著者
大塚 愛二 田口 勇仁 百田 龍輔
出版者
岡山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

我々は、まず初めにギ酸消化法と血管鋳型法を組み合わせた新しい走査型電子顕微鏡観察法を開発した。この方法により、細動脈・細静脈など微小な血管の弾性線維構造ですら三次元で詳細に明らかにすることができた。さらにこの方法により、壊れた内弾性板の三次元構造を明らかにすることができた。
著者
保田 正人 和田 常子 大塚 みよ子 鬼塚 美智子
出版者
活水女子大学
雑誌
活水論文集 (ISSN:02888610)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.34-50, 1952-03

本學、學校寮、自炊寮並に學生の家庭の榮養攝取状況を檢討する事によつて、學校寮、自炊寮の経濟的、合理的な榮養管理實施資料の一部を得ると共に、現下中流階級地方人の榮養攝取状況の實態を把握し、合せて米人家庭の調査によつて日本人との比較檢討を行う目的で、榮養士養成コース專攻學生をして、食物消費量を記録させたものを中心として集計、檢討を行つた。榮養素の攝取状況は、ビタミンB_1,B_2,Cを除くと全國平均と同様若くは若干良好であり、日本人の標準量に對しても、ビタミンA,B_1,B_2とカルシウムの不足を除けば、充分に滿されている。蛋白質、脂質の供給比率は良好であり、前者については質的にもすぐれている。糖質の平均62%は米によつて占められている。カルシウムと燐の比は全國平均よりは良好ではあるが、かなりすぐれた比率と考えられる世帯は30%にしかすぎない。ビタミンAの不足は米食に偏している事と、緑色野菜の利用の少ない事に原因している。ビタミンB_1はその大部分を七分搗米に依存している。食品使用量は全國平均と同一傾向であるが、嗜好品が多く、生鮮魚肉の使用が著しい。主食は大部分は米麥又は米のみによつて占められ、雜穀の使用は少い。又、配給による主食の推定充當率は低い。野菜の生食回數はかなり多く、1日1回の割合で生食されている。米人家庭の熱量素構成比率は、日本人の場合と全く異り、糖質を主体とする主食觀念は微弱であり、脂質が著しく多い。ビタミン類の攝取量はビタミン剤の補給とあいまつて、標準量を相當に越えている。又乳製品、油脂類、果實の使用量が著しく多い。學校寮は若干考慮を要する問題もあるが、概して良好である。但し熱量、カルシウム、ビタミン類が幾分不足している。自炊寮においてもカルシウム、ビタミン類の不足が目立つが、經濟的にも、食生活環境の面でもほぼ好成績を收めている。終りにあたり、種々御援助、御助言を頂いた鶴田千代子教授、海老沼榮養士併に長崎醫科大學藤本薫喜教授、同福井忠孝助教授に謝意を表する。尚集計にあたり學生諸君の協力を感謝する。
著者
西谷 望 小川 忠彦 菊池 崇 塩川 和夫 大塚 雄一 小川 忠彦 菊池 崇 塩川 和夫 大塚 雄一
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

本研究では、2006年11月に稼働を開始した北海道-陸別HFレーダーを主に活用し、北海道北方からオホーツク海、極東シベリア領域にわたる電場擾乱等の電離圏プラズマ関連現象と伝搬性電離圏擾乱等の超高層大気関連現象の間の相互作用の解明に焦点を置いて研究を進め、サブオーロラ帯電場擾乱の発生条件や伝搬性電離圏擾乱による電離圏プラズマ構造運動のメカニズム、および巨大地震後に超高層大気変動により引き起こされる電離圏プラズマ変動の特性等を明らかにした。
著者
鹿毛 哲郎 大塚 友彦 小池 清之 柚賀 正光 青木 宏之
出版者
東京工業高等専門学校
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

東京工業高等専門学校では、プログラマブル・ロジック・デバイスであるFPGA(Field Programmable Gate Array)を用いたHDL論理回路設計の教育に取り組んでいる。FPGAを用いると、HDL設計した論理回路を実装して、その場で論理動作を検証・確認することができる。本報告では、東京高専電子工学科4年生の電子工学実験で行ったHDL設計の導入の実習実験、専攻科1年生に対する電気電子工学特別演習、卒業研究において組み込みプロセッサを使ったシステムLSIの試作開発の取り組みについて報告する。
著者
塩川 和夫 小川 忠彦 西野 正徳 大塚 雄一 湯元 清文 斉藤 昭則
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2001

・平成13年7月に全天カメラ1式をアレシボ観測点(プエルトリコ)に持ち込み、アレシボにある大型レーダーと全天カメラによるTIDの同時観測を約2週間行った。この観測から、真夜中の赤道付近の電離層からやってくる1000kmスケールの大規模波動構造、200kmスケールの中規模伝搬性電離圏擾乱のそれぞれにっいて、レーダー・カメラ同時観測に成功した。・平成13年10月に、日本の磁気共役点にあたるオーストラリアのダーウィンに、上記のカメラを設置し、定常観測を開始した。同年10-11月にかけて、赤道域で発生したプラズマバブルが、日本の鹿児島県佐多観測点とダーウィンで同時に観測された。詳細な解析から、この構造が日本とオーストラリアでちょうど鏡像の関係になっていることが見出され、赤道プラズマバブルの構造が、南北の磁力管をつないだ非常に大規模な構造であることがわかってきた。・信楽・陸別で大気光イメージに観測された中規模伝搬性電離圏擾乱(MSTID)を統計的に解析し、その伝搬特性の季節変化、緯度変化を初めて明らかにした。さらに、DMSP衛星との同時観測例を詳しく調べることにより、MSTIDの波状構造に伴って電離層中に分極電場が生じていることを世界で初めて示した。・平成14年8月9日に鹿児島県佐多岬とオーストラリアのダーウィンで、MSTIDの大気光イメージング観測に初めて成功した。その結果、MSTIDが磁気赤道をはさんで南北半球でちょうど対称の形をしており、南北半球で1対1に対応することがわかった。この事実は、MSTIDが電離層の分極電場の構造を持っており、その電場が磁力線を通じて南北に投影されていること、を示している。さらに平成15年5月21日から6月7日に第3回FRONTキャンペーン観測を行い、オーストラリア中央部のRenner Springs(滋賀県信楽町の磁気共役点)に新たに1台の大気光全天カメラを設置したほか、国内外計7カ所で全天カメラによる伝搬性電離圏擾乱の総合観測を行った。この観測から、中規模伝搬性電離圏擾乱が、非常に良い南北共役性をもち、南半球と北半球で対称な構造を保ちつつ伝搬していることがわかった。
著者
大塚真吾 豊田 正史 喜連川 優
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌データベース(TOD) (ISSN:18827799)
巻号頁・発行日
vol.44, no.18, pp.32-44, 2003-12-15
被引用文献数
12

ウェブページを閲覧する人々の行動モデルの抽出は重要であり多くの研究が行われている.既存の研究のほとんどはウェブサーバのログを用いたものであり,当該サイト上での挙動は把握できるものの,サイト外を含めたユーザの行動を解析することは容易でない.最近,テレビ視聴率調査と同様,統計的に偏りなく抽出された人(パネル)を対象にURL 履歴の収集を行う事業が登場している.パネルから集められたログ(パネルログ)の解析により,パネルが訪れたすべてのウェブページ(URL)を収集できる.ウェブサーバに対する従来のログ解析では解析対象となるページ空間が狭いのに対し,パネルログではきわめて広大なページ空間を対象とするため,個々のページの参照履歴から大域的な行動の把握は容易でない.本論文では類似したウェブページを抽出するウェブコミュニティ手法を用いたパネルログ解析システムを提案し,URL を基にした解析ではとらえ難い大域的なユーザの行動パターン抽出例を紹介する.To extract model of Web users' behavior is of decisive importance and there are a lot of work has been done in this area. As far as we know, most of the work utilize logs on serverside, even it can gain an understanding of behavior inside the server, but it is hard to analyze complete users' behavior (inside and outside the server). Recently, similar to survey on TV audience rating, a new kind of business appeared, which collects URL histories of users (called panel) who are selected without statistic deviation. By analyzing panel logs which are merged from panels, it becomes possible to collect all the web pages (URLs) accessed by the users. In contrast to Web server logs which have a limited page-space, panel logs have an extremely broad page-space. For this reason, it's difficult to get hold of behavior on global page-space by just checking reference histories. In this papaer, we propose a prototype system to extract user access patterns from panel logs and show users' global behavior patterns which are hard to be grasped for URL-based analysis using our proposed system.
著者
渡部 重十 小野 高幸 阿部 琢美 齋藤 昭則 大塚 雄一 山本 真行
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

スペースシャトル,宇宙ステーション,人工衛星が飛翔する高度100km以上の熱圏には,中性大気中に0.01%ほどのプラズマが混在している.プラズマは磁力線に束縛された運動をするため,中性大気とプラズマ間には無視できない運動量輸送が存在する.最近の衛星観測やモデリングは,中性大気の運動がプラズマの運動に強く依存していること,電磁場を介したプラズマの運動が中性大気の運動をコントロールしていること,熱圏中性大気の東向きスーパーローテーションがプラズマとの相互作用に起因している可能性があること,を明らかにした.しかし,中性大気とプラズマの運動を熱圏上部で同時に測定した例はない.平成19年9月2日19:25に宇宙航空研究開発機構/内之浦宇宙空間観測所からS520ロケットを打ち上げた.このロケットにリチウムガス放出装置とプラズマ・電磁場観測装置が搭載された.〜1000Kのリチウムガスを230km,190km,140km高度でロケットから放出した.リチウムガスによる太陽光の共鳴散乱を地上の多地点から観測し,上部熱圏風の高度分布を測定することに世界で初めて成功した.リチウムガスの拡散から大気温度と密度の高度分布を得ることにも成功した.中性大気の物理パラメータとロケットに搭載したプラズマ測定と比較することにより,中性大気とプラズマ間の相互作用過程を解明することが可能となる.本研究により,ロケットからのガス放出技術,高感度CCDカメラを用いた地上観測技術,画像解析による大気パラメータの導出技術,を確立することもできた.
著者
大塚 穎三
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.51, no.12, 1996-12-05
著者
安藤 貴朗 上村 俊ー 浜名 克己 大塚 浩通 渡辺 大作
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.69, no.4, pp.429-432, 2007-04-25

右子宮角が欠損した6歳(2産)のホルスタイン種牛の,卵巣動態,子宮および卵巣血涙を調べた.右卵巣に黄体が存在する発情周期では,黄体の退行とそれに伴う排卵はみられなかった.左卵巣に黄体が存在する周期では黄体の退行とそれに伴う排卵の遅延がみとめられた.左右どちらの卵巣に黄体が存在する発情周期でも,右子宮動脈の血流速度は左子宮動脈に比べ遅くなった.左右の卵巣動脈の血沈速度は右子宮角欠損の影響を受けず,黄体の存在により変化した.これらの結果から右子宮動脈は血流が弱いことが分かり,片側子宮角の欠損は発情周期,とくに黄体の退行に影響を与えることが示された.症感染豚もしくは非感染豚における糞便中有機酸の特徴を明らかにした.15の養豚農家で飼育されている育成豚から下痢又は軟便を採取した.合計106の糞便中の有機酸濃度を測定し,B.hyodysenteriaeおよびB.pilosicoliをPCRを用いて検出したところ,B.hyodysenteriaeは1農場の3検体から検出され,B.hyodysenteriaeは別の1農場の5検体から検出された.以上より,病原性スピロヘータの検出と,イソ酪酸およびイソ吉草酸濃度の低下との関連が示唆された.
著者
大塚 和弘 竹前 嘉修 大和 淳司 村瀬 洋
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.47, no.7, pp.2317-2334, 2006-07-15
参考文献数
40
被引用文献数
9

複数人物による対面会話を対象とし,会話参加者の視線パターン,頭部方向,および,発話の有無に基づき会話の構造の推論を行うための確率的枠組みを 提案する.本研究では,まず,会話の構造として,話し手,受け手,傍参与者と 呼ばれる参与役割と会話参加者との組合せに着目する.次に,会話中の各人物の 行動は,会話の構造によって規定されるという仮説を立て,マルコフ 切替えモデルと呼ばれる一種の動的ベイジアンネットを用いた会話 モデルを提案する.このモデルは,会話レジームと呼ばれる会話の構造に対応 した上位プロセスの状態が,マルコフ過程に従い時間変化しつつ,その会話 レジームの状態に依存して,視線パターン,および,発話が確率的に生成され,さらに,各人の視線方向に依存して頭部方向が観測されるという 階層的な構造を持つ.このモデルにおいて,会話レジームは,会話中に頻出 する視線パターンの特徴的な構造に基づいて仮説的に設定される.また,ギブスサンプリングと呼ばれる一種のマルコフ連鎖モンテカルロ法を用いて,観測された頭部方向と発話の有無の時系列データより,会話レジーム,視線パターン,および,モデルパラメータのベイズ推定を行う方法を提案する.最後に,4人会話を対象とした実験により,視線方向と会話レジームの推定精度を評価し,提案した枠組みの有効性を確認する.A novel probabilistic framework is proposed for inferring the structure of conversation in face-to-face multiparty communication, based on gaze patterns, head directions, and the presence/absence of utterances. First, as the structure of conversation, this study focuses on the combination of participants and their participation roles. Next, we hypothesize that the structure of conversation governs how people behave during conversation, and propose a conversation model based on the Markov-switching model, a kind of dynamic Bayesian network. In this model, the state of the high-level process, we call it the conversation regime, is assumed to correspond to the conversation structure and that its changes over time exhibit Markov properties. Also, the conversation regime controls the dynamics of utterances and gaze patterns, which stochastically yield measurable head directions. The conversation regimes are hypothetically configured based on typical structures exhibited by gaze patterns among the participants during conversations. Furthermore, a Markov chain Monte Carlo method called the Gibbs sampler is used to realize the Bayesian estimation of conversation regime, gaze pattern, and model parameters from the observed sequential data of head directions and utterances. Finally, experiments on four-person conversations confirm the effectiveness of the proposed framework in estimating gaze directions and conversation regimes.
著者
小林 宏行 河合 伸 押谷 浩 酒寄 享 小池 隆夫 大西 勝憲 斎藤 玲 中山 一朗 富沢 磨須美 大道 光秀 平賀 洋明 渡辺 彰 貫和 敏博 青木 信樹 関根 理 鈴木 康稔 荒川 正昭 和田 光一 岡 慎一 稲松 孝思 増田 義重 島田 馨 柴 孝也 吉田 雅樹 佐藤 哲夫 林 泉 宍戸 春美 赤川 志のぶ 永井 英明 渡辺 尚 馬場 基男 松本 文夫 桜井 磐 嶋田 甚五郎 堀 誠治 小田切 繁樹 鈴木 周雄 高橋 健一 平居 義裕 石丸 百合子 山本 俊幸 鈴木 幹三 山本 俊信 下方 薫 齋藤 英彦 成田 亘啓 三笠 桂一 三木 文雄 二木 芳人 副島 林造 澤江 義郎 仁保 喜之 大泉 耕太郎 市川 洋一郎 徳永 尚登 原 耕平 河野 茂 門田 淳一 朝野 和典 平潟 洋一 前崎 繁文 伊藤 直美 松本 慶蔵 永武 毅 宇都宮 嘉明 力富 直人 那須 勝 山崎 透 斎藤 厚 普久原 浩 広瀬 崇興 佐藤 嘉一 熊本 悦明 河村 信夫 岡田 敬司 稲土 博右 守殿 貞夫 荒川 創一 宮崎 茂典 大森 弘之 公文 裕巳 小野 憲昭 渡辺 豊彦 村田 匡 熊澤 淨一 松本 哲朗 尾形 信雄 高橋 康一 天野 拓哉 中村 元信 山本 松男 清水 武昭 岩井 重富 国松 正彦 大塚 一秀 中川 良英 渡辺 哲弥 松山 秀樹 杉山 勇治 中山 一誠 品川 長夫 真下 啓二 真辺 忠夫 木下 博明 森本 健 久保 正二 藤本 幹夫 上田 隆美 岩佐 隆太郎 横山 隆 児玉 節 津村 裕昭 松田 静治 保田 仁介 山元 貴雄 岡田 弘二 遠藤 重厚 山田 裕彦 高桑 徹也 斎藤 和好 相川 直樹 田熊 清継 藤井 千穂 福田 充宏
雑誌
日本化学療法学会雜誌 = Japanese journal of chemotherapy (ISSN:13407007)
巻号頁・発行日
vol.45, no.10, pp.846-871, 1997-10-25
被引用文献数
7