著者
新山 徳光 松橋 正仁 工藤 三之 福田 秀樹 吉川 進太郎
出版者
北日本病害虫研究会
雑誌
北日本病害虫研究会報 (ISSN:0368623X)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.65, pp.135-138, 2014-12-19 (Released:2018-01-30)
参考文献数
9

2013 年の秋田県におけるイネヒメハモグリバエの発生は,沿岸部を中心に広域的な多発生となった.多発要因として各種気象要因やイネの移植時期と成虫発生時期の関係を検討したところ,これまで本種の多発要因として指摘されてきた前年夏期の低温,冬期の高温,早期融雪はいずれも2012~2013 年の気象条件に当てはまらなかった.一方,2013 年は4 月3 半旬から5 月2 半旬までの継続した低温により成虫の発生時期が遅れ,結果的にイネの移植時期と成虫発生時期が一致した.このことが同年のイネヒメハモグリバエ多発生の主な要因と考えられた.
著者
吉川 肇子 Kikkawa Toshiko
出版者
江戸川大学
雑誌
Informatio : 江戸川大学の情報教育と環境 = Informatio
巻号頁・発行日
vol.20, pp.3-4, 2023-03-30

本稿では,教育におけるゲームの活用について述べた.まず,ゲーミング・シミュレーションという分野の簡単な定義を紹介した上で,教育的活用について検討した.ゲームによって学べることについては多様であるものの,本稿では,主に正解を学ぶこと,問題の構造を学ぶこと,問題意識の共有,感情体験について紹介した.次いで,ゲームで学ぶことの利点を3 点紹介する.それらは,自己効力感を持てる学習ツールであること,問題の構造が学べること,ゲームを作って学ぶことができることである.他方,ゲームが教育現場に導入されるにつれ,その学習効果に対する誤解も少なからず生まれているようにも思われる.それらのいくつかについて取りあげることによって,なぜゲームを教育に活用することが意義のあることなのかについて検討した.その鍵となるのは,「ゲームの勝利条件」であって,これを精査することが,より効果的なゲームの活用につながる.
著者
吉川 圭二
出版者
大阪大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1991

過去3年にわたって、量子宇宙における相転移とゲージ対称性の起源を追求する目的で始めた本研究は、後者の問題に関して物理的および数学的な基本問題を解決することができたこと(以下の項目1)、前者に関しては2次元宇宙模型に於てではあるが4次元問題にも共通して現れると考えられる極めて興味深い結果が得られた(項目2)。1.素粒子の相互作用のゲージ対称性は、一般には理論構成の原理として最初に仮定されるもので、高エネルギーではその全対称性が観測されるが、低エネルギーでは対称性の自発的破れによって、より低い対称性が観測されるのが一般である。しかしこの研究では、逆に高エネルギー領域の対称性よりも低エネルギーの対称性が高くなる例があることを発見し、そのゲージ対称性の発生機構を解明した。それはBerry位相機構で、従来はこの機構ではゲージ場の運動エネルギー項が生成されないとされていた。ここでは、その運動エネルギー項の誘発機構を例示し一般の条件を示した。具体的には、6次元時空におけるU(1)ゲージ理論がKaluza-Klein機構によって4次元時空と2次元のgenusがgのRiemann面の積にコンパクト化した場合、4次元空間におけるゲージ対称性はU(1)のg個の直積になる。これはKaluza-Klein機構とは別のもので、運動エネルギー項はRiemann面のソレノイド・ポテンシャルの自由度が転化する。この新機構は他の位相的に単純でない空間にも適用できるので、現在の標準理論の持つゲージ対称性が全てこの機構で誘発されている可能性も考えられ、今後の研究に大きな示唆を得ることができた。2.一方絃理論に関しては、従来非臨界次元の絃理論が2次元の量子宇宙論の模型として研究されていたのに対して、ここでは臨界次元の絃模型を2次元量子宇宙模型として解釈することで、宇宙の生成消滅や分離された一つの宇宙の持つ自由度などを求めた。とくに、1つの宇宙に棲む知的生物が観測し得る物理量を特定した点は重要な成果である。3.量子宇宙に関しては、3次元のChern-Simons重力理論において、トーラス、de Sitter及びanti-de Sitter宇宙解の古典的及び量子論的発展問題を論じた。
著者
野津 寛 納富 信留 吉川 斉 葛西 康徳
出版者
信州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2017-04-01

葛西(研究分担者)が令和31年度3月13日から22日まで米国の大学及び学会(テキサス州南メソディスト大学ロースクール及びボストンのAssociation for Asian Studies学会)に出張する予定だったが、コロナウイルスにより先方から通知が来てキャンセルすることになった。そこで、令和2年度中に改めて出張ないし海外研究者を招聘するため、当該費用は令和2年度に繰り越した。この予算は、海外からの研究者招聘に使用する予定であった。しかし、令和2年度もコロナウイルスにより、研究分担者の海外出張と海外研究者の招聘に使えなくなり、再び次年度に繰り越すこととなったた。そのため、この繰越金に関する研究実績はあげられなかった。
著者
吉川 弘之
出版者
公益財団法人 日本学術協力財団
雑誌
学術の動向 (ISSN:13423363)
巻号頁・発行日
vol.23, no.8, pp.8_72-8_78, 2018-08-01 (Released:2018-12-14)
参考文献数
8
著者
吉川 眞理 Mari Yoshikawa
出版者
学習院大学人文科学研究所
雑誌
人文 (ISSN:18817920)
巻号頁・発行日
no.10, pp.103-118, 2012-03-28

ユングのパーソナリティ理論はフロイトの精神分析理論に大いに触発されて発展した。意識と無意識に関するパーソナリティ理論として、タイプ論と個性化の理論は、心を自然の一部としてとらえる点にその独自性がみとめられる。ユングによれば、心の理論は生命にあふれた自然であり、心のダイナミズムは生命的要素に基づくものであった。本研究では、ユングのパーソナリティ理論や研究を、自然や生命論に由来するダイナミズムの観点からとらえることを試みる。そこで以下の二点が明らかになった。第一に彼のパーソナリティ理論において無意識の補償作用が重要な役割を果たしている。第二に、タイプ論と個性化理論は共に、個人がその人生において独自性を生きることを重要な目的としている。ユングのパーソナリティ理論においては、意識と無意識に関する理論、タイプ論、個性化理論が相互に関連しながら、自我中心主義を超越して、意識領域と無意識領域からなる本来の自分自身の実現に向かう動きを論じている理論体系である。
著者
吉川信雄著
出版者
金光教福岡高官協会
巻号頁・発行日
2008
著者
吉川 恵也 朝倉 俊弘
出版者
Japan Society of Engineering Geology
雑誌
応用地質 (ISSN:02867737)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.145-159, 1981-03-30 (Released:2010-06-04)
参考文献数
9
被引用文献数
2 2

In pure geology, displacement and direction of faults are important concerns. On the other hand, forconstruction and maintenance of tunnels, the conditions of fractured rock and fault clay caused by faultsare taken seriously. However these faults often bring trouble to tunnel construction, since they have extensivescale, secondary faults, and form wide fractured zones in many cases. In such cases, if possible theyare kept away from the tunnel route and if the route crosses them unavoidably it is often difficult toexcavate through them.In this paper, we will first describe the outline of the problems in survey, design, construction, andmaintenance of railway tunnels in fractured zones. Next, we will report the examples of the geological surveysfor the Rokko Tunnel and the Shin-Kanmon Tunnel. The former crosses many faults in the Rokkomountains and the latter crosses the fractured zone under the straits of Kanmon. We also will report theexample of the seismic prospecting for the Shin-Sasago Tunnel in order to foresee where the tunnel crossesthe fractured zone.In addition, we will describe the construction methods to excavate through the fractured zone for theRokko Tunnel and Shin-Kanmon Tunnel. The Mukaiyama Tunnel was constructed by NATM, and thegreater convergence of the tunnel section was measured in the fractured zone even though rock bolts wereadded.At last, we will report the case in which the Inatori Tunnel was damaged by a seismic fault.
著者
大浦 律子 吉川 清兵衛
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
家政学雑誌 (ISSN:04499069)
巻号頁・発行日
vol.37, no.3, pp.183-188, 1986-03-20 (Released:2010-03-10)
参考文献数
10
被引用文献数
1

過酸化系漂白剤なかでも過炭酸ナトリウムの分解速度はpHにより大きく影響される.この現象をさらに検討するため本報では, 過酸化水素の分解速度, 漂白力とpHの関係を測定し, 過酸化水素に炭?ナトリウムを加えた系 (モデル過炭酸ナトリウム) との比較を行った.さらに, 洗剤中に配合されている無機ビルダー (硫酸ナトリウム, リン酸ニナトリウム, メタケイ酸ナトリウム) を共存させた系についても検討した.また, 過炭酸ナトリウムに, これらの無機ビルダーを共存させた系で, 無機ビルダーが分解速度におよぼす影響について検討し, つぎのような結果を得た.過酸化水素に炭酸ナトリウムおよびメタケイ酸ナトリウムを加えると, 過酸化水素単独にくらべ, 分解速度は速くなり, これらの無機ビルダーは, 分解促進作用がある.しかし, 硫酸ナトリウムやリン酸ニナトリウムを加えても, 過酸化水素の分解速度には, ほとんど影響しない.過酸化水素に無機ビルダーを加えた場合の漂白力への影響は, 硫酸ナトリウムやリン酸ニナトリウムでは, 中性から弱アルカリ性域で, わずかに高くなるが, pH 11以上では, ほとんど変わらない.また炭酸ナトリウムでは中性~酸性域では相当の, また弱アルカリ域ではわずかの漂白効果の向上がみられた.またメタケイ酸ナトリウムを加えた場合は, 強アルカリ浴でも漂白力は低下しなかった.過炭酸ナトリウムにメタケイ酸ナトリウムを加えるとpH9.5までは分解が起こらず, 弱アルカリ浴では, 過炭酸ナトリウムの分解を抑制することが認められた.本研究の一部は昭和59年度日本家政学会年次大会 (第36回) で発表した.
著者
吉川 肇子 白戸 智 藤井 聡 竹村 和久
出版者
社会技術研究会
雑誌
社会技術研究論文集 (ISSN:13490184)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.1-8, 2003 (Released:2009-08-19)
参考文献数
11
被引用文献数
15 11

本稿では,社会技術研究で重要となる安全と安心の概念について,以下の4つの視点から論じた.第1に,安心と安全について,日常的にどのような文脈で使われているかを主に新聞記事をもとに検討した.第2に,それぞれの概念について専門家はどのように考えているのかについて,各分野の安全基準を参照しながら検討した.第3に,以上の検討をもとに筆者らは,安全は技術的に達成できる問題であり,安心とは,安全と大いに関連があるものの,それだけでは達成できない心理的な要素を含むものであると考えた.第4に,安心と安全を能動型と無知型に分類し,社会技術研究で目指すべき能動型安心を達成するあり方を議論した.
著者
吉川 周二
出版者
一般社団法人 日本応用数理学会
雑誌
応用数理 (ISSN:24321982)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.2-9, 2020-06-24 (Released:2020-09-30)
参考文献数
9

The energy method to derive various properties of the solution from its energy-structure of the equations is one of the classical methods for partial differential equations. When the numerical scheme also possesses the energy-structure, the energy method can be applied to the scheme in the same way. In this article we introduce an application of energy method for the structure-preserving finite difference schemes through proofs of the existence of the solution and error estimate.
著者
池崎 良哉 竹本 修 野崎 佑典 吉川 雅弥
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J106-D, no.4, pp.209-217, 2023-04-01

Society5.0の実現には,つながるデバイスの認証だけでなく,企業の知財保護の観点からAIエッジデバイスで利用するモデル情報を保護する必要がある.本論文では,新たに知財保護を指向したAIエッジ・認証併用システムを提案する.提案手法では,Physically Unclonable Function(PUF)を用いることで,デバイスの認証に加えてAIモデルの不正利用を防止する.評価実験では提案手法を用いることで,不正に複製されたAIエッジデバイスでは,回路構成がオリジナルと同一でも推論精度を10%以上低下させることに成功し,提案手法が有効であることを明らかにした.
著者
堺 登志子 葛川 顕子 吉川 清 岸 義彦 桑木 知朗 市川 隆徳
出版者
THE JAPAN SOCIETY FOR CLINICAL ANESTHESIA
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.16, no.4, pp.365-369, 1996-05-15 (Released:2008-12-11)
参考文献数
14
被引用文献数
1 1

手術侵襲による免疫能の変化として末梢血中の好中球数の増加が認められる.好中球数や機能に対し大きな役割をもつ内因性顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)を,新たに開発された高感度ELISA法によって測定した.吸入麻酔開始ではG-CSF値は測定限界をほとんど超えることなく,皮切後3時間目から上昇し,6時間目でピークを迎えて後に下降した.好中球数は皮切3時間目には上昇し,翌日まで同等の値を示した.手術侵襲で分泌されるのが知られているコルチゾールは,G-CSFと同様の傾向を示すが,相互の役割分担や関係は不明であった.術中早期からの血漿G-CSFの上昇は,神経系の刺激を介して分泌されることを推測させた.
著者
瀧口 金吾 作田 浩輝 林 真人 和泉 達幸 湊元 幹太 吉川 研一
出版者
一般社団法人 日本生物物理学会
雑誌
生物物理 (ISSN:05824052)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.5-11, 2023 (Released:2023-03-25)
参考文献数
30

液液相分離は,ある分子が他の分子よりも高濃度で存在する領域が溶液中に現れる現象である.相分離が生じている溶液中での蛋白質や核酸の動態を再現する実験系は,細胞や生命の起源を担った分子機構を推測し理解するための挑戦的な研究手法である.本解説では近年の我々の成果の紹介を通じ,その現状と課題について述べる.
著者
松島 葵 冨田 隆志 鴫田 江理嘉 吉川 博 柳田 徳栄 髙松 花絵 松尾 裕彰
出版者
一般社団法人 日本医薬品情報学会
雑誌
医薬品情報学 (ISSN:13451464)
巻号頁・発行日
vol.24, no.4, pp.206-210, 2023-02-28 (Released:2023-04-07)
参考文献数
9

Objective: In the instructions for package inserts (PI) of prescription drugs revised in June 2017, the section “persons with reproductive potential” was established under “precautions concerning patients with specific backgrounds.” The description rules associated with contraceptive duration were modified in these. In this study, we investigated descriptions of contraceptive duration in PI that were prepared based on the revised instructions, interview forms (IF), and other proper use materials (PM).Methods: We collected PI, IF, and PM of prescription drugs containing a new active ingredient approved from April 2017 to March 2022 for which the PI were prepared based on the revised instructions and investigated descriptions of PI, contraceptive duration, and its evidence in each information material.Results: Of the 181 drugs studied, 43.1 and 12.7% required females and males to use contraception during the period of drug consumption, respectively. Among these, the ratio of drugs that had descriptions of contraceptive duration were 15.4 and 0% for females and males at PI, respectively; 51.3 and 39.1% for female sand males at IF, respectively. Anticancer drugstended to describe contraceptive duration in the PM rather than PI or IF. For some drugs, there was no description of contraceptive duration in any of the materials. Contraceptive durations ranged from the period of administration of that drug to over a year for females and approximately one week to six months for males. The reasons for these contraceptive durations were diverse.Conclusion: Contraceptive information in the PI based on revised instructions were not sufficient for use by healthcare workers, even when the IF and PM were confirmed. These results suggest that there is a need for standardizing the descriptions, types of materials to be described, and choice of evidence for contraceptive duration.
著者
成瀬 信子 小川 安朗 藤田 拓男 折茂 肇 大畑 雅洋 岡野 一年 吉川 政己
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.5, no.6, pp.487-490, 1968-11-30 (Released:2009-11-24)
参考文献数
10

2才から91才にいたる81人の健康男子の毛髪を5才ごとに区切り, 各群5人を選び, 1人5本の試料について, 洗浄後, 蒸留水で十分湿潤し, テンシロンIII型万能引張り試験器で切断荷重, 切断伸長率, 切断仕事量および立ち上りのヤング率を測定した. 毛髪の直径は60~140μの間に分布し, 15才前後をピークとして, 以後加齢とともに漸減の傾向を示し, 二次曲線, または, 15才ごろまでは上昇以後下降する2本の直線の合成として表現される. 年齢と切断荷重, 年齢と切断仕事量の推移もほぼ同様である. これに反し, ヤング率は, 20才ごろまでは減少し, 以後加齢とともに徐々に上昇する二次曲線への回帰が統計的に有意である. 加齢の指標の一つとして, 毛髪の物理的性状の研究は有用である.
著者
利野 靖 湯川 寛夫 山田 六平 佐藤 勉 稲垣 大輔 藤川 寛人 長谷川 慎一 大島 貴 吉川 貴己 益田 宗孝 今田 敏夫
出版者
日本外科系連合学会
雑誌
日本外科系連合学会誌 (ISSN:03857883)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.62-66, 2013 (Released:2014-02-28)
参考文献数
9

【目的】十全大補湯は病後の疲労倦怠,食欲不振,貧血に処方される漢方薬の一つである.再発胃癌の抗癌剤治療中の白血球減少,貧血,食思不振に悩んでいた症例に十全大補湯を処方したところ改善した症例を経験した.そこで胃癌の診断で抗癌剤治療を施行した症例で十全大補湯を処方した症例をretrospectiveに解析し,抗癌剤の副作用の発現率を検討することとした. 【対象と方法】進行再発胃癌の診断で抗癌剤治療を施行した症例で31例に十全大補湯を処方した.抗癌剤の副作用発現と,十全大補湯の副作用について検討した. 【結果】十全大補湯が不味くて飲めない症例が1例.17例の血液毒性では,11例(64.7%)でGradeの低下がみられ,有効と判定した.10例の非血液毒性(食思不振,倦怠感など)では,7例(70.0%)で効果がみられた. 【結語】抗癌剤治療の副作用に十全大補湯は有効であることが考えられた.