著者
和田 紀夫
出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケーション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.477, pp.99-101, 2007-01-01

2006年は竹中平蔵・前総務大臣の私的懇談会(竹中懇談会)によって,グループの組織問題が取りざたされたNTT。組織形態の検討は,「政府与党合意」で2010年に始めることが決まり,それまでに光ファイバの普及と次世代ネットワーク(NGN)の構築にまい進する。和田社長に,NGN構想の今後,2007年や2010年のNTTグループ像を展望してもらった。
著者
河野 文彰 和田 俊介 仙波 速見 水野 隆之 川越 勝也 清水 哲哉 中村 都英 鬼塚 敏男
出版者
日本内分泌外科学会・日本甲状腺外科学会
雑誌
日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 (ISSN:21869545)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.71-75, 2012 (Released:2013-01-31)
参考文献数
19

症例は67歳,女性。頸部腫瘤と胸部異常陰影の精査のために当科に紹介となった。頸部超音波検査および頸部CT検査で,30mm大の頸部腫瘤を右内頸静脈の背面に認め,穿刺細胞診にて悪性(乳頭癌)と診断された。しかし甲状腺には明らかな異常病変を認めなかった。また患者は来院時より右の眼瞼下垂と瞼裂狭小を認めていた。甲状腺オカルト癌および頸部リンパ節転移と診断し甲状腺全摘出術と頸部リンパ節郭清術を施行した。頸部腫瘤は内頸静脈と右椎骨前筋群に浸潤を認め,さらに右迷走神経と右交感神経幹への浸潤も認めた。迷走神経は温存できたが,内頸静脈および交感神経幹は合併切除を余儀なくされた。術前に交感神経鎖浸潤を来たしHorner症候群を呈した興味あるまれな症例を経験したので報告した。
著者
和田 学
出版者
山口大學文學會
雑誌
山口大學文學會志 (ISSN:0551133X)
巻号頁・発行日
no.70, pp.71-81, 2020-03-18
著者
山岸 宏 中村 譲 和田 芳武 沖野 外輝夫 中本 信忠
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.48-58, 1966
被引用文献数
2

わが国の4つの温泉地(蓮台寺, 浅間, 戸倉・上山田, 内郷)において, 温泉廃水を含む水体中に南米原産の胎生魚, グッピーが野生化し, 自然繁殖を続けていることを確認し, 主に戸倉・上山田および蓮台寺でグッピー個体群とその環境についての調査を行つた.グッピーは冬季には温泉廃水の混入する場所のみに生息する.これらの場所の水温は20℃前後に維持されている.戸倉・上山田温泉のこのような場所の一つで, グッピーは冬の終りには非常な高密度に達していた.しかし夏になるとグッピーは温泉の影響の少い農業用水, 水田, 川の岸辺の浅水部などへ広く分散する.この時期には越冬場所の個体数は著るしく減少した.これらのグッピーは下水の混入する汚濁のかなり強いところにも生息しうる.しかし耐寒性はない.グッピーの生長は非常に早く, 産子間隔も短いので, 急速に個体数が増加する.このような性質と強い雑食性によつて, 水田その他の水たまりの蚊幼虫の駆除にグッピーを利用することができる.調査した2つの温泉地の水田にはシナハマダラカとコガタアカイエカの幼虫が極めて少なかつた.
著者
和田 実
出版者
日本社会心理学会
雑誌
社会心理学研究 (ISSN:09161503)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.67-75, 1993
被引用文献数
3

The purpose of this study was to confirm the results on sex differences of same-sex friendship (SSF) and to examine the effects of sex-role type on SSF through emotional self-disclosure and the hope of SSF. Emotional self-disclosure consisted of 9 states of the emotion (as a result of factor analysis, 7 emotions), and the hopes of SSF consisted of 10 contents. Subjects were 246 (92 male and 154 female) undergraduates. Major findings were as follows: 1. Female self-disclosed the causes of the emotion more than male when they were in the state of fear and shame, depression and anxiety, happiness, and calmness. 2. Male hoped companionship of SSF and female hoped interdependence and self-disclosure. 3. Male in high femininity (HF) revealed more self- disclosure than male in low femininity (LF) except in the state of calmness. Male in high masuculinity (HM) hoped more companionship of SSF than male in low masuculinity (LM). 4. Female in HF revealed more self-disclosure than female in LF in the state of depression and anxiety, calmness, and anger. Female in HM revealed less self-disclosure than female in LM in the state of fear and shame, and depression and anxiety. Female in HM hoped more admiration, less cooperation, less self-disclosure, and less companionship than female in LM. Female in HF hoped more cooperation, more sensitivity, more self-disclosure, less information, and less authenticity than female in LF. These findings were discussed in terms of the sex differences of socialization (sex role expectation).
著者
和田 謙寿
出版者
駒澤大学仏教学部
雑誌
駒沢大学仏教学部論集 (ISSN:0389990X)
巻号頁・発行日
no.16, pp.p12-29, 1985-10
著者
伊藤 知子 久保 加織 水野 千恵 湯川 夏子 和田 珠子
出版者
一般社団法人 日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.196-203, 2008-06-20 (Released:2013-04-26)
参考文献数
19

中等教育における調理実習の現状,特に揚げ調理の取り上げ方について実態調査を行った。中等教育家庭科教科書では揚げ調理についての記載は経年的に減少していた。調理実習で揚げ調理を実施しているのは中学校で約20%,高等学校では選択科目も含めて約20%であった。揚げ調理を実施している場合でも,生徒がすべての調理の工程に関わっているケースは少なかった。高等学校では,揚げ調理を行うことは必要と感じられているが,危険を伴うために行いにくい状況にあることが明らかとなった。背景として,中学校,高等学校共に時間割上の問題(準備片付け時間の確保),授業数の不足,調理実習に関わる設備の老朽化などの問題があり,調理実習を行うこと自体が困難になりつつある現状があげられる。
著者
和田 光俊 久保田 壮一 尾身 朝子
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.87-90, 2005

独立行政法人科学技術振興機構(JST)が提供している科学技術情報発信・流通総合システム(J-STAGE)は、日本の学協会が発行する学術論文誌等を公開するための電子ジャーナルサイトである。2005年7月末現在、227誌のジャーナルと85種の予稿集、6種の報告書が公開され、登載記事数は約15万件である。総アクセス数は月間100万件を超え、毎月30万件以上の論文がダウンロードされている。J-STAGEへのアクセスの約7割は海外からであり、国別では115ヶ国に及んでいる。また、論文へのアクセスの約6割は他サイトからのリンク経由によるものであり、そのほとんどはPubMed等の文献データベースから全文記事へリンクされたものである。過去に発行された論文へのニーズも多く、2005年度からは、主要なジャーナルを創刊号にまで遡って電子化してJ-STAGEで公開する電子アーカイブ事業を開始した。
著者
和田 光俊 久保田 壮一 尾身 朝子
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.63-68, 2006
被引用文献数
1 4

JSTが提供している科学技術情報発信・流通総合システム(J-STAGE)は,日本の学協会が発行する学術論文誌等を公開するための電子ジャーナルサイトである。2006年2月末現在,269誌のジャーナルと90種の予稿集が公開され,登載論文数は約17.6万件である。総ページアクセス数は月間100万件を超え,毎月30万件以上の論文がダウンロードされている。J-STAGEへのアクセスの約7割は海外からであり,国別では120か国に及んでいる。また,論文へのアクセスの約6割は他サイトからのリンク経由であり,そのほとんどはPubMed等の文献データベースから論文本文へのリンクによるものである。過去に発行された論文へのニーズも高く,2005年度からは,主要なジャーナルを創刊号にまで遡(さかのぼ)って電子化して公開する電子アーカイブ事業が開始されている。
著者
鹿住 祐子 板垣 信則 大森 正子 和田 雅子 星野 斉之 御手洗 聡 菅原 勇 石川 信克 森 亨
出版者
一般社団法人 日本結核病学会
雑誌
結核 (ISSN:00229776)
巻号頁・発行日
vol.82, no.12, pp.891-896, 2007-12-15
参考文献数
16
被引用文献数
3

〔目的〕平成12年度(2000年)結核緊急実態調査時の慢性排菌患者におけるMDR-TBとXDRTBの頻度を調べる。〔対象および方法〕平成12年度結核緊急実態調査時の慢性排菌者1234例における結核菌434株を用いて薬剤感受性試験(小川培地使用の比率法,MGIT法,プロスミックNTM)を行い,MDR-TBとXDR-TBを決定した。被検株の条件は,1999年末現在保健所に登録されている結核患者のうち1999年の1年間に菌陽性であり,1998年1月1日以前に登録された患者とした。少なくとも登録されてから2年以上経過し,培養陽性だった患者である。〔結果・考察〕薬剤感受性試験が実施された434株のうちINHとRFPに耐性でMDR-TBと判定された株は321株(74.0%),そのうちの180株(56.1%)がLVFX耐性,かつ,KMあるいはAMKのどちらか(または両方)に耐性のXDR-TBであった。MDR-TB321名のうち,初回登録患者が165名,再登録患者は143名,不明が13名であった。XDR-TB180名の内訳は初回登録患者が95名,再登録患者は78名,不明は7名であった。初回登録患者では1990年代がMDR-TB94名(57.0%)とXDR-TB49名(51.6%)ともに半数以上をしめ,再登録患者では1960年代と70年代がMDR-TB62名(43.4%)とXDR-TB41名(52.6%)であった。日本で使用の少ないAMKの耐性頻度が高率だったのはAMKの使用によるものかSM・KMの交差耐性か解明できなかったが交差耐性を否定できない。
著者
香村 一夫 山田 正人 大和田 秀二
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

地球上の資源は有限である。よって、消費・廃棄された資源を回収し再利用することは持続可能な社会をつくるために必須である。わが国は工業が盛んで多様な金属類から家電製品をつくり、製品の多くは、使用後、処分場に廃棄された。しかし、リサイクル法制定以前に埋立てられた処分場の浸出水にはメタル類はほとんど検出されない。本研究では、埋立層に含まれる「レアメタル」に焦点をあて、それらの含有量と化学形態を明らかにした。さらに、濃集ゾーンを特定する非破壊手法を確立するとともに、埋立層に含まれるレアメタルを物理的に濃縮する方法を検討した。資源の少ない日本では、埋立層からのレアメタル回収は国家戦略といえる課題である。
著者
和田 啓男 牧野 圭祐 尾崎 広明 武内 民男 波多野 博行
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化学会誌(化学と工業化学) (ISSN:03694577)
巻号頁・発行日
vol.1986, no.7, pp.976-980, 1986-07-10 (Released:2011-05-30)
参考文献数
17
被引用文献数
1

ODSカラムを用いた逆相液体クロマトグラフィー(RPLC)において, 親水性のより高いヌクレオシドが対応する核酸塩基よりも遅れて溶出すること, ならびに, イオン化合物である環状AMPがアデニンおよびアデノシンよりも竜遅く溶出することが, これら溶質のオクタデシル鎖に対する特殊な相互作用によるものか, あるいは基材であるシリカゲルとの特異的な相互作用に起因するものかが明らかにされていなかった。本研究においては, 基材のビニルアルコールコポリマーゲル(VA)とシリカゲルのそれぞれにオクタデシル鎖を結合した充墳剤を用い, RPLCの条件下での上記化合物の溶出挙動を調べ, 得られた結果をソルボホビック理論により解析した。その結果, オクタデシル鎖をつけたビニルアルコールコポリマーゲル(VA-C18)上での溶出挙動は, すべてこの理論によって説明することができ, さきに述べた特異的なODSシリカゲル上での挙動が, 担体であるシリカゲルと溶質の特異的な相互作用によるものであることを明らかにした。なお比較として, 他の親水性ポリマーゲルについても同様の研究を行ない, 担体がカラムの溶質に対する保持に大きな影響をもつことを明らかにした。
著者
永田 暢秋 和田 弘 門井 英一 谷口 和史 渡辺 義史 生駒 英也 仙波 毅 浜口 俊明
出版者
日本保健物理学会
雑誌
保健物理 (ISSN:03676110)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.57-64, 2010 (Released:2011-02-04)
参考文献数
7

The zinc injection technique has been applied to many PWRs (Pressurized Water Reactors) around the world as one of the most effective countermeasures against a radiation source reduction. More than 10 years have passed since the first application of the zinc injection technique mainly in Europe and the US, and its dose reduction effect has been confirmed in each nuclear power plant. The Japan Atomic Power Company has applied the zinc injection technique to Tsuruga nuclear power plant unit 2 (PWR, 1,160 MWe, Commercial operation started in 1987) since 2005. Zinc concentration in primary coolant had been controlled around 5ppb by not more than 10 ppb. Dose equivalent rates on primary equipment and pipes were reduced about 20-30% after zinc injection. Although the dose reduction effect of 20-30% is included the various factors, it was estimated that the effect of about 10% is due to the zinc injection technique. There were no negative effects caused by the zinc injection for the plant operation, water chemistry and fuel integrity in the case of Tsuruga unit 2.
著者
宮崎 育子 磯岡 奈未 和田 晃一 菊岡 亮 北村 佳久 浅沼 幹人
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学会年会要旨集 第92回日本薬理学会年会 (ISSN:24354953)
巻号頁・発行日
pp.2-P-050, 2019 (Released:2020-03-20)

Epidemiological studies showed that daily drinking coffee or teas decreases the risk of Parkinson's disease (PD) to 40-50%. Caffeic acid (CA) and chlorogenic acid (CGA) are coffee ingredients and exert antioxidative properties. Exposure to pesticides, such as rotenone, is an environmental factor that plays an important role in the pathogenesis of PD. In this study, we examined neuroprotective effects of CA and CGA against rotenone-induced neurodegeneration. Chronic subcutaneous injection of rotenone into C57BL/6J mice exhibited reduction of dopaminergic neurons in the substantia nigra and beta-tubulin III-positive neurons in the intestinal myenteric plexus. Daily oral administrations of CA or CGA inhibited rotenone-induced cell death of not only nigral dopaminergic neurons but also myenteric plexus. In addition, CA or CGA significantly increased expression of antioxidative molecule metallothionein in the striatal astrocytes. In coculture of neurons and astrocytes from the mesencephalon or intestine, CA and CGA inhibited rotenone-induced neuronal loss of mesencephalic dopaminergic and enteric neurons, respectively. These results suggest that daily intake of coffee ingredients prevents or delays the onset of PD.
著者
原田 吉通 冨野 真悟 小川 和久 和田 忠子 森 進一郎 小林 繁 清水 徹治 久保 博英
出版者
Japanese Association for Oral Biology
雑誌
歯科基礎医学会雑誌 (ISSN:03850137)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.13-18, 1989-02-20 (Released:2010-06-11)
参考文献数
16
被引用文献数
1

昭和53年から昭和61年までの9年間に放射線学実習で撮影された平均年齢24.3歳の男女1,353人の全顎デンタルX線写真のうち小臼歯部を目的としたものと大臼歯部を目的としたもの及びパノラマX線写真を使用し, 下顎第一大臼歯の3根の出現頻度について調査した。結果は次の通りである。1. 3根は右側歯数1,163本中240本 (20.6%), 左側歯数1,168本中200本 (17.1%) であった。2. デンタルX線写真による歯根数の確認は, 小臼歯部目的の写真のみで3根の確認できたもの274本 (11.8%), 小臼歯部ならびに大臼歯部目的の写真のいずれでも確認できたもの124本 (5.3%), 大臼歯部目的の写真のみで確認できたもの42本 (1.8%) であった。3. パノラマX線写真で3根の確認できたものは, 440本中70本 (15.9%) であった。4. 左右両側に第一大臼歯の存在している人1,070人のうち, 両側共3根の人は136人 (12.7%), 片側のみ3根の人は127人 (11.9%) であった。