出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1426, pp.10-13, 2008-01-28

1月の第2週、厳寒の日本を抜け出した財界人たちは、ハワイ・ワイキキの名門ゴルフ場で、気持ちのいい汗を流していた。 ワイアラエカントリークラブで開かれた「2008ソニーオープンインハワイ」のプロアマ大会。参加者の何人かは、コースに面した豪奢な別荘から双眼鏡を片手にプレーを見守る2人組に気づき、手を振って挨拶をした。 1人はこの別荘の持ち主、盛田良子。
著者
熊野 陽人 吉田 雅行 千住 真智子
出版者
大阪教育大学
雑誌
大阪教育大学紀要 第IV部門 教育科学 (ISSN:03893472)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.343-350, 2012-09-28

本研究では,男子学生走幅跳選手の助走において,どの地点からストライドの調整が行われるのかを明らかにすることを目的とした。2010年K地区学生陸上競技対抗選手権大会・男子1部走幅跳の93試技を対象に競技会を撮影し,その映像を分析した。その結果,踏切6歩前(踏切約13.5m前)からストライドは大きく変動し,同時に一歩一歩の接地位置の変動は小さくなるという調整が行われていることが明らかとなった。これは世界レベル選手に関する先行研究の結果よりも1歩(約1m)以上踏切から手前であった。ストライドの調整を始める地点が早すぎると,助走リズムの停滞や助走スピードの減速が起こり得るため,この1mの差が世界レベル選手と国内学生レベル選手の競技力の差となっているのではないかと推察される。The purpose of this study was to clarify the start point of adjustment of strides in the run-up of the male student long jumper. We analyzed that 93 long jumps of men's long jump final(division 1)in Inter-University Athletic Championships of the K District. As a result, it was revealed that changes of strides became larger and changes of positions on the runway of the toe of each stride became smaller at six strides from the board by adjustment of strides. This point(six strides from the board)was a stride(about 1m) far from the result of preceding study about world levels jumpers. When the point which begins to adjust of strides is too early, stagnation of the run-up and slowdown of the run-up speed may take place. That is, it was thought that the difference of the adjustment point(about 1m) made the gap between world levels jumpers and student levels jumpers.
出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケーション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.403, pp.83-85, 2003-11-24

FTTH(fiber to the home)の料金が下がりそうだ。これまであまり下がらなかった月額料金に関して総務省によるNTT東日本への行政指導で,割安なメニューを他社にも使わせるよう圧力が高まっている。初期費用は,無料化や割引が定着。実質的な値下げ状態が今後も続く。
著者
三関 公生 赤嶺 政巳 押切 正浩
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声
巻号頁・発行日
vol.93, no.156, pp.1-8, 1993-07-23
被引用文献数
1

本報告は、駆動信号の適応密度パルス列モデルに基づくCELP方式を低レート化に向け改良した3.75kb, SADP-CELP(Adaptive Density Pulse-Code Excited Linear Prediction)音声符号化方式について述べる。方式改良のために、(1)PARCOR-LSP領域でのLPC係数情報のベクトル量子化(2)最適ビット配分に基づくADPパタン決めの(3)整数/非整数の2段階ピッチ周期サーチ(4)ADPの高速直交化サーチ(5)ピッチ情報のサンプル補間を用いたポストフィルタ、を導入した。提案方式は3.75kb/sで6.7kb/sのVSELP方式に近い品質の音声を提供できる。
著者
山西 良典 古田 周史 福本 淳一 西原 陽子
出版者
Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics
雑誌
知能と情報 (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.501-511, 2015
被引用文献数
1

インターネットの発展に伴って普及したWebレビューには,有用な情報が含まれている一方で不要な情報も含まれている.そのため,対象の評価視点および評価視点間の関係を捉えることは難しく,レビュー全文を閲覧することはユーザにとって大きな負担となる.本稿では,自由記述形式のレビューにおける評価視点とその評価視点間の関係が不明瞭という問題点を,レビュー構造の俯瞰によって解決可能であると考えた.提案手法では,評価視点の出現頻度とレビュー中の構文特徴を用いることで,レビュー構造の俯瞰に有用な呈示評価視点として,頻出の評価視点と頻出する評価視点に意味的に関連した評価視点を採択する.評価視点抽出実験の結果,評価対象の種別によらず,採択された呈示評価視点には高い適合率が確認された.そして,呈示評価視点採択時に用いた構文特徴を参照することで,獲得する評価視点間の関係の呈示を実現した.
著者
小俣 正輝 武田 行生 ツォイ ユン ホー
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
機素潤滑設計部門講演会講演論文集 (ISSN:13483919)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.10, pp.181-182, 2010-04-18

This paper presents the peg-in-hole task by a position-orientation decoupled parallel manipulator. This manipulator can achieve fast and accurate positioning and fine orientation adjustment of the platform. In order to enable the peg-in-hole task by this manipulator without force sensor on the platform for reduction of cost and moving mass, impedance control system with estimation of external force on the platform by measuring motor torque has been constructed. Controller design taking into account the allowable limit of position error and contact force has been presented. Experimental result of peg-in-hole task illustrates that the proposed impedance control system was properly designed.
著者
西 翔平 池永 雄貴 松川 真美 ラグレー ピエール-イヴ
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.167, pp.41-45, 2013-07-29

脈波は血管内を伝搬する圧力波が皮膚表面上に変位となって観測されるものである.圧力波は血管内を伝搬するため,血管硬さの影響を受ける.そこで我々は脈波の波形変化を利用して,血管の弾性率推定を提案してきた.その中で圧力波や脈波の数値解析手法として1次元理論モデルを用いた.しかしこのモデルでは圧力波が伝搬した血管系全体の平均的な弾性しか算出できない.そこで本研究では,局所的な血管弾性と平均弾性の比較検討を試みた.自作の粘弾性チューブを用いて,その平均的な弾性と局所的な弾性を推定した.また,引張試験より得られたチューブ材料の弾性率とも比較し検討したので報告する.
著者
内田 康郎
出版者
国際ビジネス研究学会
雑誌
国際ビジネス研究 (ISSN:18835074)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.93-113, 2012-10-10

本稿の目的は、これまで標準化戦略研究で取り上げられてこなかった「ユーザー主導による標準化プロセス」の実態を解明し、これをもとに標準化戦略研究全体の体系化を図ることにおかれる。ここで、標準化戦略とは競争優位の確立を目的に、技術標準をもとに構築する事業戦略を意味するものだが、その意味での研究はこれまでさまざまな成果が見られるようになっている。だが、これまでの標準化戦略研究はライセンサ側から捉えたものが多かったが、近年の標準化はライセンサを巻き込みながらユーザー主導で進められる標準化プロセスも確認されるようになってきている。そこでは、ライセンスを持たない企業も積極的に標準開発作業に参画するだけでなく、標準開発メンバーの間では、ライセンサの持つ特許を無償で利用できるようライセンサに対してロイヤリティフリー(RF)での実施許諾を求めることなど、これまでの標準化戦略研究では対象とされなかった特徴が確認できる。こうした標準化プロセスは、ライセンサの事業戦略のあり方にも大きく影響するものと考えられる。本稿は、こうした知財を無償化させるユーザー主導の標準化プロセスの内容を明らかにしながら、このことがライセンサの競争戦略に対してどのような意味をもたらすのかについて検討することを目的とするものである。この目的に則って、事例分析としてインターネットで使われる技術の標準化を進めるW3CやRFIDの国際標準化を推進するEPCglobalを対象に進めていく。どちらもユーザー主導での標準化をRFで進めている標準開発機関である。これらの事例分析を通じて、ライセンサ主導の標準化プロセスとの間での相違点を見つけ出し、ユーザー主導の標準化プロセスがライセンサにどのような意味をもたらすかを明らかにする。同時に、本研究によって標準化戦略研究全体の体系化に資することを目指している。
著者
カフマン 政子
出版者
日本医療機器学会
雑誌
医科器械学 (ISSN:0385440X)
巻号頁・発行日
vol.75, no.6, pp.366-370, 2005-06-01

第15回年次国際基準会議は,しとしと降る雨模様の23日午前9時,理事長マイク,ミラー氏の挨拶で始まった.その要旨は3つの展開についてだった.(1)ANSIとAAMIやその他の基準作成に寄与した基準団体が基準の収益を公平に分け合うということで去年折り合いがついた.一時はAAMIが販売する基準の50%をANSIに還元しなければならないかと思ったが,20%に下がった.(2)医療機器の基準作りにはAAMIの事務局も会員も大分時間や資金を注ぎ込んでいる.今回,製薬業者団体,バイテク業者団体,および医療機器業者団体とが医療関連基準作りの努力を調整して無駄な支出を少なくするために,中央組織を作ることになった.2005年はその利点と方針とを考えるタースクフォースを結成し,議長にFDAのダン,マロー氏が指名された.(3)最近の判例からは基準が害になることが証明され,基準作りに参加する個人に賠償責任があるのではないが,基準作成団体が基準の欠陥で事故が起きたと訴えられ賠償責任を負うことになる可能性がある.AAMIはリスク管理計画を作り,リスクを最低限に抑えられるようにしている.今のところ幸いにも訴訟に巻き込まれてはいない.
著者
藤田 忠男 里 忠 内山 幹男 星田 晴彦 河部 靖 屋代 順治郎 若林 高明
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
衛生化学 (ISSN:0013273X)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.106-110, 1982-02-28

Bonding between iron ions and soybean protein (produced by the hydrolysis of soybean meal) in an iron-protein compound, which was prepared by mixing the soybean protein and iron (II) sulfate solution, was studied by infrared spectroscopy and an X-ray powder diffraction method. The oxidation state of the predominant iron ions within the compound was +3,but some Fe (II) ions were also present. In the infrared spectrum of the iron-protein compound, the band ascribable to stretching of the COO^-group was shifted to the higher frequency side by 40 cm^<-1> in comparison with that of the free protein. No evidence was found for the formation of any crystalline iron compounds such as Fe_2O_3,Fe_3O_4 and FeO in the X-ray powder patterns. The possibility of the formation of gel-like compounds of iron (II) and iron (III) such as Fe(OH)_2 and Fe(OH)_3,respectively, was excluded, because the hydrolyzed product of iron (II) is easily oxidized to iron (III) and Fe(OH)_3 transforms, at least partly to Fe_2O_3 or Fe_3O_4 after aging or storing the product in air. Thus, we concluded that the iron ion is bound to the soybean protein molecule through one or more carboxyl groups. Although other coordination sites within the protein molecule could also combine with the iron ions, we could not find evidence for other bondings.
著者
鄒 双双
出版者
関西大学大学院東アジア文化研究科
雑誌
東アジア文化交渉研究 = Journal of East Asian cultural interaction studies (ISSN:18827748)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.225-235, 2017-03-31

文部科学省グローバルCOEプログラム 関西大学文化交渉学教育研究拠点松浦章教授古稀記念号[東アジアの言語と表象]中国教育部人文社会科学研究青年基金項目「翻訳家銭稲孫研究」(15YJC752052)For the unstable political situation, the lack of talented translators and the dullness of the publication world, Japan failed finishing large-scale translation business in Beijing under the Japan occupation. Japanese classical literature works were translated premeditatedly in Beijing modern science library though, on Japanese contemporary literature , there was no organization which bundled up the translation. Translators' motive was various. Some engaged in Translation for Japanese's request, such as Qian Daosun (钱稻孙). Some for earning a living, such as Zhang Wojun(张我军). There were also translators expressing feeling and mind by translation, like Zhou Zuorena (周作人). Many translators tended to choose short and easy literary works and translated quickly to make a living, so that the translation quality was poor totally. However, we found some important translation works in the history of Chinese translation of Japanese literature were also created at that time. From the perspective of content, few translation work advocated war, but the works themselves and the translation behavior itself were embedded in "Sino Japanese goodwill" and used to promote Japan's war policy no matter what the translator's own motives.
著者
今野 洋子
出版者
北翔大学
雑誌
北海道浅井学園大学短期大学部研究紀要 (ISSN:13466194)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.81-96, 2002

現在,日本の性教育は,10代の望まない妊娠と中絶率の増加の問題等を解決できずにいる。一方,オーストラリアのセクシュアリティ教育は,斬新で効果的な教育として,世界的に注目されている。本稿は,セクシュアリティ教育の中の「避妊教育の展開」に着目し,日本の性教育との比較検討を試み,問題解決のための日本の性教育の方向性について考察する。現在,日本の性教育では生命の誕生に関わることが多いが,子どもの心理的発達や子どもの視点を無視した性教育となっている。また,青少年の性行動や性意識の実態をみると,避妊について教えないことは実態と乖離した教育といえる。性に関する全てのことがらが,その子どものものであり,その子どもが培っていくべきものである。子どもが性と生について考え,自己決定するための教育の展開について,セクシュアリティ教育に学ぶ意義は大きい。特に,「避妊教育」は,子どもが自己のセクシュアリティについて考え,選択し,自己決定していく過程を必要とする。子どもの生きる力に期待しつつ,おとなとしての価値観を押しつけることなく,子どもが主体的に考え選択できる能力を持てるような教育を,避妊教育を含め推進していきたい。