as a conservative welfare regime. We report on the results of field survey on institutions and organizations that support youth with developmental disability, mainly conducted in northern Germany, and consider the support of people with developmental disabilities in German welfare state system based on it.
著者
山口 美代子 樋上 純子 北村 由香里
出版者
園田学園女子大学
雑誌
園田学園女子大学論文集 (ISSN:02862816)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.329-337, 1994-12-30
被引用文献数
3

1.さつまいもの糖化の適温は,65℃前後であった。2.さつまいもの糖化酵素の糊化デンプンに対する活性適温は,55℃前後であり調理の際の糖化適温とは,一致しなかった。3. 65℃での糖化酵素の作用は10分以内にほぼ完了した。4. 65℃前後の通過時間と糖の生成量との間には関連が認められた。5.各種加熱方法による生成糖量は,生いも1g当たりに換算すると乾式加熱よりも湿式加熱の方が多かった。6.生成糖量が少ないにもかかわらず,焼きいもが甘く感じられるのは蒸発水分が多く糖が濃縮されたためと考えられる。