著者
齊藤 正人 日野杉 充希 恒川 佳隆 三浦 守
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. VLD, VLSI設計技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.108, pp.83-90, 1999-06-11
被引用文献数
1

本稿では,冗長2進表現に基づく極めて高速な加減算器の構成法を提案する.そのためにまず,これまで行われてこなかった減算器に対する検討を行い,その計算規則を提案する.この規則から冗長2進数の表現法の1つである1桁2ビット/3ビット混合表現を用いて加算器と処理速度が等しい減算器を構成し,さらにこの減算器から処理時間を変えずに加減算器へと拡張させる.そして,論理式からゲート数および遅延時間の算出を行う。最後に,VLSI設計システムPARTHENONを用いてVLSI評価を行う.その結果,従来の符号変換器を用いた構成に対してハードウェア量の増加を抑えつつ高速な加減算器が実現できることを明らかにする。
著者
藤沢 卓矢 岩見 直樹 寄能雅文 三浦 雅展
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.78, pp.161-166, 2008-07-30

ドラム演奏において正確なテンポ及び適切な強さで打叩するためには,ドラムスティックを制御する技術が必要である.ドラム演奏の練習において,ドラムスティックの制御を練習することを目的とした様々な演奏形態が存在し,そのような演奏形態において演奏される打叩パタンで用いられる奏法の一つにシングルストロークと呼ばれる奏法がある.シングルストロークはドラム演奏において最も単純かつ多用される奏法の一つである.これまでドラムスティックの制御に関する奏者の動作解析がドラムスティックの動作分析によって行なわれているが,奏者の生体的な情報を用いた解析はあまり行なわれていない.本研究では,筋肉が随意運動したときに発生する筋電位を表面筋電位として計測し,シングルストローク演奏時における奏者の腕及び手指の動作と演奏表現の関係について調査している.調査の結果,ドラム演奏者は十分なリラックスのもとに演奏を行なっていることが確認された.
著者
根本 英明 三浦 健司 村岡 裕明 中村 慶久
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.26, no.15, pp.29-34, 2002-02-15

垂直二層膜媒体をMRヘッドで読み出した際に得られるステップ状の再生波形のヒルベルトイコライザによる等化について、微分器との比較を通して調べた。その結果孤立再生波形についてシミュレーション、実測ともにほぼ完全な単峰化が実現可能なことが分かった。また、孤立再生波形の等化波で、パルス幅が最小になるようにパラメータを最適化して測定を行った結果、低記録密度では微分等化器に比べて良好なSN比が得られた。高記録密度では微分器に比べてSN比が低下したが、BERは同程度の特性を得た。
著者
三角 一浩 鳥居 哲太郎 青木 修 藤木 誠 三浦 直樹 柳田 宏一 坂本 紘
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.54, no.11, pp.829-836, 2001-11-20 (Released:2011-06-17)
参考文献数
19
被引用文献数
1 1

肥育牛における蹄の生長, 蹄疾患の発生や生産性と削蹄との関係について検討した. 肥育期の黒毛和種16頭 (13.0±2.0カ月齢, 体重308.0±30.8kg, 去勢牛) を削蹄間隔により3, 6および12カ月削蹄群ならびに無削蹄群の4群に分け, 以後19カ月間, 蹄計測, 蹄形の変化を記録した. と殺後, 蹄病変を観察し, 枝肉成績を記録した. 削蹄間隔の延長に伴い, 蹄角度は小さく, 蹄壁・蹄踵長は長くなった. 12カ月削蹄群および無削蹄群では蹄の変形が進み, 伸びた蹄踵で負重するようになった. 白帯離解の発生頻度は無削蹄群で有意に高かった (P<0.05). 歩留基準値は, 6カ月削蹄群が12カ月および無削蹄群と比較して有意に高い値を示し (P<0.05), 産肉量が向上していた.本研究結果から, 削蹄間隔を6カ月とすることで, 標準蹄に近い蹄形が維持され, 蹄病変の発生抑制と産肉量向上に役立つことが明らかとなった.
著者
原田 一敏 松原 茂 神庭 信幸 澤田 むつ代 沖松 健次郎 和田 浩 小山 弓弦葉 行徳 真一郎 三浦 定俊 早川 康弘 若杉 準治 谷口 耕生 村重 寧 田沢 裕賀 小林 達朗 原田 一敏
出版者
独立行政法人国立博物館東京国立博物館
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2005

国宝・法隆寺献納宝物聖徳太子絵伝、全10面について場面内容の同定と描写内容の精査、当初の地である綾地の精査を行った。また高精細デジタル写真の撮影、1面ごとの合成を行い、あわせてX線フィルムをデジタル化し、同様に合成することにより、両者を対照可能なデータとする基本資料の作成を行った。
著者
三浦 洋 萩沼 之孝 水田 昂
出版者
THE JAPANESE SOCIETY FOR HORTICULTURAL SCIENCE
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.27-36, 1963 (Released:2007-05-31)
参考文献数
10
被引用文献数
1 2

洋ナシ (バートレット種) は産地別に生育中ならびに追熟過程における生果および罐詰製品について, 和ナシは平塚産の適熟果の5品種について, ペクチンの性状を水溶性(W-S), ヘキサメタ燐酸ナトリウム可溶性 (P-S), 塩酸可溶性(H-S)の3つの可溶性区にわけ, ペクチン含量(%), 粘度 (inherent viscosity) および, この両者を総合したペクチンユニットについて検討した。1. 洋ナシ (1) 生育中のペクチン含量について, W-Sは成熟につれて減少するが, 中熟以降はその割合は少なく, 適熟果で約0.2%を示し, P-S, H-Sは成熟に伴う変化は少なく, P-Sで約0.1%, H-Sで約0.5%を示す。このことから追熟を行なわないかぎり, プロトペクチンは減少せず, 水溶性ペクチンも増加しないため, 肉質に洋ナシ特有の粘稠性をもつた食感を与えられないことは明らかである。また3可溶性成分の比率がW-S 20%, P-S 10~15%, H-S 65~70%のときが適熟果と考えられる。生育中のペクチンの粘度は成熟に伴つて増加し, 適熟果で最大の9前後を示し, 過熟になるとやや減少する。このことから, 質的には中熟以後かなり高分子のペクチンが含まれることが推察できる。生育中の全ペクチンユニットはあまり変化がなく, W-S, H-Sのペクチンユニットがその大きな要因となるが, 未熟果ではW-S, 成熟果ではH-Sがより大きく品質を左右するものと考えられる。(2) 追熟中のペクチン含量(%)ではW-Sは増加し, 罐詰の加工適期で0.3~0.4%を示し, H-Sは逆に追熟に伴つて減少し, 加工適期で0.1~0.2%を示すが, P-Sは追熟中ほとんど変らず, 約0.1%と少ない。したがつて加工適期では全ペクチン中W-Sが50~60%をしめる。追熟中の粘度の挙動については, 3可溶性ペクチンとも追熟の進むにしたがつて減少するが, H-Sの減少率は少なく, 加工適期でH-SはW-Sの約倍の4前後を示す。追熟中全ペクチンユニットは減少するが, 加工適期ではW-SとH-Sのユニットはほぼ同じ程度を示し, 全ペクチンユニット0.8~1.0で, W-S>H-Sの場合が品質はよいようである。(3) 洋ナシ罐詰製品中の果肉のペクチン含量(%)は生果の場合と異なり, W-Sは追熟によつてもそれほど増加せず, H-Sは減少するが, その割合は生果に比して少ない。加工適期の試料で各可溶性ペクチンの含量比率はW-S 55%, H-S 15%を示す。粘度は追熟度の進んだものは生果に比していちじるしく低下する。全ペクチンユニット中ではW-Sの方がH-Sのユニットよりもその比率は大きい。2. 和ナシ 和ナシの適熟果は洋ナシに比して全ペクチン含量低く, 0.1~0.2%で, H-Sは0.05%を示すが, W-Sは品種によつてかなり差があり, 多いもので0.12%, 少ないもので0.03%を示す。P-Sは0.01%と非常に少ない。したがつてH-Sは全ペクチン含量中35~55%を占め, 洋ナシの追熟果に比してその比率の大きいことが目立つ。粘度は洋ナシの追熟果に比してかなり高く, とくにP-Sの粘度の高いこと, W-SがH-Sよりも高いことが目立つ。このことから, 和ナシのペクチンは質的には洋ナシより高分子のものが含まれているといえよう。しかし, ペクチン含量が少ないので, 全ペクチンユニットはかなり低い。品種間では長十郎がもつとも高い数値を示している。
著者
三浦 滋 村田 功 船橋 賢市 青野 茂樹 伊藤 充雄
出版者
公益社団法人 日本口腔インプラント学会
雑誌
日本口腔インプラント学会誌 (ISSN:09146695)
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, pp.330-334, 2002-09-30 (Released:2015-08-20)
参考文献数
6

Physical properties (including shrinkage, melting point, and thermal expansion) and mechanical properties (such as strength) of inlay wax can influence casting accuracy. Using three different types of paraffin waxes with different melting points, inlay waxes were prepared at a trial base. The melting points, shrinkage, and thermal expansion of these prepared inlay waxes were measured. The bending strength, as well as strain, was also measured from these inlay waxes when the ambient temperature was controlled to 16,23, and 30℃. Main results are as follows: 1. If a paraffin wax having a higher melting point was used, the resultant inlay wax showed a higher melting point and smaller shrinkage. 2. On the other hand, when a paraffin wax with a lower melting point was used, the resultant inlay wax had a larger thermal expansion. 3. The bending strength of prepared inlay waxes was lower when tested at a higher ambient temperature. 4. Strain of inlay waxes were recorded to be larger when the testing ambient temperature was higher.
著者
三浦 温樹 澤田 隼 桂田 浩一 大村 英史
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第37回 (2023) (ISSN:27587347)
巻号頁・発行日
pp.4T2GS1003, 2023 (Released:2023-07-10)

昨今のコロナ禍の影響により,オンラインや動画による授業を受ける頻度が急激に高まった.オンラインや動画による授業は場所を選ばずに受けられるため,自室などの誘惑の多い環境で受けることが多い.このような環境下では,ついスマートフォンで通知を確認したり,部屋にある授業と関係のない本や漫画を手に取ってしまったりなど,授業への集中力が欠如しがちになる.この問題を解決するために,本研究では駄洒落を用いて授業に集中させるシステムを提案する.駄洒落は言葉遊びの一つで,その楽しさやおかしさから聴取者の注意を引く.この機能を利用し,提案システムでは授業における重要な単語から駄洒落を生成し,ユーザの注意を授業動画に引きつけ集中力を向上させることを目指す.提案システムの検証実験により集中に関する一定の効果が得られたことを確認した.
著者
中村 理乃 手島 陽子 三浦 美代子 小西 史子
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.67, no.3, pp.141-150, 2016 (Released:2016-03-24)
参考文献数
18
被引用文献数
3

The effect on elasticity and taste of adding glucomannan to rice bread was investigated. Elasticity factor 1, indicating the hardness of bread, was significantly lower in bread containing glucomannan (glucomannan bread) than in bread made only with rice flour (control bread) 24h after baking. The ratio of elasticity 2 and 1, indicating the degree of glutinousness, was significantly higher in glucomannan bread than in control bread. Elasticity factor 1 was significantly increased 48h after baking in both glucomannan bread and control bread, while it was still significantly lower in glucomannan bread than in cotorol bread. These results suggest that adding of glucomannan to rice bread prevented staling of the bread. Sensory testing of glucomannan bread both 24h and 48h after baking revealed higher scores in softness, moistness, glutinousness and total preference than those for control bread.
著者
金子 健二 金広 文男 森澤 光晴 三浦 郁奈子 中岡 慎一郎 原田 研介 梶田 秀司
出版者
一般社団法人 日本ロボット学会
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.28, no.7, pp.853-864, 2010 (Released:2012-01-25)
参考文献数
42
被引用文献数
7 6

The development of cybernetic human HRP-4C is presented in this paper. The word “Cybernetic Human” is a coinage for us to explain a humanoid robot with a realistic head and a realistic figure of a human being. HRP-4C stands for Humanoid Robotics Platform-4 (Cybernetic human). Standing 158[cm] tall and weighing 43[kg] (including batteries), with the joints and dimensions set to average values for young Japanese females, HRP-4C looks very human-like. This paper introduces the project overview, the design process, mechanical features, and electrical features with specifications of HRP-4C.
著者
田村 大輔 三浦 琢磨 上原 里程 菅谷 憲夫
出版者
一般社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.79, no.7, pp.427-432, 2005-07-20 (Released:2011-05-20)
参考文献数
17
被引用文献数
2 2

日本では, 不活化インフルエンザワクチンの接種量は, 1歳以下の乳児では0.1mL/回を2回接種することと規定されている.乳児の接種量は欧米の0.25mL/回と比較して少量であり, それが乳児のワクチン効果が低い原因ではないかと推測してこの研究を行った.本研究では, 8~11カ月の1歳未満の乳児26例 (94±0.9カ月) に0.1mL/回, 12~17カ月の1歳児の22例 (13.4±1.3カ月) に0.2mL/回をそれぞれ2回接種し, 総計48症例で抗体価上昇について比較検討をした.その結果, 赤血球凝集抑制 (Hemagglutination Inhibition: HI) 試験で, 発病予防に有効と考えられる40倍以上の抗体価を獲得した割合は, 乳児では1歳児と比べて有意に低値であった (Aソ連型;23%vs77% (p<0.001), A香港型;39%vs73% (p=0.03), B型;0%vs32% (p=0.002)).4倍 (2管) 以上の抗体価上昇の割合では, A香港型では有意差を認めなかったが, Aソ連型とB型においては乳児では有意に低値であった (Aソ連型;74%vs91% (p=0.04), A香港型;54%vs78% (p=0.09), B型;0%vs39% (p<0.001)).獲得された抗体価の平均値はA香港型では有意差を認めなかったが, Aソ連型とB型においては乳児では有意に低値であった (Aソ連型;19倍vs56倍 (p<0.001), A香港型;21倍vs43倍 (p=0.09), B型;8倍vs14倍 (p<0.001)).本研究での乳児と1歳児での抗体反応の差は, 年齢差ではなくワクチン接種量の差 (0.1mL vs 0.2mL) を反映したものと考えられる.乳児に対する現行の接種量ではワクチンの有効性は期待できず, 乳児も0.2mL/回に増量することが必要と考えられた.
著者
岩崎 滉平 三浦 雄一郎 福島 秀晃 長﨑 進 上村 拓矢 飛田 勇樹 木田 圭重
出版者
関西理学療法学会
雑誌
関西理学療法 (ISSN:13469606)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.98-103, 2020 (Released:2020-12-28)
参考文献数
6

In fishing, the act of moving the rod while winding in the line is called the rattling operation. Here we present a case of shoulder stiffness that occurred during rattling in a patient who earlier had had a rotator cuff repair by arthroscopy. The rattling movement is performed by mild external rotation of the shoulder joint. Our case had difficulty performing the movement due to a decrease in the function of the supraspinatus muscle, and stiffness was occurring on the upper surface of the left shoulder. This also negatively influenced our case’s fishing results. Physical therapy involving stimulation of the supraspinatus muscle was performed, paying attention not to over exercise the upper trapezius muscle fibers. With improvement in the function of the supraspinatus muscle, the rattling movement became possible, the stiffness disappeared, and our case’s fishing results improved. The rattling movement is highly dependent on rotator cuff function.
著者
谷口 葉子 加納 裕也 北村 太郎 三浦 敏靖 山田 健太郎
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
vol.61, no.4, pp.239-242, 2021 (Released:2021-04-21)
参考文献数
14
被引用文献数
5

症例は1ヶ月前に三叉神経第一枝領域の帯状疱疹をアメナメビル内服で治療された78歳女性.帯状疱疹後神経痛に対し入院治療中に左片麻痺が出現し,頭部MRIで右放線冠に急性期梗塞を認め転院した.発熱と意識障害がみられ,髄液検査と頭部造影MRIで帯状疱疹性髄膜脳炎と脳血管炎の合併と診断した.抗血栓療法に加えアシクロビル点滴とステロイドパルス療法で加療したが,意識障害が遷延した.アメナメビルは髄液移行性がほとんどないため,結果的に脳神経領域の帯状疱疹に対して不完全な治療となり,本例が重症化した経過に関連している可能性が示唆された.
著者
三浦 利章
出版者
一般社団法人 照明学会
雑誌
照明学会誌 (ISSN:00192341)
巻号頁・発行日
vol.82, no.3, pp.180-184, 1998-03-01 (Released:2011-07-19)
参考文献数
13
被引用文献数
10 5
著者
岸田 杏子 野村 泰之 地家 真紀 御子柴 郁夫 岸野 明洋 木村 優介 三浦 正稔 戸井 輝夫 増田 毅 鴫原 俊太郎 大島 猛史
出版者
一般社団法人 日本めまい平衡医学会
雑誌
Equilibrium Research (ISSN:03855716)
巻号頁・発行日
vol.78, no.3, pp.157-163, 2019-06-30 (Released:2019-08-02)
参考文献数
15
被引用文献数
1 1

Purpose: This present study was aimed at evaluating the effects of our original teaching method called “Bang Bang, Hu, Kacha” on the learning efficiency. Methods: We invented this method, which involves hand modulation and vocalization of words, for medical students to enable them to easily understand and memorize the anatomy of the inner ear and vestibular organs. We evaluated its effectiveness based on self-completed questionnaires by the students. Results: The results suggested that the comprehension level of the 30 medical students of the anatomy of the inner ear organs, especially the positional relationships of the semicircular canals and cochlea improved dramatically after they underwent training using this methodology. The medical students assigned high scores to this relational hand modulation method. Conclusion: This “Bang Bang, Hu, Kacha” method seemed to be a very useful for medical education, and allowed easy comprehension and memorization of the inner ear and vestibular anatomical structures.