著者
藤井 裕也 武内 良典 今井 正治
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.54, no.7, pp.1883-1891, 2013-07-15

本論文では,VLIWプロセッサのための電力制約を考慮した命令スケジューリング手法を提案する.近年,組込みプロセッサは家電製品や携帯電話など様々な製品で用いられる.これらの組込みプロセッサの中には,消費電力に制約がある中で高い性能を発揮することが求められるものもある.低消費電力で高い性能を期待できるプロセッサとして,VLIW(Very Long Instruction Word)プロセッサがある.VLIWプロセッサは複数の演算を同時に実行できるため演算処理能力が高いが,同時に処理する演算の組合せによって消費電力が大きく異なるため,ピーク電力が高くなってしまう可能性がある.そこで,VLIWプロセッサのための電力制約を考慮した命令スケジューリング手法を提案する.本スケジューリング問題を電力制約下で実行サイクル数を最小化する最適化問題と定式化し,この問題の最適解を求めるアルゴリズムを示す.その後,この問題の準最適解を求めるアルゴリズムを提案し,最適解との比較を行う.評価実験では,パイプライン構造とマルチサイクル命令を持つプロセッサに対し様々な電力制約のもとでベンチマークプログラムへのスケジューリングを行い,スケジューリング時間と得られたスケジュールの性能を比較した.その結果,提案するアルゴリズムでは,短い命令列に対してはほぼ最適解と同等の解が得られること,最適解が1時間以内に求まらない問題に対しても準最適解を1ミリ秒以内に求められることを確認した.In this paper, an instruction scheduling for VLIW processors considering power constraints is proposed. In recent years, most products such as home electronics and mobile phones contain embedded processors, which are required high performance under the limited power. While Very Long Instruction Word (VLIW) processors can achieve high performance because they can execute several instructions simultaneously, they consume high power at the peak load. Therefore, an instruction scheduling for VLIW processors considering power constraints is proposed. This scheduling problem is defined as an optimization problem for minimizing execution cycles under the power constraint. The algorithms for searching optimal solutions and suboptimal solutions are proposed. Experimental results show that the proposed method can generate almost optimal scheduling results within enough short time for small problems. Scheduling results can be obtained within a millisecond for the input that the optimal solution cannot be obtained within an hour.

1 0 0 0 OA 西洋童話

著者
今井史山 編
出版者
清規堂
巻号頁・発行日
1873

1 0 0 0 OA 金属鍍法

著者
今井巌, 安東清人 著
出版者
平野莞次郎
巻号頁・発行日
1878
著者
三谷 恭之 ドアン・ティエン トゥア 今井 昭夫 川口 健一 富田 健次 宇根 祥夫 THUAT Doan Thien
出版者
東京外国語大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1988

ベトムの少数民族(主に、ムオン族)の言語調査によって得られた基本語彙に関する基礎的資料の分類整理をすすめ、併せてその言語学的分析をある程度行うことができた。しかし、詳細な研究については多くが今後の課題として残されているが、ベトナム語の系統論的研究に関しては以下のことを明らかにすることができた。1.言語系統論的にはベトナム語における優勢な漢語要素にもかかわらず、中国語とは系統を異にすること。2.ベトナム語及びその祖語とされているムオン語からなるベト・ムオン語はシナ・チベット語族に属するシナ・タイ語派の一グル-プではなく、オ-ストロアジア語派に属するモン・クメ-ル系言語のなかの一派であること。3.ベトナム語とムオン語の近親性を十分に確認することができた。これらのことにより、ベトナム語の音韻史究明に向けて具体的な手掛かりが得られたが、その具体的研究は今後の作業として残されている。もう一つのテ-マであるベトナム語における漢越語の問題に関しても、ベトナム側研究者との討議により以下の成果が得られた。漢越語の研究で問題となるのは、ベトナム漢字音の体系がいつ形成されたかについてであるが、ベトナムと中国の地続きの地形的関係のためにベトナム漢字音の時代による分類基準を日本漢字音の形成のように必ずしも明確にすることができないという問題点がある。現代ベトナム語における漢越音の主要な形成はベトナムが10世紀余りに及ぶ中国の直接支配から抜け出る紀元10世紀半ば以降であり、その音体系は中国唐代末期の漢字の読み方から借用された音が基本になっていることはこれまでの研究で明らかにされている。しかし、それとは別に、ベトナム漢越語のなかには、それよりも古い音、すなわち、唐代中期以前の漢字の読音を留める語(古漢越語)が含まれており、これら両者の分類及び越化漢越語を含めた三者の分類については、これまでのところ確たる基準はない。今回の共同研究の初年度に多忙のなか私たちとの意見交換に参加して下さったハノイ総合大学教授グエン・タイ・カン氏はベトナム漢字音の研究に関しては斯界に優れた業績を残しておられるが、彼の提起した規則は説得性と妥当性に富むものである。その説は次のような内容である。漢越語をA類、古漢越語をB類、越化漢越語をC類とする。音節全体を見て、Y、Zという二つの音があって、共に同一の字音Xに起源があるとする。もし、YがZより古い、あるいはZの直接の源になっているものより古いものを源としているとすると、次の二つの概括的規則が得られる。1.ZをA類とするとYはB類2.YをA類とするとZはC類以上のような規則を当てはめることによりベトナム語における漢越語の音韻史的研究に新しい方向性を見い出すことができたと言えよう。ベトナム漢越語及び越化漢越語の個々の単語の音韻論的研究をさらにすすめる作業が残されている。以上が今回の共同研究の成果の概要である。しかし、相手国の研究成果がいろいろな理由により必ずしも十分に公刊されておらず、資料調査に予定よりも多くの時間を割かなければならなくなり、そのために資料の詳細な分析検討の多くはこれからの課題として残されており、上に述べた研究成果は得たものの、より深い研究成果はむしろ今後に期待される。その意味で今回得られた成果はこれまでにない新しい達成を見たものの基本的には基礎的な成果としての域にとどまる。今後はムオン語以外の少数民族の言語調査も実施し、より全体的で総合的なベトナム語祖語の系統論的研究をすすめていきたいと願っている。
著者
任 喜敬 今井 範子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.46, no.9, pp.849-860, 1995

本報では, 韓国都市集合住宅の居住者 (主人・主婦) を対象とした入浴状況の調査を行い, 入浴慣習の実態と, それに関連する入浴意識を明らかにした.その結果は, 以下のとおりである.<BR>(1) 居住者の入浴状況を公衆浴場と住宅内浴室に分けてみた結果, まず公衆浴場が都市集合住宅の居住者にとって, 日常的な入浴空間として存在していることが認められた.<BR>公衆浴場の利用状況は季節別に差が著しく, 冬季に最も高い.なお, 入浴回数は週1回程度の定期的な利用が多い.入浴にかかる時間は「1時間以上」の割合が最も高く, 入浴時間が長いという特徴があげられる.公衆浴場において, 湯につかるために浴槽を利用する者は, 約8割と多く, 湯につかる入浴慣習が形成されている.利用理由としてはサウナの利用と, 住宅内浴室が寒いからという理由が多く占めている.以上の公衆浴場の利用状況を年齢階層, 調査地域別にみた結果, 若い世代, また大都市ソウルにおいてその利用の程度は低く, 住宅内浴室での入浴が多くなる傾向が指摘できる.<BR>(2) 公衆浴場の利用が多いことから, そこでの主婦の入浴意識を分析した結果, とりわけ「疲労回復」と「体の清潔」にその意義を強く感じると反応する居住者が最も多く, 入浴の2大目的になっている.サウナを目的とする居住者が多いことは, 「疲労回復」の意識が高いことに関係している.また「住宅内浴室が寒い」という理由が多いことは, 「体の清潔」のために垢をとるという生理衛生的な意識が高いことに関係している.入浴意識は入浴回数が多い者ほど, また入浴時間が長い者ほど, 「楽しみ」, 「体の清潔」, 「気分転換」, 「くつろぎ」, 「疲労回復」, 「美容」などの項目の平均値が高く, 多様な項目に対し感じると反応している.調査地域別にみた結果, 光州の居住者の入浴意識がソウルの居住者よりも積極的であるが, ソウルに比べてタイプIII (公衆浴場利用積極型) が多いことに関係している.<BR>(3) 住宅内浴室では主人, 主婦ともに「1日1回以上シャワー」をする入浴が夏季の入浴慣習として形成されていることが指摘できる.しかしながら, 冬季には乾燥した大陸的な気候風土により入浴回数が少なくなる.したがって公衆浴場と住宅内浴室の双方からみた居住者の入浴状況は, 夏季と冬季では大きく異なる.<BR>(4) 住宅内の主浴室においての浴槽利用状況から入浴方法をみた結果, 浴槽の中での入浴として「洗い場で洗い, 湯につかる」という日本式が6割, 「シャワー入浴」という方法が4割存在し, ζの2方法が主であることがわかった.シャワー入浴の場所は, 浴槽の中以外に, 浴槽の外の洗い場があり, 洗い場でシャワー入浴をする者を含めると「シャワー入浴」はさらに多く認められる.夏季にはシャワー入浴をする者は6割を超え, 多く存在し, 韓国の伝統的な行水式またはかけ湯式がシャワーにとってかわったと考えられる.<BR>(5) 居住者の入浴慣習は, 主人, 主婦ともに「タイプ1 (住宅内浴室・公衆浴場利用積極型) 」, 「タイプII (住宅内浴室利用積極型) 」, 「タイプIII (公衆浴場利用積極型) 」, 「タイプIV (住宅内浴室・公衆浴場利用消極型) 」の四つに類型化される.これらを年齢階層・調査対象地域別にみた結果, 若い世代ほど, また大都市ソウルの居住者ほど, 住宅内浴室の入浴に対し積極的なタイプII (住宅内浴室利用積極型) が多いことから, 住宅内浴室での入浴が多くなる動向が読み取れ, 今後の入浴空間として住宅内浴室が積極的に使われる傾向がうかがえる.<BR>住宅内浴室について, 主浴室と内房浴室に分け, その使われ方の現状と問題点等を, 第2報において展開する.
著者
今井 浩
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.79, no.9, pp.920-926, 1996-09-25
被引用文献数
5

アルゴリズム・計算量分野の成果として,多くの問題が本質的に解くことが難しいことが示されている.一方,本質的に解くのが難しいからこそ,実際に現れるそのような難しい問題をなんとか現実的時間内で良い精度で解くことが要求される.難しい問題を解く近似アルゴリズムの開発の世界では,最近種々の新しいアルゴリズム設計パラダイムの登場があった.本稿では,そのような近似アルゴリズム設計手法の代表的なものとして,線形計画法の主双対アプローチを近似アルゴリズム設計に拡張したもの,線形計画・半定値計画とランダム化を組み合わせたものの二つについて,集合と論理に関する難問を例題に解説する.
著者
渡部 生聖 林 同文 今井 靖 光山 訓 瀬戸 久美子 新谷 隆彦 橋口 猛志 野口 清輝 真鍋 一郎 戸辺 一之 山崎 力 永井 良三
出版者
社会技術研究会
雑誌
社会技術研究論文集 (ISSN:13490184)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.383-390, 2003 (Released:2009-08-19)
参考文献数
4
被引用文献数
1 1

ミッションプログラム医療安全研究グループにおいては, 日々の診療で膨大に発生する各種の診療情報から, 情報処理技術の適用により医学的知見を抽出し, その知識を国内で共有化する為の汎用的な手法について研究を行っている. 研究にあたっては, 倫理面に配慮された適切な情報収集・管理手法によって得られた実際の診療情報を, 医学と工学, それぞれの専門家が共同で体系化することにより, 臨床的に有用な知見を得るにいたっている. これらの医学的成果及びその普及手段としての技術的成果を併せて報告する.
著者
今井 正之 茂木 健司 三木 沙央里 山口 徹 笹岡 邦典 根岸 明秀
出版者
社団法人 日本口腔外科学会
雑誌
日本口腔外科学会雑誌 (ISSN:00215163)
巻号頁・発行日
vol.53, no.10, pp.628-632, 2007-10-20 (Released:2011-04-22)
参考文献数
14

In the oral region, traumatic neuroma is rarely encountered in daily clinical practice. As this lesion is caused by some kinds of trauma, traumatic neuroma may develop after operations such as tooth extraction. Traumatic neuroma appears to be a tumors, however, pathologically it is not thought to be a neoplasm, but nodular hyperplasia in nerve fibers. A typical case of traumatic neuroma is presented. A 32-year-old woman with a nodule arising in the left mental foramen region was referred to us. The nodule was first noted 6 years ago and persisted without any change until treatment. Before the nodule had appeared, the patient underwent surgical removal of a mucocele from the left mental foramen at another hospital. After the operation, the same region underwent surgery twice because of recurrence. The nodule was slightly tender, covered with normal mucosa, and red-bean size at presentation. A traumatic neuroma was diagnosed clinically. The tumor was removed under local anesthesia and examined histopathologically. Numerous distinct neural bundles with densely fibrous connective tissue were observed histopathologically in the specimen. The histopathological diagnosis of traumatic neuroma was established. No signs of recurrence have occurred so far.
著者
治田 将 今井 華央 堀内 宏明 奥津 哲夫
出版者
日本結晶成長学会
雑誌
日本結晶成長学会誌 (ISSN:03856275)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.91-97, 2013-07

Photochemically induced protein crystallization by protein's multiphoton excitation based on enhanced field of localized surface plasmon resonance (LSPR) of gold nanostructures was investigated. As strong photons-molecules coupling fields, gold nanostructures composed of nanoblocks ware used. Crystallization probability depends on the excitation photon fluence, which indicates 3 photons absorption process occurred. We developed crystallization plates equipped with strong photon-molecule coupling field made of gold thin films that enhances crystallization frequency.
著者
中村 久美 今井 範子 牧野 唯
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.62, no.11, pp.709-720, 2011-11-15 (Released:2013-09-05)
参考文献数
11
被引用文献数
1

We investigated how closets, which are considered to play a key role in establishing storage styles, are currently being used in homes.The ownership ratio of closets is 83%, which is an extremely high percentage. Most closets have an area smaller than a four-tatami-mat room, with the majority being located in bedrooms. When there is only one closet, it is used for various purposes such as storing seasonal goods, less frequently used non-daily goods, expendable supplies and clothing. Closets that accommodate household goods and those that store both household goods and non-daily goods are especially popular. In homes with two closets, they are generally used in one of two ways: one in which both are used for storing non-daily goods, the other in which non-daily goods are stored in one and household goods are stored in the other.The key to whether closets can be properly managed as storing systems largely depends on whether they are suitably located according to the type of goods to be stored in them, their location in the home and regular management of the goods stored in them.
著者
掛江 美和子 今井 悦子 香西 みどり 畑江 敬子
出版者
一般社団法人日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.36, no.3, pp.200-209, 2003-08-20
被引用文献数
3

Four alcoholic beverages (beer, wine, sake and chuhi sour) were investigated to evaluate the sensory compatibility between these alcoholic beverages and foods. A total of 876 consumers, including brewery staff in the Kanto area, participated in this study. The participants were asked to grade these beverages on a 6-point scale according to the perceived compatibility with various foods. The average scores indicate that each alcoholic beverage had varying affinity to different foods in the minds of consumers. As a whole, beer tended to score relatively highly regardless of the food variety, whereas wine was considered to have more specific affinity to certain types of food. When the foods were ranked according to the compatibility scores with a particular alcoholic beverage, beer and chuhi exhibited broadly similar profiles. The results are also discussed of a principal component analysis for mapping foods.

1 0 0 0 OA 婦人と社交

著者
今井完二 著
出版者
集成館
巻号頁・発行日
1902
著者
一番ヶ瀬 智子 今井 一洋
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.135, no.2, pp.197-203, 2015 (Released:2015-02-01)
参考文献数
11
被引用文献数
1

It is routine to search for and recognized genetic defects in human disorders to provide knowledge for diagnosis, treatment, and protection against diseases. It is also important to investigate and demonstrate the cause of a disease from the proteomic perspective, because intracellular signaling systems depend on protein dynamics. Demonstrating changes in protein levels enables us to understand biochemical events during the initiation and progression of a disease. To understand changes in protein levels in tissues and cells, we have developed a novel proteomics approach, FD-LC-MS/ MS. This consists of fluorogenic derivatization (FD), HPLC separation and detection/quantification of proteins in a biological sample, followed by the isolation and tryptic digestion of target proteins, and then their identification using HPLC and tandem mass spectrometry (MS/MS) with a database-searching algorithm. The method is highly sensitive (femtomole-level detection) through the use of less noisy fluorogenic rather than fluorescence derivatization, and enables precise and comprehensive relative quantitation of protein levels (between-day relative standard deviation of peak heights of ca. 20%) by combining FD with HPLC separation. In this paper, after a simple review of differential profiling using FD-LC-MS/MS, for example the analysis of stimulated vs. unstimulated samples, we introduce the development and application of the FD-LC-MS/MS method for comprehensive differential proteomics of several tissues, including mouse liver, mouse brain, and breast cancer cell lines, to reveal protein levels and biochemical events in tissues and cells.
著者
今井 むつみ
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.124, pp.259-264, 2003-12-19

一般には大人がひとつひとつのことばを丁寧に繰り返し教え込むことによって子どもはことばを学習していくと、考えられているかもしれない。しかし、実際には子どもはことばがその指示対象の少数の事例(多くは一事例)と結び付けられるのを観察するだけである。一事例に対する漠然とした指差しから発話されたことばの意味を推論することは論理的には不可能なことである(Goodman 1983; Quine 1960)。それにもかかわらず,子どもは、2?6歳の間に、一日平均6語、多い時期には10語も新しいことばを覚えると言われている。本講演では名詞と動詞に焦点をあて、子どもがアクションイベントを観察中に新奇な名詞あるいは動詞を聞いたとき、子どもがイベントのどの側面に新奇語をマッピングし、どのような知識と方略を用いてそれらの語の意味を推論し、他の事例にその語を般用していくのか、その知識や方略が発達的にどのように変わるのか、などについて議論する。It is logically impossible to induce meanings of words based on the observation of a limited number of instances. In spite of this problem of induction, young children map new words to their meanings instantly, and learn new words at a rate of 6-10 words a day. In this talk, I present the results from a series of experiments that show how young children infer meanings of novel nouns and verbs. I then explore the mechanism underlying young children's lexical acquisition.
著者
今井 博之 野村 琢家 魚森 謙也 山田 光穂 吉田 辰夫
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.17, no.4, pp.25-32, 1993-01-22

前後に配置した実視標、およびHDTV偏光二眼式立体ディスプレイにより同位置に呈示された仮想視標を被験者に交互に注視させ、その時の奥行き方向も含めた3次元注視点を測定した結果、両者の奥行き方向の動きに関して違いが見られた。次に3Dおよび2Dの自然動画像を呈示し、被験者が特定の被写体を追跡した際の3次元注視点を測定した。その結果、注視点の奥行き方向の動きに関して、被写体と異なった動きが認められた。また3D、2Dの両者においても違いが見られた。