著者
吉田 泰明 上田 高徳 田代 崇 平手 勇宇 山名 早人
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. DBS,データベースシステム研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.143, pp.441-446, 2007-07-02
参考文献数
17
被引用文献数
2

現在,Web上の情報は膨大であり,欲しい情報をWeb上から探すために検索エンジンが広く用いられている.このように,検索エンジンのランキングが与える社会的影響は大きいにも関わらず,ユーザは検索エンジンのランキング手法を理解せずに利用しているのが現状である.本稿では,各種検索エンジンの特徴を明らかにすべく,週に一回1000のクエリを用い主要な3つの検索エンジンのランキングの比較と特徴の解析を行った.その結果,主要な検索エンジン間ではランキングの上位ほど揃いやすく,ランキングの時間変化の特徴にも違いがあることが分かった.また,ランキングと逆リンク数にも相関があることが分かった.
著者
吉田 道弘 奥村 文浩 板野 哲 物江 孝司 松波 加代子 稲垣 佑祐 藤田 恭明 望月 寿人 小川 観人 高田 博樹 祖父江 聡 妹尾 恭司 伊藤 和幸
出版者
The Japan Society of Hepatology
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.49, no.11, pp.512-519, 2008-11-25
参考文献数
17

症例は71歳,C型肝硬変の男性.近医にて肝腫瘍を指摘され,平成17年4月当院紹介受診し,肝細胞癌治療目的で入院となった.肝機能は,Liver damage B, Child-Pugh Grade B(7点).肝両葉に多発する肝細胞癌で,進行度はStage III,転位右肝動脈を有する症例であった.4月,7月に計2回chemolipiodolizationを行なったが,肝癌はさらに増大した.そこで,10月17日に大動脈留置型特殊リザーバーシステム(System-I)を留置し,左右肝動脈に1週間毎交互にlow dose FP療法(LFP)を計4クール施行した.退院後は外来でLFPを4クール施行した.その結果,腫瘍マーカーは,AFPは2,479.9 ng/m<i>l</i>から5.6 ng/m<i>l</i>, PIVKA IIは7,979 MAU/m<i>l</i>から25 MAU/m<i>l</i>と著明な改善を認め,画像上多発肝癌は消失し,CRが得られた.<br> 転位肝動脈を有する症例に対する肝動注化学療法を行う際には,血流改変による一本化が必要となる.しかしながら肝細胞癌の場合,血流改変を行うと,肝動注化学療法で治療効果が得られない癌病変に対し,肝動脈化学塞栓術(TACE)が困難となってしまうことも少なくない.System-Iは,血流改変を行わず,既存の血管を温存して肝動注化学療法を行うことができる有用なシステムであると考えられた.<br>

1 0 0 0 OA 西洋史園

著者
吉田三男也 著
出版者
敬文館
巻号頁・発行日
1925
著者
吉田由香
雑誌
脳と発達
巻号頁・発行日
vol.33, 2001
被引用文献数
2
著者
福田 功一郎 浅香 透 吉田 英人
出版者
名古屋工業大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011

サンドイッチ型のLa2SiO5/La2Si2O7/La2SiO5拡散対を1600℃で50時間加熱することで、c軸高配向したアパタイト型La9.50Si6O26.25多結晶体の作製に成功した。得られた多結晶体は偏光顕微鏡とX線回折法、複素インピーダンス法を用いて評価した。加熱した拡散対は機械研磨することで、拡散対の最も内側に位置する結晶配向電解質を取り出した。この電解質の配向方向に平行な酸化物イオン伝導度は、450℃で2.0×10-2S/cmであり、温度の上昇とともに増加し、700℃では7.9×10-2S/cmに達する。この値はc軸配向アパタイト型La9.33Si6O26多結晶体の約2.5倍に相当する。これら2種類の配向多結晶体の活性化エネルギーは、共に0.35eVであることから、伝導機構は同一であると考えられる。La9.50Si6O26.25とLa9.33Si6O26の結晶構造を単結晶X線回折法で決定したところ、両方の結晶構造は空間群P63/mであり、Si原子に結合している12i席の酸素原子位置に不規則性が確認できた。さらに、4fと6h席のLa原子位置にも非調和熱振動で近似できる不規則性がみられた。La9.50Si6O26.25の結晶構造中には、格子間に過剰な酸化物イオンが存在することを初めて示すことができ、高い酸化物イオン伝導性との相関関係を初めて示すことができた
著者
吉田 尚水 中臺 一博 奥乃 博
出版者
The Robotics Society of Japan
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.28, no.8, pp.970-977, 2010

Noise-robust Automatic Speech Recognition (ASR) is essential for robots which are expected to communicate with human in a daily environment. In such an environment, Voice Activity Detection (VAD) performance becomes poor, and ASR performance deteriorates due to noises and VAD failures. To cope with these problems, it is said that humans improve speech recognition performance by using visual information like lip reading. Thus, we propose two-layered audio-visual integration framework for VAD and ASR. The two-layered AV integration framework includes three crucial methods. The first is Audio-Visual Voice Activity Detection (AV-VAD) based on Bayesian network. The second is a new lip-related visual feature which is robust for visual noises. The last one is microphone array processing to improve Signal-to-Noise Ratio (SNR) of input signal. We implemented prototype audio-visual speech recognition system based on our proposed framework using HARK which is our robot audition system. Through voice activity detection and speech recognition experiments, we showed the effectiveness of Audio-Visual integration, microphone array processing, and their combination for VAD and ASR. Preliminary results show that our system improves 20 and 9.7 points of ASR results with/without microphone array processing, respectively, and also improves robustness against several auditory/visual noise conditions.
著者
橋本 和佳 百合 草誠 松田 秀人 高田 和夫 犬飼 敏博 土屋 智昭 吉田 真琴 清水 武藤
出版者
Japanese Society for Mastication Science and Health Promotion
雑誌
日本咀嚼学会雑誌 (ISSN:09178090)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.52-59, 2007-05-31 (Released:2010-07-21)
参考文献数
22
被引用文献数
1

今回著者らは, 日常のさまざまな咀嚼習慣のなかでの食物性状の選択という問題が生活習慣病発症に及ぼす影響を明らかにする目的で, ラットを用いて, 異なった性状の飼料での飼育時の糖代謝の違いを検討した.Wistar系ラットを4週齢時より, 成分は同一で固形状または粉末状と性状の異なる飼料のみで飼育し, 絶食後にグルコースを経口投与し, 血糖値の推移を検討した.その結果, グルコース投与後の血糖値は, 42週齢以前では両群間に有意差がなかったが, 45, 48, 51週齢時には有意差が認められ, すべて粉食群は固形食群より大きな値を示した.また, 血糖値の最大値は3つの週齢時とも粉食群は固形食群に比較して遅延して発現するとともに, 粉食群は血糖値の高い状態が持続した.また, 糖代謝に差異の認められた週齢時には, 両群間の体重にも差異が認められ, 粉食群が固形食群より大きな値を示した.これらのことより, 育成時における飼料の性状に伴う咀嚼機能の促進が成長後 (45週齢以降) の糖代謝の充進に寄与することが明らかとなった.また, 咀嚼習慣や食習慣に関する指導が生活習慣病予防や治療の一つとなる可能性が示唆された.
著者
井村 英昭 吉田 正道
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.56, no.532, pp.3816-3820, 1990-12-25
被引用文献数
4

An experimental study on the heat transfer coefficient and critical heat flux in two-phase double-tube thermosyphons was carried out using water, ethanol and R113 as the working liquids. The same experiment for a single-tube thermosyphon was also performed for comparison. The effects of the top-end shape of inner tubes on the heat transfer coefficient and the critical heat flux were investigated in detail. As a result, it was shown that the heat transfer coefficient was not significantly affected by the difference of the top-end shape, but the critical heat flux was very sensitive to the top-end shape of the inner tubes. For R113, the critical heat flux in the thermosyphon with the inner tube having a T- or flange-shape top-end, was about four times as large as that in the single-tube thermosyphon.
著者
山口 昌樹 花輪 尚子 吉田 博
出版者
公益社団法人 日本生体医工学会
雑誌
生体医工学 (ISSN:1347443X)
巻号頁・発行日
vol.45, no.2, pp.161-168, 2007 (Released:2008-08-08)
参考文献数
26
被引用文献数
10

In order to realize a novel handheld monitor for the sympathetic nervous system, we fabricated an analytical system for salivary amylase activity (sAMY) using a dry-chemistry system called a “Cocoro Meter.” The device to quantify sAMY using an activity rate method was completely automated. This method was made possible by the fabrication of a disposable test-strip equipped with built-in salivacollecting and reagent papers, and an automatic saliva transfer mechanism. Within a range of sAMY between 0-200 kU/l, the calibration curve for the monitor showed a coefficient of R2=0.988 and CV (coefficient of variation) of 10.2%. The reproducibility between devices was within 10%. Moreover, it was demonstrated that: (i) the quantitativity of the sample collected by the test-strip was sufficient, (ii) the sublingual area was suitable as the sampling site of the saliva, and (iii) 30 s was sufficient for saliva sampling. Considering all of these effects including the saliva sampling site, a 12.1% CV was obtained for this monitor. A total of 1 min was sufficient to analyze the sAMY. Thus, this study demonstrated that the monitor might be used as a good index for psychological research.
著者
吉田 省三
出版者
長崎大学
雑誌
經營と經濟 : 長崎工業經營専門學校大東亞經濟研究所年報 (ISSN:02869101)
巻号頁・発行日
vol.76, no.4, pp.157-187, 1997-03

In Italia l'applicazione della legge 44 sta ottenendo buoni risultati. La legge 44 sulla imprenditorialita' giovanile nel Sud e' in vigore dal 28 febbraio 1986, e consente il sostegno per la creazione di piccole e medie imprese delle cooperative o delle societa' costituite prevalentemente da giovani tra i 18 e i 29 anni, o esclusivamente da giovani tra i 18 e i 35 anni. Questo esperimento della legge 44 e' un'innovazione che trasforma giovani meridionali in cerca di lavoro in giovani imprenditori, facendo far loro un salto di cultura industriale prima nemmeno immaginagile.
著者
吉田 文茂
出版者
高知県日高村立日高中
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2008

本研究で明らかにすることができたのは、下記のことがらである。帝国公道会の地方公道会構想は1910年代半ばに構想されたが、構想実現のための個々の府県への具体的働きかけはなされず、高知県に対しても同様であった。高知県への巡回講演が実現するのは1919年秋のことであり、大江卓の16年ぶりの帰県という形で地方公道会構想の実現の契機が生じたのである。また、高知県においては主だった被差別部落において部落改善が長年すすめられてきたが、取り組みの行詰まりのなか、部落改善に尽力した指導者の多くは県単位での部落改善の取り組みや部落差別撤廃に向けた社会への働きかけを県当局に期待していた。県当局も内務省主催の細民部落改善協議会を受け、県として各地域での部落改善の動向の把握と県の部落改善施策の方針の浸透を図ることが求められており、そのためには各地域の部落改善指導者を巻き込んだ組織の必要性を実感していたのである。このような、大江、部落改善指導者、県当局三者の思惑の一致により、1919年10月の高知県公道会の結成となったのであるが、県当局は県組織の構成について独自のプランを有していたわけではなかったため、帝国公道会の地方公道会構想どおりに高知県公道会が誕生するのである。しかし、ビジョンを有していなかった県当局としては、高知県公道会に独自の活動を期待する予算的裏づけを積極的におこなおうとすることはなく、1921年度からの主事一名の配置にしてもただ単に職員を配置したにとどまる。なお、高知県公道会が帝国公道会の支部として機能することはなく、友好的関係は保持し続けるも、活動そのものが帝国公道会の動向に左右されることはなかった。ただ、水平社との関係で言えば、基本的には帝国公道会同様、高知県公道会も幹部養成講習会を開催するなど、水平社への対抗的位置関係にあったことは間違いなかった。
著者
篠田 知和基 松村 一男 山本 節 吉田 敦彦 渡辺 浩司
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1998

平成10年よりフランス側の研究者としてグルノーブルのワルテル、シガノス、ソルボンヌのルクトゥ、アンジェのブルミエ、ブザンソンのエル、パリのポノを加えてた海外共同研究として発足し、平成11年より、制度の変更により、基盤Bとなった。共同研究としては都合4回の国際シンポジウムでの討議と、フランスでの共同調査でその実をあげた。一回目は「荒猟師の東西」と題し、ヨーロッパ中世の「荒猟師伝承」を古代にさかのぼってその起源と変遷を追求し、それと日本の怨霊伝承との接点をさぐった。このうち重要な部分がグルノーブルの研究雑誌IRISに掲載された。二回目はソルボンヌの北欧神話学の泰斗レジス・ボワイエとスイスの神話学者で「神々の母」を発表して注目をあつめているフィリップ・ボルジョ、それにインド・ヨーロッパ神話学のベルナール・セルジャンをまねいて「冥界の母神」として大母神の姿を比較検討した。三回目は「東西の老賢者」とし、ヨーロッパのアーサー王伝承におけるマーリンにみられる魔術師、あるいは世界の陰の演出者としての老人像にスポットをあてた。日本では役の行者、阿倍清明、久米仙人などのほか、サルタヒコに照明があてられた。4回目は母神にだかれた「おさな神」をとりあげ、オリエントの水辺の豊饒の女神と、犠牲神との対について考えた。わがくにではスクナヒコナ、ニニギ、あるいはオオクニヌシに幼児神の相貌が明らかだが、中世の寺院世界では稚児伝承があり、観音の奇瑞にもつらなるとともに、また、罪障と聖性の交錯する神話世界の特性もあきらかにされた。このほかに1日のみのシンポジウムを名古屋で2回、東京で一回行った。またフランスでの研究発表を5回行った
著者
吉田 俊明
出版者
一般社団法人 室内環境学会
雑誌
室内環境 (ISSN:18820395)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.141-154, 2010 (Released:2012-06-01)
参考文献数
48
被引用文献数
1

α-ピネンは,多くの脂肪族及び芳香族炭化水素と同様に日本の住宅内の空気汚染に関与する主要な化学物質である.本研究では,α-ピネンの2つの異性体(+)-及び(-)-α-ピネンのラットにおける体内動態をそれぞれ薬物動力学的に解析し,ヒトにおける経気道吸収量を外挿した.ラットを入れた閉鎖系曝露装置内に一定量のα-ピネンを注入後気化させ,ラットへの吸入による装置内濃度推移を調べ,薬物動力学的に解析した.得られた結果から,一定濃度のα-ピネンに一定時間曝露されたラットにおける吸収量を推定したところ,異性体間で差は認められなかった.ラットにおける炭化水素類の経気道吸収量について過去に我々が得た結果と比較すると,同一の曝露濃度下においてα-ピネンはn-ヘキサン,n-デカン,トルエン,キシレン,エチルベンゼン,スチレンなどよりも吸収されやすく,1,2,4-トリメチルベンゼンと同程度であると推定された.ラットから得た結果及び日本の住宅における各物質の室内濃度に関する過去の調査結果をもとに,居住者(体重60 kg)におけるα-ピネンおよび各炭化水素類の吸収量を推定した.16時間の在宅時間中のα-ピネン吸収量(住宅内濃度中央値4.4 μg/m3において31 μg)は,トルエンに次いで多かった.また,各物質による空気汚染の著しい住宅居住者のα-ピネン吸収量(住宅内濃度1.8 mg/m3において13 mg)は他の物質の吸収量よりもはるかに多く,米国環境保護庁(EPA)の提案するα-ピネンの無毒性量(NOAEL)から算出した耐容一日摂取量(TDI)と同レベルであった.
著者
吉田 純一 多米 淑人
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会北陸支部研究報告集 (ISSN:03859622)
巻号頁・発行日
no.54, pp.531-532, 2011-07-10

例年2月最終週の土・日曜日に行われている福井県勝山市の左義長は、櫓の上で女物の肌襦袢を着た男衆が太鼓を叩きながら、身振り手振りもおかしく舞い踊る独特の行事である。本稿はこの左義長において市内12地区にたてられる櫓の形式と特徴について報告する。