著者
小嶋 良種 吉川 豊 飯倉 奈美 上田 理恵 市村 彰男 土江 松美 桜井 弘
出版者
公益社団法人 日本ビタミン学会
雑誌
ビタミン (ISSN:0006386X)
巻号頁・発行日
vol.77, no.10, pp.571-576, 2003-10-25 (Released:2017-12-26)
参考文献数
26
被引用文献数
1

Insuhnomimetic activities of Zn(II) complexes (ZnCl(Vc) and Zn(Vc)_2) with vitamin C (VcH) were found in isolated rat adipocytes treated with epinephrme in terms of inhibition of free fatty acid release. Furthermore, the improvement of glucose tolerance for KK-A^y mice model with type 2 diabetes melhtus was observed when ZnCl(Vc) was orally administered for 4 weeks
著者
藤原 隆広 吉岡 宏 熊倉 裕史
出版者
園芸学会
巻号頁・発行日
vol.1, no.3, pp.169-173, 2002 (Released:2011-03-05)

キャベツセル成型苗の育苗後期に、徒長抑制と順化を目的にNaCl処理を行う場合の処理濃度、処理開始時期および処理回数が苗質に及ぼす影響を調査した。1)NaCl濃度が高くなるほど、生育抑制効果は高く、NaCl濃度を1回処理で1.6%、5回処理で0.4%とすることで、草丈を対照区の80%程度に抑制することができた。2)5回処理区では、NaCl処理によって地上部の乾物率が高くなった。3)NaCl処理濃度が高くなるほど苗体内のNa含有率は増加した。4)NaCl処理による定植後の生育への影響は小さかった。5)苗の耐干性を評価するために断水処理を行った結果、苗の生存率は、NaCl処理によって大きく向上し、1回処理よりも5回処理で高かった。以上の結果、草丈20%減少を目的にNaCl処理を行う場合、液肥へのNaCl添加量は0.4%が好ましく、処理回数を1回とする場合は1.6%程度の濃度とすることで、0.4%を5回行った場合に準ずる苗質改善効果が得られることが明らかとなった。
著者
小倉 芳子 松岡 達郎 川村 軍蔵 川村 軍蔵 Yoshiko Ogura Tatsuro Matsuoka Gunzo Kawamura 鹿児島大学大学院連合農学研究科 鹿児島大学水産学部 鹿児島大学水産学部 鹿児島大学水産学部 The United Graduate School of Agricultural Sciences Kagoshima University:(Permanent address) Faculty of Fisheries Bogor Agricultural University (IPB) Faculty of Fisheries Kagoshima University Faculty of Fisheries Kagoshima University Faculty of Fisheries Kagoshima University
出版者
The Japanese Society of Fisheries Science
雑誌
日本水産学会誌 = Bulletin of the Japanese Society of Scientific Fisheries (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.65, no.6, pp.991-997, 1999-11-15
参考文献数
13
被引用文献数
2 2

触刺激に対するζポイント, ζ_tが網地に遭遇した魚の前進行動の継続に与える影響を調べるため, 失明させたコイ, ニジマス, ティラピア, ブルーギルを用いた水槽実験を行った。供試種では, 魚体の長さ方向での接触位置により前進後退行動が入れ替わり, ζ_tポイントの存在を確認できた。ζ_tポイントの位置は種固有で種間で異なる。網地に遭遇した魚の前進継続率は, 目合い, 縮結によって異なり, ζ_tポイントに基づく前進後退行動の分岐モデルに基づいて計算した前進継続確率でよく説明できた。刺網の漁獲過程で網地に遭遇した魚が網目に進入する確率は, ζ_tポイントの位置, 魚体の大きさと形状, 目合いと縮結に影響されると結論した。Two series of glass-tank experiments with blinded fish were conducted to investigate the existence of a ζ-point (a body section over which external stimulation alters forward and back ward motions of fish) against tactile stimulation and its effect in determining the direction of swimming upon contact with a net webbing. Cyprinus carpio, Salmo mykiss, Tilapia mossambica and Lepomis macrochirus were tested. Longitudinally random positions over the bodies of these fish were stimulated using thin sticks and they moved either forward or backward according to the location of the stimulated positions. Cyprinus carpio which encountered net webbing expanded in a tank proceeded into a mesh at different ratios under the conditions of three mesh sizes and three hang-in ratios. Geometrical analysis of contact of a netting twine and a fish body section indicated that the probability of proceeding into an encountered mesh increases with mesh size and is modally maximised at a certain hang-in ratio. It was concluded that, (1) a tactile ζ-point, ζ_t exists at a body section which is unique to each species, and (2) the probability for fish to proceed into a mesh of gillnet is affected by the position of ζ_t, body form and size, mesh size and hang-in ratio.
著者
塩川 和彦 高倉 公朋 加川 瑞夫 佐藤 和栄
出版者
公益社団法人 日本産業衛生学会
雑誌
産業衛生学雑誌 (ISSN:13410725)
巻号頁・発行日
vol.37, no.3, pp.169-175, 1995 (Released:2009-03-27)
参考文献数
25
被引用文献数
2 1

くも膜下出血411例について,その発症に影響する因子をretrospectiveに解析し,労働との関連について検討した.発症時間では7時と16-17時の2つのピークがみられた.就労中発症は全くも膜下出血例の15.1%に見られ,運動,性交なども含めて,何らかの外的ストレスの関与が示唆されるものは66.7%に見られた.職務内容では,就労中発症例はその他の発症例に比較して,管理職を除く男性会社事務と肉体労働に多かった.就労中発症例はその他の発症例に比較して,高血圧症,喫煙歴,不眠の既往に有意差はみられなかったが, 40-59歳男性の就労中発症例(特に事務労働中発症例)はその他の発症例に比較して,有意に喫煙歴が高かった.労働そのものがくも膜下出血発症の原因になるか否かは未だ不明の点も多いが,就労中発症の機転として外的ストレスによる-過性の血圧上昇が示唆され,肉体的および精神的ストレス(外的ストレス)に対する個人の反応性が問題と考えられた.したがってその予防には新しい健康診断方法や健康管理が必要と思われる.
著者
大谷 真 倉林 宏明 伊東 一典 橋本 昌巳 香山 瑞恵
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.177, pp.29-34, 2013-08-09

バイノーラル方式による立体音響再生システムの再生系の一つとして,小数のスピーカとクロストークキャンセラを用いるトランスオーラル再生システムがある.ヘッドホン再生とは異なり,頭部及び耳介への装置の接触なしにバイノーラル信号を呈示できることがトランスオーラル再生の利点であるが,トランスオーラル再生で利用されるクロストークキャンセラが音像定位や聴覚による空間知覚において重要な役割を果たす頭部運動に対して頑健でないため,受聴者の頭部運動が制限されるという問題があった.そこで,我々は深度画像を利用した非接触ヘッドトラッキングを利用して,頭部運動に追従してクロストークキャンセラフィルタを更新する動的トランスオーラル再生システムを開発した.開発した動的トランスオーラル再生システムを用いた音像定位実験の結果から,頭部運動条件では,頭部静止条件よりも音像方向が高い精度で知覚され,開発したシステムが有効に働いていることが分かった.一方,音像距離については頭部静止条件の方が高い精度で知覚される場合が見られた.また,両条件において頭内定位はほとんど生じなかった.
著者
澤田 弘崇 森 治 白澤 洋次 津田 雄一 船瀬 龍 佐伯 孝尚 米倉 克英 川口 淳一郎 相馬 央令子
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会誌 (ISSN:00214663)
巻号頁・発行日
vol.63, no.11, pp.355-359, 2015

IKAROSとは宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した小型ソーラー電力セイル実証機であり,2010年5月21日に種子島宇宙センターよりH-IIAロケット17号機によって打ち上げられた.IKAROSは将来の外惑星領域探査ミッションを想定してソーラーセイルおよびソーラー電力セイルを世界で初めて実証した.2011年以降も運用を継続し,数多くの成果をあげている.IKAROSは小規模プロジェクトのため,広報活動に関して,予算をほとんど割くことができない状況であったが,チームメンバーが創意工夫を凝らし,精力的に活動を行った.特にツィッターやブログを通して開発・運用の現場の様子をタイムリーに発信したことで多くのファンを獲得できた.また,TPSにも発信してもらったことでIKAROSの成果が世界中に知れ渡ることとなった.さらに,はやぶさ地球帰還との相乗効果もあり,日本の探査技術が大きく取り上げられる機会となった.本稿では,我々が取り組んできたIKAROSの広報・アウトリーチ活動全般について報告する.
著者
山下 義裕 熊本 修二 岩本 勝敏 石倉 邦彦 三宅 肇
出版者
一般社団法人 日本繊維機械学会
雑誌
Journal of textile engineering (ISSN:13468235)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.121-128, 2008-08-15
参考文献数
9
被引用文献数
1

A sun visor has been used only for the purpose of interrupting direct sunshine. Investigation, therefore, has not been made to be on the feeling of touch of the sun visor. In this study, the feeling of touch of sun visor installed in the present automobile was investigated. To clarify the relation between the sense of touch and the mechanical and physical quantity of the sun visor, prototype products of the sun visor of the same shape were made. Surface characteristics and cold feel characteristic of materials were measured by the KES system. In addition, we investigated the relation between the surface property and the sense of touch of various materials. The correlation between favorability and WC, RC, SMD was high on the sun visor prototype. As a result, it was clarified that materials whose surfaces were very smooth and soft were favorable. Those materials consist of leather and moquette. Conversely, the material sensed hard was not favorable. The relation between the mechanical and the physical properties of various materials, and the favorability was able to be approximated by the equation (1).<BR><I>Favorability=2.482+0.02791LC+0.293WC-0.264RC+0.0688MIU-0.0966MMD+0.0253SMD-0.0288qmax</I>(1)
著者
倉田 達
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学教育学部研究紀要 (ISSN:05776856)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.91-104, 1966-07-09

(1)全体として頻度の高い動詞はsing, tell, live, say,……を中心とした場合である。年代的には19世紀20世紀初期にかけて盛んに使用されたと云い得る。従って1930年前後から使用頻度は総体的に下降の傾向を示している。但しlive-lifeは20世紀に入ってから前世紀以上に良く使用され1930年以後の用例も多く,tell-taleは19世紀に良く使用されたが20世紀に入ってその用法はtell-storyに取って代られている。(2)同属目的語の前に形容詞を伴う場合形容詞と名詞との間には慣用性は見られない。(3)double object構文に用いられるcognate objectはsing-song, tell-storyの結合であるがこれらは動詞の性質に由来するものであろうし,又受身構文に用いられる結合にfight-battle, live-life, run-race, tell-tale等があるが此等両構文に用いられるcocrnate objectの種類は全体の極一部に限られていて頻度も低い。同属目的語を含む受動態構文に関しては次の如く三大別できる。i) fight-battle, run-raceの如く能動,受動両方に使用されるのもあるが,能動態構文に比し極めて低い頻度で受動態に使用されるlive-lifeの如きもの,ii) sing-song, say-wordを中心とするものは能動構文に多く使用されているが受動構文はない。又dream-dream其の他の如く能動構文の使用頻度の低いものはbreathe, dance etc.を中心とした場合の如く受身構文はない。iii) fight-fightは受動態構文のみで能動構文はない。以上の如く同属目的語を含む能動構文は受動構文を必ずしも形成できると限らないし又その逆も云い得る。(4)O. E. D.の定義或はH. Sweetの云うようにcoernate objectを取る動詞は'intransitive'である云いO. E. D.はdie-deathを示している。同様にlive-life, run-race, dream-dream, dance-dance……が同じ範疇に入る。同じintransitiveでも目的語を取る点で普通のSVと異なり,VとOの関係が意味上kindredという点で普通のSVOと異る。従ってSVとSVOとの中間的存在であるが構造はActor-Action-Goalと説明される。一部の結合であるが(3)の如くdouble objectや受身構文に用いられた場合は機能上からのみ見た場合は普通のtransitiveの動詞と異らない。唯普通のSVOOと異なるのは動詞と直接目的語とが意味上kindredであるという点だけである。(5)19世紀より20世紀初期にかけてcognate objectが盛んに使用された理由として,(i)市河博士の指摘するようにsing-song, tell-tale, live-life, dream-dream, breathe-breath, run-race, dance-danceの如くalliterationを踏むものが多いこと。又dream-dream, dance-dance等動詞と目的語とが完全反覆をする場合が或る程度多いことによるであろう。(ii) sing-song, tell-tale, dream-dream, dance-dance等,動詞と同属目的語がrhyme word となっているのも見逃せない。(iii)英語における名詞構文好みの傾向も理由の一つであろう。(iv)I型とII型との使用頻度を比較するとsing-song 6 : 15, tell-tale 4 : 4, tell-story 12 : 10, live-life 2 : 23, sav-word 9 : 6, fight-battle 1 : 4, dream-dream 1 : 5 ……となっていてJespersenの云うようにdream-dreamの場合及び同じ範疇に入ると思われるfight-battle, live-lifeに関してはI型は少いので'extremely rare'という表現はそのまま当るのであるが,tell-story, say-wordの結合の場合はI型の方が頻度は高い(tell-taleはI型とII型同じ)。此等3種のI型がII型と頻度が同一かそれ以上の同属目的語の場合には特に次の理由が考えられる。即ち同属目的語の前に不定冠詞や定冠詞が来た場合cognate objectをとる動詞も目的語も単音節語の場合が多いので----型の文章上rhythmicalなことも理由の一つであろう。此のrhythmicalなことはII型の場合も同様と考えられる。次にcognate objectの良く使用された文をC. Bronteから引用しておく。"Mr. Rochester, if ever I did a good deed in my life - if ever I thought a good thought - if ever I prayed a sincere and blameless prayer - if ever I wished a righteous wish, I am rewarded now. - C. Bronte, Jane Eyre (6)細江博士はcognate objectとadverbial accusativeは時に区別し難き場合のあることを述べているがその場合のcosrnate objectは類例と考えられるIII, IV及び,V型,VI型を指しているのであろう。以上usageを中心としてcognate objectを論じたのであるがusageや結語論の外に文体論・意味論よりの考察が行なわれなければならないがそれらは稿を改めることとする。
著者
田中 智之 木倉 丈 竹本 啓輝 垣内 弘章 安武 潔 大参 宏昌 阿部 淳子 酒井 伊都子 林 久貴 福原 成太
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.469-470, 2017

PPFC(Plasma Polymerization Fluorocarbon)膜は、絶縁性・耐薬品性を有する撥水膜として様々な応用が期待されている。しかし、その原料ガスには、C<sub>4</sub>F<sub>8</sub>など高次の炭素を含有するフルオロカーボンガスが用いられることがもっぱらであり、PPFC膜の形成を廉価なCF<sub>4</sub>で実現できれば、コストメリットは大きい。そこで本研究ではCF<sub>4</sub>原料ガスからのPPFC膜の高速形成を目指し、高圧プラズマを用いたCVDの適用を試みた。PPFC膜の形成に寄与するパラメータを調査した結果を報告する。