著者
吉名 重美
出版者
島根大学
雑誌
島根大学教育学部紀要. 人文・社会科学 (ISSN:02872501)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.89-95, 1976-12-25

音楽史上(西洋),特にバロック時代の器楽における最大の表現形式としては,フーガと組曲をあげることができる。そのうちの組曲は,古典派時代においてソナタ形式の発達と共に衰退したかのようにみえたが,近代になりまた新しい衣をきて発展してきた。13; このめまぐるしい変遷を遂げてきた組曲を,今回の演秦会にとりあげることにした。曲目には,古典組曲であるバッハ Bach,J.S.(1685−1750)の「フランス組曲 Franzosische Suiten」と,近代組曲であるムソルグスキー Mussorgsky, M.R.(1839−1881)の「展覧会の絵 Bilder einer Ausstellung」とを選んだ。いうまでもなく両者は,古典,近代の組曲において共に代表的な作品であり,両時代の各々の特徴をよくとらえている作品であると認められているという根拠にもとづく。13; 技術的要素と精神的要素(内面的要素)との双方が結合して,1つの演秦が出来上っていく。その内面的要素を知るうえにおいて必要なことは,すなわち組曲の源流,変遷を探ることではないかと思う(もちろん,Bach,J.S. や Mussorgsky,M.P. らの作品のスタイルを知ったうえで)。13; 組曲の源流を探り,変遷を辿ることにより,なぜ近代において一時期の衰退から組曲が復活してきたのかを究明し,そのことによって,自己の演奏や音楽教育にどのような効果をもたらすかを,研究してみたいと思う。
著者
岩崎 一男
出版者
園藝學會
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.48, no.4, pp.395-398, 1980
被引用文献数
7 16

ブドウ'マスカット•オブ•アレキサンドリア'の1芽挿しを用い, りん片除去, 石灰窒素上澄液, 100ppm GA<sub>3</sub> および500, 1,000ppmエセホン各処理が, 芽の休眠打破に及ぼす影響を調査した. その結果, りん片除去は休眠期間中のいずれの時期においても休眠打破効果が著しく大であった. 石灰窒素処理は休眠の深い11月に打破効果が大であり, りん片除去と変わらない発芽率を示した. エセホン処理は打破効果がみられず, GA<sub>3</sub>は休眠を著しく延長した.<br>11月中旬に, ガラス室栽植の3年生マスカット•オブ•アレキサンドリアの芽に対し, リン片除去および石灰窒素上澄液処理を行った結果, 翌年3月における発芽は両処理区ともに無処理区より良好であった.
著者
水口 純 副島 見事 岩永 貞昭
出版者
The Japanese Society on Thrombosis and Hemostasis
雑誌
日本血栓止血学会誌 = The Journal of Japanese Society on Thrombosis and Hemostasis (ISSN:09157441)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.94-106, 2004-04-01
被引用文献数
2 1

凝固カスケードを構成する一群のビタミンK依存性セリンプロテアーゼのVII因子やIX因子,X因子,プロテインCは,互いに似た3次元立体構造を示すが,その基質特異性や触媒活性はそれぞれ特有である.近年,これらの因子について,従来の分子異常の報告に加え,3次構造の解析,遺伝子欠損マウスや,ヒト以外の各種動物でのアミノ酸配列の報告,活性を増減させた改変体の作出などの研究が急速に進んだ.<br>その結果,これらの因子の構造と機能に関する新たな知見が質・量ともに増し,巨視的には似た構造である各因子の,どの領域がそれぞれの特徴を担っているかが解明されつつある.中でもVII因子は,組織因子とともに外因系凝固カスケードの開始点に位置し,その特性として,単に特異的切断を受けただけでは触媒活性はほとんど無く,組織因子と結合して初めて生理学的な活性を発現するというユニークさを持つ.これは生体にとって有害である無秩序な血液凝固を防ぐために,自然が紡ぎ出した巧妙なメカニズムと言えよう.では,この精妙な機構を司るのはVII因子のどの領域であり,他の因子と比較してどの様な差があるのであろうか? 本稿(前編+後編)では,特にVII因子の3次構造を中心としたここ数年の知見に,我われのデータもまじえつつ解説したい(VIIの最近の代表的な総説を文献リストの最初に示す<SUP>1)-6)</SUP>.また,文献は後編にまとめて記載する.).
著者
新城 俊也 宮城 調勝 小宮 康明 島袋 進
出版者
琉球大学
雑誌
琉球大学農学部学術報告 (ISSN:03704246)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.183-190, 1990-12-05

3種類のさんご砂について排水せん断試験を実施した。結果を要約すると次のようである。1) さんご砂はさんご,貝類,石灰藻,有孔虫,うになどのさんご礁に棲息する生物の石灰質遺骸であり,場所によって粒度,粒形などの粒子特性が異なるが,炭酸カルシウム含有量が95%以上の石灰質砂である。2) 同じ相対密度でも砂ごとに密度に差があり,大きな間隙を形成する砂は緩詰め砂に類似した挙動,また小さな間隙を形成する砂は密詰め砂に類似した挙動を示し,応力&acd;ひずみ挙動は粒子特性によって決まる間隙比の大きさに支配される。3) 同じ相対密度でも大きい間隙比を形成する砂はせん断過程での粒子破砕が顕著であり,粒子破砕はダイレイタンシーなどの変形挙動に影響を及ぼす。4) 粒子破砕は側圧による強度増加の割合を減少させ,強度特性にも影響を及ぼす。5) 排水ヤング率E'は拘束圧σ'_cの増加とともに増大し,これらは式(3)の関係で表せる。一方ポアソン比νは拘束圧の増加に伴って減少し,これらは式(4)の関係で近似できる。
著者
川口 貴之 三田地 利之 澁谷 啓 佐藤 信吾 野崎 寿信 佐野 佶房
出版者
公益社団法人 地盤工学会
雑誌
地盤工学研究発表会 発表講演集
巻号頁・発行日
vol.38, pp.575-576, 2003

各種地盤材料は0.001%程度以下の微小ひずみ域では弾性的な挙動を示し,この領域内でのヤング率は載荷速度によらないことが報告されている.そこで,5オーダーにわたる極めて広範囲な載荷速度での一連の三軸圧縮試験を実施した.この結果から,分速0.02~2.0%の載荷速度で実施したCU試験より得られる非排水ヤング率はほぼ共通な値が得られるものの,分速0.00006~0.002%で実施したCD試験より得られる応力~ひずみ関係は載荷速度に大きく依存し,クリープの影響を考慮しない限り,共通な排水ヤング率を得られないことを確認した.また,本文ではこれらの弾性ヤング率の増減を支配する因子についても議論している.
著者
和田 実 山口 雅敏
出版者
日本社会心理学会
雑誌
社会心理学研究 (ISSN:09161503)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.125-136, 1999

The purpose of this paper was to reveal the relationships between social exchanges and the quality of a romantic relationship from various social exchange perspectives, analyzing the couple as a unit. Subjects were 92 couples. Major findings were as follows: 1. Perceptions of equity and equality within the romantic dyad weren't related. On the other hand, the values of maximizing own outcome model, maximizing other's outcome model, maximizing joint outcome model, and investment model were positively related. 2. The lesser the discrepancy between the couple's self-outcome and that of equity model were, the greater the couple's satisfaction was. The lesser the discrepancy between the couples' investment model was, the greater the couple's commitment was.
著者
和田 実
出版者
The Japanese Group Dynamics Association
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.38-49, 2000
被引用文献数
2

本研究は, 大学生が恋愛関係崩壊に際してどのような対処行動をとり, 崩壊時にどのような感情を抱くのか, さらに崩壊後にどのような行動的反応をとるのかを性差と崩壊時の恋愛関係進展度の観点から調べた。被験者は大学生239 (男性116, 女性123) 名であった。いずれも, 異性としばらく付き合った後に, その関係が崩壊した経験のある者のみである。恋愛関係崩壊への対処行動として"説得・話し合い", "消極的受容", および"回避・逃避", 崩壊時の感情として"苦悩", 崩壊後の行動的反応として"後悔・悲痛"と"未練"が見いだされた。恋愛関係が進展していた者ほど, 崩壊時に説得・話し合い行動がより多くとられ, 崩壊時の苦悩が強く, 崩壊後の後悔・悲痛行動と未練行動が多かった。女性は, 関係が進展していた者ほど回避・逃避行動をとらなかった。関係進展度に関わらず, 男性は女性よりも消極的受容行動を多くとった。さらに, もっとも進展した関係が崩壊した場合のみで, 男性よりも女性の方が多くの説得・話し合い行動をとる一方, 回避・逃避行動をあまりとらなかった。
著者
浅野 良輔
出版者
The Japanese Group Dynamics Association
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.158-167, 2011

健康生成モデルは,精神的健康をより力動的でポジティブな視座から捉えようとする理論である(Antonovsky, 1979, 1987山崎・吉井監訳,2001)。しかし,これまでの健康生成モデルに関する研究では,個人内過程のみが扱われるに留まっており,個人間の相互影響過程を考慮した検討が必要である。本研究では健康生成モデルに基づき,恋愛関係における知覚されたサポートと親密性が,首尾一貫感覚を介して,精神的健康を促進するというモデルを仮定し,二者の個人内過程と個人間過程を検証した。恋愛カップル85組を対象とする質問紙調査を行った。構造方程式モデリングによる分析の結果,(a)個人の首尾一貫感覚はその個人の精神的健康を直接的に促進する,(b)個人の首尾一貫感覚を介して,知覚されたサポートと親密性はその個人の精神的健康を促進する,(c)男性の首尾一貫感覚を介して,女性の知覚されたサポートは男性の精神的健康を促進する,しかし,女性の親密性は男性の精神的健康を抑制するということが示された。以上の結果から,恋愛関係と健康生成モデルの個人内過程,ならびに個人間過程との関連性が議論された。<br>
著者
岡田 悟 荒川 達也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.414, pp.19-24, 2014-01-20

テキストファイルの小説読書において,質問応答形式で小説の内容を確認できる読書支援システムを開発した.本システムはユーザの娯楽のための小説読書を支援するため,入力された質問に対して小説本文より回答を検索し,評価値順に並べ替えて出力する基本機能のほか,ネタバレを防止する機能や登場人物の情報を確認するための機能,ユーザの既読部のあらすじを提示する機能等の補助機能を実装する.本稿ではシステムの構成・実装および動作結果について示し,10名のモニタによる試用ログとアンケートの分析により,システムの評価を行う.
出版者
京都大学附属図書館
雑誌
静脩 (ISSN:05824478)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.4-5, 1986-10
著者
岡田 悟 荒川 達也
出版者
Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics
雑誌
知能と情報 (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.608-615, 2015
被引用文献数
1

電子テキストの小説読書において,質問応答形式で小説の内容を確認できる読書支援システムを提案する.本システムはユーザの小説読書支援のため,入力質問に対して小説本文より回答を検索し,評価値順に並べ替えて出力する基本動作およびネタバレ防止の機能や登場人物の情報を確認するための機能,ユーザの既読部のあらすじを提示する機能等の補助機能から構成される.本稿ではシステムの構成・実装および実行例を示す.10名のモニタによるシステムの評価実験により,提案手法が利用者に受け入れられるものであることが確認できた.
著者
森光 義昭 関 聡
出版者
久留米信愛女学院短期大学
雑誌
久留米信愛女学院短期大学研究紀要 (ISSN:13487310)
巻号頁・発行日
no.37, pp.59-68, 2014-07

A young man in today is grown in the becoming information-oriented and the industrialization society. Therefore, the basic living habit and the prototypical experience are lacking. The child-care worker who is engaged in the education in today from the thing, too, seems not to be the limit. The state of the teacher education about the higher education was reviewed from such a situation and a school-teaching practice was devised to the teacher-training course subject in the university. Each university is the place to tackle the improvement of the class as the state of the teacher education. It is the place to be practicing while making the state of the class to form the practicing capability of the child-care worker effectively in the science, too, a problem. The this paper is the one which finds a problem to the class from the inside to practice a class and states the viewpoint of future class.
著者
森光 義昭
出版者
近畿大学九州短期大学
雑誌
近畿大学九州短期大学研究紀要 (ISSN:09164383)
巻号頁・発行日
no.34, pp.45-56, 2004

現代社会を表現する言葉の一つとして情報社会と称しているが、目まぐるしく変化する社会に対応するためには学校教育の場においても、従来から行われてきた教育に対しての変革が求められている。その中でもIT産業に伴う情報の発展はコンピューターやその周辺機器の開発が進み、人々はそれらの操作の仕方を学習することに追われている状態である。次から次に商品の開発が進められていくと、青少年たちは情報についての正しい知識や理解を得ることに追いついていくことができずに、ただ目新しい商品へと関心が寄せられることになっている。 本研究ではその方法として、大学1年生男女(教職課程科目履修者)に対して質問紙によるアンケート調査を行う。現代の若者の携帯電話を中心に据えてそれらの関連性の実態を把握することによって、現代の青少年の情報に関わる課題を分析し、情報化社会をどの様に捉え、展望や課題性をどの様な認識をもってスタンスを取っているか、また、携帯電話に対する理解や認識、携帯電話が日常の生活にどの様な影響を与えているか、さらに、今後の教育の在り方等について研究する。 調査結果から見えてくるものは、携帯電話はほとんどが高校生までに保護者から買ってもらって持っている。携帯電話を持った動機としては友人が持っているのでという何となくという状況である。1ヶ月間の携帯電話の使用料は5,000円以上~10,000円未満がもっとも多い。また、使用している回数も3回から5回辺りに集中しており、中には11回以上というのもあり、時間的にも1時間程度使っているという状況である。したがって、経費もかなりの高額になっている。最近の若者の活字文化離れが指摘されているが、手紙を書くという生活経験も少なく、手紙を書く形式や手紙に用いられる用語等の理解も十分ではない。また、新聞、小説(本)、雑誌などを読む習慣も身に付いていない。 情報社会における情報機器(マス・メディア)に対する認識としては、その機器に対する生産性や目的の正の効果と負の効果の両側面を十分に捉えることができないでいる。特に、情報機器(携帯E-メール)の利点として、人と直接会わないで連絡が取れるから便利であると認識していることに対しては多くの課題があるように思われる。したがって、情報や情報機器についての学習の在り方として、パソコンの使い方(操作の仕方)の学習や実際に学習課題の解決のためのソフトを使った学習や教科の学習は行っているが、これからは、「情報機器が産業社会や日常生活にどの様な豊かさや危機をもたらしているか」という観点での「情報」に関する学習のカリキュラム編成が重要な課題となってくる。機器の取り扱い方の習得は言うまでもないが、新しい学力観に立った情報教育の在り方が幅広く求められることになる。
著者
盛山 和夫
出版者
数理社会学会
雑誌
理論と方法 (ISSN:09131442)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.3-16, 2000

今日、社会学とその関連分野は深い混迷の中にあるといっていいだろう。1968 年を境に、それまで研究共同体を支えていた二つの信仰があっという間に崩壊してしまい、いまや何ら共通の信仰(形而上学、理念)も共通の言葉もないまま、公式組織(大学、学会)の中に共同体の形骸をさらすのみである。こうした中で、数理社会学がどのような意義を持ちうるのか、そしてそれはいかにして可能なのか(土場(1996)の問題提起を参照されたい)。1970 年代のはじめ、さまざまな新しいパラダイムが出現して注目されていった中に、数理社会学もその一つとしてあった。他には、現象学的社会学、レイベリング論、エスノメソドロジー、社会構築主義、フェミニズム、エスニシティ研究、カルチュラル・スタディーズ、文化的再生産論、従属理論、世界システム論、社会システム論、言説分析、ポスト構造主義など、枚挙にいとまがない。数理社会学はこうした他のパラダイムと比べるとやや特殊な位置に立っている。他の多くが、とりわけポスト構造主義が典型的にそうであるように、近代的な知のあり方の脱構築をめざしているのに対して、数理社会学は数学を用いた合理的な知識の体系という、見方によっては時代錯誤的な目標をかかげているのである。現象の数理的把握という方法は、ガリレオやニュートンによって近代科学が華々しく興隆していく上での基盤であったが、それは、脱構築派からみれば、単なる「現前」についての知識にすぎないということになる。<BR> 他方、数学は基礎づけ主義的思考の大いなる源泉であった。ホッブズもカントもユークリッド幾何学の華麗な体系に魅了されていた。自明で疑いえない真理から出発して正しい世界もしくは世界像を構築していくことがめざされていた。しかし今日、この公理主義的世界観はうさん臭く思われている。
著者
中村 吉伸 藤田 和也 足立 学 衣川 義人 飯田 健郎 佐々木 眞利子 浦濱 圭彬
出版者
The Adhesion Society of Japan
雑誌
日本接着学会誌 = Journal of the Adhesion Society of Japan (ISSN:09164812)
巻号頁・発行日
vol.41, no.12, pp.498-506, 2005-12-01
被引用文献数
13 2

ポリスチレンーポリイソプレンーポリスチレントリブロックコポリマーをベースポリマーとし,ポリイソプレンと相溶性の高い脂肪族炭化水素C5系タッキファイヤを加えたモデル粘着剤で,タッキファイヤによる相構造形成について検討した。タッキファイヤは60wt%まで加えた。180°ピール粘着力は,タッキファイヤ量に伴って向上したが,40wt%以上で上昇の程度がより著しくなり,加熱なしに十分な粘着力が得られ,感圧性が発現した。タッキファイヤはポリイソプレン相中に溶解するが,同時にタッキファイヤ相も形成し,濃度とともにその量が増加することがパルスNMRから分った。透過型電子顕微鏡観察から,ベースポリマーはポリイソプレン連続相中に,約20nmのポリスチレンドメインが分散していた。ポリイソプレン相中にタッキファイヤの明碓なドメインは観察されなかったが,不均一になっており,これがタッキファイヤ濃度にともなってより顕著になった。このことからタッキファイヤ相はnmオーダーの濃度揺らぎであることが分った。このタッキファイヤ相は,粘着剤の凝集力を向上させていると考えられる。