著者
松浦 弘幸 小井出 一晴 野田 信雄 根本 哲也 伊藤 安海 中野 正博 福田 吉治 今井 博久
出版者
バイオメディカル・ファジィ・システム学会
雑誌
バイオメディカル・ファジィ・システム学会大会講演論文集 : BMFSA
巻号頁・発行日
no.20, pp.147-150, 2007-08-02

我々は,衛生統計データを用いて離婚率の社会的要因を重回帰分析した.従属変数は,離婚率である.説明変数は,個人家庭的要因,経済的要因,社会的要因,文化的要因,そして,要因の5つの領域で,30個の変数を用意した.個々のデータの正規分布性を確認した後,変数減少法と分散分析を行い,説明変数の絞込み最終的な重回帰式を決定した.離婚を促進する要因として,完全失業率,年間平均気温,共稼ぎ,核家族,貯金高が大きく作用し,逆に離婚を抑制する要因は,持ち家,年間雪日,学歴,所得が関与している.持ち家政策の推進と,所得の増加は,勤労青少年婦人福祉施設数,3次活動平均時間も増加よりも効果が大である.
著者
落合 邦康 今井 健一 田村 宗明 津田 啓方
出版者
日本大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

Epstein-Barrウイルス(EBV)再活性化や感染細胞の異常増殖がおこり伝染性単核球症や上咽頭がんなどが発症する。われわれは、歯周病原細菌の代謝産物である酪酸がEBVの再活性化に必須である最早期遺伝子ZEBRAの発現を転写レベルで誘導する事を見出した。ZEBRAは他のウイルス蛋白やRNAの発現を誘導しEBV関連疾患を引き起こすことから、歯周病がEBVを再活性化し口腔毛様白板症やがんおよび重度の歯周病の進展に深く関与している可能性を示唆している。また、ラットを用いた実験により、歯肉に接種した酪酸が長時間組織に停滞し、ミトコンドリアに強い酸化ストレスを誘導することが判明した。
著者
今井 治人
出版者
佐賀大学
雑誌
佐賀大学文化教育学部研究論文集 (ISSN:13479601)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.263-273, 2008-08
著者
山口 梓 高橋 央 王 宗洋 今井 由美 野々村 美宗
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.87, no.6, pp.192-196, 2014-06-20 (Released:2014-09-20)
参考文献数
16
被引用文献数
4

ヒト指の力学的特性と表面形状を模した接触子を用いて,五つの化粧用スポンジの摩擦評価を行い,触感との関係を解析した。被験者が指でスポンジに触れたときには,さらさら・ふわふわ・すべすべしていて,ざらざらしていないスポンジが好まれた。さらに,これらの触覚はスポンジの摩擦・力学特性とセルの形態によって支配されていることが明らかになった。これらの成果は,化粧用スポンジを設計・開発するうえで有用である。
著者
今井 源衛
出版者
梅光女学院大学日本文学会
雑誌
日本文学研究 (ISSN:02862948)
巻号頁・発行日
no.18, pp.p13-24, 1982-11
著者
今井 長兵衛 池本 孝哉 高木 正洋 矢麦 寿雄 POHAN Wesly HASIBUAN Halomoan SIRAIT Halomoan PANJAITAN Willem
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, pp.293-300, 1988
被引用文献数
2 12

インドネシア国北スマトラ州の1海岸村落に生息するマラリア媒介蚊Anopheles sundaicusの発生源を, 日本・インドネシア共同, 北スマトラ地域保健プロジェクトの一環として, 1980∿1985年に調べた。主要発生源は開放的な氾濫原, ココヤシ裁培用の灌漑水路, 自家消費用の小規模な養魚池, 道端の水たまりであり, これらはいずれも年間の最高潮位かそれと同等の高潮位のときにのみ。潮汐作用の影響を受ける高塩分濃度止水域に分布していた。他方, 毎日の潮の干満の影響を受ける感潮域低湿地, 自然植生に密に被覆された水域, 水田, および低塩分濃度(おおむね0.1%以下)の水域に位置する養魚池は発生源として不適であった。浮游藻類やウキクサ等は時に幼虫と共存していたが, それらの繁茂していない水域に, より多数の幼虫が生息していた。好適な発生源は年間最高に近い潮位が記録された直後の1985年5月においても, 感潮域低湿地に沿った地域や河口付近など, 比較的限られた地域にのみ分布していた。
著者
今井 博康 高志 博明
出版者
北翔大学
雑誌
北翔大学北方圏学術情報センター年報 (ISSN:21853096)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.31-41, 2013

国家資格化後,新人精神保健福祉士の急増をみる一方で,若手精神保健福祉士の転退職も増加の一途をたどっている。障害者総合支援法により必置義務がなくなったことを背景とした雇用の不安定性も無視できないだろう。しかし筆者らに届く転退職に関する相談では,業務上抱えた悩みやジレンマを適切に扱ってくれる職場上司や先輩が存在しないという声が少なくない。そこで本報告では,比較的経験の浅い精神保健福祉士へのグループインタビューを実施し,転退職に至る要因がどこにあるかについて,就職当初の動機からその後の業務内容,抱えたジレンマとそれへの対処を経過的に探り,新人精神保健福祉士養成に必要な手立てを検証した。その結果,所属機関の業務に従事する中で感じる課題やジレンマについて,各人なりの自己点検を行っているものの,その自律性を支えるものとして支持的スーパービジョンの存在が浮上した。またインタビュー結果から,養成に当たる精神保健福祉士や上司,養成校,専門職能団体に求められる役割を検討した。
著者
今井 一雅 澤本 一哲 矢野 漣 菊地 時夫 菊池 豊
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.592, pp.39-44, 2000-01-28
被引用文献数
4

高速無線LANシステムを用いた、City規模の大規模な地域情報化ネットワーク(KCAN:Kochi City-size Area Network)が高知市・南国市にまたがって構築され運用が行われている。使用している無線LANユニットは、スペクトル拡散通信方式の2.4GHz帯小電力無線通信システムのものである。無線LANユニットの基本的な通信速度は2Mbpsであるが、中継してもその高速性が失われないようなネットワーク構成とした。本稿では、その構築手法と運用技術について報告する。
著者
野島 尚武 片峰 大助 川島 健治郎 中島 康雄 今井 淳一 坂本 信 嶋田 雅暁 宮原 道明
出版者
日本熱帯医学会
雑誌
Japanese Journal of Tropical Medicine and Hygiene (ISSN:03042146)
巻号頁・発行日
vol.6, no.3, pp.181-193, 1978
被引用文献数
1

ケニア国タベタ地区での淡水産貝類は以下の8属11種である。即ち<I>Btomphalarta pfeifferi</I> (Krauss), <I>B.sudanica</I> (Martens), <I>Bulinus globosus</I> (Morelet), <I>B.tropicus</I> (Krauss), <I>B.forskalii</I> (Ehrenberg), 以上5種は住血吸虫との関係種, <I>Lymnea natalensis</I> (Krauss), <I>Ceratophallus natalensis</I> (Krauss), <I>Segmentorbis angustus</I> (Jickeli), <I>Gyraulus costulatus</I> (Krauss), <I>Bellamya unicolor</I> (Olivier) <I>Melanoides tuberculata</I> (M&uuml;ller) である。<BR><I>B.pfeifferi</I>はLumi川と灌漑用溝に, <I>B.sudanica</I>はJipe湖畔に, それぞれの多数の棲息をみたが, マンソン住血吸虫の自然感染は<I>B.pfeifferi</I>のみに見られた。<I>B.globosus</I>は灌漑用溝のみに多数棲息し, <I>B.tropicus</I>は灌漑用溝とJipe湖畔に, <I>B.forskalii</I>は少数ながらあらゆる水系に見出された。ビルハルツ住血吸虫の自然感染は<I>B.globosus</I>のみに見出され, その貝の棲息数が多いと約10%の高い感染率が常時認められた。<BR>一方これらの実験感染では, <I>B.pfeifferi</I>には3隻のミラシジウムで, <I>B.secdanica</I>には5隻のそれで100%感染が成立し, 両種ともマンソン住血吸虫の好適な中間宿主であることがわかった。<BR><I>B.globosus</I>は1.5~8.5mmの若い貝は5隻のミラシジウムで100%感染が成立し, 11~12mmの成貝では20隻以上のミラシジウムが必要である。ビルハルツ住血吸虫の好適な中間宿主であることがわかった。<BR>以上からタベタ地区でのマンソン住血吸虫症, ビルハルツ住血吸虫症の媒介中間宿主として, 前者には<I>B.pfeifferi</I>と<I>B.sudanica</I>が, 後者には<I>B.globosus</I>が主な役割を演じていることが推測される。
著者
今井 慶松
出版者
コロムビア
巻号頁・発行日
1946-10
著者
宇田川 友克 柳 清 石井 彩子 今井 透
出版者
耳鼻咽喉科展望会
雑誌
耳鼻咽喉科展望 (ISSN:03869687)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.160-166, 2005-06-15 (Released:2011-03-18)
参考文献数
8

多房性の術後性上顎嚢胞は診断, 治療をする上で難渋する疾患の一つである。今回我々は片側三房性以上の術後性上顎嚢胞9症例について検討した。診断の上では多房性嚢胞の正確な数や位置を把握する術前画像診断としてCTとMRIの併用が有効であった。また, 術程は内視鏡下鼻内手術単独症例が7例, 内視鏡下鼻内手術に経歯齦法を併用した症例が2例であった。術式の選択や予後を判定するために嚢胞の配列により直列型, 並列型, 混合型に分類した。固有鼻腔から離れた外側の嚢胞は術式に関係なく術後再閉鎖した症例が多かった。手術の注意点として, 骨性の嚢胞壁を鉗除中に多量出血した症例を経験したため, 手術時には上顎骨の変形に伴う動脈の走行変位を念頭に置く必要があると思われた。多房性嚢胞の問題点として, どの嚢胞が症状を発症しているのか判断が難しく, 我々はすべての嚢胞を開窓するようにしている。今回の症例検討では当院で施行した手術後に症状が再発した症例は今のところ経験しておらず, 多房性術後性上顎嚢胞の症状寛解のためには可能な限りすべての嚢胞に対して処置をすることが望ましいと考えた。
著者
今井 三子
出版者
The Botanical Society of Japan
雑誌
植物学雑誌 (ISSN:0006808X)
巻号頁・発行日
vol.55, no.659, pp.514-520, 1941

本報告ハ第二報ノ續デアル。<br>391. こにせいっぽんしめぢ <i>Entoloma turbidum</i> (FR.) QUÉL. 淺川御料林内デ採ル。<br>392. ひめあじろもどき <i>Pholiota marginella</i> PECK. 高尾山中デ採ル。<br>393. つばふうせんたけ <i>Cortinarius armillatus</i> FR. 山梨縣ノ針葉樹林及混淆林ニハ廣ク分布スルラシイ。<br>394. むらさきたけ <i>Cortinarius subtabularis</i> KAUFFM. 北米種デ山梨縣下ニテ採ル。<br>395. おちばとまやたけ <i>Inocybe floccosa</i> (BERK.) SACC.<br>396. ささくれとまやたけ <i>Inocybe Hysterix</i> (FR.) KARST.<br>397. ゆきとまやたけ <i>Inocybe subvatricosa</i> IMAI. 全體純白色デ, 剛毛體ヲ缺如シ, 胞子ガ類卵形, 平滑ナ種類デアル。高尾山デ採ル。<br>398. あせたけもどけ <i>Inocybe umbrina</i> BRES.<br>399. くりいろむくえたけ <i>Naucoria cucumis</i> (PERS. ex FR.) GILL.<br>400. しろえのくぎたけ <i>Gomphidius glutinosus</i> [SCHAEFF.] FR.<br>401. あふぎたけ <i>Gomphidius roseus</i> (FR.) GILL. ハ新知種デハナイガ著者ノ都合上載録シタ。<br>402. ぬめりあかちちたけ <i>Lactarius hysginus</i> FR. ハ赤褐色粘性ノ菌傘ヲ持チ, 白色ノ辛味アル乳液ヲ漏出スル。<br>403. むらさききからはつ <i>Lactarius speciosus</i> (BURL.) SACC. ハきからはつニ似ルガ白色ノ乳液ガ後チニ紫色ニ變ツテ來ル。<br>404. うすくれないたけ <i>Russula rubra</i> (KROMBH.) BRES. ハ赤色ノ菌傘ト淡黄色ノ菌褶ヲ持ツタ菌デ肉ハ辛イ。べにたけニ似ルガベにたけノ菌褶ハ白色デアル。<br>405. ふじうすたけ <i>Cantharellus Fujisanensis</i> IMAI ハうすたけニ近似スルガ, 菌傘ノ肉ハ厚ク, 菌柄ハ殆ド赤色味ヲ帶ビナイシ, 胞子ガ有刺ナ點デ區別出來ル。
著者
磯部 健一 難波 正則 日下 隆 今井 正 河田 興
出版者
香川医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2001

我々は3波長の近赤外光時間分解分光装置(TRS)を用いて、脳の吸収係数、散乱係数、ヘモグロビン濃度、ヘモグロビン酸素飽和度(SO2)を測定した。新生仔豚を用いた基礎的研究としてdifferential pathlength factor(DPF)に影響するヘモグロビンの酸素化状態の検討と新生児の脳におけるこれらパラメータの発達的変化を検討した。(1)新生仔豚低酸素負荷での脳の光学パラメータの基礎的研究吸入酸素濃度を100%から4%まで段階的に変化させて頭部内(12頭)、の平均光路長と動脈血(SaO2)および矢状静脈血酸素飽和度(SvO2)との関係をDPF=平均光路長/Dで検討した。761、795、835nmのDPFは,各々5.02±0.36(mean±SD),5.31±0.32,4.92±0.34であった。761nmと795nmのDPFとSaO2およびSvO2との間に有意な正の相関が認められ,DPFは脳内ヘモグロビンの酸素化状態によって影響を受けることが判明した。(2)未熟児・新生児における脳の光学パラメータおよび脳内ヘモグロビン酸素飽和度(SO2)と脳血液量(CBV)の測定対象は在胎25-41週の新生児19例。761、795、835nmのDPFは,各々4.9±0.52,5.02±0.53,4.64±0.46で,散乱係数は,各々6.30±1.30(mean±SD)、6.04±1.11、6.37±1.45/cmであった。CBVは2.2±0.6ml/100gで、phase-resolved spectroscopyによる報告と同様であった。SO2は,7.26±3.9%で、修正在胎週数との間に有意な負の相関を示した。これは脳の発達に伴う酸素消費量の増加によると考えられた。これらによってTRSはベッドサイドで簡便に脳の光学パラメータ、SO2、CBVをモニターできることが証明された。