著者
佐々木 圭司 Brata Akas Sureng 島地 重幸
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集. C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.62, no.599, pp.2779-2784, 1996-07-25
参考文献数
11
被引用文献数
1

Recently, the robot assembly industry requires research that deals with flexible parts using human-like skills. We discuss cylinder insertion into a hole of a flexible rubber plate. We show that the magnitude of the insertion force expresses a parabolic field in the three-dimensional space that is composed of position and posture of the cylinder. The parabolic field has a tunneling path from which we can obtain the local minimum insertion force. The tunneling path seems to correspond to the position and posture of cylinder insertion by human skill. This paper proposes a new search method for the tunneling path. The method uses a simple regression model that fits the parbolic field to a narrow zone. The fitting zone shifts as the cylinder insertion advances. Experimental results show that the regression method is a possible search method for the tunneling path.
著者
常本 照樹 佐々木 雅寿 山下 龍一 桑山 敬己 長谷 川晃 辻 康夫 会澤 恒 山崎 幸治 本多 俊和
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2007

「先住民族の権利に関する国連宣言」は、世界の先住民族にとって共通に必要な権利を謳うとともに、個々の先住民族及び関係する国家の実情に応じた権利実現を認めている。2008年に国会及び政府はアイヌ民族を先住民族と認めたが、日本及びアイヌ民族の実情に応じた権利実現のあり方としては、憲法13条の「個人の尊重」を基本とし、個人としてのアイヌがアイヌとしてのアイデンティティの保持を積極的に選択できる社会の実現を目標とすべきである。
著者
佐々木 宣介
雑誌
ゲームプログラミングワークショップ2011論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.6, pp.112-115, 2011-10-28

本研究の大きな目標は、世界の将棋類においてルールの変遷が各変種に対して与える影響を探ることである。計算機による自動プレイを用いて、現代将棋とは異なる系統の大きな盤と多数の駒を持つ中将棋について評価を行った。中将棋には現代将棋にはないいくつかの特別なルールが存在するため、それらのルールの影響を評価した結果を報告する。
著者
松元 俊 佐々木 司 吉川 徹
出版者
公益財団法人労働科学研究所
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

看護師の労働負担の実態と軽減策について、16時間2交代勤務と8時間3交代勤務の違い、16時間2交代夜勤における仮眠の効果、8時間3交代勤務における日勤短縮の効果を調べた。その結果、16時間夜勤では日勤-深夜勤の組合わせのある8時間夜勤と比べて疲労感に差がみられず、生活の質も改善していなかった。また生体リズムが日勤志向型を維持する16時間夜勤は,どの時刻帯に仮眠を取っても夜勤後半の眠気の訴えが多く患者の安全に係る潜在的な問題をはらんでおり,とりわけ後仮眠条件で問題が突出していた。8時間3交代勤務における半日勤-深夜勤への変更は夜勤前の睡眠時間を延長し、夜勤中の疲労感を抑制した。
著者
野口 高明 平田 成 土山 明 出村 裕英 中村 良介 宮本 英明 矢野 創 中村 智樹 齋藤 潤 佐々木 晶 橋本 樹明 久保田 孝 石黒 正晃 ゾレンスキー マイケル・E
出版者
日本惑星科学会
雑誌
遊・星・人 : 日本惑星科学会誌 (ISSN:0918273X)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.12-22, 2010-03-25

はやぶさ探査機による小惑星イトカワ表面の画像から小惑星表面の巨礫の組織観察を行うことができた.イトカワ表面の巨礫は,大まかにいって不均質な破壊強度を持つものと,均質な破壊強度をもつものに分けられる.前者は角礫岩と考えても矛盾はない.一方,後者の組織は一般的なLLコンドライトには見られない.衝撃によってかなり溶融した普通コンドライト隕石は,そうでないものよりも均質でより高い破壊強度を持つことを考慮すると,後者の巨礫はそのような隕石と類似の岩質をもつかもしれない.これらの巨礫はイトカワの祖先天体で形成されたと考えられる.高解像度画像は小惑星の地史を検討する手段として非常に有効である.
著者
大谷貴胤 佐々木 広 近藤 正章 中村 宏
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告計算機アーキテクチャ(ARC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.79, pp.145-150, 2007-08-02

ウェブサーバ用計算機クラスタは消費エネルギーと冷却コストの増加に伴い,電力管理が重要になってきている.従来のウェブサーバクラスタは負荷のピーク時に備え全てのノードが常時稼動している設計であった.、しかし,実際には負荷がピークに達するような状況は少なく,性能の余裕を残した状態で稼動している時間が多いそこで,我々はこれまでに負荷状況に応じてノード数と動作周波数を変化させることにより,応答時間制約を満たし最も消費電力の低い構成を選択し従来よりも低消費電力であるシステムを実現する手法を提案している.本稿では,その実現上必要となる処理性能と消費電力のモデリングについて述べる.With increasing costs of energy consumption and cooling, power management in Web server clusters has become an increasingly important design issue. Current Web server clusters are designed to handle peak loads, where all servers are fully utilized. But in practice, peak load conditions rarely happen and servers are most of the time underutilized. We, so far, proposed a low power cluster-based Web server, which is reconfigured to reduce power consumption by adjusting the number of nodes and clock frequency of each node according to load conditions. In this paper, we describe power-performance modeling in cluster-based Web servers.
著者
清水 澄雄 佐々木 道修 鍋谷 芳明 志田 晴康 八木 伸行 野口 英男 李相 吉
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.20, no.12, pp.25-30, 1996-02-26
被引用文献数
2

'1995 World Gymnastic Championships in Sabae', which was held for the first time in Asia, opened at Sun Dome Fukui on October 1st with the participation of around 900 athletes from 56 nations and regions. NHK produced International Signals as a host broadcaster. This report deseribes the outline and 'Multimotion' which was newly developed and effectively used for the production.
著者
佐々木 重洋
出版者
日本文化人類学会
雑誌
文化人類学 (ISSN:13490648)
巻号頁・発行日
vol.73, no.2, pp.200-220, 2008-09-30

本稿では、人類学による「芸術」研究を、人間の感性の領域に迫る試みとして位置づける。そのためにまず、今日よく知られ、広く流通している「芸術」観の形成に多大な影響を与えたドイツ美学の論者たちが「芸術」という語を用いて何を語りたかったのか、人間の活動のどのような領域を指し示したかったのか、その内容を今一度検討する。その原点において、美学があくまで感性の学として出発していたことを確認した後、ドイツ美学が提起していた問題を、1)感性についての記述、2)「芸術」における規則と創造的才能、3)「芸術」と知覚、身体の関係、に分けて整理する。次いで、主としてアフリカの民族誌資料を援用しながら、五感に訴える感性や直感、創造的才能などの諸領域を取り込んだ記述・分析の重要性を指摘するとともに、その際の起点、参照点としてドイツ美学が果たし得る今日的役割を再考する。それらを人類学側からなされてきた「芸術」概念の再検討と今一度交差させ、「芸術」という枠組みに必ずしもとらわれることなく、人間の感性や直感、それらに支えられた精神活動や表現行為にどのように光を当てることができるのか、その可能性を問い直す。このような検討をつうじて、今日の人類学が「芸術」を語ること、ないし「芸術」を研究することがみいだし得る意義と可能性を再考するとともに、人間の感性の力の所産と、その力の在り処や作用に迫るための足がかりを探求する。
著者
竹谷 誠 佐々木 整
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.80, no.1, pp.336-347, 1997-01-25
被引用文献数
48

学習者の認知構造を表現した認知マップは, 教育測定評価の観点から, その有効性が指摘されている. 本論文では, 教師が構築した認知マップを基準として, 各学習者がそれぞれの理解内容に基づき描画した認知マップを比較・分析し, 各学習者の認知・理解の程度を評価する新しい形成的評価法を提案している. はじめに, 認知マップにおいて, 従来の2項関係間の距離の概念を発展させた, 「質的な距離」, および要素間の一つの関係が他の要素間の関係にどの程度寄与しているかを測る尺度として「重要度」の概念を提案し, それぞれの特性を解析する. 次に, それらの概念を用いた, 二つの認知マップにおける類似度を提案し, 類似度による学習者の理解度の評価法を提案する. 最後に, 実践データをもとにして, 学習者の理解度の評価法ならびに認知・理解を効果的に高めるための再指導の手順を示し本分析法の形成的評価への適用の有効性を示す.
著者
川又 勝子 佐々木 栄一 澤畑 千恵子
出版者
東北生活文化大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2006

明治20年代から昭和20年代までに仙台地方で生産された染物である常盤紺形染に用いられた型紙(常盤紺型)と常盤紺形染以降に生産された浴衣・手拭いの型紙文様のデジタル処理(デジタルデータ化)を行った。破損している文様については電子的修復を加え、さらに、一部の文様については、自動カッターで型紙を複製する際に必要なデータへの変換を試みた。それらの成果の詳細については、『仙台型染資料集I〜III』にまとめた。
著者
松田 りえ子 佐々木 久美子 酒井 洋 青柳 由美子 佐伯 政信 長谷川 康行 日高 利夫 石井 敬子 望月 恵美子 山本 敬男 宮部 正樹 田村 征男 堀 伸二郎 池辺 克彦 辻 元宏 小嶋 美穂子 佐伯 清子 松岡 幸恵 西岡 千鶴 藤田 久雄 城間 博正 大城 善昇 豊田 正武
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.18-23, 2001-02-25 (Released:2008-01-11)
参考文献数
7
被引用文献数
8 7

1996年から1998年に, トータルダイエット試料中のアルミニウム濃度を測定しアルミニウムの一日摂取量を推定した. 10か所の機関でトータルダイエット試料の調製及びアルミニウム濃度の測定を行った. アルミニウムの一日摂取量は平均3.5mgであり, 範囲は1.8mgから8.4mgであった. 分析結果の正当性は, 認証標準試料の分析により保証された.
著者
佐々木康人
雑誌
Brain Medicail
巻号頁・発行日
vol.7, pp.365-370, 1995
被引用文献数
1
著者
河合 千恵子 佐々木 正宏
出版者
(財)東京都高齢者研究・福祉振興財団
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

死別体験者が死別の悲嘆をいつ、どのように克服しているのかについて明らかにするために、配偶者と死別した男女276名を対象に2000年と2002年の2回にわたり縦断調査を実施してきた。それに加えて今回は3回目の調査を実施し、135名の対象者(男性55人、女性80人)から調査協力を得た。1.死別の悲しみから既に立ち直ったかどうかを対象者に尋ねた回答では、「すっかり立ち直った」と回答した者は調査を重ねるごとに増加し、第3回調査では6割を越えていた。対象者の意識の面では、回復には死別からの経過期間の要因が大きく影響していた。2.配偶者と死別後の心理的適応について、有配偶者をコントロール群として比較するため、2000年に調査を実施した1,893人のパネルに追跡調査を実施した。今回は1,169名に協力が得られ、そのうち配偶者と同居していた715名をコントロール群として用いた。より高齢の死別群は5年間に精神的健康度について得点の変化が認められず、また有配偶群より、精神的健康度が一貫して悪かった。有配偶群は2005年に精神的健康度にかなりの低下がみられたが、それでもなお死別群より得点は良好であった。死別群は5年を経て意識面では顕著な回復を示したが、精神的健康面では限界があることがうかがわれた。3.第3回調査で、現在の生活に困難を感じている傾向が伺われた男性21名に、死別から現在までの適応過程についてインタビューを行い、質的な検討を行った。立ち直りについては、多くは立ち直ったと考えていたが、立ち直れていないとはっきり自覚している人もいた。立ち直りがあきらめや現実の受容であると考える人が多かったが、それは死別後の生活の確立であると考える人もいた。立ち直りに役立ったことについては、強い精神を強調する人もいたが、泣くことの意味を述べる人もいた。配偶者を亡くした男性の心境は多様であり、立ち直りの過程も単一ではないと言える。
著者
河合 千恵子 佐々木 正宏
出版者
桜美林大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

「配偶者と死別した高齢者の長期縦断研究」の第4回目の調査を実施し、生存対象者のほとんどが悲嘆から回復していたことが確認された。9年間で初回調査時のおよそ30%が死亡しており、生命予後に関連する因子がコックス回帰分析により明らかにされた。配偶者との人生を語る介入プログラムが実施され、人間的成長を促進する効果が示された。このプログラムへの参加は配偶者との死別により変わってしまった世界の意味構造を再構成する機会となったかもしれない。
著者
佐々木 和也 清水 裕子
出版者
宇都宮大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

伝統染織の手仕事を取り入れた幼児教育の可能性を探る一方で,それら開発教材の感性評価指標の模索を試みた。結果として,衣生活文化の視点から伝統染織プログラムを多数実践し,現場型で改良を重ね,主観的には多くの成果を上げることができた。しかしながら,それらを客観的に評価する感性指標を十分に考究するには至らなかった。今回は,歩行解析を用いた足の評価を試み,日常の保育形態による足の発達が異なることを見出せたことから,保育内容の設定の重要性を示唆することができた。
著者
佐々木 外喜雄
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
機械學會誌
巻号頁・発行日
vol.36, no.199, pp.753-757, 1933-11

二衝程機關の掃除孔に於ける給気の流出は、近似的に二次元的流動と考へられる。而してその流出方向は給気誘導縁の形状と掃除孔の開度に關するものである。本文は掃除孔の特殊形状に對し二次元ポテンシャル流として計算した開度と流出方向の關係と實際用ひられてゐる各種形状の掃除孔及びデフレクターに對し模型と気流活動寫眞を用ひて實驗的に開度と流出方向の關係を吟味した結果を報告するものである。