著者
藤掛 正邦
出版者
文教大学大学院情報学研究科
雑誌
IT News Letter
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.3-4, 2010

出版不況の底が見えない。長引く低迷傾向に加えヒット作の不在、さらには景気悪化による雇用所得環境の激しさが追い打ちをかけ、今年の出版市場は1988年以来21年ぶりに2兆円割れとなるのが確実。ネットなど、紙以外の分野でいかに稼ぐモデルを確立できるかが出版界の課題になっている。文芸では村上春樹「1Q84 BOOK1・2)」が年間ベストセラー1位になった(日経新聞2009年12月27日)。村上春樹の創作方法と、新潮社装幀室と共同制作した短編小説集「めくらやなぎと眠る女」の表紙ビジュアル表現について報告する。
著者
大瀬 正美
出版者
国立極地研究所
雑誌
南極資料 (ISSN:00857289)
巻号頁・発行日
vol.66, pp.141-157, 1979-09

第19次南極地域観測隊の観測計画および夏期行動計画の概要を述べる.平沢隊長以下隊員40名,4名のオブザーバー(NHK取材班3名,チリーからの交換科学者1名および約500トンの物資を積載した「ふじ」は1977年11月25日東京港を出発,147日間の全行程を終え,1978年4月20日東京港に帰った.「ふじ」は12月28日氷縁に着き,1月17日には8年ぶりに昭和基地に接岸した.1月24日までに全越冬物資を昭和基地に運んだ.
著者
松本 良夫
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1084, pp.159-163, 2001-03-26

これにより熊谷組は、ようやく再建の下地を整えることができました。協力いただいた取引銀行は実に15行。合計4500億円もの多額のご支援をいただきましたことに対し、ここに伏して感謝したく思います。また、最終合意に至るまでの間、当社株主や関係取引先の方々にも、大変な不安を与えてしまい、ここにお詫びをしたく思います。
著者
大崎 茂芳
出版者
The Japan Society of Applied Physics
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.406-410, 1989

クモのけん引糸を開発した自動糸巻き器により採取し,その光学的性質を, 400~700nmの波長域で調べた.メスのジョロウグモのけん引糸は,夏には全波長領域にわたって均一な反射を示すが,秋には450nm付近の反射強度の低下を示すこと,すなわち自色から黄色へ色変化すること見いだした.この黄変の理由として,昆虫捕獲用と外敵防衛用の機能としての保護色化の可能性が考えられる.また,赤外線二色性から,たんぱく質分子鎖はけん引糸の方向に配向していることがわかり,この配向性が強さの秘けつと思われる.けん引糸の荷重一伸長曲線は完全破師に至る前に.段階的な荷重の低下を示すこ'とから,何本かの繊維からなるけん引糸は,たとえ一本の繊維が切れても,命綱としての役割を果たすことが示唆される.けん引糸は. 100km程度は垂らせる.こうした糸の物理・化学的な特性を明らかにすることが,巧妙で不思議なクモの生態を解き明かす手がかりになるであろう.
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.678, pp.98-101, 2007-05-14

タクシー大手の国際自動車は、GPS(全地球測位システム)やデジタル無線といったネットワークをさまざまなシステムで活用し、顧客サービス向上と業務効率向上を図っている。約2500台のタクシーに搭載する端末とコールセンターのCTIシステムをデジタル無線でリアルタイムに連携させることで実現する。 「お預かりいたします」。
著者
桑原 博道
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
vol.39, no.12, pp.145-147, 2010-12

後遺障害の残った患者が、診療録の開示義務や診療の顛末報告義務の違反が病院にあったと訴えました。裁判所は開示義務を否定した一方で、病院が診療録の一部を紛失して提示できなかった点を考慮し、報告義務違反は認めました。
著者
片山 健介 大西 隆 城所 哲夫 瀬田 史彦
出版者
The City Planning Institute of Japan
雑誌
都市計画. 別冊, 都市計画論文集 = City planning review. Special issue, Papers on city planning (ISSN:09131280)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.817-822, 2003-10-25
被引用文献数
2

本論文では、地域統合の進展に伴う空間計画制度の変容に関する研究のケーススタディとして、イギリスの空間計画制度におけるEUの空間政策・計画の影響について論じている。はじめに、EUレベルでの地域政策・空間計画の展開について整理している。第3章では、(1)主としてEU地域政策の影響によるリージョナリズムによって、地域レベルの組織が設立されたこと、(2)EUレベルの政策・計画がRPGにおいて考慮されていること、を述べている。第4章では、National Planという考え方が、ESDPの最終合意の後に現れてきていることを示している。結論として、EUレベルと地域レベルの重要性が高まるにつれて、国レベルの計画は、地域計画の枠組みとしての機能とともに、EUレベルと地域・地方レベルの「導管」としての役割を求められている。
著者
鈴木 達行
出版者
養賢堂
雑誌
畜産の研究 (ISSN:00093874)
巻号頁・発行日
vol.60, no.5, pp.545-548, 2006-05
著者
矢沢 正士
出版者
The Japanese Society of Irrigation, Drainage and Rural Engineering
雑誌
農業土木学会論文集 (ISSN:03872335)
巻号頁・発行日
vol.1979, no.80, pp.1-8,a1, 1979

成因の異なる3種の粘土質土壌(沖積土, 洪積土, 火山灰土)の乾燥収縮土塊を用いてその膨潤とスレーキング挙動に及ぼす吸着カチオン種の影響について実験的な検討を行った。その結果, 土塊の膨潤性は構成粘土鉱物種, 吸着カチオン種ならびに土塊の乾燥ステージにより大きく変動し, さらに膨潤性と土塊のスレーキングタンプは密接な関係のあることが明らかとなった。
著者
山之内 和彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. US, 超音波 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.437, pp.19-24, 2013-02-12

電極/回転Y-XLITaO_3基板、及びSiO_2/電極/回転Y-X LITaO_3基板の擬似弾性表面波の伝搬特性を解析し、金属電極、誘電体膜を付着させることにより、回転角に対するShort、Openでの伝搬減衰が異なること、及びSiO_2膜厚H/λ(H SiO_2膜厚、λ弾性表面波の波長)が020付近において、k2が005以上、界面短絡の場合、伝搬減衰が零,周波数温度特性(TCF)が、零でかつ広い温度範囲で良好な温度特性をもち、かつスプリアス特性の良好な基板が得られた結果について報告する。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.396, pp.40-43, 2006-03-24

2005年5月,福岡県久留米市で架け替え中の「大橋」で,架設していたコンクリート桁が崩落する事故が発生した。2径間連続のPC(プレストレスト・コンクリート)中空床版橋のうち,左岸側の床版が中央からV字形に折れた。コンクリート打設などの作業中だった作業員10人が約6.4m落下し,軽傷を負った。 旧大橋は,筑後川の支川である巨瀬川こせがわに架かっていた。
著者
森 日出丸
出版者
Japanese society of turfgrass science
雑誌
芝草研究 (ISSN:02858800)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.117-121, 1982

ペンクロスベントグラスの乾燥種子に放射線を照射し, その中から栄養体選抜して得られた, スプリングスの地上部栄養形態の特徴を, ペンクロスと比較し調査した。<BR>その結果は, 以下のように要約される。<BR>(1) 茎葉の伸長生長は, 終始ペンクロスが少し大きかったが, いつの時期においても有意差は認められなかった。<BR>(2) 葉身長は, スプリングスが長い形態となる傾向はあるが, 必ずしも有意な差をもって長くなるとはいいがたい。葉巾はいつの時期の測定においても, スプリングスが狭くなる。<BR>その他の葉の形態形質には差は認められなかった。<BR>(3) 節間長はスプリングスが20%ほど短かく, 節間径は, 10%ほど細い形質となる。<BR>(4) スプリングスは, 葉巾が狭く, 稈茎が短少であるため, 密度の高い芝生を形成する。又やや葉長が長いことから, よく低刈りにも耐えるものと考えられ, 極く短かく, 頻繁に刈込んで利用するゴルフ場のパッテンググリーンにはもっとも適応する品種であると考えられる。
著者
安藤 忠雄 平島 寛
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.685, pp.32-37, 2001-02-05

昨年,産業廃棄物の不法投棄で社会的関心を呼んだ香川県・豊島てしまに緑を取り戻そうと,住民側弁護団長の中坊公平氏と共同で「瀬戸内オリーブ基金」を創設した。淡路夢舞台では,建築にかかわった人たちの同窓会を開いた。
著者
梅本 克
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.82-82, 2008

本論文では,新種のコンテンツを創作する活動をイノベーションと捉え,そのイノベーションが普及する過程を分析する。また,創作活動の普及からいかにビジネスを生み出すことができるかを事例から考察する。これまで多くの地方都市が次世代を担う新産業の1つとして,コンテンツ産業の育成に努めている。しかし,コンテンツ産業は一般の製造業とは異なり,個人の創造的活動に大きく依存するため,人材育成からして非常に難しい。そこで,本論文では最近顕著にみられるウェブ・コミュニティでの創作活動の普及の一事例をできるかぎり詳細に追いかけ,その普及過程を最近の普及学で特に注目されるネットワーク理論で考察を試みる。そこからいかに創作活動を普及できるか学ぶことを目指す。