著者
水野 渡 川口 真知子 猿倉 薫子 沢潟 いづみ 竹内 茂彌
出版者
The Society of Polymer Science, Japan
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
vol.53, no.9, pp.513-521, 1996-09-25
参考文献数
9
被引用文献数
2

市販生分解性プラスチックから射出成形により試験片を作成し, 富山県内6カ所の土壌・水中での生分解性を評価した. バイオポールは, 分解によりき裂が発生し, 試験片の強度が大きく低下した. マタービーは, 試験片表面で分解と樹脂や可塑剤の溶出が起きた. また, 重量や強度の低下は他の樹脂に比べ大きくなった. エコスタープラスをブレンドした試験片では, 表面のでんぷんのみ分解が起き, 重量や強度の低下はほとんど見られなかった. 試験場所や埋設深さにより分解の進行に違いがあった. また, 分解の進行は春から秋にかけて速く, 冬から春にかけて緩やかになる傾向があり, 分解場所や季節による分解環境の影響がみられた.
著者
坂倉 裕治
出版者
慶應義塾大学大学院社会学研究科
雑誌
慶応義塾大学大学院社会学研究科紀要 (ISSN:0912456X)
巻号頁・発行日
no.31, pp.p151-158, 1991

論文1. amour de soiとamour-propre2. 「自然人」から「有徳人」への教育とamour-propre3. 公民形成とamour-propreおわりに
著者
坂倉 裕治
出版者
The Japanese Society for the Philosophy of Education
雑誌
教育哲学研究 (ISSN:03873153)
巻号頁・発行日
no.73, pp.51-64, 1996

Cet article se propose de réduire le décalage entre les recherches spécialisées et l'image commune concernant la pensée pédagogique de J. -J. Rousseau. On dit souvent que Rousseau, confiant en "la bonnté originelle" de l'enfant, se fait l'apôtre d'une "éducation négative", qui exclut les pressions et les directive par les adultes. D'autre part, des spécialistes insistent sur le fait que la volonté de l'élève est sous l'emprise du gouverneur omnipuissant dans l'<I>Emile</I>. Nous pensons que cette lecture commune surestime l'argument de "la bonté originelle". Pour démontrer cet argument, Rousseau distingue "l'amour de soi" absolument bon et naturel d'avec "l'amour-propre", forme modifiée ou dépravée du premier. On interprète souvent "l'amour de soi" comme le principe de toute léducation d'Emile. Il faut remarquer cependant que "l'amour-propre" peut être investi de valeurs positives chez Rousseau. En ôtant toutes les relations artificielles acquise dans la société pour introduire "l'amour-de soi" comme une forme spéciale de "l'amour-propre", Rousseau critique les jus-naturealistes modernes qui approuvent les passions interéssées et les théologiens qui nient l'amour-propre par l'invocation du péché originel; les uns et les autres coucluent, par une route opposée, que la société telle qu'elle est est nécessaire, soit pour satisfaire les désirs humains, soit pour maintenir l'ordre social. Cette critique qui se fonde sur "la bonté originelle", n'est qu'un <I>préparatif</I> pour "la vraie éducation" qui envisage de faire former uc nouveau par l'élève des relations convenables avec les autres êtres selon le développement de ses facultés.
著者
斎藤 彰宏 南 聖二 岡野 一恵 倉前 裕成
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.573-591, 2018-04-15

Software Defined Storage(SDS)は,コモディティサーバを利活用することで,ストレージ機能を実現する新しい技術分野である.市場からの注目度が高く,著しい速度での技術革新が進んでいる.一方で従来のストレージ専用機器と比較してデータ可用性/保護について不十分な点があり,高信頼性が求められる企業の基幹システムへの導入には障壁がある.筆者らはこれまで実業務で多くの試行錯誤を繰り返しており,その中で蓄積された実績と経験を踏まえ,データ複製技術等の適切な活用で不足は補えることを,障害分析(CFIA)と実機での概念実証により確認した.読者の皆様が本稿をSDS導入設計の検討の手引書として利用いただくことにより,SDSの導入を円滑かつ適正に実施いただくための手助けになることを企図している.
著者
山田 惠子 堀口 雅美 中村 眞理子 谷口 圭吾 片岡 秋子 片倉 洋子 石井 貴男 和泉 比佐子 大日向 輝美 武田 秀勝 傳野 隆一 松嶋 範男 門間 正子 安川 揚子 旗手 俊彦 今井 道夫
出版者
札幌医科大学保健医療学部
雑誌
札幌医科大学保健医療学部紀要 = Bulletin of School of Health Sciences Sapporo Medical University (ISSN:13449192)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.17-26, 2010-03

生命倫理の問題や情報開示などの保健医療職に求められる倫理性を理解し、保健医療職の倫理性について自己の考えを明らかにすることができる力を養うことを目標にした保健医療総論IIIが、全学科共通必須科目として3年生を対象にして行われている。平成21年度はNHKスペシャル『トリアージ 救命の優先順位』を教材として、様々な役割にたった討議型グループ学習が行われた。新しい試みとして、グループ学習に先立ち、ビデオ鑑賞の感想文、倫理的思考問題など、個人単位で参加する学習を行った。グループ学習は、司会者、被災者、被災者の家族・遺族、医師、看護師、病院職員・救急隊員・救急救命士、ボランティア・一般市民、国・地方自治体の8グループに別れて学習する役割別グループ学習(A)と、異なる役割との話し合いを行う役割混成グループ学習(B) から構成され、A→B→Aの順にグループ討議が行われた。倫理的思考問題と学生によるレポート結果の解析から、役割混成グループ学習の導入は「視野の広がり」、「相手や自分の役割の理解」を助ける上で有効な方法であることが示された。
著者
三宮 真智子 吉倉 和子 Sannomiya Machiko Yoshikura Kazuko ヨシクラ カズコ サンノミヤ マチコ
出版者
大阪大学大学院人間科学研究科教育学系
雑誌
大阪大学教育学年報 (ISSN:13419595)
巻号頁・発行日
no.17, pp.15-30, 2012

冗長な口頭説明がどのようにメモ・伝達されるのか,また, 3 分間の伝達計画時間を与えることが伝達にどう影響するのかを調べる実験を行った.24名の大学生を「計画あり条件」「計画なし条件」の2 群に分け,海外旅行参加者を対象とした説明をメモをとりながら聞かせ,説明会に欠席した友人のために留守番電話に録音するという設定で説明の伝達を求めた.結果として,以下の点が明らかになった.1)情報伝達の量的側面においては両群間の差は認められず,説明に含まれる重要度の高い情報ほどメモされ伝達されていた.2)情報伝達の質的側面においては,計画なし群の伝達に次のような冗長さが認められた:①話の導入・つなぎ,解釈,推測といった発話付加が多い.②情報の体系化度が低く無駄がある.3)質的側面において,計画あり群では,伝達計画時間を利用したメモへの加筆修正により,①情報の明確化および②情報の序列化を行っており,このことが冗長さの低減につながった.4)元の冗長な説明に対して,具体例の豊富さという要因についてはポジティブな印象を,話の非一貫性,未整理な話の展開,要点のわかりにくさという要因についてはネガティブな印象が形成された.The present experiment investigated how a redundant oral explanation is taken notes and transmitted the effects of note-taking and transmission of a redundant oral explanation in two conditions: with- and without-planning time (three minutes) conditions. Twenty-four undergraduates listened to an explanation of traveling abroad in a group tour while taking notes. Half of them were given three minutes of planning time before they transmitted the information to their friends who had missed the explanation. The notes and transmitted speech protocols of both conditions were analyzed. The main results were as follows. (1) Quantitative analysis revealed no difference between the two conditions: Both groups took notes and transmitted them according to the importance of information in the original explanation. (2) Qualitative analysis revealed that the transmitted explanation was more redundant in the without-planning condition: (a) introductory or conjunctive utterances, the participants' own remarks, and conjectures were more added; and (b) the information was less organized, which led to a waste of words. (3) Participants in the with-planning condition specified and arranged the information to be transmitted through an improvement of their notes, which made their transmission less redundant. (4) Participants formed a positive impression on the factor of abundant examples and negative impressions on the factor of inconsistency, disorganized structure, and pointlessness of the original redundant explanation.
著者
朝倉 隆太郎
出版者
The Geographic Education Society of Japan
雑誌
新地理 (ISSN:05598362)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.52-55, 1982

地理教育は地理学と教育学との交界領域にあり, これまで地理学又は教育学の応用面とみなされてきたが, 1960年代以来地理教育を学問として定立させようとする機運が高まってきた。<br>地理教育の研究方法には, 理論的研究法, 歴史的研究法, 調査的研究法, 実験的研究法, 比較的研究法の5者があり, これらは相互に補完し合うものである。<br>理論的研究では, 地理教育の目標・内容構成・カリキュラム・学習過程・学習形態・評価, 地理科担当教員の養成, 児童生徒の地理的意識の発達などが対象になる。<br>歴史的研究では, 明治以後の地理科教授要目・教科書戦後の社会科学習指導要領, 地理教育思想に関する歴史的研究が多くの成果をあげている。<br>調査的研究は, 一般に実態把握調査と解決策発見調査に2分されるが, 地理教育に関しては前者が多い。国研・文部省などで全国的規模での学力 (社会科地理を含む) の調査が行われるようになったのは戦後になってからである。また, 読図力, 地名に関する知識, 好きな国と嫌いな国などについて, 小学生から高校生まで各地で多くの調査が行われてきている。しかしまだその結果を体系化するまでにはいたっていない。<br>実験的調査法は地理の指導法・学習形態・学習過程の問題に適用される。1955年ごろから実験の信頼性を高めるための手続きについての論議が積み上げられ, 現在ではさらに統計学の実験計画法が導入されて, 教育実験におけるデータの科学的処理を向上させる努力が続けられている。日本国内ユネスコ委員会『国際理解のための教育実験』の「他国の理解」は, 地理教育の実験的研究の一礎石である。<br>教育の比較研究は, 教育における各種の事象を国, 地域, 学校等の間で比較することによって, 類似性と相違性を発見し, それらの相違を生む原因を究明し, 共通に見られる原理の発見を目指すものである。<br>昭和33年度改訂の小学校学習指導要領第4学年の内容に, イギリスの Sample studies が導入され, 昭和52年度の改訂でその考え方が第5学年の内容にまで広げられた。アメリカ合衆国のHSGP, イギリスの New Geography に採用されている games and simulation の指導法は, 一部を除いてまだ普及していない。小学校低学年の合科教授の参考として西ドイツの「事実教授」, フランスの「めざまし活動」は, 比較的研究からみた目下の研究対象である。<br>国際教育情報センターの外国教科書に関するこれまでの業績は高く評価すべきであり, 教科書研究センターは, 米・英・仏・独・ソ5か国を対象に, 教育課程 (教科書を含む) の国際比較研究を進行中である。
著者
山口 智実 古城 直道 樋口 誠宏 島田 尚一 松森 昇 尾倉 秀一 小田 廣和
出版者
社団法人 砥粒加工学会
雑誌
砥粒加工学会誌 = Journal of the Japan Society of Grinding Engineers (ISSN:09142703)
巻号頁・発行日
vol.54, no.9, pp.557-561, 2010-09-01
参考文献数
7
被引用文献数
1

転がり軸受面の性能向上を目的として開発した,セリア (CeO<SUB>2</SUB>) 砥粒とcBN砥粒を混合しビトリファイボンドで結合したメカノケミカル超砥粒砥石の設計システムの開発に着手した.本論文では,その初期段階として,砥石の作用面形状や強度を左右する砥石の構造モデルの構築を行った.先に通常砥石の構造モデルに適用した拡散律速凝集アルゴリズムおよび砂山崩落アルゴリズムに基づく砥石の凝集/焼成モデルをベースにして,本砥石の構造特性を考慮し,新たに"セリアクラスタ凝集アルゴリズム"と"砥粒脱落判定アルゴリズム"を開発・適用することで,本メカノケミカル超砥粒砥石の構造モデルを確立した.本モデルと実砥石におけるセリアおよびcBN砥粒の分布に関するフラクタル次元解析を行った結果,非常によく一致し,本モデルの有効性を確認した.
著者
山根 裕司 山本 泰雄 菅 靖司 当麻 靖子 鈴木 由紀子 川越 寿織 澤口 悠紀 高橋 聡子 手倉森 勇夫 山村 俊昭 谷 雅彦 中野 和彦
出版者
公益社団法人日本理学療法士協会
雑誌
日本理学療法学術大会 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.C0010-C0010, 2005

【目的】北海道サッカー協会では、優秀選手の発掘と育成、全道の選手・指導者の交流、選手・指導者のレベルアップ、トレーニングセンター制度の充実・発展を目的に、サッカー北海道選抜U-18合宿を行っている。我々は2001年から合宿に帯同し、メディカルサポートを行っている。今後の合宿におけるサポートの充実のため、4年間の活動内容について発生部位、疾患、処置内容の分析を行った。<BR><BR>【方法】対象は2001~04年に行われたサッカー北海道選抜U-18合宿。参加登録者は4年間で延べ900名(15~18才)であった。毎年7月上旬に4日間にわたって行われた。内容はトレーニング及び1日1~2回の試合を行った。メディカルスタッフは医師2名、理学療法士2名、看護師4名である。合宿初日に医師、理学療法士が講義を行い、傷害予防の啓蒙活動を行った。スタッフは練習中ピッチサイドに待機し、発生した傷害に対して診断や治療、希望者に対するコンディショニング指導を行った。<BR><BR>【結果】4年間で延べ293名(33%)の選手に367件の傷害が発生し、784回の治療を行った。部位は足関節・足部35%、膝関節22%、大腿11%、下腿7%、股関節5%と下肢が8割を占めた。内訳は外傷65%、障害29%、その他6%であった。外傷では打撲38%、捻挫38%、筋腱損傷10%であった。障害では、筋腱炎が57%と最も多く、次いで腰痛13%であった。処置はRICE処置が37%、テーピング24%、ストレッチ指導16%、投薬11%であった。救急車搬送3例(下顎骨骨折1例、熱中症2例)で、1ヶ月以上試合出場不可能な重症例は4例(下顎骨骨折、撓骨遠位端骨折、肘関節脱臼、前十字靭帯損傷各1例)発生した。4日間の期間中、処置件数は3日目が42%と最も多く、2日目30%、1日目と4日目が各14%であった。また各年度別の傷害発生件数は、2001年は外傷51件、傷害24件、2002年は外傷59件、傷害28件、2003年は外傷79件、傷害35件、2004年は外傷47件、傷害22件であった。<BR><BR>【考察】4年間の合宿において、重症例は少なく、傷害悪化例はなかった。これは現場で受傷直後から治療が出来たこと、一日数回の診察と治療を行えたこと、的確な練習復帰の指示が行えたこと、合宿初日に行った傷害予防の講義による啓蒙活動などの効果であると思われた。実際、初期症状のうちに治療に訪れる選手が多く、選手のコンディショニングの意識は高いと感じた。傷害の重症度によっては理学療法士によるテーピングやストレッチ指導などの処置を行ってプレーを続行させた。しかし傷害を悪化させた選手はいなかった。どこまでの時間や負荷の練習が出来るかの傷害レベルについて指導者とうまく連携できたことと、ピッチサイドにてプレーを観察できたことが要因であると考える。
著者
水野 翔大 篠崎 浩治 藤田 翔平 笹倉 勇一 田口 昌延 寺内 寿彰 木全 大 古川 潤二 小林 健二 尾原 健太郎
出版者
一般社団法人 日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.51, no.3, pp.234-244, 2018-03-01 (Released:2018-03-28)
参考文献数
65

症例は58歳の男性で,近医において50歳時に潰瘍性大腸炎と診断され,アミノサリチル酸製剤,ステロイドで治療が開始された.ステロイド依存例であり免疫調節薬,インフリキシマブ,血球成分除去療法が導入されたが寛解に至らず外科的治療が検討されていた.今回,直腸穿孔による汎発性腹膜炎を発症し緊急手術を施行した.直腸Ra前壁に穿孔を認めHartmann手術を施行した.切除腸管の病理検査で異型リンパ球の全層性浸潤像と腸管壁全層の線維化を認めた.免疫染色検査の結果,びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫と診断された.切除腸管の粘膜部分に活動性の潰瘍性大腸炎を示唆する所見は目立たず,悪性リンパ腫に起因する直腸穿孔が示唆された.潰瘍性大腸炎と悪性リンパ腫の合併はまれであり,潰瘍性大腸炎治療薬によるEpstein-Barr(以下,EBと略記)ウイルス感染の合併と悪性リンパ腫の発生の関連が報告されている.本症例でも病変部へのEBウイルス感染を認め,その関連が示唆された.
著者
高石 静代 朝倉 和子 上野 亮磨 左右内 敏浩 都築 泉 出口 哲也 渡邉 薫
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.68, no.4, pp.180-185, 2018-04-01 (Released:2018-04-01)

新製品・新事業探索は,企業が持続的な成長をしていく上で必要な取り組みであり,様々な方法が提案・実践されている。本研究では,この新しい手法として「段階的発想法」を考案し,その適用について検討した。段階的発想法とは,共出語を用いてキーワードを段階的につなげて,新製品・新事業につながる発想を広げていく方法である。本研究では,マイクロレンズ製造技術をコア技術として有する実在するK社を題材に,特許,学術文献,新聞,ソーシャルメディア,ウェブ情報から段階的発想法を用いて新製品・新事業の探索を試みた。段階的発想法は,従来法よりも発想を飛躍でき,広い範囲で新製品・新事業を探索できるものと期待される。
著者
山崎 伸二 朝倉 昌博 アワスチ シャルダ
出版者
大阪府立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

コレラ菌の細胞致死活性を有する3種類のコリックストキシン(ChxA)を型別しながら1度に検出できるPCR-RFLP法を構築し、敗血症患者由来株から新たなchxA遺伝子、chxAIVを見出した。ChxAを定量出来るELISA法を構築し、菌株間で毒素産生量にかなりばらつきがあることを明らかとした。ChxA高産生株と低産生株をマウスに投与したところ、高産生株の方が低産生株より強い致死活性を示した。以上の結果より、ChxAには少なくとも3つのバリアントが存在し、ChxAは下痢原性というよりもむしろ腸管外感染症の病原因子として関わっている可能性を示した。
著者
川又 泰介 石井 隆稔 赤倉 貴子
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J101-D, no.4, pp.725-728, 2018-04-01

e-Learningにおけるなりすまし防止手法として,顔認証における参照情報をe-Learning中に逐次更新する手法を開発した.評価実験より,入力情報と登録情報との類似度と,e-Learning中に発生するイベントによって更新の影響を調節することで,従来の方法よりも認証精度が向上する可能性が示唆された.