著者
吉田 淳
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.88-89, 2014-04-20

疾患の概要 逆行性射精とは,外尿道口から射精される精子が,逆に膀胱に射精される疾患である.オーガズムと射精感はあるが,精液量はゼロかごく少量で,すべての精液が膀胱に射精される完全逆行性射精と一部の精液が膀胱に射精される部分逆行性射精がある.射精時の内尿道口の閉鎖不全により発生し,糖尿病などで神経が障害された場合,経尿道的前立腺切除術(TURP)などで内尿道口の閉鎖機能が障害された場合や前立腺肥大症の治療薬であるα1受容体遮断薬の副作用として発現する場合がある. 勃起障害(ED)は,性交時に有効な勃起が得られないために満足な性交が行えない状態で,通常,性交のチャンスの75%以上で性交が行えない状態と定義されている.わが国のEDの有病率は,40歳台で約20%,50歳台で約40%,60歳台で約60%と報告されている.EDは,機能性(心因性)ED,血管性ED,神経性ED,内分泌性ED,陰茎性EDに分類される.
著者
吉田 弘樹 山平 優
出版者
一般社団法人 レーザー学会
雑誌
レーザー研究 (ISSN:03870200)
巻号頁・発行日
vol.32, no.5, pp.343-347, 2004-05-15 (Released:2008-11-15)
参考文献数
17
被引用文献数
3 3 3

Target injector is an essential device to be established for a laser-fusion reactor. This paper describes current status of the injector research and introduces our research results of a coil gun. The drive circuits and trigger timing of the coil gun were optimized to improve injected projectile speed. The maximum speed at the first stage achieved to 8.7 m/s after optimization. The laser shot demonstration was carried out by the coil gun with an optically triggered Nd:YAG laser. The design guideline for a coil gun is discussed with experimental results and numerical simulation.
著者
近藤 忠雄 上田 実 吉田 久美
出版者
The Society of Synthetic Organic Chemistry, Japan
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.42-53, 1996-01-01 (Released:2009-11-16)
参考文献数
29
被引用文献数
1 4

Various flower colors are in great part due to anthocyanins. Recently, we have elucidated two new mechanisms for blue flower color development on blue cornflower and blue morning glory. The composition of protocyanin, a blue pigment from cornflower, Centaurea cyanus, was determined to consist of six molecules of succinylcyanins (Sucy), six molecules of malonylflavones (Mafl), one ferric ion and one magnesium ion, [Sucy6Mafl6Fe3+Mg2+]. The blue color of protocyanin was due to the LMCT (Ligand to Metal Charge Transfer) interaction between Sucy and Fe3+. The structure of protocyanin was examined by using Al, Mg-protocyanin. The gross structure is much similar to that of commelinin. The pigment of blue morning glory, Ipomoea tricolor, is an triacylated anthocyanin, HBA. We measured the vacuoler pH of the petal of morning glory by using a proton selective micro electrode. The pHv of the petal of purplish red bud was 6.6 and that of blue open flower petal was 7.7. The anhydrobase anion of HBA must be stabilized by intramolecular stacking. We could solve 80 year's problems, one is about cornflower's pigment and the other is the evidence of the pH theory. In both cases hydrophobic interaction followed by formation of supra-molecule is the key of stabilization of anthocyanidin chromophore.
著者
藤原 康雄 吉田 栄一 野崎 信義 長沢 隆夫
出版者
The Japan Petroleum Institute
雑誌
石油学会誌 (ISSN:05824664)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.47-53, 1985-01-01 (Released:2008-10-15)
参考文献数
8

MTBEを高オクタン価基材としてガソリンに調合する場合, MTBE混合の影響が二, 三の実用性能にどのように現れるかを検討した。ターボチャージャ塔載および非塔載の自動車において走行オクタン価と実験室オクタン価(RON, MONおよびDON) との関係, ならびにエンジンの暖機性評価の尺度であるウォームアップ時間およびスタンブル消失時間とガソリンの70°C留出量との関係はいずれもMTBE混合の有無にかかわらず同一の関係式で整理できる。またガソリン中に存在するMTBEは酸化触媒である第二銅イオンに対して金属不活性剤として作用し, ガソリンの酸化安定性 (誘導期間) を延長させる効果がある。
著者
太田 崇文 岡田 耕治 齊藤 梓 吉田 一也 村澤 剛 川上 勝 古川 英光
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.850, pp.16-00567, 2017 (Released:2017-06-25)
参考文献数
15
被引用文献数
2 4

In this work, we present a comparison of the mechanical properties of 3D printed structures with respect to the printing orientation for 3D gel printer "SWIM-ER" and FDM (Fused Deposition Modeling) 3D printer with a result that the fracture surface of the 3D modeled object of the gel does not break along the stacked line, and the maximum stress at that time is the breaking strength. Also, the fracture surface of the 3D model of the ABS resin has broken along the stacked line other than 0 degrees, and the maximum stress at that time is the peel strength. The yield point can be observed at the 0 degree specimen, the maximum stress at that time is tensile strength. Moreover, while comparing both materials, we observed that the dependency in the stacking direction is weak in the 3D model of the gel, strong in the 3D modeled material of the ABS resin, and the dependence on the stacking direction is strongly influenced by the way of bonding the materials in stacking.
著者
桝元 敏也 桝元 智子 吉田 真 西川 喜朗
出版者
Arachnological Society of Japan
雑誌
Acta Arachnologica (ISSN:00015202)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.121-124, 1998 (Released:2007-03-29)
参考文献数
16
被引用文献数
2 4

ミズグモ (Argyroneta aquatica) は水中で生活を行う唯一のクモであるが, 日本では生息環境の分断化と悪化から限られた水域にしか生息しておらず, 早急に保全の対策が必要とされている. ところが, ミズグモの生息環境に関する情報はこれまで報告されていなかった. ミズグモを保全するための研究として, 我々は1996年の5月に京都府深泥池において, ミズグモの生息水域と生息しない水域の水の温度, pH, 溶存酸素 (DO) を比較した. その結果, ミズグモの生息する水域は pH と DO が共に低かった. 特に DO は魚の生息のできないほどの低い値であり, このことによってミズグモは天敵である魚から逃れることができるとみられる. また, この低 pH と DO は深泥池に分布するミズゴケによる環境形成作用によって維持されており, ミズグモの保全にはこのミズゴケ群落を維持することが重要である.
著者
松田 徹 吉田 晋 井上 美幸 村永 信吾 大嶋 幸一郎 川間 健之介
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.69-75, 2018 (Released:2018-03-01)
参考文献数
29

〔目的〕臨床判断を基盤とした転倒危険性の感じ方が,臨床経験により異なるか,Timed “Up& Go” Test (TUG)遂行時の高齢者映像から検討すること.〔対象と方法〕「学生」群32名,臨床経験「1-2年目」群46名,「3-4年目」群34名,「5-9年目」群43名,「10年目以上」群15名.映像を見て,Visual Analogue Scale(VAS)で評価した.本研究上定義した転倒リスク分類との一致率とVAS測定値を臨床経験で比較した.〔結果〕転倒高リスク映像にて,「学生」群よりも「1-2年目」群,「10年目以上」群の一致率が有意に高く,「10年目以上」群で最も高かった.〔結語〕10年以上臨床経験を積むことで,転倒リスクの高い高齢者映像をより正確かつ明確に評価できる可能性が示唆された.
著者
吉田 遥
出版者
富山大学比較文学会
雑誌
富大比較文学
巻号頁・発行日
vol.5, pp.35-51, 2012-12

尾崎一雄(一八九九~一九八三)は私小説家であり、ニ度の大病に悩まされ関東大震災や太平洋戦争を体験した作家でもある。その作家生活の中で特に目立つのが虫に関する作品である。問時代評においても、斎藤兵衛氏の「尾崎一雄が『蟲のいろいろ』はいふまでもなく、そのほかの作にもしばしば蟲についての観察や感慨をもりこんでゐることは誰でも知ってゐる。」という指摘や本多秋五氏の「虫の話が出てくると、急に生き生きしてくるから、妙である。」という指摘があるように、一雄が虫作品を多く書くことは周知の事実であった。さらに一雄自身も「わが小説」(「朝日新聞」一九六一年一一月九日)で「六十一歳の現在、振りかえってみると、自然の前には人間も虫けらも、という考えがずっとつづいている。―いや、つづいているだけでなく、そういう考えが一層強くなっている。」と述べており、一雄の作家人生において虫作品は重要な立ち位置にあったということが分かる。その虫作品の量は、太平洋戦争の前と後で変化する。文章を書き、初めて原稿料をもらった『二月の蜜蜂』を処女作とすると、戦前の一八年間では『二月の蜜蜂』一作品だけであった虫作品が、戦後五年間では四作品と増えている。そこで戦争が一雄の執筆活動に何らかの影響をもたらしたと仮定し、処女作である『二月の蜜蜂』と、太平洋戦争後五年間(一九四五年九月~一九五〇年九月)に書かれた虫作品に注目し、虫の描写にどのような変化があるのかを見ていく。そして最終的に一雄が戦争からどういった影響を受け、それによって死生観や人生観にどのような変化があったのかを採りたい。
著者
吉田 正友 池田 憲一 黒岩 秀介 阪口 明弘
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.48, no.10, pp.10_3-10_9, 2010 (Released:2012-03-27)
参考文献数
6

日本建築学会は,火災を受けた建物の火害診断と補修・補強において考慮すべき事項ならびに標準的な方法を示すことを目的として,2010年2月に「建物の火害診断および補修・補強方法 指針(案)・同解説」を発刊した。本稿は,鉄筋コンクリート造建物に関する部分を中心に,その概要をまとめたものである。
著者
吉田 絵美子 渋谷 孝博 黒川 千恵子 井上 豊 山本 善彦 宮崎 元伸
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.50, no.5, pp.216-222, 2009-10-25 (Released:2009-11-07)
参考文献数
14
被引用文献数
1 6

テトラサイクリン系抗生物質はカルシウムなど2価の金属イオンとキレートを形成するため,厚生労働省通知の動物用医薬品一斉試験法を適用して定量することは困難であった.本研究では,エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム(EDTA-2Na)を用い,カルシウム除去を行うことによって,一斉分析法においてテトラサイクリン系抗生物質を同時に定量する方法の検討を行った.試料からの抽出時にEDTA-2Naを加えることで,テトラサイクリン系抗生物質が一斉分析で測定可能となり,乳で65成分,ヨーグルトで70成分,生クリームで59成分,チーズで67成分,アイスクリームで60成分の動物用医薬品が回収率70~120%,変動係数 25% 未満,定量下限値は0.01 μg/g (S/N≧10) で定量可能だった.
著者
Matsuzaki Taro Yoshida Shinya Ikeda Ami Hoso Masahiro 松崎 太郎 吉田 信也 池田 亜未 細 正博
出版者
ウェルネス・ヘルスケア学会
雑誌
Journal of wellness and health care = Journal of wellness and health care (ISSN:24341509)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.33-40, 2019-02-01

今回の実験の目的は、ラット後肢を非荷重としたまま飼育する方法を確立すること、および荷重の有無が関節不動による関節構成体の変化にどのように影響するのかを調査することである。 40 匹の Wistar 系雄性ラットを使用し、無作為に 4 群に分けた。それぞれ対照群、非荷重群、関節不動群、不動と非荷重群とした。関節不動は創外固定を用いて後肢膝関節を屈曲 120 度で不動化した。非荷重群はラットの尾骨に Kirschner 鋼線を刺し、ステンレスワイヤを用いて尾部を懸垂し、足部が接地しないようにした。 介入の 2 週後、体重と関節可動域を測定した後に関節腔と関節後方の関節包を病理組織学的に観察した。 実験後の体重には各群に差は見られなかった。関節可動域は対照群および非荷重群に対し不動群、関節不動と非荷重群で有意に減少していた。また、不動と非荷重群と比較して関節不動群では有意な可動域の減少が見られた。関節腔では対照群、懸垂群は軟骨が直接関節腔に露出していたが、関節不動群、不動と非荷重群では肉芽様組織の関節腔内の侵入,関節軟骨表層の膜様組織との癒着が観察され,不動と非荷重群では軟骨表層の膜様組織は限局的であった。関節包は対照群、非荷重群ではコラーゲン線維間に間隙を認め,比較的疎性であったが,関節不動群ではコラーゲン線維束はやや組硬化し,線維素区間が狭まり密生化しており,全例でうっ血像が観察された。不動と非荷重群では線維の密生化は見られたものの関節不動群と比較して軽度であった。 今回の手技は侵襲はあるものの懸垂が外れることはなく、より臨床での関節拘縮に近い研究を行う一助となると考えられる。
著者
吉田 奈穂子
出版者
耳鼻咽喉科展望会
雑誌
耳鼻咽喉科展望 (ISSN:03869687)
巻号頁・発行日
vol.49, no.6, pp.372-380, 2006-12-15 (Released:2011-03-18)
参考文献数
12
被引用文献数
5
著者
山田 将弘 江島 加渚 吉田 英樹
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.F4P2305, 2010

【目的】直線偏光近赤外線(以下SL)の星状神経節照射は、副交感神経優位になると多々報告がされている。その反面あまり効果がないのではないかという報告もされている。そこで、SLの星状神経節近傍照射は副交感神経優位になるのかということ、さらに、SLの星状神経節近傍照射により副交感神経優位になるという仮説の元、睡眠を誘うか否かという2点を検討することを目的とした。<BR><BR>【方法】SLの星状神経節近傍照射には、東京医研株式会社製スーパーライザー(HA-2200・TP1)を使用した。スーパーライザーの先端ユニットをSGユニット・照射モードをTミックスとし、身体に重篤な既往及び疾患のない健常成人25名(男性14名、女性11名、25.1±2.5歳)の星状神経節にSLを体表から10分照射を行った。自律神経機能評価にはフクダ電子株式会社製解析機能付きセントラルモニタ(ダイナスコープ7000シリーズ・DS-7600システム・DS-7640)を用いて、連続する100心拍の心電図R-R間隔変動係数(以下CVR-R)を計測した。対象者に対して、温度(26~27&deg;C)及び湿度(50%前後)を可能な限り一定に保った室内にて、可能な限り交感神経の緊張状態を回避するために安静臥位での馴化時間を設定した。馴化時間については、17例を対象とした予備実験において10分の群と30分の群を比較した結果、明らかな違いは認められなかったので、10分を採択した。CVR-Rの測定は、馴化時間後のSL照射前と照射終了直後とし、両者の値を対応のあるt検定にて検討した。なお、統計学的検定での有意水準は5%未満とした。なお、対象者の内、男性3名、女性2名の計5名には、日本光電株式会社製脳波計(EEG-1714)を使用したSLの星状神経節近傍照射前後での脳波計測を実施し、睡眠段階判定を行った。睡眠段階の判定は医師が行い、睡眠段階判定の基準としては国際基準(Rechtschaffen&Kales,1968年)に基づき判定を行った。<BR><BR>【説明と同意】ヘルシンキ宣言に基づき、対象者には本研究の目的と内容を事前に説明し、研究参加の同意を得て実施した。<BR><BR>【結果】SLの星状神経節近傍照射前後でのCVR-Rの変化については、SLの星状神経節近傍照射前と比較して照射後にCVR-Rの上昇を示した例が13例、逆に低下した例が12例であり、SLの星状神経節近傍照射に伴うCVR-Rの変化パターンに一定の傾向は認められなかった(P=0.16)。一方、脳波計側によるSLの星状神経節近傍照射前後での睡眠段階の結果については、男性ではstage1からstageWへの変化例が1例、stage1からstageWへの変化例が1例、stageWから変化なしの1例となり、女性ではstage1からstage2への変化例が1例、stage1からstage3への変化例が1例であった。全体として、睡眠段階のstage変化なしが1例、低下が2例、上昇が2例であった。<BR><BR>【考察】本研究では、SL照射は睡眠を誘うか否かを検討した。CVR-RについてはSLによる星状神経節刺激により、自律神経系に影響を及ぼすのではないかと思われたが、副交感神経優位となる傾向は見られなかった。これは、佐伯らの先行研究(2001)と同様の結果であった。本研究で対象とした若年健常例は、自律神経活動が正常と考えられるため、SLの星状神経節近傍照射により大きな影響を受けなかったことも考えられる。また、若年者では安静時交感神経活動が低いとされており、あまり効果が期待できないのではなかろうか。また、脳波計測によるSLの星状神経節近傍照射前後での睡眠段階の結果では、睡眠段階の変化なしが1例、stage低下が2例、上昇が2例となり、睡眠に効果があるとは言い難い結果となった。睡眠段階の判定を担当した医師の見解でも、SLの星状神経節近傍照射は睡眠に効果があるとは言い難い結果となった。しかし、睡眠段階については、女性2名中2名においてSLの星状神経節近傍照射に伴いstageが上昇していたことを考慮すると、性差による違いも考慮した更なる検討が今後必要と考える。<BR><BR>【理学療法学研究としての意義】今回の結果を見る限り、SLの星状神経節近傍照射は、自律神経系への効果の面で疑問が残る。他の光線(レーザーやキセノン光)を用いた星状神経節近傍照射との比較研究や、効果の検証を進める必要があるのではなかろうか。その一方で、今回の結果は、女性に対するSLの星状神経節近傍照射が「睡眠への介入の可能性」という観点で、今後更なる検討の余地があることも示している。このことは、理学療法上、極めて意義深い示唆ではないかと考えられる。
著者
吉田 精作 村田 弘 今井田 雅示
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
日本農芸化学会誌 (ISSN:00021407)
巻号頁・発行日
vol.66, no.6, pp.1007-1011, 1992-06-01 (Released:2008-11-21)
参考文献数
7
被引用文献数
8 9

Marketed vegetables and fruits contaminated by organophosphorus, organochlorine, or carba-mate pesticides were cut into several regions (fruit stalk, pericarp, fruit receptacle, tissue around the stalk cavity, etc.) and the concentration of the pesticide residues in each region was assayed. In fruits and fruit-type vegetables, the concentra-tion of the pesticide residue was higher in the fruit stalk and near the epidermis (exocarp and fruit receptacle) than in the sarcocarp or peri-carp. In leaf vegetables, the concentration of the pesticide residue was higher in the outer leaves than in the inner ones. There was no pesticide contamination of the inner leaves of Chinese cab-bages with a well-formed head. Dieldrin and heptachlor epoxide were detected in pumpkins and cucumbers, although their use in agriculture has been prohibited in Japan for about 20 years. The removal rates of pesticide residues by washing with water or 0.1% liquid detergent for kitchen use were from 8 to 52% and from 19 to 67%, respec-tively. Removal of the fruit stalk, exocarp, and tissue around stalk cavity of fruits and fruit-type vegetables and washing of leaves with water or dilute detergent solution for kitchen use were necessary to decrease the intake of pesticide resi-dues from vegetables and fruit.